「どうしてサーフボードにはワックスを塗る必要があるの?」
「季節によって使い分けなくてはダメなの?」
ふと、疑問に思ったことはありませんか?
そこで、サーフィン用ワックスの必要性と使い方をまとめてみました。
おすすめの便利グッズの紹介もありますので、ぜひ最後までお読みください。
Contents
なぜ塗らなくてはいけないの?サーフィンワックスの意味
サーフィンワックスは、人が乗るデッキ面に滑り止めとして塗ります。
サーフボードは、水との摩擦抵抗を減らすために、より滑りやすく作られています。
そのため、人が乗るデッキ面にはサーフィンワックスを塗り、抵抗を作り滑りづらくします。
パドリング時やテイクオフの際にワックスが塗られていないと、体とボードが安定せずワイプアウトの原因になります。
海の中で濡れた場合でも滑らないように考案されたのが、現在のサーフィンワックスです。
毎回、塗り重ねなくても良いシートタイプのデッキパッチもあります。
ですが、価格面や使いやすさから現在の主流は原料がろう(パラフィン)でできている、常に塗り重ねていくワックスタイプです。
季節と水温で選ぶサーフィンワックスの種類
サーフィンワックスは季節の水温に合わせて使い分ける必要があります。
それぞれの商品には、季節によって幾つかの種類があるのが特徴です。
これは、ワックスの硬さによるもので、使う季節から適切に選ぶことで最大のグリップ効果を発揮します。
例えば、冬用のワックスはやわらかく作られていますが、熱に弱いため気温の高い季節に使うと、日光の熱で溶けてしまいます。
逆に、夏用のワックスを冬に塗ると、溶けにくくするため硬く作られているので滑りやすく、グリップ力が期待できない可能性があります。
その季節と水温に合った商品を選ぶことが大切です。
筆者がお薦めする「SEXWAX」では下記のラインナップとなっています。
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サーフィンワックスの温度別表(SEXWAX)
YELLOWラベル X-COLD to COLD |
真冬用 水温14℃以下 | 硬さ:★☆☆☆☆☆ |
PURPLEラベル COLD to COOL |
冬用 水温9℃〜20℃ | 硬さ:★★☆☆☆☆ |
GREENラベル COOL to MID WARM |
秋冬用 水温14℃〜23℃ | 硬さ:★★★☆☆☆ |
ORANGEラベル MID COOL to WARM |
春秋用 水温:18℃〜26℃ | 硬さ:★★★★☆☆ |
REDラベル WARM to MILD TROPIC |
春夏用 水温:21℃〜29℃ | 硬さ:★★★★★☆ |
BLUEラベル TROPIC or BASECOAT |
真夏用 水温:26℃以上 | 硬さ:★★★★★★ |
SEXWAXはサーフボードワックスの老舗ブランド。
発売された1970年ごろから現在まで、根強い人気のあるスタンダードなワックスです。
X-COLD
最も寒い時期に適したやわらかいワックス。
時期の目安としては1~3月、14度以下の水温で使用。
COLD
冬用の柔らかいワックス。南の地域であれば真冬でもこれで十分対応可能です。
使用海水温度は9〜20度。
COOL
冬季と夏季の間で、比較的水温が低いときに使用。
時期としては3~5月、10~12月、使用海水温は14~23度の間が目安。
MID COOL
湘南ではほとんどの季節に対応可能な中間の性質。
時期としては4~11月、使用海水温は18~26度の間が目安。
WARM
夏季から秋季まで、比較的水温が高いときに使う。
時期としては7月~10月、使用海水温は21~29度が目安。
TROPICAL
最も暑い時期に適した硬いワックス。
8~9月で使用海水温は26度以上が目安。
BASECOAT
TOROPICと同じもの。
オールシーズン対応です。
サーフィンワックスの塗り方
サーフィンワックスの塗り方は、なるべくツブが高くなるように塗るのがポイント。
ツブが立っているとグリップ力が増しますし、ホールド感も長持ちします。
また力を入れずに、円を描くように塗ります。
塗るときの注意点は温度です。
サーフボードが太陽光などで熱を持っていると、綺麗に塗ることができません。
十分冷ましてからワックスを塗るように注意しましょう。
ここからは、ワックスを塗る順序とコツをご紹介します。
ベースコートを塗る
まずは下地でベースコートを塗ります。
ベースコートを塗る目的は、下地を作って、上から重ねるワックスを塗りやすくすることです。
ベースコートは、通年使える硬めのものが多いため、力を入れてしっかりと塗り込むことが必要です。
先にななめの格子状にラインを描き、その後間を埋めるようまんべんなく粒ができるまで塗ります。
シーズンワックスを塗る
ベースコートの粒をつぶさないように、初めは軽く擦るように季節の水温に合ったシーズンワックスを塗っていきます。
シーズンワックスは、海に入る前に都度塗るようにしてください。
塗り方のコツ
グリップ力を増すために、1つ1つのツブを高くする塗り方がオススメ。
塗り方のコツについては下記の動画にてわかりやすく解説していますので、参考までにご覧ください。
サーフィンワックスの剥がし方
サーフィンワックスは使用を重ねると汚れてきます。
また、太陽の熱やサーフィン中の摩擦によって剥がれてきます。
毎回海に入る前に塗り重ねると重たくなってきますので、サーフィンワックスは定期的に剥がして塗り直します。
目安としては汚れた時、季節の変わり目、ベースコートの粒が感じられなくなった時です。
古いワックスの上に塗り重ねると、すぐに剥がれてしまう原因になりますので必ず剥がして最初から塗り直します。
スクレーパーを使う
ワックスを剥がすときには、最初にスクレーパーで削り落とします。
筆者は太陽の出ている時にしばらく日光を当てて、柔らかくしてから削るようにしています。
真夏ですと、日光の熱でドロドロに溶けるので拭き取るだけでかなり多くのワックスを落とすことができます。
おすすめスクレイパー:DECANT(デキャント)ソフトスクレーパー
WAXを一気に素早く剥したい!って方にオススメのソフトスクレーパーです。
柔軟性のあるブレードで、サーフボードの凹凸にこびり付いたワックスもデッキ面を傷つけずにラクラク剥がせます。
さらに握りやすいハンドルも魅力的です。
リムーバーを使う
スクレーパーでおおよそワックスをこそぎ落としたあとは、液体のリムーバーを吹き付けます。
1分程度放置した後、乾いた布でしっかりと拭き取ってください。
その際ビニール手袋をすると手が荒れずにすみます。
おすすめリムーバー1:DECANT(デキャント) サーフィン ワックスリムーバー
ワックスをきれいに拭き取ることができる無臭の「ワックスリムーバー」です。
ワックスの状態を見ながら少しずつ使います。
おすすめリムーバー2:PICKLE ワックス剥がし ワックスリムーバー
軽く擦るだけで、サーフボードのワックスをきれいに剥がすことができるワックスリムーバーです。
これがあると、液体のリムーバーを使用せずにワックスを落とすことができます。
お手軽なので、おすすめです。
日光を使うと便利
日光の熱は思った以上にワックスを柔らかくしてくれます。
ボードを痛める恐れがあるので、あまりお勧めしませんがヘアドライヤーを使用するやり方もあります。
どちらも温度に注意しながらスピーディーに作業してください。
おすすめサーフィンワックスケース
サーフィンのワックスは、そのまま保管しているとベタベタしたり、熱で溶けてしまいがち。
取り出しやすい収納ケースに保管しておくのがおすすめです。
ハードケース
TRANSPORTER/トランスポーター シーズナルワックスケース BK ワックス収納ケース
一度ラベルを剥いで使いかけると、いつ用の物かわからなくなりがちだったワックス。
でも、このシーズナルワックスケースがあれば、すっきり整頓できるのでとても便利です。
付属の仕切り板で区切ることができ整理しやすいので、季節ごとの整理保管に最適です。
ソフトケース
デキャント (DECANT) DOUBLE WAX CASE (BLACK/MULTI) ワックスケース
ケース内に仕切りがあり、ベースコートとトップコートを使い分けるサーファーにおすすめです。
夏場にワックスが柔らかくなる悩みも、付属の保冷剤を使用すれば軽減してくれます。
※保冷剤(20g)を1個付属しています。 収納サイズ:縦9cm 横9cm 高5cm
サーフィンワックスの成分について
サーフィンワックスはどんな原料から作られているか、疑問に思ったことはありませんか?
サーフィンワックスの成分は石油が由来
一般的なサーフィンワックスの原料は、ロウソクやクレヨンなどで使われる石油系のパラフィンです。
化粧品の材料にも利用されており、人体への影響はほとんどありませんが、水に溶けにくい原料です。
剥がれ落ちると海の中を漂い、環境汚染の恐れがあります。
自然環境保全への意識が高まるなか、日焼け止めクリームと共に、サーフィンワックスが自然環境に与える影響を懸念する声が聞かれるようになってきました。
環境への影響を配慮したワックス「SEXWAX」
SEXWAXは、米国の食品医療品局で食品添加物として指定を受けている素材のみを、原材料に使用しています。
食べることはできないと書かれていますが、人体に影響が少なく安全と言えるでしょう。
包装も環境を考えてビニールではなく紙箱に入っています。
使い途中の保管もできます。
人体に安全で環境のことも考えているワックスということで、普段遣いのレギュラーワックスにもってこいです。
SEXWAX サーフィン用ワックス QUICK HUMPS クイックハンプス 4X-ORANGE
内容量 は約85gで、再生紙を使用したリサイクルパッケージに梱包されているのも嬉しいですね。
お店で見かけた時はぜひ、実物を確認してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
サーフィンとワックス。
サーフィンするたびに使うものだからこそ、思いを込めて丁寧に接していきたいものです。
この記事が参考になりましたら、幸いです。
合わせて、こちらの記事も参考にしてみてください。
サーフィンのワックスとスタンスのいい話
#サーフィン初心者サーファーがサーフィンワックスに関して知っておきたい事6選
#サーフィンのコラムサーフィンワックスはフーワックスがおすすめ!人気な理由とデメリットも解説
#サーフィン最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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