サーフィン

梅雨の小波はプロの小波サーフィンの動画でイメトレしよう

梅雨の小波はプロの小波サーフィンの動画でイメトレしようの画像
4,282 views 2020-8-11 UPDATE

梅雨前線と長雨と小波が続いています。

この梅雨前線が日本にかかっているときは、日本列島のいたるところで小波になります。

下降気流が発生して、海面のうねりが抑えられてしまうからと思われます。

しかも、今年は台風が7月27日現在で2個しか発生していません。

私の住んでいる宮城県でも、もう一か月以上小波です。

太平洋岸なのでフラットにはなりませんが、ヒザモモ、たまの腰みたいな日がずっと続いています。

実は私は小波は好きです。そのわけは地味な練習ができるからです。

サーフィンは毎回波が違います。繰り返し練習することがとても難しいスポーツです。

小波の時は練習のチャンスです。

スピードを殺さないように丁寧にテイクオフして○○をやってみる…というようなテーマを決めた練習がしやすいです。

またメンタル面でも、もしも肩頭くらいのいいセットが入っている状況ならアドレナリン出て波を追いかけますが、ヒザモモだとクールに(笑)見ていられます。波を逃してもあまり悔しくありません(笑)

ただ、小波で注意することが2つあります。

1つめは、浅いところでサーフィンすることが多くなるので、意外にケガをしやすいということです。上陸しそうになって慌てて降りたら足首を捻ったとか、そのときフィンが足にあたって切ってしまったとか、転倒したらすぐ海底で背中を強打したとか…、十分気を付けてください。

2つめは、浅いのでボードを壊しやすいということです。ボードが1枚しかない人は、ほんと気をつけてください。ボードを複数持っている人は、エース級のボードは使わないほうがよいです。壊れてもあまり惜しくない中古のボードなんかを持っておくとすごくいいです。割り切って思い切って練習できますし、練習においてそういう部分はメンタル的にはけっこう大切です。

 

プロの小波の動画は見ていて勉強になることがいっぱいあります。イメトレ(イメージトレーニング)しましょう。

小波で板を動かすのは難しくて、でもプロはさらっと大きく板を動かします。

年間を通して小波の多い湘南からたくさんのプロが出ているのも、小波で波の力を上手に使うことを小さい頃から鍛えられているからかもしれません。

ではプロの小波サーフィンの動画をいくつか紹介します。

最初の動画は、湘南鵠沼出身の河村海沙プロのホーム湘南での小波ライディングです。

 

【小波ファンサイズ】ツインフィンで縦リップ??ゆるーくサーフィンしてきたよ。

※タイムカウントと動画はリンクさせています。PCで見ている方は毎回タブが開くので開きすぎに注意してください。

4:51~ こんなヒザ波でこんな縦リップなんて、ほんとすごいです。速度を0.25にして何回も見ています(笑)

 

 

【湘南小波チャレンジ】20分間で激混みの鵠沼で何本波に乗れるか?最後まさかの展開に。

もうひとつ、河村プロの動画、場所はやはり湘南です。激混みの鵠沼で20分間に何本波に乗れるか?という企画で、これもめちゃくちゃ小さい波でマジすごいです。

見どころを私なりに語ってみます。うっとうしかったら、無視していただいて動画だけ見てください。

(見どころのタイムカウントと動画はリンクさせています。PCで見ている方は毎回タブが開くので開きすぎに注意してください。)

4:34~ パンピングしてバックサイドにワンアクション。普通この波でこんな風には絶対板があがりません。しかもツインフィン。上手い人はどんな板でもどんな波でも上手いです。

5:23~  レギュラーへテイクオフ。テイクオフ動作軽くてめちゃくちゃ早いです。1回目軽く入れてからの2発目と締めの3発目。ターンを失速させずに伸ばしていく技術が素晴らしいです。私は、この波で3回ターンは絶対にできない自信があります(笑)

 

松岡慧斗 平塚海岸(生コン)膝〜ももサーフ

次は12年前の古い動画です。

今に比べて画質がよくないですが、これぐらいオンショアでぐちゃっている小波でのプロのライディングの動画ってなかなかありません。

もうこれくらい条件が悪くなるとプロでも撮影では入らないことが多いし、一般サーファーも海を見て入らずに帰る人が多いです。

が、そこでもきっちりトレーニングする松岡プロのライディングがここにあります。

見どころを私なりに語ってみます。うっとうしかったら、無視していただいて動画だけ見てください。

(見どころのタイムカウントと動画はリンクさせています。PCで見ている方は毎回タブが開くので開きすぎに注意してください。)

0:30~ ライディングではないですが、状況がよくわかる映像。もうめちゃくちゃ小波です。というかフラットに近い…。しかも風吹いてる…。

0:42~ 乗ってすぐに1回当てた後、走らせてカービングを入れ3回目を入れて上陸。かっこいいなあ。小波での理想的なライディングだと個人的に思っています。ボードはハイパフォーマンスボードです。オルタナ系とかではありません。レールが波に食い込みがちになると思うのですが、全然それを感じさせません。

1:16~ 乗って少し走らせて1発のシークエンス。レギュラーとバックサイドと1本ずつ。当てる時のすぱっという技のキレが素晴らしい。これができるようになりたいなあと日々小波で練習しています。

1:43~ 乗って走って最後にちょこっと当て。一般サーファーにはお手本になる小波ライディングです。

2:27~ 多分やっと来たセットの波でバックサイド。1回目は3発と2回目は2発当てています。文句なしかっこいいライディングです。

最後に「どやった波?」と聞かれた松岡プロは、

「まあ、ひどいけど。これ練習しとかないと話なんないんで。」

と答えています。松岡プロはこのとき17、8歳くらいだと思うのですがすでにプロサーファーのコメントです。

 

 

今話題のツインフィンがマジで最強説!

次は18歳の村田嵐プロのツインフィンによる小波RUNです。

若い村田プロの言葉少なに訥々と話す感じが、アスリートとしての能力の高さを感じられます。私の経験的にアスリートは言語能力にたけている人はとても少ないです。感覚的に動きを習得していくことに突出した能力を持っている人が多く、彼はまさにそのタイプだと思います。(自分の運動感覚を言語で的確に表現できるイチロー選手のような方はとても稀な存在です。)

3:20~ 1本目のライディングスタートですが、これより以前のツインフィンに乗る目的を語る部分も時間があればぜひ聞いてみてください。

4:54~ 彼の1本目を終えたあとの感想からです。「ツインのセンスがなさ過ぎて…」とぶっちゃけてくれていて、どこが??と突っ込みたくなります(笑)。きっと私たちの知らないライディング感覚を持っているのでしょう。この語りの後の2本目は、宣言通り確かに切れとスピードが増していきます。すごくかっこいいです。

村田プロの動画は、パドルやラインどり、スケートボードトレーニングに至るまで、彼の人柄ともに本音が語られていて、参考になるし見ていて楽しいです。

 

宮城県では、この一か月間海からの朝日を見ることなくサーフィンしてきました。雨天の中サーフィンするのにちょっと飽きてきました。気温があがらないのでジャーフルやシーガルをずっと着ています。

宮城県は8月に梅雨明けしそうです。そろそろ夏空の下でサーフィンしたいです。

小波でしっかり練習しながら、これからの季節のいい波に備えよう!

読んでくれてありがとうございました。

Keep Surfing!

Writer

兵庫県出身。特別支援学校教員、スキーインストラクターを経て2011年宮城県へ移住。「たてなか接骨院」院長。 サーフィンは日課。フリースキーヤー。
Instagram @taisuke_tatenaka

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