スケートボードで使う道具

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ロングスケートボードの押さえておきたい知識とオススメ5ブランド

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628,179 views 2020-4-10 UPDATE

ロンスケ=ロングスケートボード。
スケートボードのロングボードは、その名の通り、長くて大きなデッキが特徴のスケートボードで、サーフィンやスノーボードのオフトレにもピッタリのアイテムです。スノーボードやサーフィンは楽しんでいるけど、「スケートボードはちょっと……」なんて思っていませんか?
そんな人にこそ、ぜひオススメしたいのがロンスケです!

もしも、
-初心者でも簡単にスケートを楽しみたい
-雪や波がなくてもスノーボードやスケートの感覚を味わいたい

と思っているならば、ぜひロンスケに乗ってみることをオススメします!

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ロンスケって?

スケートボードの種類

ロングボードとは、デッキのサイズが大きいスケートボードのことですが、一言にスケートボードと言ってもさまざまな形状や素材、そしてブランドがあります。
大きく分けるとスケートには3つの種類があり、

ストリートボード
ミニクルーザー
・ロングボード

に分けられます。

ストリートボードはもっとも一般的に知られているスケートボードの形で、パークやランプ、ストリートなどで使用され、トリックをメインに遊びます。1つ1つのトリックの難度が高いため、途中で挫折してしまう人も多いです。

ストリートボードについて詳しく知りたいという方は下記の記事を参照してください。

知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。

#スケートボードで使う道具

そして、ここ数年爆発的な人気を見せるミニクルーザーはコンパクトサイズで持ち運びやすく、移動手段としても重宝されるスケートボードです。
Penny BoardBanana Boardに代表されるよう、カラフルでポップなビジュアルが目を惹く、ファッショナブルなアイテムでもあります。

ミニクルーザーについて詳しく知りたいという方は描きの記事を参照してください。

ペニースケートボードの全てを知りたいならこれを読めば完璧

#スケートボードで使う道具

ロンスケの特徴

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デッキ部分が長いロングボードは、軽やかに飛んだり人工物で遊ぶのに適した乗り物ではないので、ストリートボードとは全くの別物です。
ロングスケートボードはデッキが広くて安定しているのでダウンヒルなどに適し、主に坂道を下ってターンやライディングを楽しむことができます。
トリックなしでも遊べるので、ストリートボードのオーリーでつまづいてしまった人でも十分に楽しめ、スノーボーダーやサーファーに好まれると言えるでしょう。

また、パンピングのみで進んで行くこともできるサーフタイプのボードもあり、ストリートで波乗りの感覚を楽しめるのでサーファーの中でも愛好家は多くいます。

ロンスケの遊び方

ロンスケ

これだけはやっておこう

具体的にロンスケにはどのような遊び方があるのかを紹介する前に、はじめる際にこれだけはやっておくべき2つのことを覚えておいてください。

1.プッシュの練習

まずはフラットでプッシュの練習をして、ロンスケに乗る感覚を覚えましょう。
そうすることで、なんとなくロングスケートボードの特徴や乗りやすい位置も把握できるはずです。
デッキだけでなくウィールも大きいのロンスケは、ストリートボードに比べて加速しやすいので、ある程度スピードに慣れておくことも大切です。

2.ブレーキの練習

安全にロンスケを楽しむためにも、ブレーキの練習はしっかりしましょう。
スピードが遅いうちは、怖くなったらデッキから飛び降りれば何とかなりますが、それはとても危険です。

初心者がサーフィンでボードに立てなければ、そのまま海に飛び込むし、スノーボードならば雪の上に尻モチをつくでしょう。しかし路面で遊ぶスケートボードの場合、スピードを抑えきれずに転倒してしまうと、簡単に骨折したり、頭を打って大惨事になり兼ねません。

ロンスケに限らず、スケートボードに乗る際は、減速するためのブレーキングの技術が必要不可欠です。
まずは、ゆっくりのスピードから、靴の裏で地面と摩擦を起こしてブレーキをかける方法をしっかり習得しておくようにしましょう。

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ロンスケで広がる遊び方

プッシュとブレーキングをしっかり覚えたら、ロンスケの楽しみ方が広がります。

ダウンヒル

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ロンスケと言えば、やっぱりダウンヒル! 車が来ない安全な坂道だということを前提に、坂ををひたすら下って楽しめるのが、ロンスケの醍醐味です。
なかなか日本では考えられないですが、海外のトップライダーたちは、殺人的なスピードで山道を下ります。もちろん、慣れないうちからいきなり坂を下ることはやめましょう。

まずは緩やかな坂道から

ターンすることを覚えてスピードコントロールをしっかり身につけ、減速するポイントなどコースをしっかりと把握し、安全に気をつけてランディングを楽しんでください。
ダウンヒルの感覚は、スノーボードのフリーライディングにかなり近いものがあるはずです。一度ダウンヒルを体験したら、そのスピード感やスリル、爽快感にヤミツキになることでしょう!

スラローム

ロンスケ スラローム

credit : Yoann MORIN / Shutterstock.com

スキーやスノーボード競技としてもありますが、ロンスケでもスラロームがあります。
一定のタイミングでターンをしながら滑るというスタイルで、パイロン(小さいカラーコーン)で規制を作ったコースで、スピードを競うイベントも開催されています。
コース上に並べられたパイロンに合わせてリズミカルにターンを練習することは、確かなボードコントロールのスキル向上につながり、失敗してパイロンにぶつかってしまったろころで大したケガにもならないので、安全に楽しめます。
ダウンヒルのように長いコースがなくとも、ちょっとしたフラットでも楽しめるので、仲間たちと気軽に遊ぶにはもってこい!スケートのターンで感じるGは、格別の気持ちよさがあります。

というのも、スノーと違って足が固定されてない分、自分の足裏でしっかり圧をかけてボードコントロールをしなければいけないのがスケートボード。特にヒールサイドでは、ブーツに頼って曲がることができるスノーボードとは違い、ピンポイントでボードを踏み込まなければいけません。
スケートボードでターンを練習すれば、スノーボードでのポジショニングが改善されることは間違いないです!

ハンドスライド&スライド

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ロンスケでのライディングに慣れてきたら挑戦したいのが、ハンドスライド。簡単に言うと、手をつきながらウィールを滑らせるテクニックです。

ハンドスライドは、スノーボードのカービングテクニックでもありますが、スケートの場合は路面に手をつくことになるので、スライドグローブ(手の平や指の部分にスライドパッドが取り付けてあるグローブのこと)を装着します。
スライドグローブを使用してハンドスライドすることで、高速時でも安定してスライドができ、ダウンヒルでクルージング中にキメて楽しんだりすれば、滑りのバリエーションが広がります。

ちなみに先程スケートでのブレーキングで、足裏を地面につけて減速する方法を紹介しましたが、スケートボードでのブレーキには、パワースライドという方法もあります。
パワースライドは、進行方向に対してボードを真ヨコにしてブレーキをかけることで、スノーボードでは一般的に行っているブレーキングの方法です。

ウィールが柔らかめのロングボードの場合はなかなか困難ですが、スライドすることに慣れたらスライドしてから進行方向を変える事など、よりフリースタイルに遊べるようなります。

ステップ&トリック

ロンスケ トリック

滑ることがメインだったこれまでの乗り方に対し、ひと味違った遊び方がフリースタイルです。フリースタイルとはその名の通り、自由ということなんですが、大きく言うとステップとトリックがあります。

ステップとは、ロングボード上で滑りながらステップを踏んだりボードを回したりすることで、ロンスケ上でまさに踊っているような動きをします。(サーフィンのロングボードでも同じような動きがあるはずです)。

基本のステップはクロスステップと言いますが、動いているスケート上で動くのって、見た目以上に難しいが、ステップはケガのリスクが比較的少なく、キレイめなフラットの路面さえあれば練習できて、バランス感覚もそうとう鍛えられます。
そしてなによりも仲間と近い距離でセッションしながら楽しめるので、海外の女性たちにも人気が高い遊び方です。
また、ロンスケでもトリックを練習して遊ぶことができます。ショートボードよりも長くて重いため、できる技は違いますが、よりダイナミックに魅せられるはずです。

ロンスケの選び方

ロングスケートボード 選び方

まずはコンプリートがオススメ

さて、早くもロンスケに乗りたくてウズウズしてきた人のために、肝心なロンスケの選び方です。ロンスケに限らず、スケートの買い方には2つの方法があります。

①コンプリートですぐに乗れるものを選ぶ
②デッキ、トラック、ベアリング、ウィールなど各パーツを選んで組み立てる

こだわりがなければ、最初はコンプリートでセットアップされたものを買うのがオススメです。
コンプリートボードは、もっともそのボードに合ったパーツを合わせて組まれているはずなので、とりあえずロンスケをはじめたいという段階ではそれで十分でしょう。
乗っているうちに、自分でカスタマイズがしたくなれば、パーツを好みで交換することも可能です。

ロンスケ選びのヒント

一般的にショートボードと言われるのが32インチ(約81センチ)までで、33インチ以上がロングボードとされますが、特にロンスケに定義はなく、本当にさまざまな種類があります。

デッキの形状には、オールドスクール、プールデッキ、クルーザーデッキ、サーフスタイルデッキ、ダウンヒルデッキ、フリーライドデッキなど、個性的なシェイプも数々ありますが、自分がやりたいスタイルと最終的には好みで選ぶのが一番です。

次に、長さや厚みなどによる違いを挙げるので、参考にしてみてください。

板の長さ

板が長いほどターン弧は大きくスピードが出しやすいので、ステップを踏みながらターンをするならば、長い板のほうが適しています。
一方で短いほど小さくなり、クイックなターンなどの細かい動きができ、スラロームに向いています。

板の厚み

分厚い板は重いのでダウンヒルなどでスピードが出しやすく、ハイスピード時も安定感がありますが、平地では動きに制限があるのも事実。
一方で薄い板はしなりやすく、平地でもパンピングしやすくて扱いやすいですが、下りでスピードのリミットを超えると板がバタつきやすく、コントロールが効かなくなりがちです。

そこで、軽さと耐性を兼ね備えたバンブー素材を用いたロンスケも多く出ています。

板の反り方

ロンスケのデッキにもストリートボードと同じように、トリックができるようにキックがついてるものや、デッキ全体が反り返ってるものがあります。

板の中心が高く反り上がってるモデルは、踏み込んだ時にバネのように返ってくるので、反発を利用してパンピングしやすくなります。また、板の中心が低く反り返ってるものは、ダウンヒルなどで滑走時に足のホールドがいいというメリットがあります。

板の形状

ノーズとテールの形状が違い、乗る方向が決まっているものは、前後に入れるブッシュゴムの種類が変わり、ブッシュゴムでターンの調整をします。
ノーズとテールの形状が全く同じツインシェイプでは、前後で同じブッシュゴムを使用し、スイッチでのライディングも可能です。
特にスイッチで滑ることがない場合はあまり関係ないですが、フリースタイルに遊ぶならば、ツインチップがオススメです。
トラック埋め込み式のドロップスルータイプは、踏み込んで板が傾いたときに板とウィールが接触してしまうのを防ぐため、板のウィール部分がカットされた形状になっています。

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#サーフィン
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ロンスケのおすすめブランド

GRAVITY

GRAVITY SKATEBOARDは、サーファーから生まれたスケートブランド。
1994年にアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴのガレージで誕生して以来、つねに究極のサーフスケートを追求し続け、そのクオリティの高さとリーズナブルな価格から、多くのサーファーに愛され続けています。
21世紀に入り、究極の陸上型サーフィンを実現したトラック”THRUSTER SYSTEM(スラスターシステム)”が開発されて搭載したことで、GRAVITYは一層注目のブランドとなり、現在もなおサーフスケートシーンのトップを走り続けています。

スラスターシステムとは、サーフィンのイメトレのために開発されたハイブリッドトラックで、初心者でも細かいターンや平地でのスラロームがしやすく、加速力があり、サーフィンで言うところのトライフィンの動きをリアルに再現することができます。
様々なサーフィンのスタイルがあるように、サーフスケートのスタイルも様々。
あらゆるスタイル、あるゆるセクションに対応するスケートが、GRAVITYには揃っています。

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credit : www.gravityboard.com

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LOADED

LOADEDは、2002年にフラッグシップモデルの”VANGUARD”を発売し、今や全米で絶大な人気を誇るカリフォルニア発のロングスケートブランド。
デッキにバンブーを使用し、しなやかで独特のフレックスを持つ乗り味が特徴です。

つねに新しいアイディアを取り入れ、妥協を許さない高品質なものを作り続けるLOADEDは、ロングボードのみならず、スケートボード、スノーボード、そしてサーフィンをこよなく愛し、ボードスポーツ全体の成功を願う真の横乗りブランドです。
人気のオールラウンドモデル”DERVISH SAMA”は、左右対称のドロップスルー構造で、低重心で安定したライディングを可能とし、ダウンヒルライダーにも広く指示されます。
また、フリースタイルのトリック時でも足をしっかりロックし、ポップも効きやすく、さまざまなトリックにチャレンジしやすいモデルで、初心者から上級者までが楽しめる一本になっています。

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credit : loadedboards.com

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SECTOR9

SECTOR 9は1993年にサンディエゴにて、スティーブ・レイクを中心に気の合う4人の仲間達が、"ロングスケートはサーフィンのオフトレーニング用の乗り物"という既存の概念を取り払い、ライフスタイルとして楽しむロングスケートボードブランドなるべくスタートしました。

スケーターやサーファーばかりではなく、スノーボーダーウエイクボーダースキムボーダー、そして気軽にスケートを楽しみたいあらゆる世代の人達に向けて発信され、今や世界的にもとも広く認知されたブランドとしての地位を確立しています。
世界57カ国で愛され、事業が大きくなった今も、生産拠点を低コストの海外に移すことなく、米国内でのハンドメイドにこだわり続けるSECTOR9は、作り手の想いが詰まったボードを世に送り出しています。

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credit : www.sector9.com

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ARBOR

アメリカ・カリフォルニア州ベニスを拠点とするARBOR SKATEBOARDは、2015年に正式に日本に上陸しました。スノーボードブランドとして知っている人のほうが多いかもしれませんが、実はスケートの歴史は古く、1988年に1本1本ハンドメイドでスケートボードを作ることからブランドがスタートしました。
ARBORには、ストリート、ダウンヒル、クルーザー、カービング、とすべてのジャンルのラインナップが揃い、アメリカではダウンヒルがかなり盛り上がりをみせています。

現在もハンドメイドの精神は受け継がれ、ウッドやバンブー素材のデッキ、モデル別のシェイプ、ボードのパフォーマンスを極限まで追及するコンストラクションに見ることができます。
また、環境への配慮も欠かさないARBORでは使用するウッドとバンブー素材はすべて再利用できるもので、グローブやグリップなどにもリサイクル素材を利用し、ウィールは環境にやさしい素材を多く取り入れています。
そんなパフォーマンス性、エコ意識、デザイン性の高いARBORのスケートは要注目です。

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credit : arborcollective.com

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CARVER

1995年、カリフォルニア州ベニスでスタートしたCARVERは、従来のスケートボードとは異なり、前側に付いたトラックが振り子状に可動して独特の乗り味を持つスケートボード。

旋回性に優れて小回りが効き、比較的簡単に乗りこなせるため、2000年頃には日本のサーファーの間でも爆発的に人気となりました。スピーディーなターンから、より大きなマニューバーを描くこともできるため、まるでサーフィンをしているかのように乗りこなせるのが醍醐味です。

CARVERでは、スイングトラックの先駆け的存在として、多くのプロの意見を取り入れて板の製作をしています。サーフィンのイメトレに欠かせないシグネーチャーモデルをはじめ、クルージング用のミニスケートや、プロスノーボーダーのシグネーチャーモデルなど、さまざまなモデルがリリースされています

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credit : carversk8boards.com

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サーフスケート詳しい情報は下記ページへ。

【プロサーファー直伝】サーフスケートの乗り方&選び方とおすすめブランドボード6選

#サーフィン

日本ではまだまだ認知度の低いロンスケですが、ストリートボード以上に誰にでも簡単に楽しめ、楽しみ方も広がる遊びなので、まずはぜひ実際に乗ってその面白さを味わってみて下さい。
なんと言っても、季節を問わず、山がなくとも海がなくとも楽しめるのが一番の強み。
もちろんスノーボードやサーフィンのオフトレとしても最適だし、スケートは別物だと敬遠していたはずが、オフトレで試しにはじめてみたら、むしろロンスケのほうにハマっちゃう人もいます。

ロングスケートボードとの素晴らしい出会いを願っています!

初心者スケーターに向けたお役立ちトリックHOW TO

スケートボードをはじめて、まず覚えたいトリックがこれ。

05 Shove It(ショービット)

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

スケーターとしての人生がここから始まると言ってしまっても過言ではないトリック。
オーリーの追求に終わりがない。と言われる奥の深いトリック。

Ollie(オーリー)をプロスケーターが教える

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

180度デッキを回転させることがいかに難しいことを思い知らされる180トリック。

10 FrontSide180 (フロントサイド180)

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

12 Backside 180(バックサイド180)

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

スケートボードをやり初めた時にイメージとしてこれができたらかっこいい!!と思っていたであろうトリック。

23 Kick Flip(キックフリップ)

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

24 Heel Flip(ヒールフリップ)

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)
Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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