スノーボードで使う道具

スノーボード時に穿くソックスの選び方

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9,605 views 2018-12-20 UPDATE

ボード、ウエア、ゴーグル、グローブなど、スノーボードを楽しむために必要なアイテムはたくさんあります。そのなかで今回取り上げるソックスも、ゲレンデで快適な一日を過ごすために重要なアイテムのひとつです。
ランニングにはランニング用、野球には野球用、サッカーにはサッカー用のソックスがあるのと同様に、スノーボードにはスノーボード用のソックスが最適といえます。
では、普段履いているソックスとはどのような違いがあるのか、どんな機能や素材があるのか、ちょっと自慢したくなるようなおすすめブランドなどを紹介していきましょう。

スノーボードに最適なソックスとは?

なぜ普段履きの靴下ではダメなのか?

まず、なぜスノーボードの時に日常履きのスニーカー靴下などではダメなのでしょうか?
スノーボードでは、膝の下あたりまで長さのあるハイソックスが履かれます。くるぶしや足首の上あたりまでの丈の短い靴下では、ブーツがスネに当たって痛んだり、直に衝撃を受けてしまうためです。
また丈の短い靴下は、滑っているうちにブーツの中でズルズルとズレて脱げてしまうこともあります。
靴の中でソックスがズレてしまったことがある人はその煩わしさを経験していると思いますが、スノーボードブーツの中でズレてしまった場合には直すのにも一苦労です。
そのためスノーボードで履くソックスには、スネまでをカバーする長さのものが選ばれます。

また、ウィンタースポーツ用のソックスの多くは、日常用の靴下よりも厚みがあります。
その理由は、寒いゲレンデででも足が冷えないように保温性を高めているため、ブーツと足のアタりを軽減するため、足への衝撃を減らすためなどです。
ただし、ソックスの厚みが増せば足裏の感覚が鈍くなるので、厚みがあればいいというものでもありません。
足裏の微妙な感覚を大事にしたい場合は、薄くてもしっかり保温性を備えた素材のスノーボードソックスを選びましょう。
普通のソックスを2枚重ねて履けばいいのでは?と思う人がいるかもしれませんが、2枚履きは避けるべきです。
というのも、靴下を重ね履きすると靴下同士がスレてしまう、ブーツの中で靴下が滑ってしまうなどが考えられるからです。

スノーボードソックスに求められる機能

寒い雪山という特殊な環境下で楽しむスノーボードのソックスには、スネまでカバーする長さと適度な厚み以外にも、快適に楽しむための機能性が求められます。
ソックス選びの際には以下のポイントをチェックしましょう。

1-寒さを防ぐ保温力

足先が冷えてしまったらスノーボードの楽しさも半減。吹雪や極寒時でも寒さを防ぐための保温性は絶対です。
特に冷え性の人は末端から冷えが生じるので、とても重要なポイントとなります。

2-汗冷えを防ぐ速乾性

ブーツ内が蒸れたり濡れてしまった場合の速乾性も外せません。スノーボードでは滑っている時間よりもリフトに乗っているほうが長い場合も多いので、滑っている間に蒸れたブーツ内がリフト乗車中に冷えることも考えられます。
特に足汗をかきやすい人は、汗冷えしないためにも注意が必要。さらに速乾性能は洗濯の際にも重宝します。

3-長時間快適なフィット感

保温性や速乾性を備えていても、ブーツ内でソックスがズレたりヨレたりするのでは台無しです。もちろんゴムなどの締め付けがキツすぎるのもNG。
スノーボード中もしっかりフィットし、さらに1日中リラックスして履けるかも大事なチェックポイント。足の疲れを軽減するようなサポート力を持つ機能性ソックスも登場しています。

4-エチケットを忘れない消臭力

スノーボード中はカッコよく滑っていたのに、ブーツを脱いだら足が臭うなんてことは避けたいもの。
そんなあわやの事態を回避してくれるのが、ソックスの消臭効果。消臭方法には、主に銀イオンや銅イオンなどによる殺菌作用や、天然素材の天然消臭効果、急速消臭分解繊維などがあります。消臭効果で嫌な臭いをシャットアウトして、ライディング後もフレッシュにいきましょう!

どんな素材があるの?

では、スノーボードソックスによく使われている素材とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ソックス選びの際には素材の表示をチェックしてみてください。
□ウール/多くのセーターなどにも使用されるウールは、肌触りがよく保温性◎な羊の毛からつくられた動物繊維。
熱伝導率が低いため冬は暖かく、夏は涼しいオールシーズン活躍する素材で、吸湿性に優れ、高い天然の消臭効果も持ちます。特にウールの中でも最高級とされるメリノ種の羊からとれるメリノウールは、着心地のよさ、調温機能、防臭効果に優れた優秀素材です。
デメリットを挙げるならば、生地が弱いので摩耗や穴があきやすい点、縮みやすいので洗濯に配慮が必要な点、価格が高い点などです。
□カシミヤ/カシミアはカシミアヤギの毛で織った同じく動物繊維。保温性が非常に高く、肌触りがいいので高級なセーターやマフラー、手袋などの冬物衣類に使われています。
軽量で保温性と保湿性に優れ、上品な光沢があるのが特長です。またカシミヤは伸縮性が高いため、型崩れしにくいといえます。
毛玉が発生しやすいことがデメリットで、デリケートな素材のため洗濯に気を使うことも長く使う上では大切です。
□コットン/ワタの種子から取れる植物繊維であるコットンは、あらゆる衣類でおなじみの素材。肌触りがよく通気性に優れるので、靴下のほか肌着やTシャツなどに多くに使用されています。熱に強い、保湿性があるなどのメリットがあり、洗濯にも強いのでウールやカシミヤのように洗濯に気を使う必要もありません。
ただし保温力には劣り、湿ってしまうと乾きにくい、シワになりやすいという面も。
□合成繊維(ポリエステ・アクリル)/スポーツウエアなどでもおなじみの素材であるポリエステル。
速乾性があり、汗をかいてもサラっとした着心地が特長で、強度に優れ、磨耗にも非常に強い素材です。よくコットンと合わせて使われています。 
同じく合成繊維であるアクリル繊維は石油を原料としたもの。羊毛に似て柔らかく、暖かみのある肌触りでフリースなどにも使われています。
コットンやウールと組み合わせることで取り扱いやすさを高めてくれます。

オススメのスノーボードソックスブランド

STANCE-スタンス

カルフォルニア発のソックスブランド。西海岸のカルチャーをルーツに靴下をキャンバスと捉え、“魅せるソックス”が世界中で人気を集めています。多彩なデザインと素材にこだわりぬいたプレミアムなフィット感、最先端技術を用いた履き心地のよさは定評です。スキー&スノーボード用のほかにスケートボード用もあり。
https://stance-jp.com/category/497/502/509/

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BURTON-バートン

世界最大のスノーボードブランドであるBURTONでは、ソックスのラインナップも充実しています。価格帯も2000円代~5000円だいまで豊富にあり、コンディションや用途により使い分けられるソックスが揃います。カラーバリエーションも豊富なので、お気に入りが必ず見つかるはず!
https://www.burton.com/jp/ja/c/mens-socks

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DEELUXE-ディーラックス

熱成形型のインナーを足型に合わせてカスタムフィットできる人気のブーツブランドDEELUXEからも、ソックスがリリースされています。最高級の天然素材ウール&カシミヤを使用した日本製のソックスは、分厚くないので足裏感覚がよく、暖かく臭いも抑えてくれます。 5本指タイプや着圧設計タイプもあり、シンプルなデザインのサーモソックスは機能性抜群です!
http://www.deeluxe-jp.com/products/

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H.I.D × rasox-エイチ・アイ・ディ

ストレスフリーなはき心地を約束するL字型ソックスが巷で話題のrasoxと、高機能スノーボードウエアブランドであるH.I.Dが提案する新たなフィーリングのスノーボードソックスにも注目です。L字型(90度)を基本に、最新技術ヒールホルダーなどの高度な技術を適所に取入れ設計されたタビ型のソックスは、厳しい環境下での適応性を高め、フィールドで活動するアスリートの足下を快適にサポートしてくれます。表糸にはメリノウールを100%使用。間違いない履き心地にきっとハマるはずです。

https://www.rasoxshop.com/?tid=5&mode=f21

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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