スケートボードで使う道具

【2021年】時代を先取り! 気になる電動スケートボード最新事情

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15,883 views 2021-1-5 UPDATE

スケートボードの基本はプッシュ! だからひたすらプッシュを続ければ、スケートは自然と上達する……そう信じてプッシュをがんばってきた筆者ですが、ある時信じられない光景を目にしました。一見普通のロングボードに乗った人が、なんと一切地面を蹴ることなく、グングン坂道を上っていくじゃないですか! すぐさま声をかけてみると、その正体は電動式スケートボードでした。

なるほど、ママチャリは今や電動が当たり前、スポーツバイクにおいてもE-BIKEなるものが普及し始めているのだから、スケートに電動があってなにもおかしくない時代なのです。

この電動式のスケートボード、そもそもスケートカルチャーが一般に浸透していない日本ではあまり馴染みがありませんが、スケートを持った少年の姿がごく当たり前の風景にある海外では”Electric Skateboards”としてセグウェイや電動スクーター、ホバーボードなどと並んで子供から大人まで、広く注目を集めています。
子供の遊び道具としてだけでなく、環境問題が深刻化している今、ガソリンを使わずに気軽に利用できる移動手段として今後ますます熱い視線が注がれそうです。

しかし、各国それぞれの法律により電動式スケートボードはどこでも好きな場所で自由に乗ってOKというわけではないというのが現状。一方で、アメリカ・カリフォルニア州のように、16歳以上でヘルメット着用であればサイクリングレーンや道路で電動スケートボードの使用が認められている地域もあります。

日本では?というと、通常のスケートボードや電動キックボードなどと同様、道路交通法により道路(歩道・車道を含め)を走行することはできないことになっています。
ということは、道交法が適用される道路でなければ大丈夫ということ。つまり、私有地や私道での利用であれば、(所有者の許可さえあれば)文句を言われることはありません。
あくまでも一般道路での使用は法律上NGということをしっかりと念頭においたうえ、魅力満載の電動式スケートボードについて紹介していきたいと思います。

電動式スケートボード選びのポイント

では、実際に電動式スケートボードとはどんなものなのかを説明します。

電動式スケートボードはモーターを動力とし、リモートコントローラーなどで速度調整しながら走行する”乗り物”です。わかりやすく言うと、スケートの形状をしたラジコンカーに乗っているというようなイメージでしょうか。
必ずスケート本体にバッテリーが付属していて、このモーターのパワーやバッテリーの容量により、最高速度や走行時間などの走行性能が変わってきます。
コントローラーは手に持つタイプや、スマートフォンを利用するものなどがあります。
この動力のおかげでプッシュをしなくてもウィールが回転するのですが、トゥやヒールに加重してターンをしたり、自分でスケートを操作して行きたい方向へ進むという部分は、通常のスケートボードと同じです。

また、電動式スケートボードはバッテリーが装備されているので、基本的に通常のスケートに比べて重いということを頭に入れておいてください。

電動式スケートボード選びのチェックポイント

電動式スケートボードを選ぶ際に必ずチェックしたい4つのポイントを以下に挙げます。

1.スピード

スケートによりMAXスピードはピンキリです。15km/hほどのものから、70km/hも出せるようなものまであるようですが、現実的には20~30km/hも出せれば自転車のスピードと変わりなく移動できます。
地面に近くフリーハンドの状態なので、実際のスピード感はとても早く感じるでしょう。

2.リモコン操作のしやすさ

安全に走行する上では、スピードコントロールがもっとも重要です。危険なのが、急発進&急停止。スノーボードのビンディングのようにスケートと身体を固定するものは何もないので、急加速や急減速では当然吹っ飛ばされます。そのため、しっかりと速度を制御しやすい使いやすいリモコンであるかは安全上とても大きなポイントです。

3.バッテリーの駆動時間

最小限のマンパワーで楽しめるのが電動スケートボードの最大の魅力ですが、ひとたびバッテリーの充電切れとなれば、ただの重たいスケートに早変わり……。楽しんでいる最中に突然電池切れなんてことにならないように、バッテリー性能は要チェックです。充電方法、フル充電にかかる時間、持続走行可能距離など、自分が乗る状況をイメージして適したものを選びましょう。

4.デッキやウィールのサイズ

ひとことに電動式スケートボードといっても、形状やサイズはさまざま。主には移動手段としての役割を担っているので、ショートボードよりもロングボードにサイズ感は近く、ホイールベースが長くでデッキの大きなドロップスルータイプや、クルーザータイプが多いと言えます。当然デッキが大きければ大きいほど安定感も増します。
ウィールの大きさや硬さも乗り心地に大きく影響します。基本的にはスケートパークのような綺麗な路面で乗ることを想定していないので、大きく柔らかめのウィールが多く、なかにはオフロードでも使えるようなゴツゴツの特大ウィールがついたものあります。

電動スケートボードおすすめブランド5選

enSkate (エンスケート)

近未来を感じさせる電動スケートボードをリリースしているenSkate。
出力することのできるスピードは時速10km〜35kmとなっており、フル充電してからの最大航続距離は約20kmとなかなかの距離を移動できる。
また、最大で20°の傾斜であれば登ることも可能であり、ヒルクライムも楽しめる。

デッキの前部にディスプレイが埋め込まれており、現在の時速やバッテリーの状況も確認でき、ガジェット好きにもたまらない電動スケートボードではないだろうか。

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EFINITY (イーフィニティ)

2017年から構想し2018年に販売をスタートした日本発の電動スケートボードブランド。
練習用のスローモードが備わっているので、ビギナーにもやさしく、クルーザータイプのTYPE250S、パワフルな1200Wデュアルモーター付きのTYPE1200Rなど、リーズナブルながら高性能な電動式スケートが魅力。

STARY BOARD(スターリー ボード)

一見電動式には見えない薄さと軽さが自慢のスターリーは、最高速度32Kmとハイパワーも持ち合わせている。
海外メーカーながら日本正規代理店があるので、保障や交換パーツの購入ができるのも嬉しい電動スケートボードだ。

EXWAY(エクスウェイ)

中国の高性能電動式スケートボード。ハイスペックな走行性能とパワーを持ち、さらに耐水性や耐衝撃性にも優れる。スマートフォンアプリとの連動機能もあり、専用アプリを使ってモードの切り替えや出力特性をカスタマイズできる。

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KINTONE (キントーン)

主にバランススクーターを扱っている日本のメーカー。Kintone製品ははPSEマーク取得済みということで安心感もあり、保証もしっかりしている。電動式スケートボードのラインアップは現在1種類のみで、電動アシストタイプで2種類のスピードモードに切り替えて走るリモコン不要タイプ。つまり自分の足でスピードを調節するので、完全電動式とスケートの中間的存在。

まとめ

電動スケートボードを楽しむ上でチェックしておかなければならないこと、おすすめブランドなどをご紹介してきましたがいかがでしたでしたか?
冒頭でも解説していますが、現状の日本の法律では一般道でスケートボードに乗ることはできないという事実もあるが、特に電動スケートボードは自分の制御を超えたスピードを出すことができてしまうため、一般道で使用することは控えてほしい。

だが、アクティビティとしての電動スケートボードはとても楽しむことができるだろう。
コロナウイルスによって3密になってしまう楽しみに制限がかかってしまっている分、アウトドアでのアクティビティを経験するための素晴らしい機会なのではないかと思っているので、ぜひ安全な開けた場所で電動スケートボードを楽しんでみてはいかがだろうか。

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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