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サーフィンのフィンセッティング解説【シングルスタビ編】

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31,706 views 2022-2-10 UPDATE

サーフィンにおいて、「サーフボード」「フィン」は2つでひとつ。

フィンレスサーフィンという楽しみ方もありますが、基本的にはどちらかが無ければサーフィンは成り立ちません。

逆に、サーフボードとフィンさえあればサーフィンはできます。

この記事では、そんなフィンについて、"シングルスタビ" というセッティングにフォーカスし、解説していきます。

意外とネット上ではその情報(レビュー)が少ない、シングルスタビセッティング。

はたしてどんな特徴があるのか、何が他のフィンセッティングと違うのか、メリットやデメリットはあるのか、フィンの適切な長さはどれぐらいか、そもそもシングルスタビとは?

以上について、解説していきます。

ちなみに筆者はこれまでずっとシングルフィン乗りでしたが、最近はミッドレングス+シングルスタビのコンビでしか乗っていません。

実際にシングルとシングルスタビでは何がどう違うのか。筆者なりの実際の感覚もお伝えできればと思います。

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そもそも「シングルスタビ」のフィンセッティングとは?

シングルスタビ=シングルスタビライザーの略で、そのほかに2+1やサイドバイト付きシングルフィンなどと呼ばれているセッティングのことを言います。

つまり、シングルフィン1本+サイドフィン2本のセッティングのことです。

上の写真を見ていただけたら分かりやすいと思います。

シングルスタビはそのほとんどがミッドレングスやロングボードで使われるセッティングです。

しかし、最近はクラシックなシングルフィンが流行っていますので、特にミッドレングスでシングルスタビセッティングで乗っている人をあまり見かけません。

シングルスタビセッティングの特徴(シングルフィンとの比較)

それではもう少し具体的に、シングルスタビの特徴について解説していきます。

ただし、これは筆者が両方を乗り比べた率直な感想となっていますので、参考程度にしてください。

やはりサーフィンは、実際に乗ってみないと自分に合うかどうかはなかなか分からないものです。

それではそれぞれ項目を分けて説明します。

シングルスタビ

まず、シングルフィンと比べて大きく違うのは、波を攻めれることです。

フィンが1本だと、どうしてもクイックなターンは難しくなりますが、シングルスタビのように2+1だと、板を動かしやすくなります。

それは、サイドフィンがターンのきっかけを波の中で作ってくれるからです。

また、センターフィンというのは直進性を司っているのですが、シングルスタビの場合、シングルフィン1本のセッティングよりも、センターフィンの長さを短くできます。

なぜなら、シングルスタビの場合はサイドフィンがあるからです。サイドフィンがフィンの役割を補ってくれるので、センターフィンは短くてオッケーなのです。

センターフィンが短くなると板の反応はルースになり、そこにターンのきっかけとなるサイドフィンがつくので、シングルスタビは反応がクイック=波を攻めれるということになるのです。

また、シングルスタビの特徴としてもう一つ挙げられるのが、その安定性です。

やはりフィンが1本真ん中にあるだけのシングルフィンセッティングと比べると、シングルスタビはフィンが3本ある分安定します。

個人的には、オンショアなどで波の面が整っていないコンディションの際は特に、その安定性を実感することができます。

こういったコンディションの時は、直進性に長けたシングルフィンよりも、波の上で安定してパドルができるシングルスタビの方がテイクオフが早いです。

シングルスタビはフィンが3本あるからテイクオフが遅いというのはよく聞きますが、それは面ツルのコンディションの時に限ると筆者は感じています。

シングルフィン

反対にシングルフィンは、フィンがセンターに1本とシンプルな構造なので、動き方もシンプルです。

水への抵抗が少ないため直進性に優れており、スッと進みます。

特に面ツルコンディションの時にその力を最大限発揮するのがシングルフィンですが、フィンが真ん中に1本なので、レールを使ったターンが求められます。

そうなると動きはシングルスタビと比べるとやはり重くはなりますが、それがクラシックで非常に格好良く、最近はシングルフィンがずっと流行っています。

また、シングルスタビと比べるとシングルフィンはとにかくスピードが早いです。横に滑るスピードは確実にシングルが勝ります。

そのため、厚い波、トロトロの波の時にはシングルフィンセッティングが大活躍するのです。

攻めずに、クルージングを楽しんだり、長〜いノーズライディングに挑戦したり、リラックスしてサーフィンをしたい方は、シングルフィンセットがおすすめです。

筆者も、気分によってセッティングを変えてサーフィンを楽しんでいます。

シングルスタビのメリットとデメリット

では次に、ここまで解説してきたシングルスタビセッティングについて、そのメリットとデメリットをまとめます。

メリット
・波を攻めれる(板を機敏に動かせる)
・シングルフィンセッティングよりも板が安定する
・オンショアなど面が悪いコンディション時はパドルが安定する
・波が荒れている時は、パドルに安定感があるためテイクオフは早い
・フィンが3本あるため、色々なセッティングを試せる(選択肢が多い)
デメリット
・スピードはシングルフィンに比べると劣る
・面ツルコンディションの時はシングルフィンの方がテイクオフは早い
・シングルフィンのようなクルージングでクラシックな乗り方はできない
・見た目はシングルフィンに比べると少しカッコ悪い(個人差あり)
・フィン3本なので毎回フィン付けるのが少しめんどくさい

なんとなくシングルスタビの特徴について、これで理解が深まったのではないかと思います。

では次に、適切なフィンの長さ、サイズについても解説をします。

シングルスタビのフィンの長さはいくつが適切?

最後はシングルスタビセッティングの際の、適切なフィンの長さについて解説をします。

ちなみに、これを言ってしまうと元も子もないのですが、筆者は別にフィンの長さが1インチ長くなった短くなっただけで、正直その違いはほとんど分かりません。

初心者〜中級者レベルだと、おそらくそこまで繊細な違いに気付けないのだと思います。

しかし、あまりにもフィンが長かったり短かったりすると、さすがにかなり違和感が出てくるので、ある程度知識はつけておいた方が良いです。

筆者の板の長さは7'6"なのですが、センターフィンは6.5''のものを使用しており、今のところこれで全く問題なく気持ちよくサーフィンできています。

フィンの形状はオールラウンドに使えるもので、私はAmazonで一番安かった4,000円前後のフィンを使っていますが、調子良いです。

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おそらく7"でも特に問題はなさそうですが、それ以上長くすると、動きが重くなると思います。

シングルスタビセットの際のセンターフィンの選び方ですが、板の長さから-1~-0.5のインチ数で選ぶ人が多いようです。

7'の板だと、6"もしくは6.5"ぐらいがちょうど良さそうです。

ただし、板の形状やテール部分のボリュームにもよるので、こればかりは正解がそれぞれ異なってきます。そこはご注意ください。

また、サイドフィンを大き目にする場合はセンターフィンは逆に短い方が良いので、そこのバランスも考えなくてはなりません。

筆者が使っているサイドフィンは、スタンダードなFCSのGXモデルです。

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よく分からない人、サイドフィンにこだわりはない人は、このクセのないスタンダードで安価なFCSフィンで十分だと思います。

その他にもサイドフィンは多数ありますが、センターフィンのボリュームとの相性を考えて、センターフィン長めならサイドフィンは短め、またはその逆のセッティングにしましょう。

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まとめ

ここまでシングルスタビセッティングについて詳しく解説しました。

メリットデメリットの両方を考慮しつつ、これまでシングルフィンしか乗っていない人には特にチャレンジしてみてほしいと思います。

筆者も、あまりシングスタビについて良いイメージが湧かず長年シングルフィンでサーフィンしてきましたが、使ってみるとシングルとは全くの別物でサーフィンの幅が一気に広がりました。

ショップやシェイパーさんに直接頼めば、元々シングルフィンの板にも後付けでスタビ用のフィンボックスを板につけてもらうこともできます。

筆者はそのようにして、シングルスタビの板を作ってもらいました。

まだシングルスタビデビューしていない方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

Writer
KATSU
KATSU 千葉北サーファー

千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。

長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。

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