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妊娠中や授乳期間でもCBDは使用できる?気になる疑問を解決します!

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4,278 views 2021-11-26 UPDATE

優れた健康効果から「CBD(シービーディー)」を日常的に摂取している方が増えてきましたが、妊娠中や授乳中にもCBDが使用できるか疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
本記事では「妊娠中や授乳中のCBD摂取の安全性」について解説していきます。CBDについての基本的な説明から始めますので、これからCBDを始めてみようとお考えの方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

最近よく耳にするCBDとは?大麻由来の成分って本当?

CBDとは

CBDは「カンナビジオール」と呼ばれる、大麻草などに含まれる天然成分「カンナビノイド」の一種です。100%天然由来の成分であることから、副作用がほとんど出ないという特徴があります。
大麻草と聞くと、マリファナ(麻薬)のような「ハイ」になる精神作用や中毒性をイメージして不安になるかもしれませんが、ご安心ください。
大麻には数百種類のカンナビノイドが含まれております。それらはTHC(テトラヒドロカンナビノール)CBD(カンナビジオール)の大きく2つに分類することができるのですが、悪いイメージがあるのはTHCというカンナビノイドがもたらす作用なのです。
THC=「ハイ」にさせる精神作用があり、中毒症状がある
・大麻草の花、穂、葉、根から抽出される成分で、精神に働きかけ、中毒性がある
・日本では麻薬に分類されており、所持しているだけで違法となる
CBD=リラックス作用や鎮痛作用などの効果を持つ(合法)
・大麻草の茎や種子から抽出される成分で、脳に働きかけ、鎮静化作用がある
・神経に直接作用し、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質に対して反応するため、慢性的なストレスの緩和につながると期待されている

CBDがメリットをもたらすメカニズム

CBDは体内のいたる所に存在するカンナビノイド受容体と間接的に相互作用することで、「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」の働きを促進します。ECSとは人間の体内に備わっている生理的システムで、私たちの「行動・感情・免疫調整・認知機能」など、生きていくために必要な機能を調整する役割を持ちます。
ECSは外部からの強いストレスや老化に伴い、その機能が弱まることがわかっております。そこで、CBDに含まれる天然由来のカンナビノイドを体内に取り入れるとECSの働きが促進されるため、私たちの心と身体が本来あるべき正常な状態に戻るのです。

CBDはどんなメリットをもたらしてくれるの?


CBDの代表的な効果を紹介します。

リラックス効果

CBDに期待できる効果の1つにリラックス効果があります。CBDを摂取することで、ストレスや不安感が緩和されると期待されております。長期間ストレスや不安感を抱えてしまうと、うつ病などの精神疾患につながる恐れがあるとされております。
CBDを摂取すると、「セロトニン(別名幸せホルモン)」や「ドーパミン」などの神経伝達物質に対する反応に関わります。そのため、ストレスの緩和や精神的な不安を解消できるのではと期待されております。
実際に、CBDの摂取を続けた患者がうつ病や統合失調症などの症状緩和を実感したと、SNS上で発信したという海外の事例があります。あくまで個人の感想の1つであり、研究段階の内容ではありますが、今後の発表に期待がされております。

不眠症の解消 眠りの質の向上


不眠症への効果もCBD摂取の代表的なメリットです。
睡眠の質の改善は、CBDがECSの働きを増進させることに起因します。不眠症は精神的・身体的な様々な理由から発症するため、その原因がそれぞれ異なります。CBDを摂取してECSが活性化されると、ストレスや不安感の軽減に加えて、炎症の抑制、痛みやかゆみの緩和などの身体的な効果も享受できます。つまり、ストレスによる不安から眠りに付けない人にも、身体の痛みやかゆみで眠れない人のいずれにも有効とされているのです。
不眠症に悩む人がCBDの摂取を開始したところ、睡眠時間が延長したという研究結果は複数報告されているほか、CBDユーザーからの体験談として、眠りが深くなり睡眠時間が長くなったという実際の声もあがっております。

身体の痛みや炎症の緩和

身体的な効果としては、身体損傷や神経損傷による痛みや抗炎症作用、かゆみの緩和があるとされております。CBDが痛みに作用するメカニズムには、「カンナビノイド受容体」が関わってきます。カンナビノイド受容体のうち、CB2受容体という皮膚などの末梢組織や免疫系の細胞に多く存在している物質があります。CBDはこのCB2受容体と親和性が高く結合しやすいため、痛みを和らげる効果があるとされております。

妊娠中や授乳中でもCBDは使用できる?


CBDを日頃から摂取している方は、妊娠中や授乳中でもCBDの摂取を続けても良いのか気になるかと思います。CBDには不安感の解消や吐き気の改善などが期待できるため、つわりの症状を軽減させるためにCBD摂取の継続を希望されるかもしれません。
しかしながら、結論から申し上げますと、妊娠中や授乳中のCBD摂取は控えるようにして下さい。妊娠中や授乳中のCBD摂取の研究がほとんど無く、その安全性が保証されていないためです。実際に、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、妊娠中や授乳中のCBD摂取を避けるように警告しております。
ただし、これらのことはなにもCBDに限った話ではありません。そもそも、仮に臨床試験で安全が確認されている医薬品であっても、妊娠中や授乳中に服用できるかの判断は非常に難しく、大半はそのリスクの高さから医師が処方を避ける傾向にあります。妊婦や授乳婦での臨床実験自体の危険性が高いという理由からあまり行われることがなく、その安全性を確認するための十分な実験結果が無いためです。
CBD自体の安全性は証明されておりますが、妊娠中や授乳中のCBD摂取は母子のどちらにもどのような影響を与えるかわかっていないため、避けるほうが無難でしょう。

妊娠中や授乳中にヘンプオイル(ヘンプシードオイル)は使用できる?


CBDと似たアイテムに、ヘンプオイルがあります。CBDオイルが麻の様々な部位から抽出されるCBDを使用しているのに対して、麻の種子だけを原料として作られるのがヘンプオイルです。ヘンプシードオイルとも呼ばれます。
CBD(CBDオイル)とヘンプオイルは、どちらも大麻由来のため同じものと思われることが多いですが、全くの別物です。ヘンプオイルは活性作用を持たないため、CBDのようなリラックス効果を得ることはできませんが、非常に豊富な栄養素を含むため、スーパーフードとしての注目が高まっております。
そんなヘンプシードオイルには必須脂肪酸、ミネラル、ビタミンなど、胎児の成長に必要な栄養素が豊富に含まれております。CBDが一切入っていないヘンプオイルであれば、妊娠中や授乳中に摂取をしても問題ないとされております。あくまでCBDが含まれていないことが条件になりますので、購入する際は成分表示を必ず確認していただき、その製造元が信頼できるメーカーであるかどうかも確認することをおすすめいたします。
ヘンプオイルにつきましては、こちらを参考にしていただければ幸いです。

CBDオイルとヘンプオイルに違いってあるの?その効能や含まれる栄養素の違いを解説します!

まとめ


繰り返しになりますが、くれぐれも妊娠中や授乳中のCBD摂取は控えるようにしましょう。妊娠中や授乳中で、どうしても気分がすぐれない際には、かかりつけ医に相談して、適切な処置を受けるようにして下さい。
ありがとうございました。

Writer

TAIVAS オーナー 兼 編集長
横乗り3Sの業界活性化が地方の経済活性化に繋がり、社会を色々な面で豊かにすると信じて疑っていません。

編集長コラムも絶賛更新中!
https://giver.jp/category/takami-column

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