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【サーフィン波予測】天気図と波情報の活用方法

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5,350 views 2021-9-18 UPDATE

この週末は波あるの?なんでわかるの?波があるポイントに行きたいけど、いったいどこに行けばいいの?

そんな疑問に、サーフブランド5社スポンサーがついていた元ライダーのベテランサーファー(歴35年)が

■波が上がるであろう気圧配置

■天気図から波予測をする方法

などを詳しく解説する。

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サーフィンの波がおきるメカニズムを知ろう

そもそもサーフィンでいう”波”とは、どのようにして起きるのか?

かなり多くの要素が重なり合い”波”を形成するのだが、以下に波が上がる基本をまとめた。

★低気圧や台風に吹き込む風

★高気圧から吹き出す風

★潮の満ち引き

大まかにはこんな感じだが、潮の満ち引き以外は”風”が起因していることになる。

風が吹く→小さな波紋→さざ波→小さなうねり→大きなうねりへ。

風のエネルギーが海面に伝わり、その後、海底のなかをうねりが円運動しながら海岸まで伝わってくる、いわばエネルギー保存の法則といったイメージだ。

当然ながら風が強く吹けば吹くほど、長く吹けば吹くほどそのエネルギーは膨大になる。

サーフィンの波が起きるメカニズム

低気圧や台風に吹き込む風

なんとなく台風や低気圧が来れば波が上がるのはわかるだろう、普段では吹かない強い風が吹き、うねりになるのだ。

※波が上がらない例外もあるので後述する。

高気圧から吹き出す風

多くのサーファーは高気圧がはりだされた天気図を見て、波が無いと思いがちだ、だが一概にそうとも言えない。

確かに低気圧ほどのうねりは期待できないが、高気圧、低気圧の基礎を思い出すとこうだ。

風は高いところ(高気圧)から低いところ(低気圧)に動く。

高気圧があって低気圧が無い場合はどうなるのかって?

いやいや高気圧があれば必ず低気圧(低い気圧の場所)がある、小さくて一般的な天気図に載らないだけだ。

だから高気圧からどこぞの低い気圧に流れ込んだ風によって波が上がる可能性はある。

潮の満ち引き

月と太陽の引力、地球の遠心力によって海面が引き寄せられる現象で海全体が動くイメージ、月と太陽、地球が直線上にあるとき大潮となる。

タイドグラフ(潮見表)の潮位何cmとは、各観測ポイントの潮位基準面(0cm)から平均の海面がどこの高さにあるかで示されるのだ。

ちなみに潮の満ち引きだけでは、サーフィンに十分な波は期待できないが、大潮の干潮から満潮にかけては、波のサイズが顕著にアップするだろう。

サーフィンの波予測、台風の場合

台風で波が上がる典型パターン

北緯20度線を越えたあたりから太平洋側にうねりが到達するといわれる。

この気圧配置を見てすぐに波が上がるのかというとそうではない。

ポイントとなるのがタイムラグだ、筆者の経験から台風の勢力にもよるが、この気圧配置からおよそ1~2日後には南よりのサーフポイントでサイズが上がり、2~3日後には湘南や千葉方面にうねりが入ることになる。

もしも台風の進路が定まらず停滞することになった場合、停滞していた日数分うねりは到達する。

※初心者の方は特に台風が接近しているときは無理をせず、自分の技量・体力にあったサーフィンを。

いつものポイントがクローズアウトしている場合、うねりを避けてサーフィン出来るようなポイントもあるが、上級者の方と入るのが賢明だ。

サーフィンの波予測、オンショアの場合

オンショアで波が上がるパターン

仮に太平洋高気圧があり、日本海側へ低気圧がある場合、勢力にもよるが強いオンショアが吹き、波が上がる。

しかし、このままだといわゆるチョッピーコンディションのため、荒れた海で必ずしも良い波とは言えない。

風が弱まったりオフショアになれば大いに期待できるが、逆にオフショアが強すぎて無くなってしまうことも。

またサーフポイントによっては風の影響をうけない、風をかわすポイントも存在するので予め知っておくと良いだろう。

サーフィンの波予測、西高東低(冬型)の場合

サーフィンの波が上がる冬型の気圧配置

冬型の気圧配置によく見られる西高東低、東よりのポイントではコンスタントに波がある。

湘南方面は接近時よりも、通過後、顕著にサイズアップが期待出来る。

関東に大雪をもたらすような低気圧がそれだ。

サーフィンの波予測、波が上がらない場合

波が上がらないパターン

上の図のように、低気圧が陸に乗っている場合、進路にもよるがほぼ波は無い。

また、せっかくの台風も前線が壁になってうねりがなかなか入ってこない場合がよくある。

うねりが入ってきたとしても、波が半減してしまうことがほとんだろう。

高精細な予想気圧配置でサーフィンの波を予測

これまで説明してきた気圧配置は典型的なパターンだが、実際にはもっとたくさんの要素が混ざり合い複雑極まりない。

また、あなたが見ている現在の天気図は、公開までのタイムラグがあるので情報の鮮度としては古いものになるだろう。

そこで筆者がよく活用しているサイト(アプリ)をお教えしよう。

それは、wind and waves forecast Windy.com、今現在の風の様子などが視覚的にわかる。

このサイトの凄いところは、風の強さや方向がリアルタイムで見れて、10日先までの予想が表示できる。

前述した高気圧からの吹き出しも判断出来る。

レイヤーの切り替えにより、うねりの方向もわかる。

スマホのアプリ版においては等圧線も重ねて表示できるため、天気図には載らない小さな低気圧も視覚的に判断出来るというわけだ。

波予測をする際、大いに役立つだろう。

WindyのHPを見る

サーフポイントのライブカメラと波情報アプリ

仕事でサーフィンに行けない日も普段から波の予測をたて、実際に波があるかどうかを確かめてみるのも良いだろう。

リアルタイムかつピンポイントで現在のビーチの様子がわかる波通ライブカメラなどを参考にするとよい。

自分でうまく予測がたてられない、さっぱりわからないという方は優秀な波情報アプリに頼るのもアリだ、予想をはじめ、かなり細かく波の情報が記されている。

波情報アプリのおすすめ3選!【2020最新サーファー人気アプリ】

#サーフィンのコラム

まとめ

以上、【サーフィン波予測】天気図と波情報の活用方法。

サーフィンの波が上がる基本

北緯20度線を越えた台風や低気圧

日本海側にある低気圧

冬型の南岸低気圧

波が上がる主な要因が風であることがわかったと思う、この基本だけは覚えておいてほしい。

すべては風の吹き方だ、風を知る者こそ、サーフィンを知る。

あなたのすばらしいサーフィンライフに役立つだろう。

Writer
Kugeミッキー
Kugeミッキー ライター/医薬品登録販売者

湘南藤沢でサーフィン歴37年、現役選手時代はサーフメーカー5社がスポンサーに、毎年全日本の大会に出場し、WQSやJPSAプロアマツアーにも参戦。
ブランクを経てまもなくアラフィフだが再び全日本サーフィン選手権へ挑戦中!エアリバ飛べるオジサーファーを目指してます。裏の顔はドラッグストアの優しい店員さん♪

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