なぜ海外サーフトリップにフランスのビアリッツをおすすめするのか。
ビアリッツとその周辺はサーフィン初心者でも中級者以上でも、両者が満足できるポイントが点在している上、ヨーロッパ有数のリゾート地でもあります。
良い波を求めてサーフィンに没頭することもできるし、ビーチでのんびりしたり美味しいバスク料理やワインなどのお酒を楽しんだりといった、リゾート観光も可能なのです。
▶️ビアリッツとは?
▶️サーフトリップにビアリッツをおすすめする7つの理由
についてまずは説明します。
さらに、
▶️アクセス方法とおおよその予算
▶️おすすめサーフポイントガイド
▶️おすすめの時期
についてもご紹介します。
おすすめのサーフポイントと時期については、初心者向けと中級者以上向けに分けています。
中級者以上向けのサーフポイントガイドは、筆者の知り合いのフランス人ローカルサーファーたちがおすすめする情報なので、間違いないです。
中級者以上で良質な波を求める方も、海外にサーフトリップに行ったことのない方も、初めてサーフィンをする方も、アジアやハワイなどでしかサーフィンをしたことがない方も、観光メインで過ごしたい方も、全ての方におすすめできます。
ぜひビアリッツへのサーフトリップを計画する参考にしてみてください。
ビアリッツとは?
ビアリッツはフランスのリゾート地として有名なバスク地方の街です。
美しい海岸線や、ヨーロッパのリゾート地を象徴するような可愛らしい外観の建物も多く見られます。
美食とアートの街なんて呼ばれてもいます。
場所は、この地図を見ても分かるように、ビアリッツはスペインとの国境付近に位置しています。
また、リゾート地という側面とは裏腹に、ヨーロッパにおけるサーフィン発祥の地とも言われおり、実はサーフィンの街としてもよく知られています。
サーフィンの国際大会もよく開催されています。
2019年にはG7主要国首脳会議も開かれました。
こちらは、とても綺麗な映像でビアリッツが紹介されている動画です。
動画だと、海や街のイメージがより掴みやすいかと思います。
サーフトリップにビアリッツをおすすめする7つの理由
理由1. サーフィン初心者から中級者以上向けまで、サーフポイントが点在している
サーフポイントガイドで詳しく説明もしますが、ビアリッツやその周辺には初心者にも安全にサーフィンを楽しめる遠浅で砂浜のビーチもあれば、中級者以上向けでワールドクラスの波が割れるポイントも多く点在していて、1年中サーフィンが楽しめます。
初心者向けのビーチには無料のシャワーがあったりするので、砂で汚れた身体を洗い流すこともできます。
また、中級者以上のポイントに入るとフランス人サーファーはもちろん、けっこう海外からサーフトリップに来てる方も多くて、もし英語などが話せれば色んな会話ができちゃいます。
ただし、ポイントによってはカレントが強かったり、岩やリーフがむき出しになるようなところもあり危険なので、中級者以上の方はしっかり時間を取ってポイントを観察したり、可能であれば事前にサーフショップや現地ポイント近くのサーファーに聞いてみることをおすすめします。
理由2. サーフショップやサーフィンスクールが充実している
サーフボードを日本から持っていくのは大変ですし、飛行機で長距離を運ぶとお金もかかります。
マイボードでどうしてもサーフィンをしたい方はもちろん日本から持っていくことは可能ですが、そうでない方は現地でレンタルが必要になってきます。
ビアリッツにはそんな方でも安心してサーフボードをレンタルできるサーフショップがたくさんビーチ沿いにあります。
レンタル料金は、だいたい丸1日で25€(ユーロ)前後からあります。(日本円だと約3,000円前後)
また、サーフィンスクールもたくさん開催されていて気軽に参加することができます。
フランス語か英語でのレクチャーにはなってしまいますが、意外とサーフィンは言葉の説明なしでもジェスチャーなどで覚えることができちゃいます。
写真の筆者も、仕事の関係でスクールに参加し先生と少し話して一緒にサーフィンをしましたが、とても丁寧に優しく他の生徒さんに教えていました。
こういった大きすぎない波であれば、サーフィン初心者にもちょうど良く存分に楽しめます。
理由3. 高級ホテルからリーズナブルな民泊まで宿泊施設が充実していて、すぐにサーフポイントまで行ける
フランス屈指のリゾート地ということもあり、当然高級ホテルもビアリッツ にはたくさんあります。
サーフィンや観光のあとは高級ホテルでゆっくり贅沢するのも良いですし、予算がなかったりホテルにはこだわりが無い方は、比較的安い3星レベルのホテルもビアリッツにはたくさんあります。
また、サーフポイントまで歩いて行けるビーチ沿いのホテルもたくさんあるので、すごく便利です。
さらに安く済ませたい方は、Airbnbを使って民泊に泊まることも可能です。
ただし、フランス語やスペイン語、英語での会話が必要となる場合があるのと、英語に至ってはあまり通じないことがたまにあるので、こちらは少し上級者向けです。
今はGoogle翻訳などもありますし、大事なところだけ伝われば大きな問題にはならないかとも思います。
理由4. 美食の街と言われているほど、食事やお酒が美味しくレストランも多い
バスク地方の料理はとても美味しく、ビーチ沿いにお洒落なレストラン、開放的なレストランもたくさん並んでいます。
フランス料理はもちろん、パスタやピザ、シーフード料理も充実していて、特にワインは安くて美味しいのでたくさん飲んじゃいます。
サーフィンのあとなんて、本当に最高です。
朝はローカルのパン屋さんなども街中にいくつもあり、美味しいパンも食べることができます。
まず、食には困らないですし、選択肢がありすぎて迷ってしまうぐらいです。
理由5. 綺麗な夕日を見ながらのんびりもできる
ビアリッツは大西洋岸に位置しているため、とても綺麗な夕日を見ることができます。
ビーチ沿いのレストランで夕日を見ながらワインを...なんてお洒落な過ごし方もできちゃいます。
しかも夏には、日が沈むのが22時以降になってくるので、夜遅くまでたっぷり時間を使えます。
ひたすらサーフィンしてもいいですし、数軒レストランをはしごして食事を楽しんでもいいですし、色々できちゃいます。
理由6. お隣スペインの有名観光地、サンセバスチャンまでサクッと1時間ちょっとで行ける
ビアリッツはスペインとの国境に位置しているので、サクッと簡単にパスポートの提示もなしでスペインに行けちゃいます。
ビアリッツから行けるスペインのおすすめの街は、サンセバスチャン。電車でも、早ければ1時間ちょっとで行けちゃいます。
スペインは、フランスとはまた違った街の雰囲気で、手軽にヨーロッパ観光が楽しめます。
サンセバスチャンの街は特に週末になるとそこら中で音楽が流れていて、たくさんの人が踊っていたりと街全体が明るい雰囲気です。
料理も美味しく、おすすめは本場のスペインバル料理。街中にバルがたくさんあります。
カウンターにたくさんの料理が用意されているので、好きなものを実際に見て選ぶことができます。
理由7. スーパーでワインやチーズ、生ハムなどが激安で買える
食事も安く!とにかくサーフィンメイン!
そんな方も当然いると思います。そんな方には、カルフールなどのフランスのローカルスーパーをおすすめします。
4€ぐらいでワインがボトルで買えたり、生ハムやサラミなんて1€とかでけっこう量が入っていたりします。
チーズもたくさん種類があって、日本より断然安いです。
費用を抑えたい方や、日本にお土産を買って行きたい方はぜひローカルのスーパーに行ってみてください。
(ただし、20時や21時に閉まるお店もあるので要注意。)
アクセス方法とおおよその予算
航空券
日本からビアリッツ空港までは、最短で約15時間前後(パリ乗り換え)。
日本からパリまではおおよそ12~13時間、パリからビアリッツまではおおよそ1時間弱。
価格は乗り換えが1回であれば、最安値で往復約14万円代〜。
2回の乗り換えで時間もさらにかかるが、パリとシンガポールを経由などとなると、日程によっては約12万円前後の時もあります(しかも評価の高いシンガポール航空)。
※時期、シーズン、予約するタイミングによって価格は変動します
ホテル(民泊)
夏のシーズン(7~8月)であれば、3星ホテルで最安値2名1室1泊15,000円〜。5星ホテルで最安値2名1室1泊40,000円〜。
その他の月は、3星ホテルで最安値2名1室1泊9,000円〜。5星ホテルで最安値2名1室1泊20,000円〜。
Airbnbなどの民泊であれば、夏のシーズン(7~8月)でも、2名1室1泊10,000円前後から泊まれます。
※ただし人気リゾート地のため、夏は遅くても半年前以上の予約をおすすめします
その他ビアリッツの気候や市内での移動手段などは、下記AIRFRANCEのお役立ち情報サイトから確認できます。
https://www.airfrance.co.jp/toraberu-gaido/biarittsu/jitsuyojyoho
おすすめサーフポイントガイド
ビアリッツとその周辺にはいくつかのサーフポイントが点在しています。
初心者向けの施設が整った優しいポイントもあれば、フランスおよびヨーロッパ随一の波が割れるような中級者以上向けのポイントもあります。
それでは、初心者向けと中級者以上向けに分けてポイントを紹介します。
初心者向け
ここでは、サーフショップやスクールなどがビーチ沿いに充実しており、手ぶらで行っても問題ないポイントを初心者向けとして紹介します。
Cote des Basques(コート・デ・バスク)
遠浅の砂浜で初心者でも安全にサーフィンができます。サーフショップやスクールもビーチ沿いにたくさん並んでいます。
満潮時には砂浜がなくなるので、サンダルなどの荷物等を砂浜に置きっぱなしにすると沖に流されるので注意。
シーズンの夏は観光客で賑わい、海水浴客もサーファーも増えます。
また、ビーチ沿いの通りにはお洒落なバーやカフェもたくさんあります。
ビアリッツで、移動もせずにサーフィンも食事も両方満喫したい!という方は、Cote des Basquesがおすすめです。
Grande Plage(グラン・プラージュ)
こちらも遠浅の砂浜で初心者におすすめ。
ただし、サーフショップやスクールがCote des Basquesほど多くはないです。
海に向かって左側が初心者向けのポイントとなっており、右少し奥の沖の方は波も強めなので初心者は近づかないようにしましょう。
また、シーズン中はCote des Basquesよりも混雑するポイントなので、あまりにも人が多すぎる場合は逆に危ないかもしれないので、サーフィンをする際はなるべく人が少ない場所を選びましょう。
海水浴も楽しんで砂浜のビーチでのんびりしたいという方はこちらがおすすめです。
Hendaye(アンダイエ)
こちらは、ビアリッツから電車で20分弱の場所にある、スペインとの国境の町です。人が、上記の2つのビーチよりも減り、町全体にゆったりとした時間が流れています。
スペインナンバーの車もたくさん見かけるほど、スペインからも人が多く訪れます。
こちらのビーチにもサーフショップがいくつか通り沿いにあるので、手ぶらで行っても問題ありません。
ビーチ沿いの通りには無料シャワーがいくつかあるので、砂の汚れなどを落とせます。
波もメローな大きすぎないもので、初心者サーファーが大半です。よりゆったり、ちょっとした田舎気分も味わって時間を過ごしたい人にはとてもおすすめです。
中級者以上向け
ここでは、筆者の知り合いのフランス人ローカルサーファーたちに教えてもらった、おすすめのポイントを紹介します。写真は全て彼らに提供して頂いたものです。
また、基本的に中級者以上向けのポイントは車がないと厳しいので、レンタカーを借りることをおすすめします。(海外で車を運転する際は、国際運転免許証の確認を忘れずに!)
Cenitz(センティス)
こちらは、筆者が実際にサーフィンをしたポイントです。ビアリッツ中心部から車で南へ20分弱ほどで行けます。
写真奥で見事に波が割れているのが何となく分かるかと思います。ボトムは砂と砂利で、たまに大きな石や岩もあります。
海に向かって右側奥は、レギュラーにもグーフィーにも波が割れます。ただし割れるポイントまで岸からある程度パドリングが必要なのと、岸の右側から入りすぎると岩が出てくるので、引き潮の時は特に注意。上級者向けです。
なるべく岸の左側から、遠回りになりますが回り込むようにポイントまでパドリングすることをおすすめします。
また、海に向かって左側のポイントは、グーフィーメインです。運が良ければ、かなり綺麗にメローな波が割れます。こちらは中級者向け。
波が良いと、駐車場所がものすごい混み、最悪10分ほどはビーチまで歩かないといけないです。
Parlementia(パルメンティア)
見てください、この波。実はここParlementiaは、フレンチ・パイプラインと呼ばれるほどフランスでもトップを争うビッグウェーブポイントです。
かなりアウトで割れるので、しんどめのパドルアウトが必須かと思います。
こちらもビアリッツ中心部から車で南へ20分弱ほどで行けます。先ほど紹介したCenitzも、ゲタリーの一部にはなるのですが、この写真のポイントはCenitzよりも少し北上した位置になります。
かつて捕鯨港として栄えてきた歴史を持つ小さな漁村なので、美味しいシーフードがいただけるレストランも多いようです。
筆者もいつかスキルを上げて、波が大きい時に一度は入ってみたいポイントです。
Saint Jean de Luz (サン・ジャン・ド・リュズ)
こちらはある程度ポイントを知っているサーファーなら、名前を聞くことも多いかもしれません。
ボトムはリーフで、波のパワーも強く、完全に中級者以上向きです。満潮だと特にメローな波質になり、ロングボーダーであればかなりのロングライドが可能です。
大きくフェイスも張った壁のような波も特徴で、カットバックやノーズライディングも楽しめます。
逆にインサイドはホレた波になりがちで、岩もあるので危険です。
波質の良さから最近は人も増えているようなので、やはり中上級者向けかと思います。
Cenitzから車で5分ほど南下したところがこのポイントです。
Bidart(ビダール)
青々とした海の写真が目を引くこちらのビダールも、ビアリッツ中心部から車で南へ15分~20分ほどで行けるポイントです。
ボトムはサンドとリーフ。この周辺のポイントの中ではうねりは小さめですが、ロングボーダーにとってはベストな、厚めでメローな波がほとんどのようです。
干潮時は岩も出てくるのと、ビーチブレイクになるそうなので注意が必要そうです。
こちらは初心者でもサーフィンは可能ですが、ボトムがリーフのところもあるので、完全な初心者にはおすすめしません。
景色がとても綺麗です。まったり波に乗りたいロングボーダーには特におすすめです。
Hossegor(ホセゴー)
最後はこちらの、ホセゴー。ここは、かなり名の知れた有名なポイントです。
国際大会もよく開かれるほど世界トップレベルの波が見られる場所です。ビーチブレイクで、パワフルなチューブが現れます。この写真は、まだ波が小さい方です。
潮が引く時が、ベストコンディションと言われています。
場所はビアリッツ中心部から車で40分ほど北上したところにあり、紹介したポイントの中では一番遠いです。
冬はストームによる強烈なうねりでクローズ状態が続くようです。波が大きい時は、完全に上級者向けと言えるでしょう。
以上、ビアリッツ周辺のおすすめサーフポイントガイドでした。
補足:フランスで車を運転するための国際運転免許証については、在フランス日本国大使館のホームページをご確認ください。
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/untentop.html
おすすめの時期
サーフィン初心者は、バカンスも楽しめる5月~9月
ビアリッツの観光のベストシーズンは5月~9月で、波は逆に10月~4月の方がサイズがある。
観光、バカンスもある程度楽しみつつ、無理せず適度な波でサーフィンをしたいのであれば、観光ベストシーズンであるこの時期がおすすめ。
ただし、夏でも割とカラッとして涼しいので、日本の夏よりも少し寒いことを理解し準備しておきましょう。
波を求める中級者以上のサーファーは、10月~4月
ビアリッツの波は、10月~4月にかけてコンスタントにサイズが出てきます。
上記で紹介した通り、中級者以上が大満足できるポイントもたくさんあります。
サーフィンに集中したい方は、10月~4月がおすすめ。ただし、この時期の水温はかなり冷たいので、5mmのフルスーツなどを用意しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランスでサーフィンなんてできるの?なんて思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも実はビアリッツはヨーロッパのサーフィン発祥の地であり、メッカなんです。ビアリッツ周辺にもたくさんのポイントがあります。
波も良く、インフラも整っていて、食事やお酒も本当に美味しい。しかもフランスとスペイン両方観光もできちゃう。
ビアリッツに行ってみたくなりましたか?
サーフィン初心者も中級者以上のサーファーさんも、近場のアジアよりは少し高いですが、人生で一度は思い切ってフランスでサーフィンも全然アリです!
ぜひ参考にしてみてください!
千葉北をホームとするサーファーです。
オルタナ系ボード好き。
サーフィン中心の生活を送りながら、色々と事業をしています。
長野県白馬村出身・千葉県在住
嫁の出身地フィリピンと千葉のサーフデュアルライフを目指してます。
海沿いのマンションを購入してのんびり暮らしてます。
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