サーフィン

フィンの基礎知識~サーフィンがフィンで変わるってほんと??~

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1,694 views 2021-2-26 UPDATE

今回はサーフボードのフィンの話です。

いつものサーフィンがフィンで変わるってほんと??

ほんとです。

乗った時の体感の違いはいろいろなレベルの人が感じ取れると思います。

見た目のライディングまで大きく変わるかどうかはその人次第です。

横に進むことを練習しているくらいの初級者ぐらいから感じることができると個人的には思っています。

ざっくりと全体像~フィンの枚数とボード形状~

フィンは1枚(シングル)~5枚(クワッド+1)くらいまであります。

6枚とか8枚とかは商品では見たことないです。プロトではあるかもしれません。

 

シングルフィン

フィンが1つです。大きい鎌のようなフィンがつくことが多いです。ロングボード~オルタナ系ショートボードが多いです。

こんな感じ。これはロングのシングルフィン、8フィート以上のものはlog(丸太)と呼ばれたりします。

シングルフィンは、トライフィンに比べボードを動かしていくのにしっかりとした手順が必要で、波に合わせてそれを丁寧に行っていきます。そこがかっこいい。

踏むとピポットしてくれるトライフィンのショートばかり乗っているとこの手順を意識しません(書いていて反省したくなります)。

 

ツインフィン

フィンが2つです。フィッシュと呼ばれる形のボードにつくことが多く、ボードと合わせてツインフィッシュと呼ばれたりします。

こんな感じ、海で見たことがあると思います。ツインフィッシュ愛用サーファーは多いです。

ツインフィッシュはとてもスピードの速いボード形状です。注意しないと波のパワーゾーンから一気に離れていってしまうくらいです。ターンは浅くなりがちですが、一回やると楽しくて病みつきになります。

まだ乗ったことない人は、浮力をうまく合わせて一度乗ってみるのをお勧めします。

 

トライフィン(スラスター)

フィンが3つです。ロングからショートまで最も多く目にするのがこの3枚のフィン形状です。最もポピュラーなフィンの枚数です。1970年代にプロサーファーのサイモン・アンダーソンが考案しました。ツイン+小フィン1枚ではなく、最初から同じくらいの大きさのフィン3枚で設計されたこの形状をサイモンはスラスターと名付けました。

ビギナーからプロまで、海で一番目にするフィン形状です。最もポピュラーなフィン枚数といっていいでしょう。

その訳は、そのずば抜けたコントロール性の高さにあります。現在のサーフィンがあるのはサイモンのこの大発明のおかげです。

このスラスター、サイモンは特許を申請しなかったそうです。彼のシェイプしたボードに、The Original 3 Fin Thruster. Concept and Design by Simon Anderson と書いてあるだけだそうです。

いろいろ面白い話がありそうです。

クワッドフィン

フィンが4つです。ロングからパフォーマンスショート、オルタナ系まで様々な形のボードで見られるようになりました。ツインの速さとスラスターのコントロール性を両方兼ねているといわれます。

どちらかというと横の速さの方が際立つ感じかなと個人的には思います。あくまでも個人の感想です。

こんな感じ。これはフィッシュボードのクワッドです。

トライとクワッド両方選べるようにフィンボックスが5つついているFirewireのショートボード

5finっていうのもあります。4枚(クワッドフィン)と小さなフィンの5枚です。下の画像のケリーのつけている小さい赤いフィンを、日本ではナブスターとかスタビライザーとか言ったりしますが、英語ではあまり記事がヒットしませんでした。どうやら5finでよさそうです。この画像はYoutubeとリンクさせていますのでよかったらどうぞ。

ハワイのワイメアで見るビッグウェーブ用のガン(GUN)もクワッドが主流だそうです。その理由はスピードが速いからだそうです。一般人は一生経験することのないであろう世界。

http://www.boardistan.com/ 2012 Eddie Would Go

 

ここで見てもわかるように、それぞれのボードの形に合ったフィン形状がデザイナーやシェイパーたちによって選択されています。

シングルログ、ツインフィッシュ、トライやクワッドのハイパフォーマンスショートでは、根本的になにもかも変わります。

比較のしようがない…。

そら、乗ったら違うわな。全然。

フィンを変えて…という話よりも、スタイルも含めてもっと大きな話になるのでここでは深く掘り下げません。

ボード形状とフィンの枚数、ざっくりと全体像としてつかんでおいてください。

 

これから、現在最も一般的なフィンセッティングであるトライフィンのショートボードのフィンについてお話ししていきます。

フィンの形について

 

FCSのHPより FCS II RUSTY TRI FINS の画像に加筆

BASE

BASEの長さが長いほどボードは、直線的に走る力が強くなり、逆に狭いほどボードの回転性が高まります。

現在のFCSのフィンラインナップの中で一番BASEの長いこのRUSTYは、MEDフィンで116.1mm

一番短い物は、SFで、同じくMEDフィンで109mm。

その差は7mm。1㎝もないです。

後に述べるDEPTHやSWEEP、AREAとの関係で、たったそれだけでも変化があるということなのでしょう。

スペック好きな方は、こんな表がFCSのHPにあります。フィンは設計されているものということがこの表からもわかります。リンクを張っておくのでお好きな方はどうぞ。

FCSのHPより FIN DATA

DEPTH

デプスは深さという意味です。フィンは水中に入るものなのでHEIGHTとは言わないのでしょう。

DEPTHが高ければホールド感、安定感があり、逆にDEPTHが低ければ、回転性が感じられますが、その分不安定感もでてきます。

AREA

フィンの表面積のことです。AREAが多ければホールド感があり、ドライブしやすい(スピードをだしやすい)。

逆にAREAが少なければ、ルース感(ホールドせずずれていく感じ)がでてきて結局回転性の良さを感じることにつながります。

SWEEP

SWEEPはフィンの傾斜角のこと。SWEEPが大きいほどドライブ(スピードをだしやすい)しやすいです。

SWEEPが小さいと、ピボット感(くるくるした感じ)がでてきて、半径の小さいターンがしやすくなります。

FOIL

FOILはフィンの面の形状です。特にフィンの内側は平面だったり、凹の曲面だったり、凸の曲面だったりします。

内側に凹の曲面を持つinside foilの方が抵抗が少なく滑らかにターンしやすく減速しにくい特性があり、Flatの方は抵抗を生かして急激な方向転換時に威力を発揮します。

フィン全体を通して特に形状に関しては流体力学等の学術的な世界が背景にあると思われます。

フィンの材質

実はフィンは水中で振動したりしなったりしているのだそうです。

しかも、ボードと一緒で、硬くて丈夫であればいいというものではないそうです。がちがちに硬いフィンが登場しないのはそのためだろうと思われます。

結局は人が乗るから、なんでしょうね。

硬さとしなやかさをどう融合させるか。フィンメーカーは常にそれを追及していると思います。

グラスファイバーの単一の材質によるものから、グラスをベースにカーボンやハニカム構造の物、それらを組み合わせたものがあります。

FCSを例に挙げると5種類の材質が紹介されています。

FCSフィンのリアクターという製品で材質の違いを見てみましょう。形は同じでも見た目からかなり違います。

 

グラスフレックス(GF)

グラスファイバーの射出成形で作られたもの。フレックスの設計自由度が高く、やわらかい物から硬い物まで作れるが、硬く作ろうとするとやや重くなるので柔らかい製品がほとんどです。ビギナーも使用しやすい材質。

FCSのHPより FCS II REACTOR GLASS FLEX TRI FINS

ネオグラス

グラスフレックスの進化版。軽量の成形グラスファイバー、かつ硬く応答性が高いものを狙って、さまざまな条件で一貫した感触を提供しようと開発されました。

FCSのHPより FCS II REACTOR NEO GLASS TRI FINS

パフォーマンスグラス(PG)

オンフィンに使われるグラスファイバーフィンと似ていながら、耐久性を備えた堅いベースをもつ。やや重くなります。

最近は、ショートボードのトライフィンであまり使われなくなりました。ロングボードのシングルフィンには今も使われています。

パフォーマンスコア(PC)

従来のグラスファイバーフィンの感触を提供するように設計されていながら、軽量化というパフォーマンスを追加したもの。

FCSのHPより FCS II REACTOR PC TRI FINS

パフォーマンスコアカーボン(PCC)

パフォーマンスコア構造+カーボンを使用したもの。軽量かつ強いものを狙って作られています。

FCSのHPより FCS II REACTOR PC CARBON TRI FINS

 

フィンのサイズ

FCSの体重別のフィンサイズを表にしました。全世界の人がターゲットなので幅広い設定です。

サイズ
XS 55kg以下
S 55-70kg
M 65-80kg
L 75-90kg
XL 85kg以上

これを基準にして小さくしたり大きくしたりしても面白いと思います。

例えば、私だと体重が61Kgなので、基本Sサイズで、センターフィンだけXSで回転性を狙ってみたり、またはMサイズにしてセンターだけSにしても面白いかなあと思います。

車のタイヤを変えるのに似ている感じがします。単純に面白いです。

もう少し安かったらいいのにと思うのは私だけ?

FCSの最新版H4ってどうなの?

昨年3月に発売されたFCSのH4、気になっている方も多いのではないでしょうか。

私もその一人です。ムラタアラシプロのこれ見たら試してみたくなります。

 

最後に

いかがでしたか。

フィンは、ボードにつけるものなので、ボードとの相性も考えていろいろつけてみて探ると手持ちのフィンだけでもけっこう遊べたりします。

体重61kgの私の場合は、小波用の5'6のシングルコンケーブのレールのやや厚いボードはボード自体にスピードがあるので、グラスフレックスのSサイズで回転性を。

オールラウンドの5'9のレールがやや薄いラウンドピンの回転性のあるボードは、硬めのフィンで安定性を、といった具合にです。

これとは逆にボードの長所を思いきり強調するようなフィンセッティングもありかと。

要は、気持ちよく乗れたら最高なんですね。

 

以前はFCSとフューチャーの間に固定力の差が歴然とありましたが、今はFCS2になり、その差はほとんど感じられなくなりました。

なので、以前はよくネタになっていたフューチャーとFCSの差には、今回は言及しませんでした。

これから、フィンを選ばれる方は、FCS2でもフューチャーのどちらでも印象や勧められたものでよいと思います。

 

まだまだ進化を遂げそうなフィン、皆さんもいろいろ試してみてください。

フィーリングは結構変わりますよ。

メーカーさんお願い、もう少し安くなってくれたら試しやすいです。

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。

Keep Surfing!

Writer

兵庫県出身。特別支援学校教員、スキーインストラクターを経て2011年宮城県へ移住。「たてなか接骨院」院長。 サーフィンは日課。フリースキーヤー。
Instagram @taisuke_tatenaka

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