【2020年】東京オリンピック・サーフィンの日本の内定選手・選考基準・会場・日程は？

2020年が明けましたね。

あと半年もすれば日本でオリンピックがあるなんて、あまり実感が湧かなくないですか？

サーフィンが初めてオリンピック競技になる！

と浮かれた気持ちはあるものの、筆者自身、あまり基本的なことを知らないのです。

「サーフィンの日本代表って誰がなるの？カノア君以外は？」

「そもそも日程はいつ？」

「会場の志田下ってどんなところ？」

そこで、2020東京オリンピック・サーフィン競技の

などについて調べていきたいと思います。

「え、サーフィンやってるのに、オリンピックのこと意外に知らないんだね！」

なんて周りに言われると恥ずかしいので、最低限の知識、こっそり身に付けておきましょう。

オリンピックのサーフィン選手はどうやって選考される？

オリンピックのサーフィン選手選考基準は、IOC（国際オリンピック委員会）とISA（国際サーフィン連盟）によって定められています。

選考基準には、

●ボードの種類・参加人数などの条件

●世界ランキングや大会成績などの戦績

などがあります。

オリンピックではロングボードは見られないんですね。

次に、戦績の条件。

オリンピックに出場するには、世界ランキングや特定の大会で、決められた以上の成績をおさめる必要があります。

WSL（ワールドサーフリーグ）のCT（チャンピオンシップツアー）は、トッププロだけが出場できる世界最高峰のサーフィンツアー。

その戦績で決まるのが、CTランキング。

つまりCTランキング1位の選手は、その年のワールドチャンピオンというわけです。

2019年のCTランキングで

●男子トップ10

●女子トップ8

は、オリンピック出場の最優先条件。

「同じ国からは最大2名まで」などの条件があるので一概には言えませんが、下図のランキングに載っている選手は、オリンピックに出場する可能性が高いといえます。

【2019年のCTランキング男子トップ10】

【2019年のCTランキング女子トップ8】

男子はブラジル、女子はアメリカ、オーストラリアなどの選手がランキングにぐいぐい食い込んでいますね。

オリンピックでも強豪国になりそうです。

またISAワールドサーフィンゲームスの戦績も重要です。

2019年のISAワールドサーフィンゲームスは、9月に宮崎の木崎浜でおこなわれたばかり。

実際に観戦に行った人や、記憶に新しい人も多いのでは。

2020年のISAワールドサーフィンゲームスは、5月にエルサルバドルで開催予定です。

2020東京オリンピック・サーフィン日本代表の内定選手は？

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Really looking forward to round 3 tomorrow here in France. Finally feeling in the moment and ready to do whatever it takes. Time to buckle in and do what I love 🥵

A post shared by Kanoa Igarashi (@kanoaigarashi) on Oct 4, 2019 at 12:26pm PDT

2020年1月現在、オリンピックのサーフィン日本代表に内定しているのは五十嵐カノア(23)。

五十嵐カノアは、優先度の最も高い「2019 WSLツアーのCTランキングで6位（男子トップ10以内）」だったので、オリンピック出場権確定です。

また、オリンピック出場権にリーチをかけているのが、男子の村上舜(22)と、女子の松田詩野(17)。

優先度3番目の2019年のISAワールドサーフィンゲームスで、

●村上は4位かつアジア1位

●松田は15位かつアジア1位

の好成績をおさめました。

しかし、優先度2番目の2020年ISAワールドサーフィンゲームスが、5月に控えています。

この大会で「男子トップ4」または「女子トップ6」以内の好成績をおさめる日本人がいた場合は、村上も松田も、出場権を失う可能性があります。

そもそも日本代表選手の枠は、何人分あるのでしょうか。

IOCとISAの規定で、同じ国から出場できるのは男女各2人まで。

また日本はホスト国なので、男女とも最低1枠は確保があります。

男子の1枠は、五十嵐カノアがCTランキング6位で獲得済。

残るのは、

●女子のホスト国枠の1枠

●男女とも2枠目

この日本代表枠をかけて、2020年のISAワールドサーフィンゲームスを闘います。

図解すると、こんな感じ。↓

※画像も候補選手も、2020年1月現在のイメージです

村上舜や松田詩野が、2019 ISAワールドサーフィンゲームスの成績のアドバンテージを活かして、代表枠をゲットするのか。

そのアドバンテージを覆すほどの成績を、2020 ISAワールドサーフィンゲームスで叩き出す選手があらわれるのか。

楽しみで目が離せません。

サーフィン日本代表、今後の選考スケジュール

五十嵐カノア以外の、残る日本選手のオリンピック出場枠はどのように決まっていくのか。

今後の詳しい選考スケジュールをご紹介します。

↓

↓

肝はやはり、5月のISAワールドサーフィンゲームス。

去年の戦績などから、すでに五十嵐・村上・松田・都築の4人は出場が決まっています。

それ以外の選手は、まずは波乗りジャパンの合宿でジャパンオープンに選出され、さらにジャパンオープンで優勝し、ISAワールドサーフィンゲームスの出場権を獲得する必要があります。

ISAワールドサーフィンゲームスで、男女ともに日本人選手が好成績をおさめ、最大限2名ずつのオリンピック出場枠を獲得してほしいですね。

2020東京オリンピック・サーフィンの日程は？

サーフィン競技の日程は、7/26(日)～8/2(日)が予定されています。

詳しい日時とスケジュールは以下の通り。

 

メインの競技日程は4日間ですが、波のウェイティング期間を考慮して、1週間の日程がとられています。

また7/26(日)～8/2(日)を通して、「オリンピックサーフィンフェスティバル（仮称）」が開催されます。

サーフィンは、波のコンディションによって待ち時間や実施日が大きく左右される競技。

そんな特徴もあって、サーフィンの国際大会は競技だけでなく、音楽フェスやヨガイベントなどが同時開催され、飲食ブースが立ち並び、お祭りのような雰囲気になるのが一般的です。

海辺でくつろいだり、音楽ライブを聴いたり、食事やヨガを楽しみながら、良い波がくるのを待ち、サーフィンの試合観戦を楽しむ。

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のサーフィン担当者は、そんな国際的なサーフィン文化の魅力を、オリンピックを通して伝えたいと語っています。

世界最高峰レベルのサーフィン戦が観られるのはもちろん。

サーフ文化や音楽に触れながら、波を待つ時間も楽しめるフェスティバルの開催は、とても楽しみですよね。

2020東京オリンピック・サーフィンの会場は？

会場は、千葉県一宮町にある釣ケ崎海岸サーフィンビーチです。

通称、志田下（しだした）。

波が良い時は、プロやトップアマ、コアなローカルが集う上級者向けのポイントです。

▼オリンピック会場近く！一宮のおすすめランチ

【サーフィン後におすすめ】千葉県一宮町のコスパ抜群ランチ5選

#サーフィン

サーフィンはなぜオリンピック競技になった？

そもそも2020東京オリンピックに、初めてサーフィンが採用された理由は何なのでしょう？

それは、オリンピック組織委員会が「若者層」の取り込みを狙ったからだと言われています。

日本では「若者の車離れ」などもあって、「サーフィン＝若者層」というイメージはあまりありませんが…。

▼サーフィンがオリンピック競技に採用！当時の詳しい経緯はこちら

【祝】スケートボード・サーフィンが東京オリンピックの追加種目に正式採用！

#サーフィンのニュース

オリンピックでサーフィン競技をみた日本の10～20代の若者の多くが

「サーフィンしてみたい！」

となったら、サーフィン業界も車業界も活気づき、地方活性化にも繋がるかもしれません。

そんな時は、ぜひこの記事も一読していただきたいです。

▼サーフィンする前に読んでほしい。海のリスクやマナーなど、サーフィン初心者5つの掟

サーフィン初心者が知っておきたい3つのルールとマナー

#サーフィン

まとめ

2020東京オリンピックで、初採用されたサーフィン。

日本代表選手の正式な内定が出そろうのは、まだまだこれから、5月以降となりそうです。

誰が日本のサーフィンを担うのか、目が離せませんね。

私自身、1年前に自分がサーフィンを始めるまでは、

「サーフィンってチャラいスポーツなんだろうな」

ってナメてかかってたところがありました。正直。

でも競技サーフィンの、ものすごいスピードで駆け抜けて、スプレーあげてリップ決めてエアー決める映像を、初めて観たとき。

なんてカッコよくて美しいスポーツなんだろうと感動しました。

そして自分で実際にやってみて、なんて難しくてストイックでハードで、でも何ものにも代えがたいぐらい楽しいスポーツなんだろうとも。

オリンピックを機に、サーフィンの魅力が多くの人に伝わるといいなと思います。

そして56年ぶりに日本で開催される夏季オリンピックで、サーフィンが観られる！

そのことを目一杯楽しみましょう！