サーフィン

サーフィン初心者が知っておきたい「サーフィン5つの掟」

サーフィン初心者が知っておきたい「サーフィン5つの掟」の画像
1,146 views 2019-6-25 UPDATE

サーフィン経験者に、
「サーフィン初心者に知っておいてほしいこと」
を聞きました。
回答から見えてきた、サーフィンを安全に・気持ちよく・楽しく続けるコツとは?

夏が近付き、
「これからサーフィンを始めたいと思っている」
「最近サーフィンを始めた」
という人というも多いのではないでしょうか。
しかし軽いノリで始めると
・想像以上に過酷だった
・全然うまくならない
・怖いおじさんに怒られた
とカルチャーショックを受けることも。
実際に、短期間でやめてしまう人も多いんです。
しかし少しの心構えさえあれば、サーフィンはとても素敵で、人生を変えるぐらい魅力的なスポーツ
サーフィンを楽しむために初心者が知っておきたい、5つの掟をご紹介します。

1.サーフィンは難しいことを知る

サーフィンを心から好きになって、身体を鍛えて、辞めずに続けること

「サーフィンは難しい」
多くのサーファーからこの言葉を聞きます。
長年サーフィンをやっているレジェンドも、プロも、
「もっともっと上手くなりたい」
と言って、いつも波に挑戦し続けています。

いつになったら上手くなれるの?
初心者には、途方に暮れる道のりですよね。

ただ難しいからこそ、ずっと挑戦し続けられるのがサーフィンの魅力。
サーフィンは上達しにくい!
サーフィンは難しい!
そのことを知っていれば、カルチャーショックは少しでも減るはず。
「自分にはセンスがないのか…」
とあきらめる前に、サーフィンの難しさを知っておきましょう。

なかなか上達しない

サーフィンは上達が難しいスポーツです。

これは私のサーフィン5回目頃の動画。

movie by @surfshop_more Instaglam
パドルも進んでいないし、
崩れた波にひっくり返されて、
見事にサーフボードが宙を舞っています。
5回やったぐらいでは、まともなサーフィンはできません。
(もちろん上達具合は人にもよりますが…)

次は私のサーフィン8回目頃の動画。

movie by @surfshop_more Instaglam
以前より波を選べるようになり、
ちょっとだけ波を見ながらパドルをするようになっています。
何度も波に乗ろうと挑戦しますが、頭から突っ込んだり、波に置いていかれてばかり。
2時間やって、やっと2~3本乗れたかどうかです。
(それでも満足できるのがサーフィンの不思議な魅力)

サーフィンの動作や筋肉は、普段使うことのない特殊なものばかり。

サーフボードを体幹で安定させる。
パドルで進む。
乗れる波を見極める。
波のピークに合わせる。
テイクオフを素早くする。
スタンスを安定させる。
目線を意識する。

これだけの特殊な動作を、不安定な波の上で、しかもいつ来るかわからない波に合わせて、一瞬の間におこなう必要があります。
もうやることが多くてパニックですよね。
サーフィンが難しいといわれる所以です。

弱肉強食

ようやくサーフボードの扱いに少し慣れて、
パドルが進むようになって、
波待ちの姿勢も安定してきて、
波を見る目もわずかについてきた。

自分の技量がようやく波に乗れるまでになっても、次なる闘いが待っています。
それは「波の取り合い」

特に初夏~秋にかけて、サーフィン人口が多くなる季節。
人気のサーフィンスポットは、サーファーでとても混雑します。
サーファーの数に、波数が見合っていないとき。
ひとたびいい波がくると、サーファーたちが一斉にその波を狙います。

波には優先権があり、波のピークに一番近い人に乗る権利があります。
しかし初心者は、波のピークを取りに行くほどボードコントロールがうまくありません。
たまたま波が割れるいい位置にいたとしても、上手な人に横から波を取られることもあります。

波の取り合いは、まさに弱肉強食です。

そんなときでも、
・なるべく人の少ないエリアを選んで入る
・いい波に周りが乗った後の、セカンドブレイクを狙う
・周りの上手な人の動きを観察する
など、工夫すれば初心者にもできることはたくさんあります。

私がサーフィンの先生に言われて、印象に残っている言葉があります。
「無駄なことは何ひとつないです」
悔しいときこそこの言葉を思い出して、その時の自分にできることをする。
その積み重ねが、必ず上達の糧になります。

2.自然の怖さを知り、リスペクトする

先人と自然を侮らず、リスペクトする
離岸流(カレント)に流される危険性
小波でも油断しないこと
カツオノエボシには、マジで気をつけて!オシッコ効きませんから!

サーフィンは自然相手のスポーツ。
思い通りにならないからこそ、奥深くもあり、怖さもあります。
実際に、サーフィン中の事故は毎年一定数起こっています。
2018年に日本の海でサーフィン中に水難事故に遭った人は52人、うち死亡・行方不明者は8人でした。
海上保安庁HP「H29年 海難の現況と対策」より)

海の怖さを知り、リスペクトする気持ちを忘れないことが大切です。

海の怖さを知る

■ カレントの危険性

カレント(離岸流)は、ブレイクした波が、岸から沖に戻っていく流れのこと。
流れが速く強いので、上手く利用すると「アウトに出るのが楽」という便利な面もあります。
しかし「気付いたら、遠い沖まで流されていた」という危険性も。

カレントは、
・波と波の合間
・突堤や浅瀬沿い
に発生することが多いです。

【カレント(離岸流)の発生例】

<波の合間に発生する例>出典:海上保安庁HP


<突堤沿いに発生する例>出典:海上保安庁HP


<浅瀬沿いに発生する例>出典:海上保安庁HP

カレントに流されていると思ったら、流れを避けて岸に戻ることが大切です。
流れに逆らって岸に一直線にパドルをしても、体力を奪われるばかりなので逆効果。
1.いったん岸に平行に泳ぎ、カレント(離岸流)を避ける
2.波が岸に向かって割れている場所(向岸流)を選んで戻る
ことが、安全に岸まで戻るポイントです。

<カレントに流された時の対応方法> 出典:海上保安庁HP

またカレントに流され過ぎることのないように、
・自分がどこから海に入ったか覚えておく
(防波堤や木など、岸にあるものを目印に)
・周りのサーファーの波待ち位置を確認する
・波待ち中も、周りの景色・岸の目印などを時々見て、海での自分の位置を確認しておく
ことがとても大切です。

■ クラゲの危険性

8月中旬~10月頃まで、海にはクラゲが大量発生します。
地域にもよりますが、日本でよく見られるのはミズクラゲ
ミズクラゲは刺されても軽い痛み・痒み程度か、気付かないことがほとんどです。

<ミズクラゲ> 出典:SOZAING

しかし、カツオノエボシのように、注意が必要な猛毒クラゲもいます。

<カツオノエボシ>出典:Instaglam

カツオノエボシは刺されると
「バチーンと電気が走ったような激痛」
「アイスピックで刺されたような鋭い痛み」
があります。
その後、腫れ・痛み・かゆみ・皮膚のめくれなどの辛い症状が続きます。
長期間にわたって、傷跡が残る場合も。

<カツオノエボシに刺された傷の経過>出典:Instaglam

もしクラゲに刺されたら、
・患部を海水で洗う(こすらない)
・すぐに海からあがり安静にする
・毒針が残っている場合は、ピンセットなどで取る(素手で触らない)
・痛みがひどい場合は病院に行く
といった対処が必要です。

またクラゲに何度も刺されると、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー症状を起こす場合もあります。
クラゲに刺されないためには
・ウェットスーツやラッシュガードで肌の露出を避ける
・クラゲ予防ローションを塗る
といった対策が有効です。

【SAFE SEA 日焼け止め クラゲ予防ローション】

出典:Amazon

クラゲは海中にいるだけでなく、海岸に打ち上げられている場合もあります。
うっかり踏んでしまったり、子どもが触らないように十分気をつけましょう。

■ 雷の危険性

雷が海に落ちると、感電する危険性があります。
過去には、海にいたサーファーに雷が落ちる事故も起きています。
その事故では、雷に当たったサーファーだけでなく、周りのサーファーも感電して12人が死傷しました。
サーフィン中に雷が鳴ったら、すぐに岸へあがりましょう。

自然に感謝する

波がなければ、サーフィンはできません。
思いっきり楽しんだ日も、キツイ波の洗礼を受けた日も。
サーフィンをしていれば、自ずと海や自然に感謝する気持ちが湧いてきます。
自然の偉大さや怖さを知り、いつも感謝する気持ちを忘れないことが大切です。

3.ルールやマナーを守る

周りを見てやってほしい
ライン上にいないように
ドルフィン出来ない人で波がきたら板を離す人がいます。後ろに人がいると大変危険です
リーシュの耐久性と、リーシュが切れたときの危険性

・海でのルール
・駐車やゴミ捨てなどのマナー
・道具の管理
など、海でも・海以外の場所でもルールやマナーを守ることが、気持ちよくサーフィンを楽しむためのポイントです。

海でのルールを守る

ケガや事故を防ぎ、気持ちよくサーフィンを楽しむためには、海でのルールを守ることが大切です。
サーフィンは、ケガや事故の危険性も高いスポーツ。
自分のサーフボードでケガをすることも勿論。
人のサーフボードが当たったり、人に当ててしまう危険性もあります。
海が混雑する季節ほど、サーファー同士の衝突といった事故も増えます。

▼サーフィンで気をつけたい事故については、こちらの記事をどうぞ

サーフィンで気をつけたい事故

#サーフィンのコラム

私は一度アウトに出るときに、テイクオフ中の男性とぶつかったことがあります。
アウトに出る途中に波に巻かれ、気付くと目の前に、波を追いかけながら猛スピードでパドルする男性が。
とっさにライン上から逃れようと横にパドリングしましたが、間に合いませんでした。
お互いのボードレールがゴツンと当たりましたが、幸いにも正面衝突は免れました。
しかし衝突寸前のスピード感や、とっさに体が動かなかった感覚は忘れられません。
この場合、相手のテイクオフを邪魔しないよう、私が避けなければいけません。
大きな事故にはなりませんでしたが、怖かったやら男性にも怒られるわで、苦い経験のひとつです。

▼サーフィンの事故に備えるための保険については、こちらの記事をどうぞ

サーフィンの事故に備える保険選びのポイント&おすすめ保険3選

#サーフィン

初心者のうちは自分のことで精いっぱい。
周りを見る余裕がなくなりがちです。
しかし周りを見ることは、自分も周りも安全にサーフィンをするために、本当に大切です。
・すでに人が乗っている波には乗らない(前乗り禁止)
・人の真後ろでパドルや波待ちをしない
・人のライディングを邪魔する位置にいない
といったことに、特に注意しましょう。

また周りのサーファーの動きを見ていると、段々と、皆が何に気をつけているのかわかるようになってきます。
それは信号機のように、赤・青・黄と目に見えるものではありません。
暗黙のルール・阿吽の呼吸的なところがあるので、初心者にはわかりにくいです。
しかし海でのルールは、交通ルールと一緒。
まずはスクールや経験者にルールを教わり、自分でも経験しながら、しっかりと身に着けていきましょう。

▼初心者は一度は読んでおくべき「NSAサーファーズ ルール&マナーブック」(PDF)

駐車やゴミ捨てなどのマナーを守る

駐車場や海岸など、海以外の場所でもマナーを守ることが大切です。

駐車をめぐるトラブルは、たびたび耳にします。
駐車マナーが悪いことが原因で、気軽に入れなくなるサーフポイントもあるといいます。
サーフィンで車を使う人は多いと思いますが、
・駐車禁止の場所(私有地や民家など)に停めない
・駐車場ではエンジンを切る(車中泊の時など)
・タバコの吸い殻やゴミを散らかさない
といったマナーを守りましょう。

また、海をきれいに保つのもサーファーとしてのマナーです。
以前、海上がりにボード片手に前を歩いていたサーファーが、足元に落ちていたゴミを何のためらいもなく自然と拾っていたのを見て、ちょっと感動しました。
海や海岸がきれいだと、サーフィンをしていても気持ちいいですよね。
有名なサーフポイントでは、定期的にビーチクリーン活動もおこなわれています。

道具を管理する

<リーシュコード>

安全に関わる道具の管理も大切です。
たとえば、サーフボードと自分を繋ぐ命綱のようなリーシュコード。
リーシュコードの寿命は、約2~3年といわれています。
もし切れてしまったら、サーフボードが流されて人に当たる危険性があります。
・中古サーフボードについてくるリーシュコードは使わない
・日頃からリーシュコードの劣化がないか気をつける
ことが大切です。

4.素直・謙虚な姿勢を忘れない

素直に謝る気持ちと自然にリスペクト

初心者のうちは、悪気がなくても、至らないことがたくさん。
思いがけず人の邪魔をしてしまったり、睨まれたり、怒られたり…。
一生懸命やっているだけに、辛い気持ちになることもありますよね。
そんな時こそ、素直・謙虚な姿勢が大切です。

サーフィンって、チャラチャラした世界かと思いきや(失礼)、意外にも体育会系なんですよね。
・一生懸命頑張る
・素直に謝る
・自分の実力をおごらず、周りにも自然に対しても謙虚でいる
窮屈そうに聞こえるかもしれませんが、そうした姿勢でいれば、教えてくれたり助けてくれる人も自然と増えます。
周りに教えや助けを与えてくれる人が増えると、自分の知識やサーフィンの技術もどんどんレベルアップしていきます。
素直で謙虚な姿勢は、結局自分のためになります。

素直に謝る

悪気がなくても、ライディングの邪魔をしてしまった…。
注意が足りなくて、前乗りしてしまった…。

「しまった!」と思うことをしたら、とにかく素直に謝ることが一番。
相手の気持ちいいサーフィンを邪魔してしまった
ということ以上に、
ケガや事故につながる危ないことをしてしまった
からです。
迷惑そうな顔をされても、怒鳴られても、その場ですぐに謝りましょう。
素直な姿勢でいれば、中には爽やかに「いいよ!」と許してくれたり、
「これからはこういう風に気をつけるといいよ」と教えてくれる人もいます。
自分の何が危なくて、どういう動きが悪かったのか、きちんと理解することが一番大切です。

誰だって初めは初心者です。
ネガティブな気持ちは海に流し、またひとつ成長したと前向きにとらえましょう。

無理をしない

自然相手に、自分の実力以上の無理をしないことも大切です。
波は、自分の実力には合わせてくれません。
休みの日に海に行ったら、たまたま胸・肩たまに頭なんていうビッグサイズの波にあたることもあるでしょう。
風や海の流れがきつく、流されやすい時もあります。
周りの上手な人が、すいすいアウトに出て、大きな波をスピードに乗って走るのを見ていると、自分もそんな波乗りがしたいと思いますよね。

しかし、アウトに出るのが危険だと思ったら無理せずインサイドで練習する。
海に入らないという選択が必要な時もあります。
その時の環境に合わせて、その時の自分にできることをしっかりやることが大切です。

5.とにかく楽しむ

楽しむこと!
何事も楽しむこと

サーフィン経験者から、初心者に伝えたいことで多かったのは「楽しむこと」
何事も楽しくなければ続きません。
波に巻かれても、パーリングばかりでも、なんか楽しい。
どんな状況も、楽しんだもん勝ちです。

そのうち、
・パドルが進んだ
・ちょっと立てた
・1本乗れた
・これだっていう感覚がわかった
・気持ち良いライディングができた
と徐々に楽しいことが増えてきます。
その楽しいことが、あまりにも楽しいから、サーフィンにハマる人がいるんだなぁとわかります。
それがわかってしまったら、あなたももうサーフィンにハマっているはずです。

まとめ

サーフィン経験者に聞いた「初心者に知っておいてほしいこと」。
回答には
・海の怖さを知る
・海や、海以外でのルールやマナーを守る
・素直で謙虚な姿勢
・何事も楽しむこと
など、サーフィンを安全で快適に楽しむために大切な心構えがたくさんありました。

私自身、サーフィン初心者の真っ只中です。
海に行くたび、いろんなことを発見したり反省したり、学びの連続です。
特に始めたての頃は、
「このポイントは初心者は入れない」
「初心者のエリアはこっち」
「海でのこういうシーンではこう動くべき」
みたいな独特のルールがいまいちわかりませんでした。
サーフィンってちょっと閉鎖的で怖い世界だな、という印象も持っていました。

しかしちょっとした心構えを知っておけば、初心者もサーフィンをより楽しく、続けやすくなるはず。
そして経験者も、気持ちよくサーフィンを楽しめる時間が増えるはず。
サーフィン経験者の方は、素直で謙虚にがんばっている初心者には、どうか優しく教えてあげてください。

せっかく始めたサーフィン。
せっかく興味を持って調べてみたサーフィン。
これからサーフィンを始める人も、
最近サーフィンを始めた人も、
5つの掟を参考に楽しいサーフィンライフを送りましょう。

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Writer

最近サーフィンを始めたばかりの新米ママサーファー。
スノボ歴は5年。

リアル初心者・女性・母である独自の視点を交えて、
横ノリスポーツの魅力や情報を記事にのせてお届けします。

Instaglam @nanae_work_surf

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