車でサーフボードを運ぶのに便利な「キャリア」。
キャリアを使えば、車の天井や屋根にサーフボードが積めます。
天井に積めば、車内が広々。
屋根に積めば、車内に入らないロングボードも運べます。
しかし、キャリアにも様々な種類が。
それぞれ、安全性・取付方方法・予算などにメリット・デメリットがあります。
また車のタイプによって、取付可能・不可能な場合も。
自分に合ったキャリアを選ぶためには、
●サーフボードの「キャリア」の種類
●メリット・デメリット
をよく知っておくことが大切です。
さらに、
●サーフボードの大きさ
●車の大きさ
●サーフィンに行く頻度・人数・走行距離
などに応じて、最適なタイプのキャリアを選ぶことが大切です。
「サーフボードのキャリアが気になっている」
「どんなキャリアを選べばいいのか悩んでいる」
という人はぜひ読んでみてください。
Contents
サーフボードのキャリアにはどんな種類がある?
サーフボードの車のキャリアには、大きく分けて
●車内用(天井にサーフボードを積む)
●車外用(屋根にサーフボードを積む)
があります。
さらに、
●車内用には「ベルト」「バー」
●車外用には「ハードキャリア」「ソフトキャリア」
があります。
車内用キャリアを使う(天井に積む)メリット・デメリット
車内用キャリアを使うと、天井にサーフボードが積めます。
車内用キャリアのメリットは、
〇 車内積みで安全にサーフボードを運べる
〇 車内積みしながら、車内を広々使える
〇 取付け・取り外しが簡単
〇 値段が安い(ベルトは約3,000円、パイプは約1万円)
車内用キャリアのデメリットは、
× 急ブレーキを踏むと、サーフボードがフロントガラスやコンパネに突っ込む危険性がある
× サーフボードを複数積むと、運転中にぶつかり合って割れるリスクがある
× 運転中の視界(左右や後方)が悪くなる場合がある
サーフボードを車内に積んで運べるなら、それが一番安全。
サーフボードが車内に積める大きさなら、まずは車内用キャリアを検討するのがおすすめです。
車内用キャリアには、「ベルト」と「バー」があります。
車の大きさ・設備などによって使い分けましょう。
車内用「ベルト」がおすすめなのはこんな人
●ボードサイズ:ショートボードなど小さめメイン
●車サイズ:小さめ~普通(サーフボードが車内積みできる)
●サーフィン頻度:問わない
●予算:約3,000円
●その他:ほぼ全車種に取付可
サーフボードを車内積みできるなら、一番手軽なキャリアが車内用「ベルト」です。
予算も安くシンプルなつくりなので、ほぼ全車種に取り付け可能です。
私も普段、車内積み用ベルトを使っています。
コンパクトカーでも、ベルトを使えば、6'2(約188cm)ぐらいのショートボード2枚までなら車内積みできます。
車内用「バー」がおすすめなのはこんな人
●ボードサイズ:ショートボードなど小さめメイン
●車サイズ:大きめ(サーフボードが車内積みできる、天井高め)
●サーフィン頻度:問わない
●予算:約1万円
●その他:アシストグリップが4ヶ所ある(またはネジ止めできる)
「バー」は収納力があるため、天井高に余裕のある大きめサイズの車がおすすめです。
天井が低いとバーに頭が当たったり、運転中の視界が悪くなるおそれがあります
また取付には車内にアシストグリップが4ヶ所必要です。
アシストグリップとは、助手席や後部座席ドア上部についている手すりのこと。
アシストグリップがない場合は、車内にネジ穴を開けて取り付ける方法もあります。(※車種によっては純正パーツもあり。)
ちなみに私のコンパクトカーは、アシストグリップが3ヶ所しかなく天井も低いので、バーは取付けできません。
バーの取付を検討している人は、車内サイズやグリップの数を確認してから購入しましょう。
車外用キャリアを使う(屋根に積む)メリット・デメリット
車外用キャリアを使うと、天井にサーフボードが積めます。
車外用キャリアのメリットは、
〇 車内に積めない大きなサーフボードでも運べる(屋根に積める)
ハイエースのような大きな車なら、9ft台のロングボード(約300cm)でも車内に積めます。
しかしファミリーカーやSUV、ましてやコンパクトカーや軽自動車では、そうはいきません。
ロングボーダーは、車外積みキャリアを使っている人が多いかもしれません。
車外用キャリアのデメリットは、
× 走行中に外れると大変危険
× 飛び石などがサーフボードに当たると割れるリスクがある
× 駐車場の高さ制限に引っかかったり、洗車機に通れない
やはり車外の屋根に積むとあって、走行中に外れて飛んでいくリスクはとっても怖い。
しかも万が一の被害が及ぶのは、自分ではなく周りの車。
車外積みをするときは、
●正しく取り付ける(大前提)
●頻繁にゆるみや破損がないかチェックする
●風の抵抗を避けるため、サーフボードはボトム(裏側)を上にして積む
●万が一のサーフボードの抜け落ちを防ぐため、フィンはつけたままが望ましい
●ボードケースに入れる場合、風が入って膨らまないよう口をしっかり閉じる
など多くの点に注意が必要です。
車外用「ハードキャリア」とは
「ハードキャリア」は、ネジやナットなどの専用金具を使って、車とキャリアを固定します。
車種によっては純正パーツもあるので、取付け後の固定感にはしっかりしたものがあります。
車の屋根に、下図のようなバーがついているのを見かけませんか?
これが車のルーフキャリアのベース。
このベースにサーフボード専用アタッチメントをつけると、サーフボードを屋根に載せて運べるようになります。
アタッチメントはサーフボード以外にも、スキースノボ用・自転車用・キャンプ用など種類が豊富です。
またサーフボードなどを中に入れて運べるルーフボックスも人気があります。
サーフボードを守るのはもちろん。
ルーフボックス自体が風除けに優れた形状をしているので、風の抵抗が少なく、より安全に走行できます。
ただしルーフボックスは、長くても全長約200cm程がほとんど。
6'6ぐらいまでのショートボードしか入らないので注意です。
車外用ハードキャリアのメリットは、
〇 専用の取付金具で車にしっかり固定できる
〇 走行中に外れるリスクが低い(=安全性が高い)
車外用ハードキャリアのデメリットは、
× 値段が高い(パーツによって異なるが、5~15万円程度必要)
× 車種によって取付できる部品が決まっている
× 取付け・取り外しがやや複雑
× つけっぱなしだと駐車場の高さ制限に引っかかったり、洗車機に通らず不便
値段が高くなかなか手間が要るけれど、安全性が高いのがハードキャリアの特徴です。
ハードキャリアがおすすめなのはこんな人
●ボードサイズ:ロングボードやファンボードなど大きめ
●車サイズ:小さめ~普通(サーフボードが車内積みできない)
●サーフィン頻度:頻繁に行く(毎日、毎週など)
●予算:約5~15万円
●その他:複数人で行くことが多い
「サーフボードが大きい」「車が小さい」などそもそも車内積みできなければ、迷わず車外キャリアです。
また複数人で行くことが多く、車内の余裕を確保したい場合も車外キャリアが便利でしょう。
なおかつサーフィンに頻繁に行くなら、予算が高くても、耐久性の高いハードキャリアがおすすめです。
予算に余裕があり、より高い安全性を求めるならルーフボックスもおすすめ。
ただしハードキャリアは取付がやや複雑です。
ハードキャリアの部品は、車種・メーカー・何を積むかによって適合があります。
自分の車にサーフボードを積むには、どの型番の部品が必要か、メーカーHPの車種適合ページで必ず確認しましょう。
国内のカーキャリアメーカーでは、
・INNO(イノー)
・Terzo(テルッツォ)
・THULE(スーリー)
が有名です。
▼ハードキャリアの取付方法や部品選びについて、詳しくはこちら
女1人でサーフボードのルーフキャリア車に固定できる?積み方や費用は?
#サーフィン▼ルーフボックスについて、詳しくはこちら
車でスノーボードに行くなら必須アイテム!ルーフキャリア&ルーフボックスの知っておきたい4つのこと
#スノーボードのコラム車外用「ソフトキャリア」とは
車外用「ソフトキャリア」は、車とキャリアをベルトで固定します。
車外用ソフトキャリアのメリットは、
〇 取付け・取り外しが簡易(慣れれば5~10分程度)
〇 値段が安い(約5,000円)
車外用ソフトキャリアのデメリットは、
× 走行中の安全性が、ハードキャリアに比べると低い
ベルト固定のソフトキャリアは、金具固定のハードキャリアに比べると、固定感・安心感がやや心許ないもの。
ただし値段が安く、取付け・取り外しが簡単なのがソフトキャリアの特徴です。
ソフトキャリアがおすすめなのはこんな人
●ボードサイズ:ロングボードやファンボードなど大きめ
●車サイズ:小さめ(サーフボードが車内積みできない)
●サーフィン頻度:時々(月に数回、夏だけなど)、頻繁でも海が近い
●予算:1万円以下
●その他:複数人で行くことが多い
車外積みでも予算を抑えたいならソフトキャリアがおすすめです。
またサーフィンに行く頻度が少ない、または海までの走行距離が短いなら、簡易なソフトキャリアで十分でしょう。
ちなみに私(ライター)は、時々ロングボードを積むときにソフトキャリアを使っています。
女の私でも簡単に取り外しができ、高速道路も問題なく走れます。
いつもサーフボードを屋根に積むわけじゃないけれど、ときどき車外キャリアを使いたい。
そんな人にも、手軽でおすすめです。
▼ソフトキャリア使ってみた!取付け方や使い心地の詳細はこちら
サーフボードのソフトキャリア試してみた!使い方や高速道路はどうだった?
#サーフィンサーフボードのキャリアは自転車・原付バイク用もあり
サーフボードのキャリアは、車用だけではありません。
自転車用や原付バイク(スクーター)用もあります。
自転車や原付の横にサーフボードを載せて波チェック、ちょっと憧れます。
まとめ
サーフボードを運ぶのに便利なキャリア。
波や気分にあわせて運べるボードが増えると、サーフィンの楽しみも広がります。
車内に積むのか、車外に積むのか。
ベルトか、バーか。
ハードキャリアか、ソフトキャリアか。
●自分のサーフボードの大きさ
●車の大きさ
●サーフィンに行く頻度・人数・走行距離
●予算
などに応じて、最適なキャリアを選ぶのがポイントです。
そしていずれのキャリアも、正しく取り付けることが大前提!
キャリアを使うときは、取付方法・メンテナンスには十分注意しましょう。
サーフィン歴2年、万年初心者ママサーファー。
スノボ歴は5年。
リアル初心者・女性・2児の母である独自の視点を交えて、横ノリスポーツの魅力や情報を記事にのせてお届けします。
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