キャンプの朝、自然の中でのんびり過ごしながら飲むコーヒーに少し憧れがある方も多いのではないでしょうか。
なんせ私もその一人でした。
お店で飲むコーヒーでも、家で飲むコーヒーでもない。
キャンプで飲むコーヒーには、何とも言えない魅力があります。
しかし、「アウトドアでコーヒーを淹れたことがない…。」「何が必要か分からない…。」と悩んでいる方も多いはず。
そんな方に向けて、キャンプに最適なコーヒーミルの特徴や使い方など、詳しくお伝えしていきます。
・キャンプに最適なコーヒーミルの特徴
・思わず欲しくなるコーヒーミル
Contents
キャンプこそコーヒーミルで美味しくいただく
キャンプなどのアウトドアでは、持ち運びの利便性や手軽さからインスタントコーヒーを使う方も多いでしょう。
私も手軽にコーヒーを飲みたいときはインスタントを使うこともありますが、やはりインスタントとドリップでは“全く別物”。
言うまでもなく、美味しいのは「ドリップコーヒー」です。
そのため、キャンプで美味しくコーヒーを飲むなら、少し手間はかかりますがドリップコーヒーをおすすめします。
では、インスタントコーヒーとドリップコーヒーでは何が違うのでしょうか。
インスタントコーヒーとドリップコーヒーの違い
インスタントコーヒーは加工されている分、なにか悪いものが含まれているような気もしますが、ドリップコーヒーと成分はほとんどかわりません。
では、何がちがうのでしょうか?
インスタントコーヒーとドリップコーヒーの一番の違いは、“コーヒー本来の香り”です。
また、自分こだわりのコーヒーを淹れることができるのも大きな魅力の1つといえます。
インスタントコーヒーは、すでに抽出されたものなので好みに合わせたアレンジができません。
その点、ドリップコーヒーは、豆の種類からドリッパーやフィルター、お湯の注ぎ方などで、自分こだわりのコーヒーを淹れることができます。
自然の中、コーヒーの香りを感じながら飲むコーヒーはまさに“最高”です。
しかし、そこまでコーヒーにこだわりがない人は、正直インスタントコーヒーでも十分でしょう。
・自分の好みに合わせて味を調節できる
・必要なものが多い
・ゴミがでる
キャンプでコーヒーを飲むならこれが必要!
コーヒーミルを使ってドリップコーヒーを淹れるなら、準備しておくべきものがいくつかあります。
こだわりだすと物が増えてしまいがちですが、キャンプでは荷物を少なくすることも重要です。
そのため。ここでは「最低限」必要なものを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーヒーミル
コーヒーミルがなくては何も始まりませんので、必ず準備しましょう。
コーヒーミルには電動と手動がありますが、キャンプで使うなら「手動コーヒーミル」がおすすめ。
しかし、コーヒーミルは種類も多く、何が良いのか判断が難しいという方も多いはずです。
そんな方は、このあとに紹介する「キャンプに最適なコーヒーミルの特徴」を参考にしてみてください。
コーヒー豆
コーヒー豆の銘柄は、産地から取られていることが多く、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」などが代表的です。
ほかにも、「キリマンジャロ」や「ブルーマウンテン」などもあり、銘柄選びは重要なポイントになります。
コーヒー豆の選び方は、「産地」と「焙煎」、プラスで「どのようなコーヒーを淹れたいか」によって変わってきます。
銘柄別コーヒー豆の特徴を紹介しますので、コーヒー豆選びの参考にしてみてください。
銘柄 | 特徴 |
ブラジル | 苦みと酸味が柔らかく、クセがないので飲みやすい。 |
コロンビア | 芳醇な甘みと柔らかいコク。バランスがよくマイルド。 |
グアテマラ | フルーティな酸味と花のような香り。やさしい後味が上品で飲みやすい。 |
キリマンジャロ | 柑橘類のようなフルーティな酸味とパンチのある強いコク。 |
ブルーマウンテン | 調和のとれた味わい、軽い口当たりと滑らかな喉越し。「最高級の品質」とよばれている。 |
マンデリン | 酸味が控えめで強い苦みとコツがある。シナモン・ハーブのような風味。 |
モカ | 甘みとコツがあり、フルーティで爽やかな酸味。 |
コナ | コーヒー本来の果実感を感じるフルーティな香り。柔らかい酸味と滑らかな口当たり。 |
ドリッパー&フィルター
ドリップコーヒーを淹れるなら、ドリッパーとフィルターも欠かせません。
ドリッパーには、「台形型」と「円錐形」があり、陶器やプラスチックなど、素材もさまざまです。
一般的には、台形型がドリップ初心者に向いていると言われていますが、正直どちらでも問題ありません。
ポイントとなるのは「穴の大きさ」です。
ドリッパーの穴が小さいと、抽出に時間がかかるため濃いコーヒーになります。
対して、穴が大きいドリッパーは、抽出時間が短く、薄めのコーヒーになります。
ここは好みの問題ですが、キャンプではあまり手間をかけたくないですよね。
個人的には、穴の大きいドリッパー(ハリオのドリッパーなど)で高速抽出するのがおすすめです。
また、ドリッパーに合わせて、フィルターの準備も忘れないようにしましょう。
コーヒーケトル
普通のケトルや小さめのやかんでも代用はできますが、コーヒーはお湯の注ぎ方で味が変わってきます。
より美味しくコーヒーを淹れるためにも、注ぎ口が細くなったコーヒーケトルがあるとベストです。
アウトドアメーカーでなくても、ニトリなどでも購入できるのでチェックしてみてください。
マグカップ
マグカップにも、ステンレスやホーローなどさまざまな種類があるので、自分の好みに合わせて選びましょう。
おすすめは、スノーピークのチタンマグ。
特別な機能はありませんが、シンプルで使いやすく、キャンプらしいデザインが魅力のマグカップです。
キャンプ用のマグカップをお探しの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
キャンプ用マグカップおすすめ21選!おしゃれで蓋付き・直火OK
#キャンプキャンプに最適なコーヒーミル3つの特徴
コーヒーミルは種類も多く、結局どれが良いのか分からないという方も多いでしょう。
そんな方に、“ここさえ押さえておけば問題なし”という、コーヒーミルの特徴を3つ紹介していきます。
キャンプ用のコーヒーミルを検討している方は、参考にしてみてください。
特徴➀手動
コーヒーミルには手動と電動がありますが、キャンプに最適なのは「手動コーヒーミル」です。
手動コーヒーミルは、豆を挽くという手間こそありますが、コンパクトなサイズ感はキャンプ向きといえます。
一方、電動コーヒーミルは自動で豆を挽くことができますが、電源が必要で持ち運びにも不便です。
なるべく荷物を少なくしたいキャンプでは、手動コーヒーミルがベストでしょう。
特徴➁セラミック刃
コーヒーミルを購入するとき、刃にも注目しましょう。
一般的には、セラミック製と金属製の2種類があり、おすすめは手入れが簡単な「セラミック刃」です。
金属製は切れ味が鋭いものの、どうしても錆びやすく手入れが難しくなります。
その点、セラミックは耐久性にも優れているため水洗いが可能で、手入れがとても簡単です。
特に、初めてのコーヒーミルの場合は、セラミック刃を選ぶようにしましょう。
特徴➂コンパクト
キャンプで使うならコンパクトさは大切なポイントです。
収納しやすく、持ち運びやすいミルを選ぶようにしましょう。
手動コーヒーミルの場合、ハンドルが外れるタイプかどうも要チェックです。
おしゃれなデザインで選ぶのもキャンプの楽しみ方
コーヒーミルの選び方は人それぞれです。
先ほどお伝えしたような、コンパクトで使いやすいミルを選ぶのも1つですが、“デザイン重視”で選ぶのも良いでしょう。
最近は、シンプルで男らしいものからおしゃれでかわいらしいものまで幅広くリリースされています。
利便性で選ぶことが必ずしも良いことではありません。
自分の好きなものをワクワクしながら選ぶのも、キャンプの楽しみの1つです。
コーヒーミルの基本的な使い方
コーヒーミルを使ったことがない方に向けて、一般的なコーヒーミルの使い方をお伝えしていきます。
ミルによって多少異なる可能性もあるので、あくまで参考程度に確認してみてください。
1_ハンドル・蓋を外し、コーヒー豆を入れる
はじめに、ハンドル(蓋)部分を外し、コーヒー豆をミルの中にいれます。
コーヒー1杯の目安が10gなので、これを基準に調整しましょう。
一般的にアイスコーヒーの場合は、2杯分のコーヒー豆が必要になるので注意が必要です。
2_ハンドルを回す
コーヒー豆を入れたら、ハンドルを回してゴリゴリ挽いていきます。
コーヒーミルには荒さを調節できるものが多いので、用途に合わせて調節しましょう。
はじめは少し硬いと感じるかもしれませんが、1杯分ぐらいならすぐに挽き終わるので頑張って最後まで挽いてください。
3_挽いた豆をドリッパーに入れる
挽き終わった豆は、ドリッパーにセットしたフィルターに入れて準備完了です。
4_お湯を注ぐ
あとは、お湯を注いでコーヒーを抽出したらドリップコーヒーの完成です。
ドリッパーによって抽出時間が異なるので、形状や穴の大きさなどは事前にチェックしておきましょう。
安い×おしゃれ×コンパクト!キャンプに最適なコーヒーミル
あまりにも安すぎると逆に不安になるので、ここでは程よい値段のミルを紹介していきます。
私自身が実際に使用して良いと感じたものなので、参考にしてみてください。
ポーレックス コーヒーミル
多くのキャンパーから大人気、ポーレックスのコーヒーミル。
主な特徴は次のとおりです。
・一度にコーヒー3杯分の30gの豆が入る
・なめらかな挽き心地
・分解・水洗い可能
デザインはシンプルで、余計なものがないので非常に使いやすいコーヒーミルです。
ミニVerもあるのでチェックしてみてください。
ブルーボトルコーヒー クラインダー
かわいらしいルックスで人気急上昇中、ブルーボトルのグラインダー。
主な特徴は次のとおりです。
・シンプルで使いやすい
・本体重量300gという圧倒的軽さ
・ハンドルを収納できて持ち運びに便利
・挽き目調節は14段階
キャンプだけでなく、家のインテリアとしても使えるほどのおしゃれなデザイン。
使い心地も問題ないので、デザイン重視の方にはおすすめです。
多少値段は高いですが、長く使うことを考えれば…といった感じでしょう。
TAIVAS 手動コーヒーミル
この記事でもお伝えした「キャンプに最適なコーヒーミルの特徴」から少し外れている部分もあります。
主な特徴は次のとおりです。
・オリジナルポーチ&お手入れブラシ付き
・粗さ調節が簡単
・ガラスの粉受けで見えやすい
・サステナブル商品
扱いづらいものほど愛着がわく、それもキャンプの楽しみ方の1つです。
スタイリッシュな見た目と話題のサステナブルが魅力のコーヒーミルになっています。
ポーレックス コーヒーミル・Ⅱミニ
先ほど紹介したポーレックス コーヒーミルのミニVer.になります。
主な特徴は次のとおりです。
・セラミック刃で切れ味が良い
・金属臭が少ない
・錆びずに水洗いができる
ポーレックスのコーヒーミル同様、シンプルで使いやすく、ミニタイプなので持ち運びにも便利です。
ソロキャンプやツーリングキャンプなどでも重宝されること間違いありません。
ユニフレーム UFコーヒーミル
シンプルで洗練されたデザインが特徴のユニフレームがリリースしたコーヒーミルになります。
主な特徴は次のとおりです。
・ミル部分を逆さにしてスタッキング可能
・1人~3人分ぐらいまで豆を挽ける
・極細~極粗まで自由に選択できる
ホッパーに蓋がないので、豆が飛び散ってしまうことがありますが、適度に調整すれば問題ありません。
また、スノーピークのチタンマグ450にすっぽり収まるのでスタッキングにも便利です。
スノーピーク フィールドバリスタ ミル
スノーピークのコーヒーミル「フィールドバリスタ ミル」。
主な特徴は次のとおりです。
・ステンレスでサビにくい
・取っ手にロックが付いているので専用袋に入れれば落ちない
・水洗いできるが取り外しが慣れるまで難しい
・スタイリッシュなデザイン
スノーピークのコーヒーミルとあって信頼は抜群です。
また、スタイリッシュなデザインや収納のしやすさが魅力となっています。
キャプテンスタッグ 18-8ステンレスハンディー コーヒーミル
キャプテンスタッグのコーヒーミル。
主な特徴は次のとおりです。
・なにより安い
・軽量×コンパクトで持ち運びに便利
・粗さ調節ネジで粒度調節が可能
キャプテンスタッグの魅力は何と言っても“安くて頑丈”なところ。
こちらのコーヒーミルも本体サイズは直径45cm×高さ135mmとかなりコンパクトですが、頑丈で壊れにくいので長く使用することができます。
よくある質問Q&A
コーヒーの淹れ方やコーヒーミルについて、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
Q:パーコレーターとコーヒーミルだとどっちがいい?
A:パーコレーターはコーヒーを煮出すものなので、香りが飛んでしまい美味しいコーヒーにはなりません。
やかんの代用としては使えますが、キャンプで美味しいコーヒーを淹れたいならコーヒーミルがおすすめです。
Q:コーヒー1杯を淹れるのに必要な豆は何g(グラム)?
A:一般的に、コーヒー1杯淹れるのに必要な豆は10gと言われています。
アイスコーヒーを淹れる場合は、倍の20gが必要になるので注意しましょう。
Q:ゆっくり抽出するのと高速抽出はどっちがいい?
A:時間をかけてゆっくり抽出すると濃いコーヒーになり、抽出時間を短くすると軽いサッパリとしたコーヒーになります。
どちらがいいかは好みの問題ですが、しっかりとコクもありバランスの良い時間は2分30秒~3分程度です。
浅煎りの豆の場合は、2分程度の抽出時間でも問題ございません。
■ゆっくり抽出(抽出時間が長い)
甘くボディが重い。いきすぎると雑味やイガイガ感が出る
■高速抽出(抽出時間が短い)
より透明でさっぱりとした酸味を感じる。いきすぎると酸味が強くなる
Q:ドリップする前にするべきポイントは?
A:こだわってコーヒーを淹れたい方は、ドリップする前にフィルターをセットしたドリッパーを湯通しするとよいでしょう。
多くのコーヒー屋さんでも行っている方法で、目的な次の3つです
➀紙の匂いを落とすため
➁ドリッパーを改めて洗うため
➂ドリップ前に温めるため
湯通ししたお湯はドリップ前に捨てるようにしてください。
Q:コーヒー豆を挽く粗さで味は変わる?
A:豆の挽く粗さでコーヒーの味は変わります。
■細かく挽く
甘みが出るのが特徴。しかし、細かすぎると雑味が出てしまう。
■粗く挽く
成分が出にくいためクリアに感じるが、甘さがなく酸味が強くなる。
まとめ
キャンプ用のコーヒーミルは、やはり手動が一番でしょう。
電動に比べて少し労力はかかりますが、そのあとに飲むコーヒーは格別です。
最高の1杯を淹れるために、自分に合ったコーヒーミルを選ぶようにしましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
■趣味
・サーフィン(移住先)
・キャンプ(ソロキャンプ・少人数キャンプ)
これからサーフィンやキャンプを始めたいと考えている方に、役立つ情報をお伝えします。
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