昨年から続くコロナ禍で外遊びの需要が高まる中、注目が集まったスケートボード。
そしてオリンピックの日本人選手の活躍により、さらに人気が高まる中、これから始めたいと思っている初心者の方は、どの部品にこだわったセットアップをしたらいいのでしょうか。
本記事で徹底解説していきます!!
各パーツの特徴を知ろう!
各部品の解説
そもそもスケボーがどのようなパーツで形成されているかご存知でしょうか。一見シンプルな見た目ですが、意外と多くのパーツで組みあがっています。
デッキ(板)
まずはこれが無ければ滑ることすらできません。数多くのブランドが様々なデザイン、サイズを展開しています。
一番小さいサイズで横幅が7.0インチから、大きいものになると10インチなんてデッキもあります。
初心者の方は男性であれば8.0~8.25インチ。女性の方は7.5~8.0インチのものをおすすめしています。
デッキはパーツの中で一番交換頻度が高い消耗品になりますので、ブランクデッキと言われる無地の板も安くておすすめです。
乗り慣れてくると自分の好みのサイズ、形が分かってくるので、購入時の吟味する時間も楽しみの一つです。
トラック
ハンガーのような形をした金属製の部品で、スケートボードのコントロールをするために必要になってきます。
現在世界3大ブランドとして人気があるのが、ベンチャー、インディペンデント、サンダーです。
トラックはブランドによって乗り心地がかなり変わってくるので、どんな滑りをしたいかによって決めるのがいいでしょう。
また、各ブランド車高の高さを低めと高めで販売していたり、重量を軽くしたもの、素材を変えて強度を上げたものなど、これまたじっくり迷える部品になっています。
ウィール
車や自転車で言うタイヤの部分で、現在世界的に人気があるのはスピットファイアーとボーンズの2ブランドです。
ウィールには硬さがあり、技をやりたい方は99A~103Aの硬めのものを選びましょう。
移動手段やクルージングの目的で使用する人は、60~80Aの柔らかいウィールを選ぶと良いと思います。
まれに硬さが「B」表記のものがありますが、その際はBの前につく数字に20を足すと「A」表記になります。
例 80B☞80+20=100 100A
また、直径の大きさや形など、やりたいことに合わせて適切なウィールを選びましょう。
フラットトリックメインの方は50mmから53mmで接地面が狭く抵抗が少ないもの
ランプやボウルをやりたい方は53mmから56mmで接地面が広いもの
あとはデザインで決めてももちろん良いですね!!
ベアリング
ウィールを回転させるのに必要なパーツで、値段の幅が一番広い部品です。安いもので1,500円ほどから、高いもので20,000円を超えるものまであります。
単純に値段が高いほど性能が上がるので、予算に余裕のある方は高いベアリングを取り入れるべきだと思います。
セラミックを使用した頑丈なものや、ボールの数を減らしてスピード性に特化させたものなど、種類も多くあります。
ビス
トラックとデッキをつないで固定するための部品です。ねじの頭の部分が+型か六角型のものがあります。
この部品に関してはどれがいいというのは正直なく、自分の好きな色で決めると良いでしょう。
ただ、ビスの頭の部分までねじが切られている物はデッキを傷めやすいので、避けた方が良いです。
筆者はノーズが分かりやすいように1本だけ金色のビスをノーズ側に付けています。
ブッシュゴム
トラックを曲げる際に衝撃を吸収したり、反発を加えて板をもとの状態に戻す役割を果たす部品です。
人間で言うと関節ですね。
ブッシュにも硬さがあり、柔らかいものに変えると機動性が上がります。硬めのものにすると安定感が増し、踏み込む際に安心して体重を預けられるでしょう。
余談ですが、プロスケーターにはこのブッシュゴムを抜いた状態で滑走する変態もいます。
グラグラで不安定になりますが、そこで曲がる??とありえない機動力があり、見たときは信じられませんでした。
EVISENのライダーで上原耕一郎という方なのですが、時間のある方はぜひ見てみてください。
どの部品にこだわればいいの?
ここまで各部品について説明してきました。
では、いったいどの部品に予算を割いて組み上げたらいいのでしょうか。
車と同じ。足回りが命!!
スケボーは4輪の乗り物で、いわば車と同じです。ボディがどれだけピカピカでかっこよくても、足回りの部品が安物だと性能を発揮できませんよね。
それと同じで、スケボーも足回りにこだわって組んでみましょう。
特にトラックとベアリングは重要で、ここのチョイスを間違えるとせっかくのスケボーが楽しみ切れません。
何を選ぶ?価格帯は?
トラックは上で出てきた3つのブランドから選ぶといいでしょう。細かい特徴を説明していきます。
ベンチャー➡デッキに付けた際のホイールベースが長くなるので安定感がある。車高はHIとLOWの2つから選べる。ノーマル、V-LIGHT、V-HOLLOWと3種類の重さがあり、フラットトリックをやりたい方におすすめ。
インディペンデント➡重量は重めだが耐久性が高く機動性も抜群。車高はHIとMIDがあり、ノーマル、FORGEDHOLLOW、HOLLOW,TITANIUMの4種類の重さがある。ランプやボウルをやりたい方におすすめ。
サンダー➡車高が低めで安定感がある。重量は軽めで、軽い力で板を弾きたい人におすすめ。ノーマル、LIGHT、HOLLOW LIGHTの3種類の重さがある。フラットトリックをやりたい方におすすめ。
各ブランド、重量が軽いものになるにつれて値段が上がります。自分に合ったものを選んでいきましょう。
ベアリングは、ABECが表記されているものに関しては5か7がおすすめです。
※ABECとは、どれだけベアリングが精密に作られているかの規格で、数字が高いほど精密にできています。そのため、滑走中のスピードロスが少なく、スムーズにスケボーを楽しめます。
表記が無いものに関しては、3,000円から8,000円の中高価格帯のものをおすすめします。
安いものを年一で買い替えるよりも、高いものを長く使った方が結果的にコストパフォーマンスが良いです。
筆者個人的なおすすめはBRONSONのRAWというモデルで、めちゃめちゃ速くまわり、かつメンテナンスの頻度が限りなく少ないので愛用しています。
まとめ
いかがでしょうか。値段を気にせず買えれば一番なのですが、趣味にそこまでお金を遣えない人がほとんどだと思います。
パーツによって少し値段を抑えたり、デッキはブランクデッキにしたりと賢くセットアップができると更にスケボーを楽しむことができると思います。
自分だけの一台を作って、スケボーライフを満喫してみませんか??
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