筆者のソフトボードの常識を覆してくれたサーフブランドが、クライムサーフボード(SURF CRIME)
出典:SURFCRIME 公式
クライムはサンフランシスコで生まれた比較的新しいブランドで、デザインはカリフォルニア在住のサーファーやシェイパー、そしてカリスマアーティスト集団のTHRが手がけています。
さらにスタイルマスターとしても名の知れたCJネルソンもデザインチームに加わり、カリフォルニアスタイルのアートでクールなソフトボードを生み出し続けています。
筆者もすでに2本のサーフボードを所有しており、ソフトボードでありながらほぼメインボードになっているぐらい気に入っています。
そんなクライムですが、今年の2022年モデルがさらに面白く、進化しています。
そこでこの記事では、新たにラインナップされた2022年モデルの特徴をクライムユーザーである筆者が紹介していきます。
すでにクライムファンのサーファーの皆さんにも、クライムのボードにまだ乗ったことのないサーファーの皆さんにも、全ての人の参考になれば幸いです。
クライムサーフボードの実際の乗り心地は?ユーザーがその特徴をレビュー
アメリカ生まれのクールなサーフボードブランドであるクライムサーフボード(SURF CRIME)ですが、実際に板に乗ったことのないサーファーの方は特にその乗り心地や調子の良さが気になると思います。
筆者はすでに9'4"ロングボードと7'6"ミッドレングスを持っており、5'8"のショートボード(フィッシュ)も友人に借りて乗ったことがあります。
おおよそ1年近くクライムのボードに乗ってきた経験から、そのメリットとデメリットが見えてきました。
ぜひこのレビュー(口コミ)を参考にしてみてください。
クライムサーフボードのメリット
ではまずはクライムサーフボードのメリットから紹介します。
1. テイクオフがとにかく早い
このメリットが一番かと思います。
浮力が全てのモデルにおいて十分あるので、テイクオフはかなり早いです。
私が乗っている7'6"のミッドレングスも波によってはうねりから乗れ、ロングボーダーと同じ位置で波待ちできています。
2.クロコダイルスキンのトップのおかげでグリップが効き、ワックスが不要
これも筆者が気に入っているポイントです。
クロコダイルスキンと呼ばれる特殊な滑り止め加工がトップにされているので、濡れると全く滑りません。
ワックス不要なので板が汚れず、しかもすぐ乾くんです。
手入れも楽で、ほぼ毎日海に入るサーファーには特におすすめです。
3. 板が軽いので、クイックに動かしやすい
クライムはソフトボードなのでEPS芯材で作られており、PUの板に比べ板が軽いです。
板が軽い=クイックに板を動かせるので、そういった乗り心地が好きな人にはかなりハマると思います。
特にロングボードでテールを踏んでターンする時にそれを強く感じられます。軽いので、小波でも抜群にテイクオフ早いです。
4. ハードボトムなので、板がしならない
クライムのソフトボードの大きな特徴がこの「ハードボトム」です。
よくある柔らかいソフトボード感がクライムには全くありません。
むしろハードボードに乗っているような感覚で、板もしならずスピードが落ちることもありません。
これもクライムサーフボードの大きなメリットですね。
5. 安い
筆者の購入の決め手がこれでした。
ソフトボードなので価格が安いんです。機能も良くて安いので、文句なしです。
クライムサーフボードのデメリット
続いてクライムサーフボードのデメリットも紹介します。
万人にとって完璧な板なんて存在しないと思っていますので、デメリットもしっかり参考にして購入を考えてみてください。
1. クロコダイルスキンのトップはグリップが効きすぎるため、乗り方に注意が必要
メリットでも挙げたノーワックスでサーフィンできるクロコダイルスキンですが、グリップの効きすぎは時にデメリットになります。
グリップが効くと、とにかく肌が板と擦れます。これが、夏は特に痛い・・
筆者は波がトロいと顎で板を押さえてパドルする癖があり、これをやる時に顎とクロコダイルスキンが擦れて怪我します。
また、波待ちでお尻と板が擦れてウェットスーツのお尻の生地が薄くなりますので、これも注意が必要です。
2. EPSで軽い芯材のため、強風コンディションには弱い
これもメリットで述べましたが、板が軽いということは時にはデメリットに。
強風オフショアだと板が風に煽られて下に落ちていかず、全然滑らないということがあります。
強風に弱いのはデメリットと言えます。
3. リペアがかなり難しく、サーフショップにも断られる
これもけっこう筆者は困りました。
使いすぎてボトムが割れたことがあったのですが、クロコダイルスキンなど使っている素材が珍しく、リペアが難しいです。
自分でリペアはもちろん、サーフショップからも「リペアできない」と断られてしまいました。
最終的にシェイパーさんに頼んでなんとか直してもらいましたが、リペア費用も高くつくのでソフトボードとはいえ、なるべく大切に使ってください。
クライムサーフボードの2022モデルをクライムユーザーが比較
出典:SURFCRIME 公式
ではこの記事の本題となる、クライムサーフボードの2022モデルのご紹介です。
結論、2022年はカラー展開が変わったぐらいで新モデルのリリースはなかったようですね。
昨年リリースされたLONG FISH(ロングフィッシュ)モデルはどうやら今年はない?ようです。単純に売り切れかもしれませんが。
昨年はロングフィッシュが流行っていたので、しっかり流行を押さえてくるのはさすがアメリカのブランドです。
筆者はロングフィッシュのソフトボードをよく千葉北のロングポイントで見かけます。
明らかにテイクオフは早いですね。
クライムサーフボード2022モデルは、楽天で購入が可能
クライムサーフボードですが、実は販売店舗がかなり限られています。
代理販売が可能になるハードルが高いのか、単純に英語が話せないとアメリカから仕入れられないのか、そもそも販売本数が少ないのかその理由は分かりません。
そんなクライムの板ですが、楽天が一番品揃えが豊富で、Amazonではほとんど販売されていません。
筆者も某サーフショップの楽天店で板を購入しましたし、ポイントが溜まっていれば利用もできるのでおすすめです。
GOTHIC DOLPHINS(ゴシックドルフィン) 6'6” 2+1
筆者が今一番気になっていて最も欲しいモデルが、この「GOTHIC DOLPHINS 6'6” 2+1モデル」。
GOTHIC DOLPHINS 6'6” はたしか2020年から販売されていましたが、それまではシングルフィンのみの展開でした。
しかし2021モデルからはシングルスタビの2+1のセッティングになっています。
これは色んなシチュエーションやコンディションを使い分けられ、かなり調子良さそうです!
STUBBY(スタビー)
筆者も持っているこちらのstubbyモデル。
筆者は7'6"のレングスの板を持っていますが、現在は7'0"や8'0"などのレングスも追加されています!
このstubbyモデルはかなり売れているそうですが、筆者もこの板が調子良すぎてこればかり乗っています。
テイクオフも抜群に早く、ミッドレングスなので小波も大きめの波も乗れてかなり万能です。
HIPPY KILLER(ヒッピーキラー) 4'6”
非常にとんがったサーフボードに見える2021からの新モデル、HIPPY KILLER 4'6"。
乗り味はスケートに近く、フィンレスサーフィンも可能なトリッキーな板という位置付けのようです。
これも非常〜〜に乗り心地が気になりますね。
4'6"とかなり短いですが、幅もあり30Lあるようなので浮力は十分そうです。
残念ながら今はどこも売り切れですね・・
KEEL FISH(キールフィッシュ) 5'7”
こちらもstubbyモデルに並んでクライムの定番モデルであるkeel fishモデル。
最初はレングスが5'8"と6'2"のみでしたが、昨年は新たに5'7''のレングスが追加されました。
筆者も友人が持っていたこの板を借りて乗りましたが、浮力も十分なツインフィッシュで気持ち良いライディングができます。
クライムのショートを探している方はまずはこのモデルを選べば間違いないかと思います。(個人的には黒色がおすすめ!)
GLIDER(グライダー) 9'0"
こちらもロングボーダーに非常に人気のあるモデルです。
ラウンドピンテールで、乗るととにかく早く、波の上を突っ走っていけるような板です。
テイクオフはもちろん早く、ドカンと走っていくようなロングボードをお探しの方はこちらの板がおすすめです。
現在楽天ではどこも売り切れです。
NOSE RIDER(ノーズライダー) 10’0
こちらがクライムのもう一つのロングボードモデルである、ノーズライダーです。
長さも10'0"あるので、どんな波も取れちゃいます。
筆者も海でよくこのモデルの板を使っているサーファーを見かけましたが、ガンガン波取れていました。
ノーズライドに挑戦したり、まったり小波でクルージングしたり、非常に楽しめる板だと思います。
しかし、残念ながらこちらも現在は楽天どこも売り切れです。
まとめ
クールでコスパも高く、ソフトボードとは思えないパフォーマンスを発揮してくれるのがクライムサーフボードです。
ぜひ色んな板に乗ってみて、自分に合った板を探してください。
ハマるとクライムしか乗らなくなるかもしれないですね!
千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。
長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。
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