サーフィンのコラム

スケートボードとサーフィンにスポットライトが当たって思うこと

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14,983 views 2016-7-30 UPDATE

日本時間の8月4日に開かれたIOC総会で採用されたスケートボード・サーフィン、含む5競技18種目。
【祝】スケートボード・サーフィンが東京オリンピックの追加種目に正式採用!

競技人口も増えるに違いない。

当メディアも横乗り3Sを扱うメディアとしてこんなに嬉しいことはなく、正式に発表された日は最高に嬉しかった。
だが嬉しい反面、受け入れる意識の必要性を感じた。

今回はこのコラムを通じて、3Sに関わる全ての人に向けてその必要性を綴っていきたいと思う。
読みにくい文章だが、最後まで読んで頂けたら幸いだ。

横乗りは難しい

大前提として3S(横乗りスポーツ)は難しい(中々上達しない)
特にスケートボードサーフィンに関しては、スノーボードに比べてより難しいことは3Sプレーヤーとして誰しもが感じるところだと思うが、今回の出来事で仮に多くの人がサーフィンやスケートボードをやり始めたとしても、長期間初心者としてプレーしなければならない現実がある。

何が言いたいのかというと、ある程度スキルが向上しないと本当の意味でサーフィンやスケートボードを楽しむことができず、楽しさを実感する前にやめていく人があまりにも多すぎるということだ。
継続して(時間的密度が高ければ尚良い)練習することができなければ、長期間3Sをやり続けるユーザーが定着していかないのである。

ローカルという存在

それではどのように継続して練習できる環境を整えていくことができるのか。
これは元々そのエリアでサーフィンやスケートボードをやっている、いわゆるローカルや既に一定以上のレベルに到達しているプレーヤーが初心者を受け入れる間口を広げていかなければならない。

偉そうにこんなことを言っているが、私も他聞に漏れず、スケートパークを滑っていて邪魔だなあと思ったことが1度や2度はある。

サーフィンでは特に一つの波に一人しか乗れないという暗黙のルールがあるため、特にそれは思うところだろう。
詳しくは下記コラム参照。

サーフィンをするにあたって知っておくべき7つのルール

#サーフィンのコラム

1人1人が考えるべきこと

レベルアップなんて、スクールに通ってやれば良いんじゃないの?と思うかもしれない。
確かにキッカケとしてスクールを活用するのは良いかもしれないが、数百回もスクールに通うことはできないはずだ。
行く行くはローカルに溶け込んでいくことが必要不可欠になる。

できるなら声をかけてあげよう。
それができないなら、せめて一生懸命上手くなろうとしている人を暖かい目で見守ろう。
ルールが分かっていなさそうだったら、そっと教えてあげよう。

業界全体のレベルを上げるためにはユーザーが増えなければ、絶対に不可能だ。
業界が大きくなればプロの敷居が上がり、サーフィンやスケートボードでご飯が食べられるプロが出てくれば、業界内での競争が激しくなり更にレベルが一段上がる。
この好循環を作り出すことができれば自然と大きくなっていくことだろう。

カルチャーとして面白くなくなる?

オリンピックの競技となるということは、点数をつけて優劣を付けることになる。
既にスケートボードでもサーフィンでも世界的な大会が開催されているが、オリンピックとなると"スポーツマンシップ"が主張され、カルチャーとしての面ではなくスポーツとしての面がより必要になる。
スノーボードの世界でもよく話題にあがるのが、高得点を得るために高回転・高難易度の追求が業界全体としての流れになってしまい、"多く回した奴が凄い"という認識が蔓延してしまうこと。
また、この流れによってライダーは大きな怪我とも対峙していかなければならなくなる。

本当にこれでいいの?

と筆者自身も一部分は思う。
ルールに縛られない、自由なベースがあるからこそ表現できることがある。
3S共通して、スポーツよりもカルチャー色が強いのは確かだからこそ、スポーツとしての面を抑え込みたいと考え人が現れるのは自然なことだろう。

だが、ネガティブな面があればもちろんポジティブな面もある。
オリンピックという一つの目標を作ることで、業界の横への広がりではなく、縦への伸びが期待できるということ。
自由競争があるからこそ、発展していくことってあると思うのだ。
共産主義ではなく、資本主義であるから経済が伸びていくというのが自由競争の有意義さを証明している。

今回のオリンピック件では賛否両論、もちろんあるだろう。
だが忘れないで欲しいのは、賛成する人も反対する人も"業界を良い方向へ"と願うこと。

R/ForA magazineも業界を全力で盛り上げていく所存だが、微々たるものに過ぎない。
関わる1人1人が意識を変えることで、大きなムーブメントとして良い方向へと動いていくのではないだろうか。
今回のオリンピックの件をキッカケに、更に横乗り3S業界が拡大することを願いつつ、このコラムを締めたいと思う。

 

Writer

TAIVAS オーナー 兼 編集長
横乗り3Sの業界活性化が地方の経済活性化に繋がり、社会を色々な面で豊かにすると信じて疑っていません。

編集長コラムも絶賛更新中!
https://giver.jp/category/takami-column

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