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スケートボードをはじめたい初心者必読! スケボーまるわかり超基本講座

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10,062 views 2020-5-23 UPDATE

コロナウイルスによって、100年に一度と言われる世界的な危機の状況下、これまでの日常が非日常となり、多くの読者においてもさまざまな変化に直面しているかと思います。
明るい話題ばかりではありませんが、これを機に今まで取り組めなかった新しいこと、例えば料理や制作活動などにチャレンジする人の姿も多いようです。
そして、スケートボードをはじめる人も急増し、スケートボードのコンプリートやパーツが業界全体で品薄になっている、そんな嬉しい話題が巷ではホットなトピックになっています。

せっかくならこの流れに乗ってスケートボードをはじめて、楽しみたい!と思っている初心者のために、さまざまな疑問を解決する超初歩的ガイドをお届けしたいと思います。

スケボー初心者が知っておくべきこと① スケートボードの種類


ひとことにスケートボードと言っても、実はスケートは用途によってさまざまな種類が存在します。

ストリートスケートボード(ショートボード)

東京オリンピックから正式に競技採用されるスケートボードですが、オリンピック競技にもなっている「パーク」と「ストリート」では、どちらもこのストリートボードを使用します。
スケートボードといえばほぼこのショートがメインストリームであると言えますが、その特徴はさまざまなトリックが繰り出しやすいように作られています。
見た目でいうと、長さはおよそ31インチ(約80cm)、太さが7.5〜8.5インチ(約20cm)でノーズ&テールともにラウンド形状でキックがあり、50〜54mmのウィールがついています。
オーリーしたい!フリップしたい!パークでクールにライドしたい!なら真っ先にストリートボードをゲットしましょう。

▼より詳しいストリートスケートボードに関する情報は下の記事で!

知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。

#スケートボードで使う道具

ロングスケートボード

ショートボードとも呼ばれるストリートボードに対して、ロングボードはその名のとおり長いデッキを持ちます。ウィールもストリート用よりも大きくて幅がある柔らかいものが付き、どんな路面でも快適に乗ることができるのがロングです。
ショートよりも安定していてスピードを出しやすく、上級者になるとパワースライドをしたり、長いデッキの上でステップを踏んで楽しめるようになります。
長さは40インチ以上のものもあり、ホイールベースが長いドロップスルータイプや、テールにキックを持つクルーザータイプなどさまざまな形が存在します。
スケートでトリックをすることよりも、ヨコ乗りの爽快感を味わいたい人にオススメ。

▼より詳しいロングスケートボードに関する情報は下の記事で!

ロングスケートボードの押さえておきたい知識とオススメ5ブランド

#スケートボードで使う道具

クルーザー(ミニクルーザー)

ロングボードの中でもクルーザーを紹介しましたが、持ち運びやすいコンパクトなサイズのクルーザーがミニクルーザーです。デッキのサイズ感はショートボードと同じかそれよりも小さいので、電車などに乗る際も邪魔にならず、街でのチョイ乗りに活躍します。
デッキは小さいながらもショートボードよりも大きくて柔らかいクルージング用のウィールがついているので走行性能がよく、テールにキックがあればちょっとした段差も快適に超えていけます。
ロングボードに比べると安定感やスピード感は劣りますが、俊敏性や携行性が高いので、足代わりにスケートボードに乗りたいならば迷わずミニクルーザーが押しです。

▼より詳しいミニクルーザーに関する情報は下の記事で!

ペニースケートボードの全てを知りたいならこれを読めば完璧

#スケートボードで使う道具

サーフスケート

サーフスケートは一見クルーザーと同じような見た目ですが、前側のトラックが稼働(スイング)して旋回しやすいというのが大きなポイントです。
YOW(ヤウ)、 CURVER(カーバー)など独自のトラックを使用していて、ノーズ側トラックがスイングするので後ろ足で上手に漕ぐことで、フラットやちょっとした登り坂でもプッシュなしで進むことができます。
主にサーファーの間でオフトレ用に人気があり、バンクなどでカットバックの動きが再現できます。
普通のトラックのスケートと同様に乗るとグラグラで不安定ですが、漕ぎ方を覚えるとサーフスケートでしかできないクイックな動きが楽しめるようになります。

▼より詳しいサーフスケートに関する情報は下の記事で!

【プロサーファー直伝】サーフスケートの乗り方&選び方とおすすめブランドボード6選

#サーフィン

電動スケートボード

電気自動車、電動自転車があるように、電動スケートボードも世の中には存在します。
日本ではあまり電動スケートボードに乗っている人を見かけることも少ないが、アメリカでは小さな子供から大人まで電動スケートボードを移動手段として日常使いしている光景も珍しくはありません。

アウトドアでのアクティビティの需要が増加している現在、電動スケートボードに乗ってみたい!!楽しんでみたい!!と思っている人も多いのではないでしょうか。
電動スケートボードに関する詳しい内容は下記記事にまとめています。

【2021年】時代を先取り! 気になる電動スケートボード最新事情

#スケートボードで使う道具

スケボー初心者が知っておくべきこと② スケートボード の買い方

スケートボードを買うならばスケートショップに足を運ぶのが一番ですが、近所にない、外出を控えているなどの場合はインターネットで探してみるのも手です。
ショップに行けば詳しいスタッフが丁寧に教えてくれますが、自力で探す場合はある程度の知識が必要になります。
そこで初心者にオススメなのはコンプリートで買うというチョイス。もうひとつの選択肢はパーツをバラ買いして自分で組み立てるということです。
それぞれのメリット・デメリットを挙げるので、自分に適した買い方で相棒をゲットしてください。

コンプリート

(コンプリートデッキのメリット)

-最初から全て組まれているのですぐに乗ることができる
-メーカーがバランス良くパーツを選んで仕上げてくれている
-パーツから組むよりもリーズナブル
-後から好みでパーツをカスタマイズすることも可能

(コンプリートデッキのデメリット)

-パーツを自分で選べない
-個性に欠ける

▼より詳しいスケートボードのコンプリートに関する情報は下の記事で!

【スケボーをこれから始めたい方へ】スケートボードをコンプリートで買うという選択肢【パーツ説明&おすすめ5ブランド】

#スケートボードで使う道具

バラ買い

(スケートボード部品をバラ買いのメリット)

-最初にスケートの仕組みを覚えるので、今後メンテナンスやカスタマイズでも役立つ
-スペック的にもビジュアル的にも自分好みに仕上げられる
-自分で組んだ分愛着も人一倍

(スケートボード部品をバラ買いのデメリット)

-すぐには乗れない
-パーツの種類が多く、ビギナーには選ぶのが難しい
-コンプリートよりも高くつく

▼スケートボードのその他のパーツについて

スケートボードの部品について知識を深めたい方は下記記事も参考にしてみてください。

知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。

#スケートボードで使う道具

スケボーのパーツの中で最重要なトラックの説明と有名ブランド紹介

#スケートボードで使う道具

小さいけど精密に作られているスケボーのベアリングについて

#スケートボードで使う道具

失敗しないデッキテープの貼り方と有名ブランド紹介

#スケートボードで使う道具

これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!

#スケートボードで使う道具

スケボー初心者が知っておくべきこと③ 最適な練習場所

いざスケートをゲットして、次に大事なのは乗る場所です。さっそく家の眼の前で乗ってみたけど、思った以上に道がガタガタだった……、人通りが多くて危ない……、他にスケーターがいないのでどう練習していいのかわからない……、なんてことはスケート初心者あるあるです。
そこでオススメしたいのが以下3つの練習場所。

スケートパーク

初心者がスケートパークに行くなんて畏れおおい!と思っている人は多いようですが、初心者こそパークを利用すべきものです。
なぜかというと、そこには最高の環境が揃っているから。当然スケートをするための施設なので路面はスムースでウィールが回りやすく(=乗りやすく)、周りには先生がたくさんいます。
見ているだけでも刺激的だし、スケーターの多くは声をかけられて嫌な顔をすることはありません。
むしろ、練習している知らない人にもアドバイスをくれるでしょう。人に教えることで自分のスキルアップにもなることはよく知られてますが、ほとんどのスケーターは惜しみなく自分の経験や練習法を教えてくれます。
上達への最短ルートはスケートパークに行くこと、と言ってもいいほどスケートパークはオススメの練習場所です。

公園

近くにパークがないという場合や、できればお金をかけたくないというならば、スケーターが集まる公園に行ってみるのもアリです。スケーターが集まる=スケートの練習をしやすい環境が整っているということ。
広めの公園であれば園内をプッシュで回るだけでもいい練習になります。さらに公園でスケート仲間ができたら、タダで練習できてアドバイスももらえるのでラッキーです。
ただ、すべての公園がスケートOKなわけではないので、きちんと公園のルールに従う必要があります。公園はスケート以外の目的で来る人も多くいるので、あくまでも周りの迷惑にならないように!

空き地など

スノーボードやサーフィンと違ってスケートボードのいいところは、いつでもどこでもできるという点。自分のスポットを見つけられれば、小さな空き地でもスケートの練習はできます。
都心や住宅街では難しいかもしれませんが、田舎であればいたるところにスケートができそうな空き地はあるでしょう。施設や設備が整っていなくても、モチベーションさえあればどこでもスケートは練習できるんです。今やスマホですぐにハウツー動画をチェックすることもできるので、近くにパークがない、公園がないという場合も、場所を見つけて日々スケートに乗り続けることが上達への一歩です。

スケボー初心者が知っておくべきこと④ 有名スケートブランド

スケートに乗っていなくてもスケーターだとわかる雰囲気を醸し出しているのがカッコいいスケーター。それを目指すのにもっとも手っ取り早い方法が、スケートファッションを真似ることです。
以下に挙げる4ブランドは、スケーターなら誰もが知っているブランドなので要チェックを!

DC SHOES

DC Shoesは、1993年にプロスケーターたちにより設立されたシューズブランド。当初よりスケート用のシューズを作り続けているが、一般層にも人気が広がって一般向けのシューズやスノーボードシーンにも浸透している。一目でDCとわかるロゴがカッコいい。

NIKE SB

NIKE SB(ナイキ エスビー)は「NIKE Skateboading」の略。NIKEの通常ラインとは別のスケート仕様となっていて、2002年に登場した。ストリートブランドやプロスケーターとのコラボアイテムのリリースなどで人気を獲得し、スノーボードの五輪メダリストでありスケートで東京オリンピックも目指す平野歩夢が着用している姿も印象深い。

ELLEMENT

エレメント(ELEMENT)」は、ストリートスケート創世記に活躍したプロライダーのジョニー・シラレフが設立したスケートブランドで、多くの人気スケーターが所属するトップブランド。スケートボードのほかアパレル、シューズなども広く展開し、ストリートファッションのアイコンとしてスケーター以外からの人気も高い。

GIRL

1993年に 設立されたデッキブランド、GIRL(ガール)。プロスケーター、映画監督、グラフィックアーティストという3人により立ち上げられ、スーパースター揃いのチームによる映像作品がシーンを席巻した。デッキやウェアに一貫するポップな世界観が特徴。

スケボー初心者が知っておくべきこと⑤ まず最初に取り組むべきトリック

スケートを手にし、スケーターファッションに身を包んだら、あとはカッコよくスケートを乗りこなすべし。最初からいきなり高度なトリックはできませんが、これだけはしっかり練習すればそれなりに見えるファーストステップのトリックを3つ紹介します。

プッシュ

何はできなくとも、スムースにプッシュできるようになることが最優先事項。うまい人のプッシュと下手な人のプッシュは一目瞭然です。プッシュがうまい人は、軽く漕いでいるように見えるのに、ぐんぐんと進んでいきます。
重要なのは、前足の乗る位置としっかりとそこに加重できるか。しっかりとデッキに体重を乗せることでバランスを安定させ、後ろ足で何度もたくさん漕がなくても、一度にしっかり地面を蹴ることで一気に前に進むようになります。
カッコよくプッシュするためには、恐怖心をなくして思い切り地面を蹴れるように、ひたすら繰り返し続けることが一番です。

チックタック

プッシュに慣れてきたら、テールを軽く踏んでノーズを左右に振るチックタック。
最初はどれくらいの力で踏み込んでいいか難しいですが、徐々に感覚がつかめてくると振り幅を大きくしてリズム良くチックタックできるようになってきます。
テールを踏み込む力加減を覚えたら、方向転換や軽い段差越えもできるようになるので、それらしくスケートに乗れるようになっているはずです。

オーリー

ファーストステップに挙げてはいますが、オーリーは上級者にとっても永遠のテーマとされています。スケートはオーリーに始まりオーリーに終わると言われるほど、奥が深く難しいトリックですが、オーリーを覚えなければこの先には進めないことも事実です。

活字にしてしまうと、1.両ひざを曲げてパワーをボードに貯め、2.勢い良くテールを弾いてデッキを浮かせ、3.空中で前足をデッキに擦り付けながら高さを稼ぎ、4.両足でしっかりと衝撃を吸収しながら着地する、ということになりますが、百聞は一見にしかず、とにかくうまい人の動きを何度も見て動きを目に焼き付けるのが一番です。

オーリーはもっとも最初に現れるもっとも高い壁ですが、うまくできなくてもスケートに乗ることをやめないことが、個人的には大事だと思っています。オーリーは「できなくて当たり前!」というスタンスでいいのです。
思うようにできないことよりも、スケートに乗っている気持ち良さを大事にし、一歩ずつ着々とスケーターへの道を進んでいってくれたら嬉しい限りです。

Ollie(オーリー)をプロスケーターが教える

#スケートボードのHOW TO(ハウツー)

https://giver.jp/category/skateboard/howto

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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