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【プロサーファー直伝】サーフスケートの乗り方&選び方とおすすめブランドボード6選

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108,044 views 2020-3-30 UPDATE

「サーフスケート」は、サーフィンに近い動きができるスケボー。

そのためサーフィンの陸トレに最適です。

せっかくなら、サーフィン上達に効果のある乗り方が知りたいですよね。

そこで、プロサーファーにサーフスケートの乗り方を教えてもらいました。

教えてくれたのは、元JPSA公認プロサーファー・久保英明氏。

久保氏は、サーファーの陸トレ用ボード「92☆サーフスケート(ninetytwo star surfskate)」の開発者。

久保氏の元には、2019年JPSAグランドチャンピオンの河谷佐助プロをはじめ、多くの関西サーファーがサーフスケートトレーニングに訪れます。

・正しいフォーム

・正しい体重移動の方法

など、プロサーファーが「サーフィン上達」の観点から教える、サーフスケートの乗り方をご紹介します。

また、

・サーフスケートを選ぶポイント

・おすすめのサーフスケートボード6選

・人気のサーフスケートブランド3選

・おすすめの練習場所

についてもご紹介します。

サーフスケートの乗り方から選び方のポイント、人気ブランド、練習場所まで。

サーフィン初心者・サーフスケート初心者は特に必見です。

元JPSA公認プロサーファー・久保英明

左画像出典:Instagram @kuboani

大阪出身のプロサーファー。

波のない地域で育った自身の経験をもとに、海に入れないときもサーフィンの練習が効果的にできる「92☆サーフスケート」を開発。

毎週水曜20時からのサーフスケートトレーニングには、現役プロ・プロ志望・初心者まで、多くのサーファーが訪れる。

カバー画像出典:Instagram @kuboani

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サーフィンがうまくなるサーフスケートの乗り方とは

サーフィンもサーフスケートも、初心者のうちから正しい乗り方を意識することが大切です。

サーフスケートも正しく乗ることで、サーフィンの上達につながります。

サーフスケートの乗り方には

1.正しいフォーム

2.正しい体重移動

の2つのポイントがあります。

1.正しいフォームを意識する

「どんなスポーツでも、正しいフォームが上達の近道」と久保氏。

サーフスケートの乗り方で大事なのは、正しいフォーム

ここでいうフォームとは、サーフィンの正しいライディング姿勢のことです。

サーフスケートの正しいフォームには、5つのポイントがあります。

 1.前足は、デッキの上で真横に置く 

前足が真横を向くことで、つま先の内側に体重がかかります。

内側に力がたまることでボードに力が伝わり、サーフィンでもボードコントロールがしやすくなります。

 2.ひざは、お尻の位置近くまで落とす 

 3.ひざは、体幹から左右同じ位置に 

ひざを落として左右同じ位置にすることで、自然に内股になり体幹が安定します。

 4.顔と胸は、進行方向 

落とした下半身を固定したまま、上半身だけ進行方向にねじるイメージです。

久保氏いわく「上半身と下半身で、背骨を雑巾のようにギュッとしぼって、体幹を固定するイメージ」

 5.腕と肩は、自然に体の横 

 × よくあるNGフォーム 

後ろのひざを落としすぎて、前のひざが伸びてしまうパターン。

前のひざが開いて力が抜けてしまうので、スピードが落ちる原因になります。

サーフィンでは、正しいフォームを

・テイクオフした瞬間にサーフボード上でとる

・ライディング中も崩さない

ことがポイントです。

しかしライディング姿勢って、波に乗っているときしか意識できないんですよね。

海に数時間入っても、波に乗っている時間はほんのわずか。

しかも波に乗っている間は、頭が夢中で真っ白だったりします。

海でも反射的に正しいフォームでライディングをするためには。

陸でのサーフスケートで、正しいフォームを体に染み込ませることが大切です。

↑正しいフォーム

2.正しい体重移動を意識する

サーフスケートやサーフィンに限らず、横乗りスポーツの乗り方で大事なのが体重移動。

レギュラースタンスの場合、

・レギュラー方向に進むときは「前」

・グーフィー方向に進むときは「後ろ」

に体重をかけます。

ポイントは、正しいフォームを崩さないまま、前後に倒れるように体重移動すること。

文章と図だけではイメージにしくいので、久保氏による解説動画がこちら↓

よくあるNG体重移動は、前のひざが開いて、体重が後ろ足に乗ってしまうこと。

前のひざが開くと力が入らず、後ろ足が軸になってしまい、後ろ加重になってしまいます。

後ろ加重になるとボードの前側が浮き、スピードが落ちる原因に。

後ろ足でブレーキをかけてしまうイメージですね。

NG体重移動のしくみを久保氏が解説した動画がこちら↓

このアドバイスを聞いてから、自分(サーフィン歴1年半・初心者)のサーフィンのライディングを見直してみました。(下図)

↑ 私のライディング

まあ後ろ加重になっている。

後ろ足でゴリゴリブレーキをかけてしまっている。

・テイクオフの時に波に置いて行かれがち

・乗ってもスピードがつかない

・すぐにプルアウトしてしまう

こうした悩みは、後ろ加重にあるのかも、と気付かされました。

正しいフォームで・正しい体重移動をすると、下の動画のようにスムーズな弧を描いた乗り方ができます。

サーフスケートを選ぶポイント

せっかく陸トレするなら、できるだけサーフィンに近い動きができるサーフスケートを選びたいですよね。

サーフスケートのメリットは、「体重移動」と「ボードの傾き」を活かして、深いターンの動きが練習できること。

サーフィンの動きに近い、正しい乗り方ができるサーフスケートには、2つの特徴があります。

1.トラックの可動域が広く、動きが柔らかい

2.デッキが長め(36インチ以上推奨)

1.トラックの可動域が広く、動きが柔らかい

トラックとは、スケボーのデッキ(板)とウィール(車輪)をつなぐ足まわりのパーツ。

▼スケボーのトラックって?人に例えると「腰」の最重要パーツ

スケボーのパーツの中で最重要なトラックの説明と有名ブランド紹介

#スケートボードで使う道具

トラックの可動域が広いサーフスケートは、ターンの際にデッキが前後に大きく傾きます。


またトラックに入ったバネの動きが柔らかいと、デッキの動きも柔らかくしなやかです

デッキの傾きが大きく・動きがしなやかだと、波にサーフボードのレールを入れる時と同じ感覚が養えます

左画像出典:Instagram @kuboani

サーフスケートを選ぶときは、トラックの可動域が大きく・動きが柔らかいものを選びましょう。

▼サーフスケートのトラックについて詳しくはこちらもどうぞ

サーフスケート用おすすめトラック【種類&選び方&注意点まとめ】

#サーフィン

2.デッキが長め(36インチ以上推奨)

デッキが長いサーフスケートは、サーフィンに近いスタンス(足幅)で乗ることができます。

サーフスケートや一般的なスケボー(ストリートボード)のデッキ長は、30~32インチ(約80cm前後)がスタンダード。

サーフィンのスタンス幅は、人にもよりますが、肩幅より少し広めくらいが基本です。

ショートボーダーの成人男性に、

・約30インチ(80cm)

・約40インチ(100cm)

のデッキに乗ってもらい、スタンスを比べてみました。

約30インチ(80cm)のデッキに乗ったとき

スタンスはちょうど肩幅くらい

× サーフィン時のスタンスより、かなり狭く感じる

× 両ひざを内側に落としづらく、体勢が高くなり、安定しない

約40インチ(100cm)のデッキに乗ったとき

スタンスは肩幅より広め

サーフィンのスタンスに近い感覚

両ひざを内側に落とす余裕があり、体勢が低くなり、安定する

デッキが長い方がスタンスが広くとれるため、姿勢が低くなり安定します。

私(30代女性・ショートボード初心者)も当記事の取材中、他ブランドのスケボーやサーフスケートにも色々乗せてもらいましたが。

個人的には、36~40インチのデッキが、サーフィンをしている時のスタンスにもっとも近いと感じました。

特にサーフィン初心者・サーフスケート初心者は、デッキが長めの方が安定して乗りやすいのでおすすめです。

サーフスケートを選ぶときは、デッキが36インチ以上と長め、自分のサーフィンのスタンスに近い感覚のものを選びましょう。

▼サーファーにはデッキの長いロンスケもおすすめ

ロングスケートボードの押さえておきたい知識とオススメ5ブランド

#スケートボードで使う道具

サーフスケート おすすめボード6選

ここからは、おすすめのサーフスケートボードをご紹介します。

いずれもデッキ長は36インチ前後。

サーフスケート向きの、可動域の広いフロントトラックを備えています。

1.92☆SurfSkate

92☆SurfSkateは、当記事でサーフスケートの乗り方を教えてくれた、元JPSAプロサーファー・久保英明氏が開発したサーフスケート。

波のない大阪からプロサーファーになった久保氏は、いつでも海に入れる環境ではありませんでした。

そのため「サーフィンに近い動き」ではなく、「サーフィンと同じ動きができる」スケボーが必要でした。

可動域が広く柔らかいトラックや、約40インチ(100cm)と長めのデッキなど。

サーフィンの練習という目的にこだわって、プロサーファーの目線でつくられているのがポイントです。

サーフィン歴1年半の初心者である私も、92のサーフスケートを使っています。

なめらかな体重移動や、波にレールを入れてターンする動きなど、サーフィンの動きが一番イメージしやすいと感じるボードです。

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2.YOW(ヤウ) MALIBU 36

サーフスケートの初心者向けモデル。

水面を跳ねるような動き(ポンピング)がしやすく、デッキも36インチと長いので安定性があります。

エスニックなデッキデザインもおしゃれです。

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3.REKON(リーコン)スラスター2

サーフスケート用トラック「スラスターシステム」で有名な、Gravity社のスラスターを採用したボード。

スラスターは可動域が広いトラックで、大きなターンなどがスムーズに行えます。

デッキも36インチと、サーフスケート向きの長さ。

サーフスケートの中でも価格は安めですが、デッキもウィールも頑丈で安心の高品質です。

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4.WOODY PRESS(ウッディプレス)スラスター2

可動域が広く、ターンがスムーズに行えるGravity社の「スラスターシステム」を採用したボード。

木目を活かしたシンプルなデッキは、ブラウン・ナチュラル・ブラックの3色展開。

デッキは35インチなので、サーフィンの基本的な体重移動やカービングの練習にぴったりです。

サーフケートの中では価格も安く、初めてのサーフスケートにも最適です。

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5.Carver(カーバー)Tyler777

カーバーは、サーフスケートの人気ナンバーワンブランド。

頑丈で反発力・安定性に優れたトラックが生みだす乗り心地は、多くのサーファーから支持を得ています。

カーバーはデッキが30インチ前後の短めモデルが多めですが、Tyler777(トリプルセブン)は36.5インチと長め。

ロングボードをイメージして作られているとのことですが、ショートボーダーのスタンスにも丁度良い長さです。

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6.Lost SurfSkates(ロストサーフスケート) RECREATION VEHICILE 36

サーフボードの有名ブランド「Lost(ロスト)」が手がけるサーフスケート。

リバースキングピンという高速性・旋回性・安定性にすぐれたトラックを使用しています。

36インチあるデッキはコルク製で、一般的な木製と違って濡れてもOKな仕様。

海辺での使用にもぴったりです。

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サーフスケート 人気ブランド3選

サーフスケートにも様々なブランドがあります。

ここからは、サーフスケートの人気ブランドをご紹介します。

Carver(カーバー)

サーフスケートで一番有名なブランドが、Carver(カーバー)。

カーバーは前方のトラックが左右に揺れ、サーフィンのような動きができるスケボー「サーフスケート」の生みの親です。

サーフィンのUSA代表チームが公式練習に取り入れるなど、サーフスケートでは人気ナンバーワン。

カーバーのサーフスケートトラックには

・C7

・CX4

の2種類があります。

C7は日本人の体格や好みに合わせて開発されており、柔らかい乗り心地。

CX4はやや硬めの乗り心地で、強い反発力を活かしたスピード感やアクションが楽しめます。

どちらのトラックを選ぶかは乗り心地の好みにもよりますが、サーフィン初心者やサーフスケート初心者には、柔らかいターン練習ができるC7がおすすめです。

カーバーのサーフスケートの種類は豊富ですが、28~32インチと短めデッキが多いのがややネック。

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YOW(ヤウ)

出典:YOW

YOW(ヤウ)はスペイン発のサーフスケートブランド。

サーフィンの乗り心地を追求した、「YOW SYSTEM(ヤウ・システム)」というオリジナルトラックシステムが特徴です。

乗り心地はもちろん、アーティスティックでおしゃれなデッキデザインも魅力。

大変人気があり、売り切れや長期入荷待ちが続出しています。

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Lost SurfSkates(ロストサーフスケート)

出典:Luvsurf

LostSurfskate(ロストサーフスケート)は、世界的サーフボードブランド「Lost(ロスト)」が手がけるサーフスケートブランド。

デッキの形状はサーフボードメーカー発らしく、人気のシェイパーデザインのサーフボードモデルなどがベースになっています。

パンチの効いたストリート系デザインも魅力的。

サーフスケートメーカー「Carver(カーバー)」とコラボしたモデルも人気です。

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サーフスケートのおすすめ練習場所は?

サーフスケートの練習場所は、スケボーと同じスポットがおすすめ。

・スムーズなコンクリートやアスファルトの路面

・スケボー練習用のパーク

など、練習しやすい場所を探してみましょう。

▼スケボーの練習場所どうやって探す?公園・高架下・防波堤…詳しくはこちら

スケボー初心者必見!練習スポット(スケボー練習場所)のあれこれ

#スケートボード

サーフィン初心者は「平面」での練習がおすすめ

サーフィン初心者やサーフスケートが初めてという人は、まずは平らな地面で練習するのがおすすめ。

正しいフォームで体重移動を意識しながら、サーフスケートに慣れましょう。

サーフィン中上級者は「斜面」での練習がおすすめ

サーフィン中上級者やサーフスケートに慣れてきた人は、なだらかな斜面での練習がおすすめ。

波でボトムターンやアップスをする時の動き・バランス感覚を養う練習になります。

河谷佐助プロやサーフィン上級者が、ボウルやランプを滑る様子がこちら↓

前半動画出典:Instagram @kuboani

サーフスケートの練習にも最適!全国スケートパーク一覧

サーフスケートの練習場所には、平面から斜面まで豊富に揃うスケートパークもおすすめです。

スケートパークは初心者には敷居が高い…と思われがち。

しかし公園や道路のように歩行者や車がいないため、初心者でも安心して練習できます。

入場料が必要なパークから、森林公園などにある無料パーク、初心者向けのスクールを開催しているパークまで。

全国各地に様々なパークがあるので、行きやすいパークを調べてみるのもおすすめです。

→ 全国スケートパーク一覧はこちら

まとめ

今回プロサーファーの久保氏から、サーフィン上達の目線でサーフスケートを教わりました。

サーフィンの正しいライディングフォーム。

体重移動の大切さ。

今自分がサーフィンで抱えている悩み(スピードがつかない・波に置いていかれる等)の原因まで。

サーフスケートから、自分のサーフィンにリンクする事がこんなにあるなんて、目からウロコでした。

正しいフォームを意識(できてるかは別にして)すると、こんなにも太ももプルプルしてヒザガクガクになるのか…と気付いたり(下の動画)

自分が今まで、いかに下半身や体重をちゃんと使えていなかったか痛感!

サーフスケートは、海に入れないときのサーフトレーニングに本当におすすめです。

そして何より、サーフスケート自体がとっても楽しい。

久保氏による92☆サーフスケートトレーニングは、

・ほぼ毎週(水)20:00~22:00頃まで

gスケートパーク(兵庫県神戸市)

で開催されています。

正しいサーフスケートの乗り方を知りたい方は、ぜひ参加してみてください。

→ 92☆サーフスケートHPはこちら

→ 久保英明氏のInstagramはこちら(@kuboani)

▼子供に人気のブレイブボードも陸トレにおすすめ

ブレイブボードの乗り方はサーフィンやスノボに似ている!トレーニングに最適な3つの理由

#サーフィン
Writer
Nanae.A
Nanae.A ライター

サーフィン歴2年、万年初心者ママサーファー。
スノボ歴は5年。

リアル初心者・女性・2児の母である独自の視点を交えて、横ノリスポーツの魅力や情報を記事にのせてお届けします。

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