あなたはどんなテールのサーフボードを使用していますか?
多くのサーファーはスカッシュテールのサーフボードをメインで使用しているのではないでしょうか?
いつも乗り慣れたサーフボードのテール
スカッシュテールが波に対してどんな動きをするのか?
意外と理解しているサーファーは少ないです。
普段何気なく使用しているサーフボードも性能や特徴を知れば、
波の大きさやコンディションによってサーフボードの選択を自分で考え、選ぶことが出来るようになります。
そこで今回は意外と知らないスカッシュテールの
★テールの部分の役割とスカッシュテールについて
★スカッシュテールの性能や特徴
★スカッシュテールは3種類
この3つのポイントでサーフボードのテールの役割を説明するとともに、スカッシュテールの性能や特徴を解説します。
この記事を読むことでサーフボードの知識がさらに向上し、波の状態によってサーフボードを使い分けることが出来るようになります。
Contents
テール部分の役割とスカッシュテールについて
スカッシュテールとはテール部分が角になっているサーフボードのデザインです。
テール部分の大きさはサーフボードをコントロールする重要な部分です。
テール部分の重要なポイントは2つ
・テール部分の角ばりと丸み
・テールの幅の広さ
<テールの角ばり>
テールの角ばりが水流を止め、壊したりさえぎったりする役割をします。
<テールの丸み>
テールの丸みにそって水流が流れる役割をします。
テールが広い
・水面への反発力が大きくなりスピードを出しやすい
・脚力が弱いとボードを押さえつけにくくスピードを出しにくい
・小さい波や厚めの波に向いている
テール部分が狭い
・パワーのある波やホレた波に対応しやすい
・テール部分を踏み込んだ時にスピードが出る
・大きな弧を描くターン(深いボトムターン)を可能とする
・フェイスのある大きな波に向いている
以上のことから
テールの形状はボードをコントロールする上で大切になり、スピードのコントロールは踏み込む脚力で決まります。
ではスカッシュテールはどんな性能や特徴があるのでしょうか?
スカッシュテールの性能や特徴
スカッシュテールは角が強く幅が広がると、波のパワーを受けやすく安定感が増します。
そのため、ヒザ〜頭半ぐらいのサイズで波の状態が悪い時でもサーフィンができる優れたテールです。
・リーフブレイクなどのパワーがありホレた波だと波の力をひろい過ぎて、テールを押し上げる力が強くなりすぎ不安定になりやすい。
・オンショアなどのコンディションなどでもテールコントロールをしやすく、乗りやすい。
スカッシュテールはリーフブレイクよりもビーチブレイクの方が使いやすくなっています。
テールの幅が広くなるとアウトラインは直線的になり、直進性が良くなります。
例えば、
ショートボードと違い、直進性の高いサーフィンスタイルのロングボードでは
テールを沈めてターンすることから、テールの幅を狭くするとターンしやすくなります。
逆にテールの幅を広くすると、ノーズライディングする際の直進性や安定感が出ます。
テールの選択肢はサーファーの好みやサーフィンスタイルによっても変わります。
ではサーフィン初心者はどうでしょうか?
先ほど述べたテールの幅や丸みなど頭で理解できても、サーフィンしてみると分からないと感じる方がほとんどです。
実際、筆者も初心者サーファーの時は分かりませんでした。
初心者サーファーはどんなテールのサーフボードを選ぶべきか?
初心者サーファーは迷わずスカッシュテールを選ぼう
サーフィンを始めたばかりの時はサーフボードの性能さえわかりません。
また初めから大きな波でサーフィンしたりすることも出来ません。
サーフボードのテールはそれぞれ性能や特徴はありますが、初心者サーファーは基本動作が重要です。
・ドルフィンする
・テイクオフする
・サーフボードに立つ
この4つの基本動作の際
スカッシュテールのサーフボードは一番安定感があります。
また波の状態にも柔軟に対応出来ることから、サーフィン初心者をサーフィン中級者レベルまで引き上げてくれます。
1枚のサーフボードを長期間使用でき、メンテナンスもテールの中では一番簡単に出来ます。
初めてのサーフボードの購入の際は迷わず、スカッシュテールのボードの購入をオススメします。
スカッシュテールは3種類
スカッシュテールには3種類あり、微妙なテールの形状の違いがサーフボードのパフォーマンスを変えます。
スカッシュテール3種類の基本形は角があるテールですが、
角のテールの幅の広さと丸みや角ばりの違いで性能や特徴に違いが出ます。
《スカッシュテール》
一番ポピュラーな形状でサーフボードをコントロールしやすいテールです。
・安定感があり素早いターンがしやすい
・スカッシュテールとラウンドスカッシュテールとの違いは、テールの角が角ばっているか丸みが有るかの違い
・性能はスカッシュテールがスクエアテールの性能に近くなり、ラウンドスカッシュテールはラウンドテールの性能に近くなる
スカッシュテールのようにテール部分の面積が角が無くなり狭くなるので、水面への反発や抵抗力が少なく水流が分散されなくなりターンの時にスムーズな動きになります。
つまり小さな波よりもフェイスがしっかりある大きな波の方が向いています。
《ラウンドスカッシュテール》
スカッシュテールの角に丸みを持たせたテールになります。
・テールに幅がありターンの時に加速しやすい
・安定感がありシャープなターンが可能だが波の大きさに反応が良いため、パワーのある波だと合わない事もある
・スムースな安定感は無いが、不安定なオンショアの波でもクイックにサーフボードを動かす事が出来る
《スクエアテール》
あまり丸みが無く角ばったテールの形状がスクエアになります。
・もっともドライブ性の高いテールの形状
・スカッシュテールの角がトガった状態がターンの反応やキレを助け、トップでのリップアクションの反応の良さを出せる優れたテール
・スカッシュテールよりもテール面積が広くなりドライブ感が高まる
スクエアテールはスカッシュテールよりもテールの幅を広く設定されているサーフボードが多く、
テイクオフしやすく直進するライティングには向いていますが、踏み込んだ際に少し重たく感じます。
以上がスカッシュテール3種類です。
スカッシュテール3種類・丸み・幅の広さ以外で重要なもの
スカッシュテールには3種類・角ばりや丸み・幅の広さを説明してきました。
それ以外でボードコントロールの重要なものがもう一つあります。
それは『テールの厚み』です。
厚みがあると浮力と安定感が有り、パドルが楽になります。
それはテール付近の浮力が大きくなり、パドルの際の安定感が増すからです。
ただ大きい波の場合は浮力が有りすぎると、波の力によってサーフボードが巻き上げられやすくなり
不安定になります。
その場合はテールの厚みを薄くすることで、波の食いつきが良くなりコントロールしやすくなります。
テールの厚みもまたサーフボードをコントロールするうえで重要です。
サーフボードにはいろんなテールの種類や形状があります。
より多くのサーフボードの知識をつけておけば、どんな波にどのサーフボードが良いと分かり、サーフィンの楽しさが倍増します。
まとめ
意外と知らないスカッシュテールの性能や特徴と3つのポイント
を紹介しました。
意外と自分が使用しているサーフボードの性能や特徴を知らないサーファーは多く、
ただ乗り心地が良くテイクオフがしやすいといった理由で、自分のサーフボードは調子いいと思いがちですが
今回の記事内容を理解することでサーフボードの奥深さがもっと理解できます。
理解できればサーフポイント・波のコンディション・ビーチブレイク・リーフブレイクなどの条件によってサーフボードの使い分けが出来ます。
物は一流だけど技術は三流といったことを聞いたりしますが、
せっかく技術が向上してもサーフボードの知識が無ければ、自分のサーフィンの技術が生かせません。
サーフィンの技術が三流から二流・一流に上がったと感じたなら、サーフボードの知識もつけておきましょう。
とくにサーフィンの大会などに出られる方は、サーフィンの技術だけでなくサーフボードの知識もつくと
さらにサーフィンのレベルアップにつながります。
サーフポイントによっても波のパワー・波質は違います。
サーフボードの知識だけでなくサーフポイントの知識も付けば、どんなサーフボードがどのサーフポイントに合うか自分で決めることが出来ます。
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