サーフィン

サーファーはマストで知っておきたい、海のごみ問題

サーファーはマストで知っておきたい、海のごみ問題の画像
6,002 views 2020-3-5 UPDATE

海のプラスチック問題やごみ問題がようやく日本でも近年取り上げられるようになってきました。

特に「海洋プラスチック問題」という言葉はよく聞くようになりました。

世界経済フォーラムではなんと、2050年には海洋プラスチックの量が海の魚の数を上回るという予測まで発表されています。

世界の海は深刻な状況です。

サーファーにとって海とは、切っても切り離せない存在ですよね。

海がなければサーフィンはできませんし、私たちの大切な大切なフィールドです。

そんな母なる海が、人間の環境汚染やごみによってどんどん汚れているのです。

そこでこの記事では、では実際にどれほどのごみが海に流れているのか?このまま増え続けるとどうなるのか?解決策はあるのか?

そんなことに触れながら、海のごみ問題の現状をお伝えしていきます。

サーファーとして何ができるのか。そんなことも考えながらこの記事を読んでいただけたら嬉しいです。

  〜TAIVASオリジナルアイテム展開中〜

海のごみ問題とは?

海のごみ問題と聞いて率直に何を思い浮かべますか?

きっと日本に住んでいると、ビーチの砂浜に散乱したごみや、海上に浮かぶペットボトルやレジ袋などのプラスチックごみなどを想像する方が多いかと思います。

もちろんそれは正解であり、最も深刻な海洋汚染問題の一つです。

そこからさらにもう一歩踏み込むと、マイクロプラスチック問題という厄介な問題も存在します。

大きさが5mm以下になったプラスチックのことをマイクロプラスチックと言います。

このマイクロプラスチックの何が厄介かというと、海の上で有害物質や化学物質が吸着してしまい、それを魚が食べ、その魚を人間が食べるという生態系のサイクルに組み込まれてしまっているところです。

これが人間の身体にどんな悪影響を及ぼすかはまだ明らかにされていないということで、今後がとてもこわいですね。

サーファーの皆さんの身体にも、サーフィン中はマイクロプラスチックが付着しているかもしれません。

サーフィン中に海水を飲んでしまうこともあると思いますが、そういった時も今後はさらに注意が必要な状況になってくるかもしれません。

また皆さんは、現在世界中の海に存在しているプラスチックごみがどれほどあるかご存知でしょうか?

なんとその量は、1億5,000万トン。さらには、年間で800万トン(重さにして、ジャンボジェット5万機分)が新たに海に流れていると言われています。

とてつもない、信じられないレベルの量ですよね。

これによって、ウミガメや海鳥もプラスチックを餌と間違えて摂取してしまい、たくさん死んでいっています。

このままだとその数は増え続ける一方ですし、生態系もめちゃくちゃになっていきます。

さらにプラスチックは自然分解されないので、数百年もの間、海に漂流し続けるのです。

これが、世界の海のごみ問題です。本当に深刻です。

本当はもっと書きたいのですが、本当に基礎的な海のごみ問題の現状を簡単に紹介しました。

残念ながら、衝撃的なデータはここに書ききれないほどたくさんあります。

海のごみ問題の解決策は?

最近では、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」という単語もよく聞くようになり、企業の経営方針にSDGsが組み込まれることも増えてきました。

外務省SDGs特設ウェブページより引用

ここには、気候変動への具体的な対策や、海の豊かさの保護に関する内容なども含まれています。

環境に悪い染料を抑えて服を生産するメーカーや、ペットボトルから服を作るメーカー、モノ作りの過程でCO2の排出量を自主的に削減しKPIを立てる企業、レジ袋を廃止する小売業者などなど。

最近ようやくそういった企業が日本でも増えてきました。

SDGsを掲げる企業は今後もっと増えていくことは間違いないかと思います。

また、日本の外務省も、海のごみ問題に対する日本の国際的な取り組みを動画で簡単に紹介しています。

タイトルは、「海の未来のための日本の国際的取組」

動画内容をまとめると、下記3つの取り組みです。

プラスチックのリサイクルによる燃料の製造

プラスチックをリサイクルするという概念の普及と教育

環境への負荷を軽減できる、バイオプラスチック技術の導入

こうして、世界のごみ問題に少なからず日本も貢献しています。

しかし、日本はプラスチックごみの輸出大国でもあることを忘れてはいけません。

世界で最もプラスチックごみを輸出し、他国に対処させている国のひとつという悲しい現実もあるのです。

できること、解決すべきことはまだまだ山のようにあるのもまた事実です。

サーファーとしてできること

話が世界規模でとても大きくなりましたが、海のごみ問題は海をフィールドにするサーファーは絶対に知っておくべきことです。

サーファーとして海を綺麗にすることは、ひとつの義務と言ってもいいのではないでしょうか。

海に限らず、最近特注目されている気候変動などにも目を向け、環境を意識してみてはいかがでしょうか?

いつもよく行くサーフポイントでごみを見つけたら拾ってみる。

環境に悪い成分の入った日焼け止めの使用は極力控えてみる。

レジ袋を断ってマイバッグを持参する。

水を節水して、節電につなげる。

お肉を控え、1週間に1回はベジタリアンになってみる。

できることはたくさんあります。

些細なことから始めてみて、それがサーファーの間で広がれば、こんな素敵なことはないですよね。

一人の力は微々たるものでも、人が集まればそれは大きな力になります。

まとめ

海のごみ問題、率直にどう感じましたか?

この問題が深刻であることは間違いないです。

サーファーのフィールドが、世界中で日々汚れていっています。

サーフィンって、ライフスタイルですよね。

だからこそ、環境を意識した生き方を取り入れてもいいのではと思います。

大好きなサーフィンを続けるためにも、海を、環境を大切にしていきたいですね。

この記事が、少しでも多くの人に共感を得られれば嬉しいです。

Writer
KATSU
KATSU 千葉北サーファー

千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。

長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。

関連記事

Most Popular

Tag

more

Recommend

Link

  • link

ページトップへ戻る