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ミッドレングス徹底解説【ブランド紹介と、その独特の魅力とは?】

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59,003 views 2023-3-14 UPDATE

ちゃんとサーフィンをしている人は1本は持っていると言われる、ミッドレングスサーフボード。

ショートボードでもなければロングボードでもなく、ミッドレングスはミッドレングス。

この記事では、その独特の立ち位置と、その独特の魅力に溢れたミッドレングスについて、一般的な特徴とブランドの紹介もしながら解説をします。

一度その魅力を知ると分かりますが、それ1本でどんなコンディションも満足できてしまう可能性を秘めています。

究極のトリップボードとも言えます。

そんな魅力的なミッドレングスのことを知り、サーフィンの幅を広げていくと、きっとサーフィンに対しての見え方も変わってきます。

まだ乗ったことのない人は、ぜひミッドレングスにトライしてみてください。

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ミッドレングスサーフボード徹底解説 〜その魅力と特徴とは?〜

ミッドレングスサーフボードの魅力を簡潔に述べてほしいと聞かれれば、テイクオフが楽で、小波でもある程度大きな波でも、どんなコンディションでも幅広く1本で対応できてしまうところと筆者は答えます。

それが、ミッドレングスの魅力です。

ミッドレングスは、ショートボードとロングボードの間、かつては"ファンボード"と、なんとなく軽視されていたようなジャンルのボードでした。

それが今は、最もホットで注目を浴びているジャンルのサーフボードになっています。

海でミッドレングスに乗るサーファーも、本当によく見るようになりました。

そんなミッドレングスですが、実際にどんな特徴を持つのか、より詳しく解説をしていきます。

ショートでもロングでもないサーフボード。実は万人に向くその魅力。良い波で一度その乗り味を知ると、完全に虜になっちゃいます。

"ミッドレングス"の長さの定義

先に言ってしまうと、ミッドレングスサーフボードの長さには、その明確な定義はありません。

ショートボードとロングボードの間という位置付けでもあるので、その基準は少し曖昧です。

ただ、おおよその世の中の認識としては、6フィート後半〜8フィート前半ぐらいまでをミッドレングスと呼ぶことが多い印象です。

"ミッドレングス"の代表的なタイプ(アウトラインとフィンセッティング)

ミッドレングスの中で、最もポピュラーで代表的なアウトラインおよびフィンセッティングは、エッグ型のシングルフィンかと思います。

↑写真の筆者のボードも、クライム(CRIME)のSTUBBYというモデルのミッドレングス(7'6")で、テールは少し細めですがエッグ型に近いシングルフィンのボードです。

あとは、フィッシュボード(ツインフィン)タイプのミッドレングスも最近かなり増えてきている印象です。

それぞれ簡単に解説をします。

エッグ

エッグとはその名の通り卵のようなシェイプをしているボードのことで、ミッドレングスではこのタイプのアウトラインのボードがメインストリームです。

エッグの特徴は、一般的なロングボードのような広い面積のあるノーズでもなければ、ショートのような面積の狭いポイントノーズでもなく、その中間です。

悪く言えば中途半端とも言えますが、中途半端=万能でもあります。

ノーズが広すぎれば風の抵抗を受けやすく、ボードがボトムに降りづらいですし、反対に面積の狭いノーズだとテイクオフに苦労します。

その中間であるエッグ型のアウトラインは、とにかく汎用性が高く、そういった意味で万能ボードと言えるのです。

シングルフィン

シングルフィンのミッドレングスというのも、非常にクラシックなスタイルと言えます。

このあと詳しく解説しますが、ミッドレングスの乗り方は波と同調するような、大きな弧を描くターンが特徴です。

そうなると必然的にシングルフィンと相性が良く、ミッドレングスの真価を発揮できます。シングルフィンなので、スピードも非常に速いです。

2+1のシングルスタビタイプのミッドレングスも多いですが、最も代表的なのはシングルフィンです。

ショートボードに近い乗り方を求める人や、波のサイズが出てくる時は、シングルスタビのセッティングがしっくりくるという人も多いでしょう。

フィッシュ

最近増えてきたフィッシュのミッドレングス。

そのスピードと、テイクオフの速さにハマる人が続出しているようです。

小波でもテイクオフが楽でスイスイ進み、コントロール性にも優れています。

クラシックなエッグ型のシングルフィンとはまた違う乗り味になりますが、基本的には大きなラインを描いてのターンがいかにもミッドレングスらしい乗り方です。

"ミッドレングス"の乗り味や乗り方のコツ

ミッドレングスのサーフィンとは、ショートボードやロングボードのサーフィンと比べて何が違うのか。

乗ったことのない人は、想像やイメージだけで理解するのはやはり難しいです。

そこで、Devon Howard というカリフォルニアのミッドレングスサーファーのサーフィン動画をぜひ観てください。

これを観れば、ショートやロングとの違いがよく分かると思います。

どうでしょうか?

筆者はこの人のサーフィン動画をついつい観てしまうのですが、ミッドレングスのこういう乗り方は本当に独特でスタイルがあって、凄くかっこいいです。

ショートのように縦に動かす機敏な動きはないけど、かと言ってロングのような、まったりゆっくりした動きでもない。

その中間のような動き方ができるのが、ミッドレングスのサーフィンです。

広いフェイスを使って、どちらかと言えば大きなラインで波と同調しながら、ナチュラルなターンを楽しむサーフィン。

筆者が実際にミッドレングスでサーフィンをする時は、そのような感覚です。

乗り方のコツは、スピードを出したいときは後ろ足をボードの前に移動させ、両足のスタンスを狭める。

そしてターンしたい時は、後ろ足をセンターフィンの上か、そのほんの少し前に置いてターンをします。

基本的にこの繰り返しで、波のパワーゾーンから外れないように上手にフェイスを走っていけると、最高に気持ち良いサーフィンができると思います。

"ミッドレングス"のドルフィンスルーは難しい

ミッドレングスに関する質問で多いのが、ドルフィンスルーはできるのか?難しいのか?という質問ですが、結論から言うと難しいです。

やはりショートボードと違って長さや浮力もある分、ボードを沈めて波の下を潜っていくドルフィンスルーは、簡単ではありません。

ただ、全くできないわけではないので、コツを掴めば楽にはなります。

筆者が持っているミッドレングスは、ミッドレングスの中でも浮力がある方なのでドルフィンスルーはしないです。

浮力がある場合はノーズを斜めに沈めていくとやり易いですが、筆者はロング同様タートルロールで対応しています。

ミッドレングスサーフボードのブランド紹介

それではミッドレングスサーフボードの最近のイチオシブランドを3つ紹介します。(マス向けのもののみに絞っています)

近年はどの代表的なサーフボードブランドもミッドレングスを出すようになってきていますが、それほど注目度が増していると言えます。

自分用にカスタマイズされたボードが欲しい方は、プロのヒアリングが必須です。各地域のサーフショップにまずは問い合わせてみましょう。

nanazero(ナナゼロ)

最近SNSなどで非常に話題の新しいサーフィンブランドが、nanazero(ナナゼロ)です。

これからサーフィンを始めようとしているサーファーの初めてのボードとして、また、経験のあるサーファーがリラックスしたサーフィンを楽しみたい時に特におすすめのブランドです。

フィッシュ、ツインピン、エッグ、ミニロングと、ミッドレングスの王道ボードが数多く揃っています。

ウッドスキンで見た目がお洒落なことはもちろん、EPSボードのため軽量で丈夫。初心者でも非常に扱いやすいサーフボードです。

テイクオフも抜群に速いです!

nanazero(ナナゼロ)のサーフボードを見る

CHANNEL ISLANDS(チャンネルアイランド)

世界的に最もポピュラーと言ってもいいぐらい世界的なブランド、CHANNEL ISLANDS(チャンネルアイランド)。

もちろんミッドレングスも出しています。

動画でも紹介した、Devon Howard が乗っているボードも、チャンネルアイランドとのコラボモデルです。

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TORQ SURFBOARDS(トルクサーフボード)

こちらも世界的に知名度のある、まだ比較的新しいポルトガル発のブランド、TORQ SURFBOARDS(トルクサーフボード)。

クラシックなシングルフィンのPU素材のミッドレングスなどとは異なり、全てのボードがEPS素材で生産されています。

フィンセッティングもトライフィン〜クワッドフィンのものも多く、よりショートボードに近い乗り味になります。ボードもとても軽いです。

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以上の3ブランドのみですが、ミッドレングスの紹介でした。

マス向けなので、価格も比較的安いボードも多く、ミッドレングス入門用に特におすすめです。

まとめ

ミッドレングスサーフボードの魅力は伝わりましたか?

ショートボードでもロングボードでもない、その独特の存在感を力強く示すミッドレングス。

サーフィンを長く続けている人こそ、ミッドレングスには一度乗るべきだと筆者は思います。

「こんなサーフィンもあるのか!」と、サーフィンへの新たな発見が絶対にあります。

ミッドレングスのみで一生サーフィンを続けるというサーファーもいるぐらいです。

そんな魅力に溢れるサーフボード。ぜひ実際に乗って、体感していただければと思います。

Writer
KATSU
KATSU 千葉北サーファー

千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。

長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。

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