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スケートボードの大会って何を競う?ストリート・パークのルールを紹介!

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12,880 views 2021-7-24 UPDATE

こんにちは!ガールズスケーターのNaoです。
今回は、スケートボードの大会について詳しく解説します。

ルールをくわしく知ることができれば、さらに観戦を楽しめるはず。
スコアの付け方や、オリンピック2020に参加した選手も紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むことで、スケートボード競技・スケートボードの大会ルールについて理解することができます。
ぜひ最後まで読んでいただき、ルールを知り一緒にオリンピック観戦を楽しみましょう!

【オリンピックスケートボードの日程】

2021年
7月23日(オリンピック開会式)

7月25日(ストリート・男子) 堀米 雄斗 選手 金メダル獲得!

7月26日(ストリート・女子) 西矢 椛 選手 金メダル獲得! 中山 楓奈 選手 銅メダル獲得!

8月4日(パーク・女子) 四十住 さくら 選手 金メダル獲得! 開 心那 選手 銀メダル獲得!

8月5日(パーク・男子

【オリンピック競技・アーカイブ】

感動のオリンピックをもう一度見たい!という方はNHK東京2020オリンピックで見ることができます。

【競技内容】

つぎは競技内容の説明。
スケートボードの競技はストリートとパーク、2種類あります。
それぞれ別のコースを使って競技を行います。

・ストリート

街中を滑るような、コース設計。
ベンチや手すりなどの障害物を使って、滑りながら技を繰り出していきます。

・パーク


湾曲がついた曲線的なコース設計。
複雑な形のコースで、湾曲したカーブを使ってスピードをつけて技を繰り出し競います。
競技については、こちらに載っている1分間の動画がわかりやすかったのでぜひご覧ください。

【コース】

使用されるコースは、男女どちらの選手も同じコースを使用。

さまざまな公平性を考慮して設計されているようです。

ちなみにオリンピックで使用されたコースは、通常大会の1.5倍〜2倍の大きさだったようです。

【採点方法・ルール】

「オリンピックで初めてスケートボードの大会を見た」という方も多いのではないでしょうか。

大会を見るだけでも迫力があってかっこいいですが、ルールがわかるとさらに観戦を楽しめます!

体操の採点方法に似ている?!

従来の競技の採点方法で、近いものだと、体操競技に似ています。
体操競技の採点方法
現在のルールを簡単にまとめると、「技の難度」「技の完成度」によって得点が決まります。
スケートボードの採点方法
「技の難易度」「技の完成度」「スピードや高さ」「オリジナリティ」を総合的に判断、採点されます。
表現力が必要になる種目ですので、フィギアスケートにも似ていると言えます。

スコアについて

  1. 5人ジャッジがいてそれぞれがスコアをつける
  2. 最高スコアと最低スコアは削除
  3. 残り3つのスコアの平均が得点となる

スケートボード全体のルールの要約

  • トリック(技)後の着地で、両足スケーボードの板の上に乗っていること
    (一旦着地後すぐに降りてしまうと点数がつかない)
  • 着地の際に手をついしまうと大幅に減点。
  • 18歳未満はヘルメット着用義務

・ストリート

予選は20人が5人ずつ4グループに分かれて競技、上位8人が決勝に進む

  • 45秒 RUN 2回
  • BEST TRICK 5回
  • 合計7回

ストリート = 40点満点

1人1回ずつ順番に滑り、1回ごとに0〜10ポイントの評価。
(9以上はナインクラブといって高得点)
※女子は4以上が高得点とされています
RUNとBEST TRICK合計7回のうちの高得点4つの合計で順位が決定します。

 

・パーク

予選は20人が5人ずつ4グループに分かれて競技、上位8人が決勝に進む

  • 45秒 RUN  3回

パーク = 100点満点
1人1回ずつ順番に滑り、1回ごとに0〜100ポイント評価
5人がつけたジャッジのうち、最高スコアと最低スコアは削除
残り3つのスコアの平均点がその時のスコアになる
最高得点で順位が決定します。

【スケートボード用語集】

SKATE BOARD PARTS-スケートボードのパーツ

・デッキ
スケートボードの板のこと。

・トラック
板と車輪をつなげる金属部分のこと。
前後2つ付いている。

・ウィール
トラックについている車輪のこと。
前後2つづつ、全部で4つ付いている。

・ノーズ
進行方向に対して前側の板のそりかえっている部分のこと。

・テール
進行方向に対して後ろ側の板のそりかえっている部分のこと。

STANCE-スタンス

・メインスタンス
通常使用するスタンスのこと。
左利きか右利きか区別するようなこと。

・レギュラー
左足を前にスタンスすること。

・グーフィー
右足を前にスタンスすること。

・フェイキースタンス
テールを前にして進むこと。進行方向側を弾いてトリック(技)をする。

・スイッチスタンス
普段とは逆のスタンスでトリック(技)をやること。
例:レギュラースタンスの選手がグーフィースタンスでトリックする。
右利きの人が左手で字を書くようなもので、難易度が上がるので得点も高い。

TRICK-トリック

・オーリー
スケートボードの板に乗ったままジャンプすること。
トリック(技)の基本。

・ノーリー
オーリーをノーズ(前足)で行う技。
メインのオーリーとは逆の足で弾くので、難易度が高い技。
右利きの人が、左手で魚をさばくくらい難しいです。

・バックサイド
背中側の対象物(カーブやレール)に技をすること。

・フロントサイド
お腹側の対象物(カーブやレール)に技をすること。

・180(ワンエイティー)
オーリーでデッキを弾いてジャンプをした後、デッキ(板)と体を一緒に180度回す技。
フロントサイド・バックサイドがある。
180→半回転・270→ 3/4回転・360→1回転

・キャバレリアル
フェイキースタンスからデッキ(板)と体を一緒に、360度回るトリック(技)。

・スライド
デッキ部分でレールやボックスで滑ること。
ノーズスライド、テールスライド、ボードスライドがある。

・グラインド
トラック(車輪がついている金属部分)部分でレールやボックスで滑ること。
ノーズグラインド、Kグラインド、スミスグラインド
など、アイテムへの掛け方によって名前が異なる。

・50−50(フィフティ・フィフティ)グラインド

前後2つのトラック(金属部分)を、障害物にかけて滑り降りる技。

・5−0(ファイブ・オー)

前後2つのトラック(金属部分)のうち、後ろ側のトラックだけを障害物にかけて滑り降りる技。

SECTION-セクション

・セクション
スケボーの主にストリートで、障害物として使われるアイテムのこと。

・ステア
階段のこと。

・ハンドレール
階段についている手すりのこと。

・バンク
傾斜・坂のこと。

・カーブ
縁石や段差のこと。
・レッジ
膝以上の高さの縁石。

・ギャップ
幅のこと。

・アール
湾曲しているところ。

・コーピング
アールについているレール(パイプ)の部分のこと。

堀米 雄斗選手の高得点トリック

ちなみに、6月に行われたストリート世界選手権2021。
この大会でも日本代表・堀米 雄斗選手は優勝しています。
最高得点がついたトリックは
ノーリーバックサイド270ノーズスライド。
スケボーしている人でも、わけがわからないくらい難しい技です。

西村 碧莉選手の高得点トリック

6月に行われたストリート世界選手権2021。
この大会の女子部門で優勝したのは、日本代表・西村 碧莉選手。
決勝でメイク(成功)させた技は
・ハーフキャブノーズスライド
・バンクからギャップ越えのフロントサイドオーバーK(クルックド)グラインド
・バンクからのフロントサイドリップスライド
スケートボードの大会は、どのセクション(アイテム)を使って技をやるかで得点も変わります。
女子は男子よりも得点が低く、4を超えたら高得点になってきます。

【東京2020オリンピック選手紹介 10名】

日本人の代表に選ばれた選手を10名紹介します。
なんと、平均年齢17.2歳!!
10人中8人が10代の選手構成です。

・ストリート

男子

  • 青木 勇貴斗選手(あおき ゆきと)17歳 @yukito_aoki
  • 堀米 雄斗 選手(ほりごめ ゆうと)22歳 @yutohorigome
  • 白井 空良 選手(しらい そら)19歳 @sora_shirai

女子

・パーク

男子

女子

  • 四十住 さくら 選手(よそずみ さくら)19歳 @sakura_yosozumi
  • 開 心那 選手(ひらき ここな)12歳 @cocona.hiraki
  • 岡本 碧優 選手(おかもと みすぐ)14歳 @misugu0228

【まとめ】

いかがだったでしょうか?
意外とややこしいスケートボードのルール。
ストリートとパークでの採点の違いなどをわかっていると、混乱せずに観戦を楽しめます。
日本人ならではの繊細な技や、技の正確さにも注目。
スケートボードは日本人が表彰台に上がることも多く、見応えがあります。

ルールや用語を知ってさらに観戦を楽しんでください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

Writer
Nao
Nao ライター

スケートボード歴5年のガールズスケーター。
響きがいいのでガールズスケーターと名乗っていますが、ママスケーターでもあります。
家族で移住をしながら、全国各地で滑っています。

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