サーフィンのオフトレ(陸トレ)にサーフスケートは非常に効果的です。
波がない時もサーフスケートがあれば、十分楽しめちゃいます。
筆者もここ最近は特にサーフスケートにハマっており、乗った時の感覚はサーフィンに非常に近いものがあります。
家の敷地内や、もし人通りが少ない場所が近くにあれば、サーフスケートで陸トレに励んでみてはいかがでしょうか?
この記事ではそんなサーフスケートに適したトラックの種類、選び方、ブランド、そしてセッティング方法と注意点などにも触れながら、トラックの解説をします。
またこの記事は、サーフスケート用のパーツを別々で揃えて、自分好みにカスタマイズしたいという方向けの記事になっております。
とりあえず好みとか分からないのでサーフスケートを今すぐ始めたい!という方は、少し高いですが、すでに全てが揃っているコンプリートセットと呼ばれるものを買ってしまいましょう。
Contents
そもそもサーフスケート用のトラックは何が違うのか
ではそもそも、サーフスケート用のトラックは通常のスケボー用のトラックと比べると、一体何がどう違うのか分かりますか?
ずばり結論から申し上げると、
トラックの稼働範囲が通常のスケボー用よりも大きく、サーフィンに極めて近い感覚のターンが味わえます。
この、"稼働範囲" の違いがサーフスケートの最も大きな特徴です。
稼働範囲が大きいことで、サーフィンで言うアップスダウンやカットバックの練習もサーフィン感覚でできます。
また、ターンをするためにはデッキを踏み込み大きく傾けて曲がる必要があるため、サーフィンでもとても重要な体重移動の練習にもなります。
このような特徴から、サーフスケートは下半身の筋力トレーニングやライディングフォームの確認にもなりますし、バランス感覚も養えます。
常にコンディションが変わりゆく海と違って、反復練習が可能なのも、陸トレとしてのサーフスケートの魅力でもあります。
サーフスケート用トラックの種類と選び方
それでは具体的に、サーフスケート用のトラックの種類とその選び方について解説していきます。
サーフスケートを完成させるには、トラックに加えてデッキとウィールが大前提として必要ですが、その中でもトラックは特に重要です。
すでに説明したように、サーフスケートの特徴とは、サーフィンに極めて近い感覚を味わえるその乗り味であり、それを可能にするのがトラックなのです。
そのため、トラックさえしっかりしたものを準備すれば、かなり楽しめます。
通常のよくあるスケボーの「デッキのみ変える」「ウィールのみ変える」「トラックのみ変える」
この3つの選択肢の中であれば、間違いなく「トラックのみ変える」を選べば、劇的にスケボーが変化します。
トラックの高さ
トラックにはハイ(HIGH)とロー(LOW)の2つの高さの種類があります。
トラックが高いか低いかで特徴が異なり、当然乗り心地も異なります。
高さがあるハイ(HIGH)の方がカービング性能が高く、スムーズに曲がります。
反対にロー(LOW)の方は、カービング性能は落ちますが、安定性が高まります。
これは好みの乗り心地で高さを選べばOKではありますが、ウィールの大きさを大きめにしたい場合は、トラックをロー(LOW)にするとウィールとデッキが当たってしまい急ブレーキがかかってしまいます。
もし、ウィールとデッキがどうしても当たってしまう場合は、ライザーパッドというものを利用して、高さを調整しましょう。
※ライザーパッドとは、デッキとトラックの間に挟む厚さの調整役を果たすパーツで、衝撃を和らげる素材のものもあります
🔽デッキとライザーパッドの厚みによってはビスも長めのものが必要です(参考価格:550円)
トラックの幅の広さ
トラックには幅の広さにも違いがあります。
幅を決めるのは、ハンガー幅とアクスル・シャフト(シャフト)の幅の長さです。
ハンガー幅とは、トラックの中心部で、硬い金属で作られた厚い部分の横幅を言います。
シャフト幅とは、ウィールを通す部分の、ハンガー部から左右両方に伸びた細い金属の部分の幅を言います。
この、ハンガー幅とシャフト幅を合わせた長さがトラック全体の幅になります。
この幅が短ければカービング性能に優れ、逆に長ければ安定性能が増します。
一般的には、トラックの幅はデッキの幅と同じぐらいに合わせることが多いですが、好みで長さを変える人も多いです。
また、シャフト幅はウィールの幅(大きさ)にも合わせて選ばないと、ウィールがはまらなかったり、シャフトがウィールからはみ出たりしちゃいます。
トラック(ブッシュ)の硬さ
トラックには硬さの種類もあります。トラックの硬さ=ブッシュと呼ばれるパーツの硬さです。
ブッシュとは、トラックのハンガーの上下につけるゴムの部分のことです。※写真オレンジ色部分
柔らかいブッシュはカービング性に優れ、硬いブッシュは安定性に優れています。
硬さは一般的に数値で表示されており、メーカによって数字は異なったりしますが、数字が大きくなればなるほど硬くなります。
また、メーカーごとに色でも硬さを分けていたりもしていて、筆者が利用しているメーカーであるINDEPENDENTは、赤色が一番柔らかく、オレンジ色は2番目に柔らかいブッシュです。
ちなみにブッシュは、ブッシュのみ単体で販売もされていますし、取り替えももちろん可能です。
さらに、トラックはブッシュのみではなく、キングピンナットの締め具合でも柔らかさを変えることができるので、そこでも好みの調整が可能です。
※写真の赤丸部分がキングピンナット
おすすめサーフスケート用トラック(ブランド)
ここまで読まれた方は、サーフスケート用トラックの種類や特徴、選び方について理解できたかと思いますので、おすすめのブランドを紹介していきます。
INDEPENDENT(インディペンデント )
通称インディとも呼ばれる最老舗トラックブランドが、このINDEPENDENT(インディペンデント )です。
筆者もこのINDEPENDENTトラックを利用していますが、今まで使っていた比較的安いトラックと比べ物にならないほどカーブがスムーズです!
スケーターの中でも圧倒的な人気を誇っており、安定感抜群、信頼度抜群のトラックです。
曲がり方などにクセがなく、初心者の方でもスムーズに利用できると思います。迷ったらインディで間違いないと思います。
VENTURE(ベンチャー)
こちらも、サーフスケートをするサーファーの方に聞くと必ず名前が出てくるブランドです。
筆者も、「とりあえずINDEPENDENTかVENTURE選べば間違いない」と、先輩方からアドバイスをいただいたこともあります。
直進性が高く、安定性が得られやすいという声がネットなどでも多いようです。
曲がりすぎるのは好みではない方、安定性をより重視する方は、VENTUREのトラックがおすすめです。
CARVER(カーバー)
こちらは、サーフスケートの生みの親と言ってもいいぐらい、サーフスケートの先駆け的な存在のブランドです。
ただし、トラックのみの扱いが少なく、基本的にはコンプリートセットで販売されています。
また、価格も高いため、初心者の方は少々手を伸ばしづらいかもしれません。
しかしそのクオリティは間違いなく、誰もが満足できるサーフスケートと言えます。
CARVER(カーバー)という名前の通り、カービング性能がとても高いブランドです。
サーフスケート用トラックのセッティング方法とその注意点
それでは最後にサーフスケート用トラックのセッティング方法と注意すべき点、そしておすすめのT字ツールをまとめて紹介します。
トラックの高さ(デッキとウィールの幅)
先ほども少し説明しましたが、トラックの高さとウィールの大きさの相性を間違えると、写真のようにデッキを踏み込んでカービングした時に、ウィールが当たってしまい急ブレーキがかかり、摩擦でデッキも焼けてしまいます。
これ、けっこう危険です。地面がデコボコのアスファルトだったりすると、転倒して怪我をする恐れも十分あります。
しっかり高さを確認して、高さが足りないようであれば、写真の黒い板状のライザーパッドを挟むか、ウィールを小さくするかして、ウィールがデッキに当たらないようにしましょう。
※ライザーパッド装着時は、大概の場合ビスも長めのものを用意する必要があるので、そちらも要確認です
トラックの向き
こちらの写真、筆者が一番最初にトラックを装着した直後に撮影した写真です。
一見バッチリに見えるかもしれませんが、実はこれトラックの向きが前後反対です...
これだと、デッキの右側に体重をかけても逆の左に曲がるという大変危険な状態になります。笑
トラックを付ける際は、トラックのどちらに力をかけると右および左に曲がるか、先に確認してから取り付けるようにしましょう。
スケボーのセッティングに欠かせない、おすすめT字ツール
サーフスケートでパーツを色々調達したりして、トラックの設置はもちろん、ナットやウィール、ベアリングもいじる場合はスケボー用のT字ツールがめちゃくちゃおすすめです。
これ一つあれば、全てセッティングおよび調整できますので、持っておいて損はないです。
まとめ
サーフスケートの中でも一番重要なパーツとも言えるトラック。
パーツひとつで本当にスケボーが劇的に変わります。
サーフィンできない、海に行けない人も多い今だからこそ、サーフスケートを極めるチャンスです。
まずはトラックをしっかり選んで、自分好みのお気に入りのサーフスケートにカスタマイズしていきましょう。
あ〜でもないこ〜でもないと試行錯誤する時間も、楽しいものですよ。
ここまで読んで「いや自分はやっぱりコンプリートセットが良いな」という方は、Amazonにもたくさんの種類があるのでチェックしてみてください。
🔽プロサーファー直伝のサーフスケートの正しい乗り方を知りたい方はこちら!
【プロサーファー直伝】サーフスケートの乗り方&選び方とおすすめブランドボード6選
#サーフィン千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。
長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。
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