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ダサいアイテムとは言わせない! 押えておきたいスノーボードデッキパッド

ダサいアイテムとは言わせない! 押えておきたいスノーボードデッキパッドの画像
17,726 views 2018-11-26 UPDATE

スノーボードには、なくてもいいけどあると便利なアイテムがたくさんあります。そのひとつがデッキパッドです。
ボードにはあえて何も手を加えたくないスタイルの人もいるかもしれませんが、特に初心者の場合には、コレがあるのとないのとでかなりの差がでてくるでしょう。そして、デッキパッドが役立つのは決してビギナーだけではないのです。
縁の下の力持ちとして、小さいながらも大きなパワーを秘めたデッキパッドがどんなアイテムでなぜあるといいのか、どのような種類があるのか、また実際の貼り方などをここで説明していきたいと思います。

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1. デッキパッドとは

デッキパッドとは、スケーティングの際に漕いでいる方の後ろ足を乗せるためのアイテムで、ボードのバインディングとバインディングの間に貼って使用する滑り止めのことです。海外では”Stomp Pad”(ストンプパッド)と呼ばれることもあります。デッキパッドは、ゴムなどでできた滑りづらい素材でできていて、さまざまな形状のものがあります。
デッキパッドを貼っていないボードのデッキに足を乗せてみたことがあれば分かるはずですが、雪がついた状態のデッキはかなり滑りやすくなっています。ブーツのアウトソールもVibramソールや各メーカーが滑りづらい素材を出してきていますが、雪で濡れた状態だとどうしてもツルツルして滑ってしまうものです。なので、不慣れな人がスケーティング中にデッキパッドを貼っていないボードセンターに後ろ足を乗せると、足を滑らせてバランスを崩してしまうなんて事になってしまいます。
また、スノーボードでリフトに乗るときは、後ろ足のバインディングを外しているため、降りる時にはワンフットで後ろ足をボードに乗せて滑りながら降りなきゃいけません。リフトで初心者の人が転倒してしまいがちな理由のひとつが、後ろ足を安定してボード上に乗せられていないからなんです。
スノーボードの一日のうちで、バインディングを片足外している時間って意外と多く、その時間をいかに安定させて安心して過ごせるかって、けっこう重要だと思いませんか?! 小さなデッキパッドひとつ貼ることによって、驚くほどスケーティングは上達するんです!
そして、デッキパッドが役立つのはスケーティングが苦手な初心者だけじゃありません。
いちいちバインディングをつけたり外したりするのが煩わしいような、ほんのわずかなリフト間の移動ってよくあると思いますが、上手い人はちょっとした距離ならワンフットでカッコよくスーッと行ってしまいますよね。あれだって、デッキパッドひとつ貼ることで驚くほどラクに、思いのほかスムースにできたりするものです。
このようにデッキパッドが役立つのは、ビギナーに限ったことではありません。デッキパッドがあればその分安定してできることも増えるので、ワンフットやノーフットでちょっとしたトリックをキメることも、夢じゃありませんよ!さらに、そんな機能性だけでなく、最近のデッキパッドはかなりデザインも豊富でオシャレ&カッコいいものが揃っているので、ステッカーと同様にボードをカスタマイズするといった意味でも大活躍します。

2. デッキパッドの種類

デッキパッドの種類は実にさまざまですが、素材は大まかに合成樹脂(シリコンゴムやプラスチック)製のものとメタル性のものがあり、その両方を組み合わせているものもあります。
形状は大まかに分けると以下の3タイプになります。
①一枚で十分な大型タイプ
②2~4枚くらいが1セットになった中型タイプ
③ボタン大のものをたくさん貼るポイントタイプ

では、それぞれの特徴やメリットですが、

-大型タイプ

ブーツソールの大部分をカバーしてくれる大型のマットタイプのものは、もっとも安定感があると言えます。デッキパッドが大きければ大きいほど、どこに足を乗せてもOKなので、ちょっと踏む位置がズレてしまった場合でも安心です。とにかく安定性を求める人にはベストチョイスでしょう。また、使っているうちに剥がれてしまう心配が少ないのもこの大型タイプの強みです。
ただ、面積が広い分ボードのデザインを邪魔してしまいがちなのは事実。デッキセンターに描かれたお気に入りのグラッフィックをどうしても消したくない人は、透明タイプなどでなるべく目立たないなものを探しましょう。

-中型タイプ

500円玉大ほどのパッドが数枚セットになった中型タイプは、非常にデザインが豊富で、ファッション感覚で楽しめるものが揃っています。丸形、星形、ハート形、ブランドアイコンなどポップなものが多く、ステッカーのような感覚でボードを自分らしくカスタマイズするといいでしょう。ただし、貼る際にパッド同士をあまり離しすぎたりしてしまうと、本来のデッキパッドの役割である安定感に欠けてしまうので、貼る際には実際に足を乗せてみて、しっかりブーツをグリップしてくれる位置に配置することが大切です。

-ポイントタイプ

小さなボタン大のパッドを並べて貼れるポイントタイプは、好きな位置にバランスを考えながら貼ることを楽しめます。板のデザインに合わせて貼る位置を決めたり、ブーツサイズに調整して形を変えたりすることが可能なので、板のデザインを損ないたくない人にはオススメです。広い範囲にたくさん貼ることで、安定感もアップします。1つ1つのパッド自体のデザインは単色で丸や四角、ひし形などシンプルなものが多く、メタル素材のスタッズタイプも人気です。全体でいかにボードを演出するかが腕の見せどころとなってきます。
ただ、どうしても粘着する部分の面積が小さい分、剥がれやすいという弱点もあります。気づいたら取れていたなんてことは珍しくないので、その可能性を頭に入れたうえで、たまにチェックするといいでしょう。

3. デッキパッドの貼り方>

デッキパッドの裏面には粘着材がついているので、貼るときは台紙のシートを剥がしてステッカーのように貼るだけなのですが、やり直しが利かないので一発で確実にキメなきゃいけません! ということで、失敗しないためのデッキパッドの貼り方のコツを紹介していきます。これは、すべてのタイプのデッキパッドに共通するノウハウです。

1. 貼る位置を決める

ボードに普段通りバインディングをつけた状態で、貼る位置を決定します。
後ろ足を固定できて、自然に足を置きやすければどの位置でもOKですが、センターよりもやや後ろ足寄りがオススメ。なぜなら、あまり前寄りになってしまうと、デッキパッドに足を乗せた時の足幅が狭すぎて、バランスがとりにくくなってしまうからです。ただし、あまり後ろのバインディングに近すぎるとアングルを変える時に邪魔になってしまう可能性があるので、バイディングとはやや離しておくことがポイントです。
貼るデッキパッドが複数ある場合にも、台紙シートを剥がす前に、必ずすべてのデッキパッドを並べて貼る位置を決めておきましょう。

2. デッキの汚れを取り除く

貼る前にボードの貼付面をタオルやウエットティッシュで拭くなどして、表面の汚れをとっておくとシールの粘着力がアップします。表面が脂っぽいときちんとつかないので、あればエタノールなどで脱脂しておくと◎です。また間に細かい汚れやホコリなどが挟まっていると、デッキパッドが剥がれてしまう原因となるので、丁寧にクリーニングするようにしましょう。
この段階では、ボードからバインディングを外しておいたほうが作業しやすくなります。

3. 貼るものどうしを温める

ボードの表面がきれいになったら、家のヘアドライヤーを使用して貼りたい場所を温めます。また、先程のクリーニングの際にデッキが濡れてしまったら、必ず水分を拭き取って温めるようにします。(濡れていると粘着力がダウンしてしまいます)。さらに、デッキパッドにもドライヤーをあてて温めます。冷たいと粘着材の粘着力が弱まってしまうので、作業をする場所もなるべく暖かい室内のほうが好ましいです。

4. 真上からしっかりと圧着させる

台紙を外してデッキパッドを貼ったら、ひとつひとつズレないように真上からしっかりと加重して貼り合わせます。力をかけるときは真上からでないとズレてしまう可能性があるので気をつけてください。あればショックレスハンマーなどを使用して軽く叩いておくとなお安心です。

5. 寝かせて安定させる

デッキパッドは少なくとも滑る24時間前には貼っておき、ある程度の時間は放置しておいた方が好ましいです。ゲレンデの売店などでも購入できますが、できるだけ直前に貼ることは避けたほうが長く安定して使えます。急遽剥がれしまった時など、すぐに貼りたいケースでは仕方ありませんが、最低でも前日の夜には貼ってスタンバイしておきたいものです。

4. オススメのデッキパッドブランド

デッキパッドは、有名スノーボードブランドからマニアックなメーカーまで、多くの商品がラインナップしますが、まずチェックすべき人気&オススメのブランドを紹介していきます。ビッグネームとしては、BURTONなどからもリリースされていて人気ですが、例えばBURTONではない板にBURTONのデッキパッドやステッカーを貼るのは、ちょっとナンセンスと見られがち。どうしてもデザインが気に入ってというならば絶対にダメというわけではありませんが、まったくBURTON製品を使用していないのにデッキパッドだけBURTONというのは正直避けたいところなので、各ボードブランドからもデッキパッドは出ていますが、今回はそれ以外の、どのブランドの板に乗っていても選びやすいメーカーをチョイスしています。

CRAB GRAB

(http://crabgrab.com/)

crab-grab

アメリカ・オレゴン州のマウントフッドに生まれ、同州のポートランドから発信されているデッキパッドのブランド。そのネーミングはグラブとクラブ (カニ)をかけていて、アメリカンジョークの効いたデザインが特徴的です。デッキパッドのみのブランドだけあって、グリップ性や軽量性などの使用感は抜群! ライダーからの人気も高くなっています。コンセプトは”ALMOST BETTER THAN BINDINGS”=もはやバインディング以上!![

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NEFF

(http://www.neffheadwear.com/)

neff

2002年にヘッドウエアブランドとして誕生したNEFFは、スノー、スケート、サーフで有名なライダーを抱え、”HAVING FUN”というコンセプトを掲げて新しいバイブスを発信し続けています。さまざまなカルチャーと西海岸をベースとしたキャッチーなアイテムが話題となり、今では豊富なラインナップを展開し、アクセサリーだけでなくウエアブランドとしても人気となっています。ディズニーやシンプソンズともコラボレーションを展開する、要注目のブランドです。

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VOLCOM

(http://www.volcom.jp/)
volcom

言わずと知れた、3S&サブカルチャーを核とするアパレルブランドですが、デッキパッドなどのスノーボードアクセサリーもあり、VOLCOMファンにはたまらないブランドアイコンのストーン型デッキパッドなどをリリースしています。
ストーンデッキパッドはラバーの約13センチほどの大型のものから、約3センチ×6個セットなどがあり、カリーリングも色々あって選べます。VOLCOMファンならずとも押えておきたいところです。

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ONEBALL JAY

(http://www.one-ball.com/)

oneballjay

スノーワックスを中心に展開するONEBALL JAYにも、パンチの効いたデッキパッドが揃い、コアなユーザーから人気を集めています。
ブランドモチーフのクロスボーンやMAD BUNNYをはじめ、カップケーキやレインボーなどのポップなものから定番のスタッズタイプ、目立たない透明タイプも豊富に揃います。
またコルク製のデッキパッドもあり、個性を演出してくれること間違いなしです。

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ORAN'GE

(http://www.orange-org.jp/)

orange

14-15で20周年を迎えたORAN'GEは、アクセサリーメーカーとして豊富なアイテムを取り揃え、誰もが選びやすいシンプルなデッキパッドも多くラインナップします。カラフルなスタッズ型デッキパッドは定番の人気商品で、シンプルながらもビビッドなカラーリングで存在感を発揮してくれます。

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EB'S

(http://www.ebsmission.co.jp/)

ebis

使いやすくてポップなアクセサリーが揃う日本ブランドのEB'S。その他の商品と同様に、デッキパッドもステッカー感覚で楽しめるポップでファンなアイテムがラインナップします。シンプルなメタルのスタッズタイプから、思わずクスッと笑ってしまうようなソルジャーパッドまで、低温でも剥がれにくいデッキパッドたちはチェックする価値アリです。

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デッキパッドのまとめ

さあ、デッキパッドの真の力がお分りになりましたか? もはやデッキパッドは初心者が使うダサいアイテムではありません! 安全にカッコよくスノーボードを楽しむためにも、シーズンインする前にゴキゲンなデッキパッドをゲットして、自分もボードもパワーアップしてみてはいかがですか?

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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