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冬眠サーファー必見!脳科学から見る効果的なイメトレ2選

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4,830 views 2021-2-7 UPDATE

冬の海には行かない。

だって着替えが寒いから!装備が多くて面倒!

ドルフィンの瞬間の突き刺さるような寒さに耐えられない!

 

また今年は緊急事態宣言が発令され、海に行きたくても行けないビジターサーファーもいるはずです。

 

そんな皆様に朗報です。

今回の記事では

☑️イメトレでサーフィンが上手くなるエビデンス

☑️具体的なイメトレ方法2選

についてご紹介します。

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イメトレでサーフィンが上手くなるエビデンス

サーフィンをしている時の脳内

サーフィンをしている時に脳内でどのようなことが起きているか分析していきましょう。

例として、テイクオフのシーンを想像してください。

まず、波のスピード、パワー、方向を見て、ピークから乗るためにどれぐらいパドルが必要か、どの位置に手をつき、どの足から先に立ち上がるか、その時の目線はどこにやるかを決める工程があります。

 

その次に、実際の運動の結果との比較です。

当初の波の予測と、刻々と変化する状況とのズレを察知します。

「思っていたより波の掘れ上がるスピードが速い」

「波のパワーはトップだけで張ってこなさそうだ」

 

最後にズレに合わせて、運動の修正を行います。

「板の向きを斜めにして捕まらないように立とう」

「腕立て伏せの状態で波が張ってくるのを待ち、レイトテイクオフを狙おう」

 

たった1秒ほどのテイクオフの瞬間に、脳とそれを繋ぐシナプス、そして脊髄の間を3つの指示が行き交っていることが分かります。

これら全ての指示を行なっているのは大脳の運動野です。

更に、目、皮膚、足裏から感じるバランスなどから情報を得て、微調整のための情報を処理しているのが小脳だと考えられています。

 

イメージだけでサーフィンが上手くなる!?

大脳の運動野と小脳は、同じ運動を何度も繰り返すことによって、指示のスピードや正確性が上がります。これが運動の上達といえます。

サーフィンは波が毎回違うため、運動の反復、ようは脳の指示の反復が難しく、ひとつの動きを習得するまでに長い時間がかかってしまいます。

初心者の人が「立てるまではとにかくいろんな波に乗れ」と言われるのは、あながち間違いではありません。

 

しかし、大脳の運動野が、運動していない時でも唯一活動が増加するシーンがあります。

それがイメトレです。

運動錯覚といって、手や足の動きをイメージするだけで、腱への振動刺激によって筋肉が伸張した(手や足が動いた)ように感じる現象を利用し、脳内の指示のスピードと正確性を上げていくことが出来るのです。

また脳内にはミラーニューロンという回路があり、人の動きを見て学習するシステムがあります。

これら2つを効率的に活動させ、サーフィンの上達に繋げていきましょう。

 

具体的なイメトレ方法2選

イメトレの効果を最大化するためには

筋トレに正しい手順や動きがあるのと同じように、イメトレも脳が運動錯覚を起こすために必要なルールがいくつかあります。

やみくもにスケボーに乗り、DVDを見て動きを真似るだけでは上手くいきません。

また、イメトレは脳の指示の回路が既にあるものに対して特に効果が出やすいため、成功したことのない技や状況に対してよりも、既に一度出来たことの成功確率を上げたい時に有効です。

(トップアスリートは運動野の活動レベルが高いため、ミラーニューロンを使って成功したことのない技も習得可能です)

イメトレhow  to

①上達したい、または動作を成功させたい時のシチュエーションを出来るだけ具体的に想像します。

リラックスした状態で自分の視点から見える景色と、上から俯瞰でみた景色の両方をイメージすると運動野に刺激が伝わりやすいです。

5感を使って、具体的なイメージを引き出します。

頭の中でそれらをスローで再生し、自分自身の体も同じスピードで動かしていきます。

☑️どこのポイントで、周囲はどのような環境か

☑️波の面はどうなっているか

☑️どの向きから風が吹いているか

☑️何か音は聞こえるか

☑️足裏の感覚はどうか

☑️体のどの部分がどのように動いていくか

例:フロントサイドのボトムターン

夏の昼間、ホームポイント、ピークにはサーファーが20人、サイドオンショアで面がざわつく、タルはやの波、セットは15分に一度腹サイズのワイド、インサイドでは速い波がドンと崩れる音がする

立った瞬間にレールが噛んで後ろ足の足裏に波が流れていく感覚がある

波の崩れるパワーでサーフボードが前に押し出される

右手でボトム面を少し触るような動作をしながら、後ろ足の膝を内側に引きつける

ボトム降りると、自分のすぐ真横に切り立った波が見える

視線を少し先のトップに向けて少しずつ効き腕を後ろに回しながら肩を回し、後ろ足の指の付け根でデッキパットを踏みサーフボードを押し込む

②動画から選手の体の動き、意図、思考を読み取る

動画を見る場合もスロー再生が良いでしょう。

よりイメージを明確化するために、ゴープロで撮影されたライダー視点の動画、引きで撮影されたもの、ドローンで上から撮影されたものの3種類を組み合わせると、ミラーニューロンの効果を引き出しやすくなります。

☑️スプレーや大きなハンドムーブに気を取られずに体の各関節がどの向きにどれぐらいの力を加えられて動いているか観察

☑️成功させたい動作の前後にどのようなライン取りがあり、どのような思考でそこに至ったか想像

例:ボトムターンからのフロントサイドのローラーコースター

自分の後ろには白波がありボトムのテール側から波の強いパワーを受けている

崩れるのが速いため、姿勢を波側に早めに倒し、後ろ足の膝を内側に押し込みながら、利き手で水面を軽く触って浅いボトムターン

波のカールに上がった瞬間にボトム側に視線を落とし利き腕を上げる

その時利き腕は耳にピッタリとくっついている

上半身と下半身が捻られ、足全体に捻りが伝わっていく

着地では体の力を抜いて膝をクッションにする

ライン取りは速い波だから浅めのターンを狙った

板を返す際、スープにノーズが刺さらないように早めに目線をボトム側に移した

 

 

このように1つ1つの細かい体の動かし方を分解し理解すること、次にどれぐらいの力でどのタイミングでその動きを行っているかを想像することが、効果的なイメトレを生み出します。

まとめ

この記事のまとめ
①イメトレは運動の指示を出す大脳の運動野に効果がある
②具体的なイメージを引き出し、体の各部分の動きを細分化することで実戦での成功確率が上がる

 

イメトレは自分の体を動かすスペースと、動画があればすぐにでも始められます!

春にかっこいいライディングを決めるためにも、今からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

Writer

TAIVASは、スケートボード・スノーボード・サーフィンの最新動画や最新情報、役立つコラムなどを配信する3S総合ウェブマガジンです。 3Sに関連するアパレル情報やアイテム情報なども配信しております。

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