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初心者が中古サーフボードを買うときに知っておきたい3つの事

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35,708 views 2019-5-8 UPDATE

サーフィン初心者が初めに買うサーフボードは、中古がおすすめです。
中古といえど、サーフボードは数万円はかかる高い買い物。
失敗して後悔したくありませんよね。

そこで、初心者が中古サーフボードを賢く買うために知っておきたい3つのポイント
■ 初心者に中古サーフボードがおすすめの理由
■ 初心者は中古サーフボードをどこで買うのが良い?
■ 中古サーフボードを買うときに気をつけたい点
について解説します。

また、中古サーフボードの傷の種類や見極め方についても詳しく解説しています。
初心者だけでなく、中・上級者が中古サーフボードを買うときの参考にもしてください。

▼サーフボードの部位名称や選び方について詳しい記事はこちら

サーフボードの選び方と有名サーフブランド14選

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初心者に中古サーフボードがおすすめの理由

サーフィン初心者に中古サーフボードがおすすめの理由は3つあります。
1.値段が激安
2.サーフボードを壊しやすい
3.短期間で買い替える
3つの理由について、詳しく解説します。

1.値段が激安

中古サーフボードは値段が安いのが特徴です。
新品の値段は、最低でも10万円前後と高額。
中古の値段は、ボードの状態にもよりますが、新品の半額~4分の1程度と激安です。
「サーフィンを始めてみたけど続くかわからない…」
「いきなり高額なボードを買うのは気が引ける…」
という初心者には、安い中古サーフボードは買いやすくておすすめです。

▼サーフィン初心者はサーフボードを購入する費用にどれくらい見込んでる?アンケートをとった記事はこちら

サーフィンビギナーに質問!いくらのサーフボードを買う?

#サーフィンに関するアンケート

2.サーフボードを壊しやすい


初心者は、
・パーリングやワイプアウト(テイクオフやライディングの失敗)が多い
・サーフボードの扱い方が雑
という理由から、サーフボードを壊しやすいです。

サーフボードの表面は樹脂で覆われています。
この樹脂はとても脆く、少しぶつけたり落としただけで簡単に割れます。
初心者のうちはこの脆さに気付かず、ボードの扱いが雑になりがち。

リアル初心者の私は初めの頃、ボードを運ぶときによく壁にぶつけてレールを割りました。
手を滑らせてボードを地面に落とし、デッキに大きな穴をあけたことも。
「ボードの扱いは、首座り前の赤ん坊のように慎重に…」
と身をもって学びました。
サーフボードを壊しやすい初心者のうちは、安い中古ボードで扱い方を勉強するのが賢明です。

3.短期間で買い替える


初心者は、初めは長さ・幅・厚みのあるスポンジボードやファンボードで練習することが多いです。
しかしテイクオフが安定してきたり、やりたいサーフスタイルが見つかると、ショートボードやロングボードに買い換えることがほとんど。
初心者は短期間でボードを買い替える可能性があるため、初めは安い中古を買うのがおすすめです。

初心者はどこで中古サーフボードを買うのが良い?

中古のサーフボードは
・サーフショップ
・リサイクルショップ
・中古サーフボード専門店
・メルカリやヤフオクでの個人取引
などで買うことができます。
初心者は中古サーフボードをどこで買うのがおすすめか、メリット・デメリットとともに詳しく解説します。

【店舗型】サーフショップ


サーフショップには、新品だけでなく中古ボードを扱うところもあります。

■ サーフショップで中古を買うメリット
〇 店舗で実物が見られる
〇 スタッフの知識や経験が豊富
〇 傷のリペアが完了した状態で売られている

■ サーフショップで中古を買うデメリット
× 相場より1~2万円高めの値段がつく傾向
× 在庫や種類に限りがある

サーフショップは店舗費や人件費の分、値段設定が高めです。
またサーフ用品全般を扱うので、中古ボードの販売数や種類は限られます。

しかし良心的なショップであれば、リペアも信頼でき確かなアドバイスももらえます。
サーフショップは、初心者が中古ボードを買うには安心感があります。

【店舗型】リサイクルショップ


店舗型リサイクルショップにも、中古サーフボードが売られています。
ブックオフやセカンドストリートなどの大型店は有名ですよね。

■ リサイクルショップで中古を買うメリット
〇 店舗で実物が見られる
〇 お宝のような中古ボードが激安で買えることがある

■ リサイクルショップで中古を買うデメリット
× リペアが完全でないことがある
× 専門的なアドバイスがもらえない

リサイクルショップはサーフィン専門店ではありません。
そのためボードのリペア状態や、スタッフの知識にやや不安があります。

一方で、有名メーカーの中古ボードが驚くような激安価格で売っていることも。
探せばお宝ボードが見つかることもあるんですね。
ボードに関して知識や経験のある中・上級者にはおすすめです。

しかし初心者は、ボードの状態や価値を見極める目がまだありません。
リサイクルショップは、初心者が買うにはややハードルが高いでしょう。

【ネット通販】中古サーフボード専門店


ネット通販には、多くの中古サーフボード専門店があります。

■ ネットの中古専門店で買うメリット
〇 値段が安い
〇 スタッフの知識や経験が豊富
〇 リペアが完了した状態で売られている
〇 在庫や種類が多い

■ ネットの中古専門店で買うデメリット
× 実物が見られない(写真のみ)

ネットの中古専門店は、中古ボードが写真でしか見られません。
しかし店舗費がかからない分、中古ボードの値段は安めです。
専門店のため、スタッフの知識やリペア技術に信頼がおけるのもポイントです。
在庫数や種類も多く、良心的な店であれば適切なアドバイスももらえます。
ネットの中古専門店は、初心者でも中古ボードを買いやすいでしょう。

【ネット通販】メルカリやヤフオクでの個人取引

メルカリやヤフオクなどで、個人が出品している中古ボードを買う方法もあります。

■ メルカリやヤフオクで買うメリット
〇 種類が多い

■ メルカリやヤフオクで買うデメリット
× 実物が見れない(写真のみ)
× 情報が正確でないことがある
× リペアが完全でないことがある
× 配送に不安がある

メルカリやヤフオクには多くの中古サーフボードが出品されています。
1つの店舗が扱うより、はるかに多くの数と種類の中から選ぶことができます。

しかしネットでの個人取引は、
・ボードのサイズ
・傷やリペア歴の状態
といった重要な情報が確かでないことがあります。

出品者に悪気がなくても、サイズ表記を間違ったり気付かない傷があることも。
また梱包が十分でなく、配送中にボードが破損するリスクもあります。
そのため商品が届いてからトラブルになるケースもあるんです。
初心者は、ネット通販の個人取引で買うのは避けた方がよいでしょう。

中古サーフボードを買うときに気をつけたい点

中古サーフボードを買うとき、店や出品者に確認するべき点は?
ボードの傷や痛みの見極め方ってあるの?
中古サーフボードを買うときに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

1.リッター数を確認する

気になる中古ボードがあったら
「ボードのリッター数」
を店のスタッフや出品者に確認してみましょう。
リッター数とはボードの浮力のこと。
サーフボードには、乗る人の体重やサーフィンレベルなどに応じた適正なリッター数の目安があります。(※1)
自分の適正リッター数に近いサーフボードを選べば、失敗する確率が低くなります。
下記の表でみると、体重「63.5kg」の「初心者」には「33.33リッター」の浮力があるサーフボードが適正の目安であることがわかります。

(※1)体重・レベル別の適正リッター数の目安一覧

引用元:RUSTY公式HPから一部データ抜粋

しかしこのリッター数、サーフボード自体には表記されていないことが多いんです。
(ここ2~3年の最近のボードには表記されるものも増えてきました。)
リッター数は、そのボードの発売時のカタログに“volume”として表記されていることがあります。
またボードの長さ・幅・厚みから、おおまかなリッター数を計算することもできます。(※2)

(※2)サーフボードのおおまかなリッター数の計算式
({57% × 長さ} × 幅 × 厚み ) ÷ 1000 = おおまかなリッター数
※計算式は板の形状などによっても変わります

ボードには数値として記載されていないことが多いリッター数。
体重・サーフィンレベルから適正なリッター数を把握し、ボードの寸法からおおよそのリッター数を数値で答えてくれる店や出品者はかなり信頼性が高いといえます。

もちろん経験と知識があれば、ボードの形状や幅・厚みを見ただけで大体の浮力がわかります。
ただ初心者は丸腰だと、自分の適正とかけ離れたボードをすすめられてもわかりませんよね。
リッター数について最低限の知識をつけておけば、中古ボード選びの失敗も減り、信頼できる店や出品者の見極めにもなりますよ。

2.購入後にリペアが必要かどうか確認する

ネット通販で買う場合は特に
「購入後、リペアが必要な傷があるかどうか」
を確認しましょう。

サーフショップや専門店の中古ボードは、ほとんどが購入後すぐ使えるようにリペアされています。
しかし個人の出品者では、傷のリペアがされていないボードも多いです。
「中古サーフボードを安くで買ったはいいけど、高額リペア代が必要になった…」
という事態は避けたいですよね。
中古サーフボードを買うときは、購入後にリペアが必要な傷がないかどうか確認しておきましょう。

3.傷の状態や種類を確認する

中古サーフボードを買うときに確認すべきなのが、傷の状態や種類
リペアされていないボードはもちろん。
リペアが完了しているボードでも、見落とされた傷がないかどうか慎重に確認しましょう。
ここからは、ボードの傷の症状と見極め方をご紹介します。

割れ

割れは、ボード表面の樹脂がひび割れている状態です。
多く見られる傷で、放置しているとボード内に水が入ってきます。(※4)
大きな割れは目に見えてわかりますが、小さな割れは見逃しがち。
現物が見れるのであれば、レールを1周ぐるりと触ってみるのがおすすめです。
つめが引っかかる箇所があれば、割れている可能性がありますよ。
(※4)EPSの場合、割れが塗装面だけの場合は中に水が入る可能性は低いです

クラック

<赤丸で示したところがクラック>写真提供:etsネットサーフショップ

ボードのデッキ表面の樹脂が、大きく横方向にヒビ割れた状態
放置していると、普通の割れより大量に水が入ります。(※5)
クラックが入っていないかどうかは、デッキやボトムを丁寧に触るとわかります。
リペア代も高くつくので、クラックがないかどうかは慎重に確認しましょう。
(※5)EPSの場合、クラックができることはまれです

ハクリ(剥離)

ボードに水が入り、中のフォームが委縮している状態です。
ハクリは見た目だけではわかりません。
しかし表面の樹脂と中のフォームの間にスキマができているので、ハクリが起きているところは押すとペコペコとへこみます。
フォームが弱くなっているので、ボードが折れやすくなっています。
リペア代も高くつくので、ハクリがないかどうかは絶対に確認しましょう。

またこれは豆知識ですが、メールなどで「ハクリがないかどうか」確認するときは、「ハクリ」とカタカナを使うのがおすすめ。
漢字の「剥離」を使って聞くと、まれに「色や塗装の剥がれ」と誤解されることがあります。
「ハクリ」と「色や塗装の剥がれ」は、ダメージもリペア代も全然違うので注意してください。

フットマーク


足で踏みこんだりワイプアウトの時にヒザが入ることで、デッキ面にへこみが生じている状態です。
デッキ面に目線を合わせたときに、ボコボコとへこんでいるのがフットマークです。
フットマークはサーフィンをしていれば大体つくもので、基本的にはあまり問題ありません。
しかし数が多すぎると、表面の樹脂が割れやすくなっている可能性も。
フットマークの山なりが浅めのボードを選びましょう。

まとめ

初心者が中古サーフボードを買うにあたって、知っておきたいポイントをご紹介しました。
中古サーフボードは、店舗やネット通販など様々なところで買えます。
初心者は、サーフショップや専門店など経験豊かな人にアドバイスがもらえる環境で買うのがおすすめです。
ただ丸腰で行って後悔しないよう、リッター数などの知識をつけておくのも良策。
特にネット通販で買うときは、購入後に高いリペア代を払うことのないよう、リペアが完了しているかどうかを確認しましょう。
またボードの傷の形状や症状を理解して、自分で見て触って見極めることも大切です。

安い中古サーフボードは、初心者にはなにかとメリットが多いもの。
中古サーフボードを賢く買って、楽しいサーフィンライフの一歩を踏み出しましょう!

■取材協力:etsネットサーフショップ

初心者も安心して中古サーフボードが買えるネットショップ。
オーナーは元サーフショップスタッフ。
販売されている中古ボードはすべてリペア済。
LINEでの質問受付や、購入後のアフターフォローも充実している。
・Instaglam : @etskansaisurf
・電話番号: 08061555100
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Writer
Nanae.A
Nanae.A ライター

サーフィン歴2年、万年初心者ママサーファー。
スノボ歴は5年。

リアル初心者・女性・2児の母である独自の視点を交えて、横ノリスポーツの魅力や情報を記事にのせてお届けします。

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