曇らないスノーボードゴーグルを探していませんか?
スノーボードゴーグルは、ゲレンデでの安全と快適さを守る重要なアイテムです。悪天候でも視界を確保し、雪や風から目を保護する役割を果たします。
また、晴れた日には雪面の強い反射光を和らげ、万が一の事故から守ってくれるものです。
最新のゴーグルには曇り止め機能が搭載されていることも多いですが、滑走中の湿度や温度の変化により、どうしてもゴーグルが曇ってしまうこともあります。
曇りづらいゴーグルの特徴をしっかり理解し、自身に適したゴーグルを選ぶことで、曇りを軽減し、クリアな視界をより長く保つことができます。
本記事では、曇りを軽減するための対策と、推奨される曇り止め製品を紹介していきます。
安全かつ楽しい滑走体験のために、適切なゴーグル選びと曇り止めの使用は欠かせません。この記事の監修者は、スノボECサイトを運営しており、自身もスノボ経験のある奈良岡です。
スノーボードゴーグルが曇る主な原因
そもそも、なぜスノーボードゴーグルが曇ってしまうのでしょうか?
主な原因は以下の3つです。
- ゴーグル内の温度差
- コーティング剤の劣化
- 顔へのフィット感の不足
それぞれ解説していきます。
スノーボードゴーグルが曇る理由1.ゴーグル内の温度差
スノーボードゴーグルの曇りの大きな原因は、ゴーグルの内外の温度差です。ゴーグルの内側が体温で温められ、皮膚からの微量の汗により湿度が上がることで、内部の空気が暖かくなります。
一方で、外気温が低いため、レンズの外側は冷やされています。この内外の温度差が、レンズの内側の水蒸気を水滴に変え、それが結露して視界を妨げる曇りとなるのです。これは車の窓ガラスが内部の暖房により外側の冷たい空気と反応して曇るのと同様の現象です。
また、ゴーグル内に雪が入ることでも湿度が上がり、同じ問題が起こります。
さらに、ゴーグルの外枠についている空気孔をフェイスマスクなどで塞ぐと、湿気が外に逃げず内部にこもってしまい、曇りの原因となります。
これを防ぐには、ゴーグルの通気性を保ち、付着した雪や水分を定期的に拭き取ることが重要です。こうした知識と対策を心掛けることで、視界良好なスノーボード体験が期待できます。
スノーボードゴーグルが曇る理由2.コーティング剤の劣化
スキー・スノーボードゴーグルの曇り止めコーティングは、ゴーグルの視界を確保するための重要な機能です。
新品のゴーグルには通常、このコーティングが施されていますが、使い方によってはその効果が薄れたり、コーティングが剥がれてしまうことがあります。
具体的には、転倒した際に濡れてしまったゴーグルをティッシュやタオルで拭き取る行為などです。濡れたレンズを拭く際には、曇り止めコーティングを傷つけないよう柔らかい専用クロスの使用が推奨されます。
コーティングが既に劣化している場合、一時的な解決策として曇り止めスプレーの使用が効果的です。
しかし、これは根本的な解決にはならず、コーティングの定期的な補修や最終的にはゴーグルの買い替えを考える必要があります。
曇り止めコーティングの維持は、快適な視界を確保し安全にスポーツを楽しむために必須の対策です。
快晴の日には、曇りの原因となる発刊を避けるためにサングラスの使用も検討すべきですが、怪我のリスクを考え柔らかい素材のものを選ぶことが大切です。
スノーボードゴーグルが曇る理由3.顔へのフィット感の不足
スノーボードゴーグルが曇る原因の一つは、顔の形に合わないゴーグルの使用です。顔とゴーグルの間に隙間ができると、外からの雪や呼吸による湿気が内側に入り込み、レンズが曇りやすくなります。
球面レンズのゴーグルを選ぶ際は、自分の顔にフィットするモデルを選択することが重要です。
特に、日本人の顔立ちにはアジアンフィットモデルや国産ブランドが適しており、曇り防止に効果的。
鼻や顔の形状に合わせたゴーグル選びが、視界をクリアに保つための鍵となります。
曇りづらいボードゴーグルの選び方
曇りづらいゴーグルの選び方1.ダブルレンズを選ぶ
スノーボードゴーグルの選び方で非常に重要なポイントが「ダブルレンズ」の選択です。
ダブルレンズは、2枚のレンズを重ねることで、レンズ間に空気の層を作り出し、内外の温度差による結露を防ぎます。
この空気層が温度調節の役割を果たし、内レンズが曇るのを効果的に防ぐのです。
市販されているゴーグルの多くは、このダブルレンズ構造を採用しており、中級モデル以上であればほぼ標準装備となっています。
ダブルレンズはシングルレンズと比較して曇りにくいため、スキーやスノーボードの初心者から上級者まで幅広く推奨されています。
ただし、ダブルレンズであっても不適切な使用は曇りの原因になります。
たとえば、濡れた手袋でレンズを触ったり、ゴーグルを頭上に上げて汗を吸収させたりすると、結露しやすくなるため注意が必要です。
ゴーグル購入時には価格だけでなく、レンズのタイプを確認することが重要です。安価なゴーグルにはシングルレンズが用いられていることもありますが、曇りを防ぐためにはダブルレンズのモデルを選ぶべきでしょう。
価格は上がるかもしれませんが、快適な視界を維持することで得られるメリットは大きいです。
特に長時間の使用や激しい動きを伴う場合は、ダブルレンズの効果を実感できるはずです。
曇りづらいゴーグルの選び方2.曇り止め加工や機能を確認する
スノーボードゴーグル選びで重要なのが、曇りにくい設計が施されているものを選ぶことです。
曇り止めの機能性を高める方法として、曇り止め加工が施されたレンズが推奨されます。
レンズ内側に施された曇り止め加工は、水分の付着を防ぎクリアな視界を維持します。
一方で、テクノロジーを駆使したゴーグルも存在します。
内蔵ファンを用いて湿気を排出し、曇りを予防するモデルや、湿度センサーで状態を検知し自動で動作するスマートゴーグルは、よりアクティブな対策を望むユーザーに最適です。
また、電熱機能を持つゴーグルは、レンズに熱を加えて結露を防ぎますが、価格が高めに設定されている点に注意が必要です。
さらに、上位モデルではターボファンや空気循環システムが組み込まれており、高価であるものの、あらゆる条件下での視界のクリアさを約束します。
特にヒートレンズを装備したゴーグルは、強力な曇り防止効果を発揮します。
これらの機能は一般的なゴーグルと比較して高価ですが、その価値は経験によって実感できるはずです。
購入の際には、ゴーグルのフレームにベンチレーションがあるか、またレンズにどのような曇り止め加工が施されているかを確認しましょう。
曇り止め加工がされたレンズは、触れずに適切に扱い、長期間その効果を維持することが重要です。
安価なゴーグルにはこれらの機能が省かれている場合が多く、品質と価格のバランスを考えることが肝心です。
曇りづらいゴーグルの選び方3.顔へのフィット感を重視する
スノーボードゴーグルを購入する際は、顔にしっかりフィットするかどうかを見極めましょう。
顔とゴーグルの間に隙間が生じると、冷たい空気や雪が侵入し、ゴーグル内部の湿度が高まり曇りの原因となります。
実際に試着し、おでこ、鼻梁、頬にピッタリと密着するものを選びましょう。
特に、顔の形が西洋人と異なるアジア人向けに作られたアジアンフィットモデルは、日本人の骨格に合うように設計されており、フィット感が違います。
額や鼻周りのフィットを重視し、風と雪の侵入を防ぎつつ、息苦しさを感じさせないゴーグルを選ぶことが大切です。
ゴーグルのフィット感は、スノーボードを安全かつ快適に楽しむための重要な要素です。
試着時には、顔に圧迫感がなく、かつしっかりと密着するかを確認しましょう。
安全でクリアな視界を確保するために、質とフィット感にこだわったゴーグル選びを心がけることが、曇り知らずの滑走への近道です。
曇りづらいゴーグルの選び方4.球面レンズを選ぶ
スノーボード愛好家にとって、球面レンズのゴーグルはパフォーマンス向上に貢献します。
このタイプのレンズは、目に沿う球体形状であり、裸眼で見る世界に近い自然な距離感を提供します。
このため、視界のゆがみが少なく、滑走中の地形認識が向上します。
一方で、球面レンズはその形状から内部の空気流通が良く、汗や湿気が原因で発生する内部の曇りを抑制します。
特に活動量が多い日や気温が高い環境下では、その効果を体感できるでしょう。
また、硬質で耐衝撃性に優れているため、転倒時の目の保護という観点でも推奨されます。
価格は平面レンズのゴーグルより高めですが、長期的な耐久性を考慮すると、投資価値は高いといえます。
しかし、視野が狭まる可能性があるため、購入前の試着で視野の広さやレンズの歪みが最小限であることを確認することが大切です。
さらに、レンズの表面が傷つきやすいため、保管や扱いには注意が必要です。
適切なケアを行えば、長期間にわたりクリアな視界を確保できるでしょう。
曇ってしまった場合の対処法
スノーボードゴーグルの曇りは避けられない場合もありますが、適切な対処法で視界をクリアに保つことが可能です。
滑走中にゴーグルが濡れたり、中に雪が入ったりした場合、内部に湿気が溜まり曇りの原因となります。
この水分は体温との温度差により曇りを引き起こすため、速やかに乾燥させることが重要です。
乾燥の最善策はレンズをゴーグルから取り外して自然乾燥させることです。
この方法が面倒であれば、ゴーグルをケースから取り出し通気性の良い場所に置くことでも十分です。
ただし、レンズや内部のスポンジが湿っている場合は、これらも取り除いて乾燥させましょう。
注意点として、ティッシュや粗いタオルで拭いたり、ドライヤーで乾燥させたりすると、レンズのコーティングを損なう原因となります。
最も安全なのは自然乾燥で、これによりコーティング剥離を避けることができます。
もし曇りが発生した際は、レンズだけではなくゴーグル内部の湿気も取り除くことが再曇り防止の鍵です。
適切なケアで快適な視界を維持し、スノーボードを楽しんでください。
曇り止めの種類と効果
ここまで、曇りづらいスノーボードゴーグルについて紹介してきましたが、ここからはスノーボードゴーグルの視界を保つために効果的な、曇り止めについて紹介していきます。
多くの新型ゴーグルには、初めから曇り止め機能が備わっていますが、時間の経過とともに効果は低減してしまいます。
そこで、曇り止めをゴーグルのレンズに使用すると、水滴がレンズ表面に広がるのを防ぐことができます。
定期的な曇り止めの使用は、特に視界が生命線となる雪山での滑走では重要です。
曇り止めを携帯することで、突然の視界不良にも迅速に対処でき、安全かつ楽しいライディングが可能になります。
天候や気温によって曇りやすさは変わるため、様々な条件に対応できるよう、あらかじめゴーグルのメンテナンスとして曇り止めを利用することをお勧めします。
ここでは、曇り止めの代表的な三つのタイプについて紹介します。
曇り止めタイプ1.スプレータイプの曇り止め
スプレータイプの曇り止めは、スノーボードゴーグルの曇り止めのなかでも使い勝手が非常に良いです。
スプレータイプは、素早く均一に薬剤をゴーグルの表面に適用でき、手袋をしていても簡単に使用できる点が大きな利点です。
寒冷地での装着が多いスノーボードでは、グローブをしたままでも操作が可能なスプレータイプは特に重宝します。
ただし、ガスを用いたスプレー缶は安全上の注意が必要です。
熱源の近くでの使用は避けなければならず、飛行機内での持ち運びにも制限があるため旅行時に使用できない可能性があります。
ミストタイプのスプレーであれば、ガスを使用していないため、より安全で移動も容易です。
新品のゴーグルには曇り止め加工が施されていることが多く、不適切な曇り止めの使用はこの加工を損ない、曇りの原因となることがあります。
そのため、スプレータイプの曇り止めは、特に機能が低下した古いゴーグルに対しての使用が適しています。
ゲレンデでの使用を考慮すると、スプレータイプはボトルタイプに比べて扱いやすいという利点もあります。
ボトルタイプでは適量を出すのが難しい場合がありますが、スプレーなら一定の範囲に簡単に塗布することができます。
この手軽さは、快適で安全な滑走体験に直結するため、スプレータイプの曇り止めは多くのスノーボーダーに推奨されています。
曇り止めタイプ2.ジェルタイプの曇り止め
ジェルタイプの曇り止めは持続性に優れており、特に長時間にわたるライディングにおいてその真価を発揮します。
なぜなら、ジェルタイプの曇り止めは粘性が高く、液状のスプレータイプよりもレンズの表面に残留しやすいからです。
これにより、薬剤が蒸発することなく、長時間にわたって曇りを防ぐことが可能になります。
ジェルを塗布する際は、適切な量を出し、レンズ表面に均一に広げることで、最大限の効果を期待できます。
また、スプレータイプと比べると、塗布するのに少し時間がかかります。
ですが、一度塗布すれば頻繁に再塗布する必要がなく、快適な視界を保持できます。
ジェルタイプの曇り止めは、特に寒冷な環境や長いセッションでの使用において、その持続性からスノーボーダーに推奨されます。
このタイプの使用に際しては、ゴーグルの取り扱い説明書を確認し、既存のコーティングを損なわないように適切な製品を選ぶことが重要です。
適正な使用により、ジェルタイプの曇り止めは長時間のアウトドアアクティビティにおける視界の鮮明さを維持するのに大いに貢献します。
曇り止めタイプ3.ムースタイプの曇り止め
ムースタイプの曇り止めは、ゴーグルのレンズに塗る際の液だれや飛び散りを抑えるメリットがあります。
液体タイプのスプレーと異なり、ムースはゴーグルのフレームやバンドに付着するリスクを低減させ、使いやすさを向上させています。
これは、特に厳しい冬の条件下での使用を考えると、ゴーグルのメンテナンスを容易にし、また装着したままの応急処置にも適しているといえます。
また、ムースタイプはその発泡性質のおかげで、レンズ表面に均一に広がりやすく、施工後のクリアな視界を長時間持続させることが可能です。
火気の使用が多いアウトドア環境でも安全性が高いため、キャンプやバーベキューなど、スノーボード以外のアクティビティでの携帯にも適しています。
このように、ムースタイプの曇り止めはその使用のしやすさ、安全性、持続性を兼ね備え、冬のスポーツ愛好家にとって信頼性の高い選択肢となっています。
曇り止めを使うデメリット
曇り止めの利用には、ゴーグルのレンズ保護の観点からデメリットも存在します。
特に新品のゴーグルや特殊コーティングが施されているレンズに使用すると、曇り止めの成分がコーティングを劣化させるリスクがあります。
レンズの曇り止め機能が低下してしまったゴーグルや、特殊加工がされていないゴーグルに限って使用するのが適切です。
また、ミストタイプの曇り止めは使用時に周囲に飛散する恐れがあり、不適切に拭き取られた場合にはレンズが白く濁ることも。
これを防ぐためには、飛散しないムースタイプを選ぶと良いでしょう。
使用する際には、レンズを傷つけないよう注意深く、適切なタイプを選択することが重要です。
まとめ
ゴーグルの曇りを防ぐことは、スノーボードを楽しむ上で欠かせないポイントです。
外気との温度差による曇りを完全に排除する技術は現在のところ存在せず、もしあればそれは高価なものになるでしょう。
しかし、曇りの原因をしっかり理解し、この記事で紹介したような、曇りづらいゴーグル選び、曇り止め製品の適切な使用を実践すれば、曇りを大幅に減少させ、快適な視界を保つことができます。
ジェルタイプの曇り止めからムースタイプ、クロスタイプの使用、レンズの特性に合わせた注意深い扱いまで、様々な方法を試し、自分にとって最適なものを見つけてください。
スノーボードの醍醐味を、より一層楽しむためにも、曇りにくいゴーグル選びとメンテナンスを心がけましょう。
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