テイクオフは出来るようになったけど、イマイチ上達しない…。
この先どのように練習すればよいのか?
筆者は湘南でサーフィン歴35年の元コンペティターかつ、インストラクター経験者。
その経験を元に、意外と知られていない、サーフィンにおすすめのコツや上達方法を3つ解説します。
★スクールでは体験出来ない波チェックの仕方
★インサイドの有効性が次のステップ
★オンショアでトレーニング
この記事ではサーフィンの上達に伸び悩む初心者~中級者の方へ良いヒントが書かれています。
サーフィン上達のコツ1【スクールでは体験出来ない波チェックの仕方】
『波チェックならいつもしてるよ!』
ちょっと待ってください、その波の見方、本当にあってますか?
ビーチに現れたサーフィン仲間、沖を指差しながら
『あそこ良さそうじゃん!』
といってすぐに海へ入る光景をよく目にしますが、サーフィンは陸から始まり陸に終わるのです。
しっかり波を見極めないとせっかくのサーフィンも、良い波に乗れず楽しさが半減してしまいます。
テンション高くノリで入っちゃう気持ちもわからなくはないです。
でも出来る事なら波チェックに要する時間は30分、少なくとも15分は観察しておいたほうが良いでしょう。
理由はこうだ。
・30分間でセットの波が何本入ってきたかを観察することによって、波回りを体感的につかみテイクオフの回数が増える。
・ライト(レギュラー)かレフト(グーフィー)か見極め、あそこのポイントに入ろうと決めればライディングのイメージがつかみやすい。
・混雑しているピーク以外にも、人が少なく乗れそうな波を見つけることが出来る。特にこれはオススメ!自分だけのマイピークを見つけだせれば、ライディングの本数も増え上達へとつながります。
また波のサイズ感が全然違うので、波チェックは丘の上からではなく、波打ち際まで行って判断すべき。
伝えたい事はたくさんあるけど、サーフィンスクールではどうしても時間に限りがありここまでは教えられないのが現実です。
市東重明プロも波チェックの重要性についてYouTube動画で解説しています。
サーフィン上達のコツ2【インサイドの有効性が次のステップ】
まずは上の画像、あなたならどのポイントで入りますか?
一見すると良い波っぽいですが、いくつかあるピークには既に大勢の人が…。
サーファー個々の考え方にもよりますが、1時間に1本セットの良い波に乗れれば満足なのか。
それとも波の質が劣っても、たくさんの波数に乗るのか。
本来スポーツというのは反復練習することによって、その技能が習得できるといわれています。
後者のほうが上達への近道なのです。
下の画像、矢印で示したポイントはどうでしょうか?
インサイド寄りですが、レギュラーの波が余っていてチャンスです!
またこの波のグーフィー側には少人数しか入っていないのでこちらも狙い目。
週末のサーフポイントはどこも混雑していることが多いので、人が少ないインサイドで練習するのがとても有効なのです。
他にもインサイドの利点としては。
・パワーがあるから、ボトムターンをはじめ良いマニューバーが描け、技が決まる。
・何度もスープが押し寄せるのでドルフィンスルーの回数が増し筋トレになる、もちろんパドリングも。
・動画(ビデオ)チェックする場合は撮影しやすい。
・もしもリーシュコードが切れサーフボードを流してしまっても岸まですぐ泳げる。
・なにより波数が多くテイクオフの回数が増え反復練習になる。
しかしデメリットも。
▲アウトから乗ってくるサーファーのライディングの妨げになる可能性あり、特に初心者は事故に注意。
▲波の状態にもよるが掘れたところではボードを壊したり、怪我につながることも。
ちなみにスクールにおいてインサイドでやっている理由は、ほとんどの方がパドリング力が無いため。
アウトサイドでは流される危険があり、足のつく浅瀬では生徒さんも体力温存できて安心します。
またコーチの立場からは、テイクオフを体験してもらいたいので、時には生徒さんのサーフボードを押したり引っ張ったりします、余談ですが。
サーフィン上達のコツ3【オンショアでトレーニング】
あなたは良い波に乗りたいですか?
たぶんこの問い対してすべてのサーファーがYESと答えるでしょう。
しかしサーフィンというスポーツは自然相手が大前提。
大型ウェイブプールSURF STADIUM JAPANのような本当のマシーンウェーブにでも行かないかぎり、コンディションの良し悪しは必ずあります。
一般的に波の面が乱れ悪いとされているオンショアコンディションでは、海に入っているサーファーは実際に少ないのです。
しかしそんなオンショアでも楽しそうにライディングをしている上級者を見たことがありませんか?
オンショアでも良い波は存在します。上達しないと思ったら、あえてオンショアの海に入って練習すべき。
数をこなし経験するしかありません、オンショアだって良い事はあります。
・波の重なりあったところが掘れてスピードが出しやすい。
・不規則な波だから、逆にそれが面白い。
・崩れてしまったスープからでもリフォーム(再び波のフェイスが出来てくる)してくる波がある。
オンショアの良くない点
▲カレント(理巌流)がきついときある。※初心者注意
▲水が汚く濁り、サーフボードが海藻や漂流物に衝突することがある。
▲時期によりカツオノエボシ(クラゲ)が風に吹かれてやってくることがある。
春先から夏場にかけてオンショアが多い湘南は鵠沼海岸がホームグラウンドの、河村海沙プロ。
彼も動画のなかで2つの意識さえあれば、オンショアが上手くなれると言っています。
まとめ
【サーフィンスクールでは教えてくれないサーフィン上達のコツ3選】をご紹介しました。
おさらいすると、波チェックに30分かけインサイドの人が少ないところを狙って練習、特にオンショアの時は良いトレーニングだ。
サーフィンをやっていて壁にぶつかった、そんなときはこのページを思い出してみてください。
あなたの本当のサーフィンが始まります。
湘南藤沢でサーフィン歴37年、現役選手時代はサーフメーカー5社がスポンサーに、毎年全日本の大会に出場し、WQSやJPSAプロアマツアーにも参戦。
ブランクを経てまもなくアラフィフだが再び全日本サーフィン選手権へ挑戦中!エアリバ飛べるオジサーファーを目指してます。裏の顔はドラッグストアの優しい店員さん♪
-
サーフィンのワックスとスタンスのいい話
サーフィンのワックスとスタンスのいい話 -
絶体絶命サーフィンしてたらリーシュコードが切れた!どうする?
絶体絶命サーフィンしてたらリーシュコードが切れた!どうする? -
ぶっちゃけサーフィンスクールってなにやるの?
ぶっちゃけサーフィンスクールってなにやるの? -
サーフィンで横に滑る3つの理論
サーフィンで横に滑る3つの理論
関連記事
-
人工サーフィン施設「神戸レイーズ」が初心者に最適な5つの理由
人工サーフィン施設「神戸レイーズ」が初心者に最適な5つの理由 -
サーフィン初心者におすすめ練習方法、最速で上達する『7つのコツ』
サーフィン初心者におすすめ練習方法、最速で上達する『7つのコツ』 -
【無料】おしゃれなサーフィンイラスト素材が詰まったサイト6選
【無料】おしゃれなサーフィンイラスト素材が詰まったサイト6選 -
【はじめてのサーフィン大会】出場前に段取りやルールがわかるビギナーズガイド
【はじめてのサーフィン大会】出場前に段取りやルールがわかるビギナーズガイド -
しっかりと見極めていきたいテイクオフのタイミング かじブログvol.5
しっかりと見極めていきたいテイクオフのタイミング かじブログvol.5 -
サーフィンの上達にヨガが役立つ?!ヨガがサーフィンにもたらす効果
サーフィンの上達にヨガが役立つ?!ヨガがサーフィンにもたらす効果
Most Popular
-
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』
1971443 views スノーボードで使う道具
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』 -
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド
1776264 views スノーボードで使う道具
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド -
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。
1295836 views スケートボードで使う道具
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。 -
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
793280 views スノーボードで使う道具
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング -
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
792927 views スケートボードで使う道具
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
Tag
- 27club (2)
- 686 (2)
- A BATHING APE (3)
- ACE Trucks (2)
- adidas (13)
- adidas skateboarding (9)
- Alltimers (1)
- Apparel (77)
- Art (25)
- Bag (3)
- Baker (3)
- Bape (2)
- Ben Ferguson (3)
- Berrics (6)
- BILLABONG (4)
- Boo Johnson (2)
- Boots (2)
- BURTON (16)
- BURTON presents (10)
- Cap (3)
- Casper Brooker (1)
- Chris Joslin (3)
- Converse (8)
- DC (5)
- DUNK (1)
- ELEMENT (6)
- Emerica (3)
- FTC (1)
- G-SHOCK (5)
- GO SKATEBOARDING DAY (2)
Recommend
-
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
-
不調改善に効果的!CBDオイルの高い効果&気になる副作用&口コミを徹底分析
-
CBDベイプおすすめの使い方とは?効果やリキッドの関係性を解説
-
失敗しないデッキテープの貼り方と有名ブランド紹介
-
あまり知られていないスノーボードのスプレーワックス・簡易ワックスの3つメリットと作業工程
-
【2022年最新】スノーボードウェアの選び方と有名ブランド紹介
-
【2021年最新】何かと役に立つスノーボードのフェイスマスク
-
話題沸騰中!CBDバームの効果に迫る!ニキビやアトピー、肩こりへの効果とは
-
【2022年最新】スノーボードで命を守るヘルメットやプロテクターの必要知識
-
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。