サーフィン

サーフィンを仕事にするという事(3) サーファー向けペンションオーナー・金沢直一 氏

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751 views 2019-6-11 UPDATE

サーフィンを仕事にしている人には、どんな喜びや苦労があるのでしょうか。
サーフィンに限らず、「好きなこと」を仕事にしている人は世の中にそう多くありません。
趣味の範疇を越え「仕事」とすると、夢や綺麗事だけでは語れない、泥臭い話もあるでしょう。
「サーフィン=好きなことを仕事にしている人」にだけ見える、夢も苦味も含んだリアルな景色について探る連載企画。
今回は、サーファー向けペンション「サウスショア」オーナーの金沢直一(かなざわなおいち)氏に、「サーフィンを仕事にするということ」について話を伺いました。

▼第1弾:プロサーファー兼サーフショップオーナーの仕事についてはこちら

サーフィンを仕事にするということ(1)プロサーファー兼サーフショップオーナー・一楽弘徳 氏

#サーフィン

▼第2弾:サーフィンカメラマンの仕事についてはこちら

サーフィンを仕事にするということ(2)カメラマン・吉永智尋 氏

#サーフィン

金沢氏のサーフィンに関する仕事内容とは?

年間を通して多くのサーファーが訪れるペンション、サウスショア。
サーフィンの「西の道場」とも呼ばれる生見海岸が目の前に広がります。
オーナーとして、サウスショアを経営することが金沢氏の仕事です。

<生見海岸の前にあるサウスショア>

オーナーの金沢氏自身、サーフィン歴は30年以上のベテラン。
サーファーにとって必要で便利な設備を知り尽くしています。
温水シャワー・サーフボード置場、ウェットスーツ干し場はもちろん。
気持ちのよいテラス席では、海上りに波を見ながらビールが飲めます。
宿泊だけでなく休憩もできる部屋では、布団でゆっくり昼寝もできます。

<温水シャワーやウェットスーツ干し>

<海風が気持ち良いテラス席>

海上りに車で移動しなくても食事ができるよう、レストランも併設。
メニューは、筋力アップの鶏料理や、サーファーのお腹を満たすボリュームにこだわっています。

<レストランを切り盛りする金沢氏>

<人気メニューは徳島県産・阿波尾鶏のからあげ定食>

生見海岸を訪れるサーファーが、居心地よく過ごせる場所の提供。
それがサウスショアオーナーとしての金沢氏の仕事です。

サーフィンを仕事にしている割合は?

金沢氏の仕事を100%としたときに、そのうち「サーフィンを仕事にしている」割合を伺いました。


金沢氏がサーフィンを仕事にしている割合は、サウスショアオーナーとしての仕事が100%。
サウスショアの利用者は、ほとんどがサーファーです。
しかし四国という土地柄、時にはお遍路さんが利用することもあります。

サーフィンを仕事に選んだ理由とは?

金沢氏がサウスショアの経営に携わるようになったのは約20年前。
それまでは大阪で生まれ育ち、16歳でサーフィンに出会いました。
当時はまだ明石海峡大橋がなく、フェリーで大阪から四国に通って練習をする日々。
サーフィンに打ちこむため、高校を卒業するとすぐに大阪から四国へ移住しました。
そうして生見海岸で、サーファー向けの宿泊施設・サウスショアを経営するようになりました。

サーフィンを仕事にする上での「苦労」と「喜び」とは?

サウスショアオーナーとして、サーフィンを仕事にするうえで感じる「苦労」や「喜び」について伺いました。

「苦労」を感じること

金沢氏が仕事で感じる苦労は、
・繁忙期と閑散期のギャップが激しいこと
・天候に左右されること
です。

大型連休や夏休みなど、サーフィン人口が増える季節がサウスショアの繁忙期。
繁忙期には宿泊予約は満杯、レストランもお客さんでいっぱいで、早朝から夜更けまで忙しく立ち回る日々が続きます。
逆に冬場や、台風で海がクローズした時などは閑散とすることも。
繁忙期と閑散期のギャップが激しく、季節や天候に左右されることに、経営の苦労を感じるといいます。

「喜び」を感じること

金沢氏が仕事で感じる喜びは、
・サーフィンつながりの知り合いがたくさんできたこと
・子どもたちにとって最高のサーフィン環境があること
です。

サウスショアを通じて知り合いがたくさんできたことが、金沢氏の喜びのひとつです。
オーナーとお客さんという立場を超えて、長い付き合いになる友人も多くいます。

また目の前がサーフィンビーチという最高の環境は、金沢氏の子どもたちにも大きな影響を与えています。

長男の呂偉(ロイ)君は、2018年10月に16歳でJPSA公認となったプロサーファー。
2018年度のNSAポイントランキングは、ボーイズクラスで堂々の1位です。
さらに2019年1月にハワイ・サンセットビーチでおこなわれたWSL Sunset Pro Junior。
ファイナル残り数分で最後の波を見事メイクし、歴史的な大逆転優勝を飾りました。
6フィート近いビッグウェーブにも動じず、キレのある技で世界大会を制したロイ君。
その確かな実力と強い精神力は、世界で注目を集めています。

また次男の太規(タキ)君は、中学生にしてチューブライドを決める程の腕前。
2018年度のNSAポイントランキングでは、キッズクラスで8位と大健闘。
スポンサーも多数つくトップクラスのアマチュア選手です。

ロイ君もタキ君も、2020年オリンピックのサーフィン強化指定選手(波乗りジャパン)に選ばれています。
兄弟で輝かしいサーフィン戦歴を重ねている理由は、個人の努力とセンスはもちろん。
生見海岸やワールドクラスの波がたつ河口に近い、サウスショアで生まれ育ったことも理由のひとつでしょう。
幼い頃のロイ君は、金沢氏に海に連れて行かれ、泣きながらサーフィンをしていたこともあったといいます。
しかし成長するにつれ、ロイ君自身がサーフィンの楽しさに目覚めるように。
練習の質や集中力があがり、めきめきと実力をつけていきました。
子どもたちがサーフィンの世界で、自分の想像を超えて成長し、夢を叶えていく姿を見られるのは、金沢氏の大きな喜びです。

この仕事をするうえで「大切」にしていること、「努力」していること

<ブログでは、生見の波情報やサーファーのライディング写真をアップしている>出典:サウスショアブログ

■ 来てくれる人を「大切」に
金沢氏が仕事をするうえで大切にしていることは、来てくれるお客さんを「大切」にすることです。
お客さんが海に入りやすいよう、波情報を提供する。
サーフィンについてアドバイスをする。
時にはレストランで一緒に飲んだり、一緒に海に入ったり、お客さんと楽しい時間を過ごすこともあります。
「来てくれたお客さんがハッピーになって帰ってくれたら嬉しい」
と金沢氏は言います。

■ お客さんに楽しんでもらうための「努力」

そのために金沢氏が「努力」していることは
自分が「いいな」と思ったものをサウスショアにどんどん取り入れることです。
たとえば、サウスショアの雰囲気づくり。
外観や内観には、自分自身もサーフィンを楽しんだハワイのテイストを取り入れています。

<パームツリーと鮮やかなイエローが目を引く外観>

<レストランにはハワイアンミュージックが流れる>

海外からのお客さんにも、サウスショアの雰囲気は好評なんだそう。
また、
・プール
・ジャグジー
・BBQ設備
など、周辺にはない新しい設備を取り入れていることも金沢氏のこだわりです。

<家族連れも楽しめるプール>

<海上りに贅沢なジャグジー ※要予約>出典:Instaglam @ikumi_south_shore

<屋根付テラスでBBQが楽しめる ※要予約>出典:Instaglam @ikumi_south_shore

サーファーだけでなく、その家族や子どもも、訪れるすべての人が楽しめるように。
そのポイントは、
「あまり難しく考えないこと。自分の居心地がいいスペースをつくること」
だと言います。

お客さんに喜んでもらうために、まず自分が居心地よく・楽しく・いいなと思うことを取り入れる。
そうした金沢氏のポリシーが、先進的でお洒落さにもこだわりながら、どこかアットホームなサウスショアの雰囲気をつくっています。

まとめ

サウスショアオーナーとしての仕事について話す金沢氏からは、
「人をもてなすためには、まずは自分が楽しく・居心地よく」
というポジティブな姿勢が感じられました。

かくいう私も、サーフィンを始めたてで海に知り合いもいなく心細かった頃。
サウスショアに車を停め、金沢氏に声をかけてもらえると安心したのを覚えています。
サウスショアから広がる人の輪もあります。

サウスショアは、きれいなシャワーやトイレ・温かい食事など、サーファーが快適にサーフィンを楽しめる場です。
それと同時に、サウスショアを通じて人の縁がつながり、サーフィンの楽しみ方がもっと広がる場でもあります。
金沢氏の仕事は、「サーフィンが好き」から始まった仕事ですが、人の「サーフィンが好き」を支える仕事にもなっています。

最後に、金沢氏が思うサーフィンの魅力について伺いました。
「いい波に乗った時や、リップが決まった時のスッとする爽快感。自然との一体感がサーフィンの魅力。」
初めて生見海岸に来るという人も、サウスショアに立ち寄れば、快適にサーフィンが楽しめますよ。

■ 取材協力:サウスショア

〒781-7414 高知県安芸郡東洋町大字生見12-10
TEL/FAX:0887-29-3211
HP:四国高知県生見のサウスショア
Instaglam:@ikumi_south_shore
Facebook:@southshore.ikumi

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#スノーボード
Writer

最近サーフィンを始めたばかりの新米ママサーファー。
スノボ歴は5年。

リアル初心者・女性・母である独自の視点を交えて、
横ノリスポーツの魅力や情報を記事にのせてお届けします。

Instaglam @nanae_work_surf

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