今やだれでも気軽にブランドを始められる時代。
そんな中でも、2000年代に誕生し今まで名を残しているブランドはそう多くはありません。
今日ご紹介するのは、2010年ごろから本格的に始動した「POLAR SKATE Co.」のボスであるポンタス・アルヴが手掛けるシューズブランドです。
彼自身のインスタグラムで、昨年の7月頃から小出しにして情報が公開されていきました。
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Contents
ポンタス・アルヴとは
15才でヒーローの仲間入り
若くしてクリシェなどのライダーとして活躍していた彼は、当時はだれもが知っているキースハフナゲルやマイクキャロルらと共にパートを残していきます。
しかし、その後クリシェは儚くも消えてしまいます。
彼は故郷のスウェーデンに戻り、一時期はスケボーを辞めようと思っていたようです。
燃え尽き症候群という言葉が最適でしょうか。
彼が地元に帰った後、クリシェでのチームメイトだったジェレミーとの再会をきっかけに、自身の世界観やスケボーに対する思いなどを表現していこうとします。
不朽の名作
そこで作ったのが映像作品「Strongest of the Strange」です。
これが名作で、音楽からスケボーのパートから、至る所に彼の世界観が散りばめられています。
2010年にLAで行われたスケートボードフィルムフェスティバルでは、ベストサウンドトラック賞・ベストドキュメンタリー賞・最優秀監督賞の三冠に輝きました。
ポーラースケートの原点と言ってもいいでしょう。
一時間と長い映像にはなっていますが、まだ見たことが無い方は是非ご覧ください。世界観に魅了されると思います。
その後ポーラーを立ち上げてからは、もちろんライダーとしても活躍し、徐々にブランドを大きくしていきます。
今年開催された東京オリンピックのパークスタイルに出場したオスカー・ローゼンバーグもポーラーの一員として活動しています。
現在は海辺に新居を建てているのでしょうか。時々インスタグラムでこだわりのインテリアを創り上げている様子を載せています。
ファッションに溶け込むスケーターのための一足を
映像から家づくりまで、様々な分野で表現をしている彼がついにスケートシューズに挑戦しました。
多くの大企業がスケート業界に参戦している中、最新テクノロジーやデザインに囚われずに作り上げたシューズは、歴史の浅いブランドながらも一線を画す存在感があります。
まさかのロゴなし?!
実物を見て驚いたのですが、ブランドを象徴するロゴが目立つところには入っていません。それだけ自信をもって売り出していると言えます。
本来であればロゴを大々的に主張して、多くの人にそのイメージを定着させて売り出していこうというのが一般的だと思うのですが、そこはあくまでもポンタス・アルヴ。彼らしさが現れている部分でもありますね。
一見味気ない外見ですが、どんなファッションにもマッチするのでとても使いやすいです。
スケーターが作った一足ですから、スケボーに関してもクオリティはお墨付き。耐久性もとても高く、使いづらさは全くありません。
既存のブランドとは違ったフォルム、安定した実用性などを考えても、他とは少し差をつけて目立ちたいスケーターのための一足と言えるでしょう。
実物はどんな感じ?
実際に私が購入し、履いている物を例に、細かな部分を見ていきましょう。
まずは箱から出した時の外観です。先ほども言ったとおり、ブランドロゴやマークなどはどこにもありません。
(数回着用した後なので若干汚れている部分がありますがご容赦ください。)
バルカナイズドソールを採用し、オーリーなどでよく使う部分はテープを二重にして耐久性を高めています。
後ろまで回るとようやくブランドロゴが。つなぎ目を止める役割にヒールパッチを使用しています。VANSでもこの部分にパッチが付いていますよね。
シュータン部分にもロゴのパッチ。インソールは取り外しはできませんが、素材が切り替わっているので滑りにくくなっています。
かかと部分にはブランドロゴが刻印で入っています。履き口部分もレザーなので高級感がありますね。とても細部までこだわられています。
シュータン裏にはブランドスローガンである「BREAK FREE」と型番、生産国が記されています。
紐は太めのコットン素材を使っていて、柔らかく甲部分の足当たりも優しい感じです。紐の先端にも「BREAK FREE」と書かれています。本当に細かい。
そして気になるソール面ですが、少し硬めのゴム素材で、グリップはかなり効いています。タイルの地面で履くと音が鳴るくらいです。
(汚くてすみません。)
スケーターには嬉しいのが、かかと・母指球・つま先のよく荷重がかかる部分に補強パーツが入っていることです。
こういったものが無いと、デッキテープの摩擦にやられて特に母指球辺りが貫通してしまいます。さすがスケーターが作ったシューズですね。
個人的な感想ですが、スケボーに使うにはもったいないくらいのクオリティで、綺麗目な服を着るときに履きたい一足となっています。
スエード生地が蒸れて嫌だなという方は、キャンバス生地のものも生産されているのでぜひチェックしてみてください。ちなみに今回私が紹介したのはローカットですが、ハイカットもあります。至れり尽くせり。
実際に履いてみた感想
私自身、普段履きとして1週間ほど、スケボーで2回ほど着用してみての感想となるので程よく参考にしていただけると幸いです。
クッション性は?
ぶっちゃけNIKEやadidas、VANSといったシューズと比べるとめちゃめちゃクッション感がある!!といったものではないのですが、かといって足が痛くなるかというとそうではありません。
程よい反発とクッション性があり、デッキの感触を足の裏でつかみやすくなっています。
インソールが取り外せないのがネックですが、クッション性が気になる方は後付けでインソールを入れても良いかもしれません。
服との相性は?
これに関してはめちゃめちゃ相性がいいです。使っているカラーが絶妙で、白とのツートンか単色で構成されているのでどんな服装にも合わせることができます。特に女性の方が履くとかわいさがより際立つフォルムなのが特徴ですね。丸くなりすぎず、すっきりしすぎない絶妙なラインです。
スケボーではどう?
スケボーで使ってみた感触は、乗ってすぐに思ったのがグリップがめちゃめちゃ良いということ。あまり吸い付くのが得意ではない人には嫌な感触になると思います。スタンスが一発でピタッと決まるのが良いです。
フリップの際の抜きづらさも全くなく、ソール部分がオーリーの動作を邪魔することもありませんでした。
ただ懸念としては、新品時からスケボーに使用すると若干硬く感じるかなと思います。少し履きならしてから使用するのがおススメです。
耐久性は?
屈折部分の延長線上にあるソールも、生産時に耐久テストが行われているため問題ないと思います。
ラストリゾートの公式アカウントで、たまに生産工場のストーリーを上げているので要チェックです。
フリップをする際に使うつま先部分も、テープが2重になっているため長寿命だと感じました。
スエード生地自体も厚みがあるため、計6時間ほど滑りましたがオーリー時に使用する部分も少し変色する程度でした。穴が開くのが嫌な人はデッキテープの粗さを控えめにするかシューグーを塗ってしまっても良いと思います。
まとめ
今やスケシューだけでも何百種類とありますが、王道のブランドに飽きてしまった人、ちょっとおしゃれに足元を魅せたい人にはかなりおすすめのシューズになっています。
取扱店舗もかなり増えてきたので、ぜひ一度は足を通してみてください。
新規ブランドだからと言って侮ることなかれ。ものは試しです。
この記事を見て少しでも気になった方は、近くのスケートショップにGO!!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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