サーフィン初心者さんで、サーフショップのサーフィン体験が楽しくて続けてみたいと思った方は多いでしょう。
立てたら楽しいでしょうしまたやりたいと思うかもしれません。
しかし、サーフショップによる安全性が確保された浅瀬で誰かに押してもらうサーフィンと、フリーサーフィンは大きく違います。
サーフィンにハマっている人だって海は怖いものですが、それを凌駕するほどサーフィンは気持ちのいいスポーツです。
まだサーフィンを始める前で興味がある人も、サーフィンの危険とその回避方法を知っておけば、安全にサーフィンを楽しむことができます。
Contents
サーフィンで怖いものNo.1 波
サーフィンの舞台は海という大自然です。
母なる海は、雄大で美しいですが時に荒々しく恐ろしいものです。
さらに、サーフィンでは風も関係しますし、台風のような大荒れの天候だとしても最高の波が来ることもあります。
サーフィンができる恩恵である大自然パワーですが、同時に命を奪う危険のあるものです。
大自然の危険と回避方法を知っておきましょう。
波にもまれて息が続かない!ワイプアウトから気をつける
海で一番怖いことは、溺れてしまうことではないでしょうか。
サーフィンは波に乗るスポーツですが、波にもまれるスポーツでもあります。
ワイプアウト(※)したらまるで洗濯機の中にいるように、波に翻弄されてもみくちゃになってしまうのです。
(※)ワイプアウトとは、ボードから落ちること、転び方などの意味。
大きい波であればあるほど、海に落ちた後の波のもまれ方は激しく、大きく沈むことで浮上できずに苦しい思いをします。
息が続かないので最悪溺れますし、どちらが上かもわからない状態はとても怖いものです。
上手なワイプアウトの方法
ドルフィンで潜って波を避けながら沖に出ることと同じくらい、ワイプアウトはサーフィンを始める段階で覚えておいたほうがいいでしょう。
上手なワイプアウトのポイントは5つです。
1.落ちるときはなるべくお尻から
上手なサーファー達はワイプアウトもアクロバットに落ちたりしますが、浅いところで派手に頭から落ちると首の骨を折ってしまうこともあります。
落ちるならなるべくお尻からが安全です。
2.ワイプアウトする時に手足を広げていると深く沈みすぎない
3.水中に入ったら丸くなることで、水流に逆らわずになすがまま耐えるのみ
4.水中ではパニックにならずに、冷静にリーシュの位置を確認
リーシュは浮いているボードと繋がっていて、もまれつつもリーシュで位置を確認できればとりあえず水面の場所はわかるので安心です。
5.手から水面に出して、ボードを掴んでから這い上がる
手から水面に出ることで、上がる瞬間に水面に誰かいたり、フィンやノーズがあって刺さってしまうリスクを防げます。
また、大きい波にチャレンジすることも大切ですが自分の力量を見誤ってはいけません。
初心者であれば、混雑していたり大きい波の時は特に、無理をしないことも大切です。
流される恐怖、離岸流の逃げ方
浜で見ているととてもわかりやすいのに、実際に海に入っている本人達はなかなか気づけないのが波の流れです。
流されてしまい溺れることで海で命を落とす人は毎年何人もいます。
サーファーはボードがあるので流されたからといってすぐに溺れることもありませんが、パニックにはなるでしょう。
流れは相当強い力で引っ張っていくのでみるみる陸から離れていき、初心者ならば相当不安になると思います。
流れに逆らおうとするととても体力を使うので、自信がない人は無理をしない方がいいでしょう。
離岸流であれば、流れが強く危険な水域に幅がありますから、浜と平行に進むと危険な流れのある幅から逃げることができます。
雷が鳴ったら即避難
台風のコンディションですら海に入るサーファーですから、雨が少し降っているくらいならもう濡れているので気にしない人が多いです。
ですが、どんなにいい波でも即海から上がるべきなのは雷です。砂浜に雷が落ちることもあります。
音がしているだけでもどこに落ちるかわかりませんし、海では水を通して広い範囲で感電します。
雷の可能性を感じたら低い姿勢でパドリングして海から上がり、車や屋内に避難しましょう。
サーフィンで怖いものNo.2 海洋生物は制御不能
自然と同じくらい対応がしづらいのが海洋生物です。
日本は大型魚類がサーフィンできるような沖合いにいることが少ないので、海外よりは安心です。
サーフィンをしていなければ水族館で見る程度で、攻撃的に遭遇することはないような生き物にも出会うので警戒しておきましょう。
ジョーズの恐怖、サメ
海で一番出会いたくないのはサメではないでしょうか。
日本では見かけないので、海外にサーフトリップするときは注意してください。
プロサーファーでもサメに腕を持っていかれた人もいますし、シャークアタックで死亡事故は後を経ちません。
光るものや血の匂いなどで近づいてくることもあるので、海に入る時は装飾品はつけず、傷がある時は入水は控えましょう。
オーストラリアなど頻繁にサメが出る地域では、サメが確認されるとビーチに素早く知らせてくれるようなので、言葉が分からなくても周りのサーファーが軒並み上がり始めたらその流れに乗りましょう。
くらげは日本でも要注意
くらげは日本でもいますし、関西から以南ではクラゲの数は増えていくので注意が必要です。
くらげは刺された瞬間に痛い上に、跡にもなります。
クラゲの種類によっては時差で症状が出てきたり、何度も刺されているとアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
腫れや痛みがひどい時は触らずに病院にいきましょう。
刺された部分にクラゲの触手がまだある時、素手で取ろうとすると手にも毒が広がってしまいます。
強く擦らず、タオルなどで撫でるようにするといいです。
真水よりも海水で洗い、そのあとは氷や水で患部を冷やすようにしましょう。
予防としてはクラゲ避けの日焼け止めがあるので、塗っておくと安心です。
エイは踏んづけてしまうと大ごとに!
エイは海にいるだけで攻撃してくるということはないのですが、踏んづけてしまって刺されることがあります。
浅瀬のうちはパドルせずに歩きながら移動もできますが、エイの心配をするなら浅瀬でもパドルをすると安心です。
エイの場合は刺された瞬間からとても痛いので、サーフィンどころではなくなると思います。
エイに刺された時は、冷やすと痛みが増強します。
クラゲよりも重い症状が出やすいので、汚れをざっと流したらお湯につけて痛みを緩和させながら、即刻病院に向かいましょう。
海のなかだけじゃない!陸にはトンビ
危ない生物は何も海の中だけではありません。
ご飯を砂浜でのんびり食べようと思っていたらトンビに取られてしまうこともあります。
トンビは置いてあるものだけでなく、いざ食べようと人間が持っているものですら狙ってきます。
猛禽類の鋭い爪で顔に傷をつけられてしまうかもしれません。
砂浜で食べ物を食べるときは、空にも注意しましょう。
不安な場合は車の中で食べることをお勧めします。
サーフィンで怖いものNo.3 どんなスポーツでも怪我はつきもの
サッカーをしていても、野球をしていても怪我はつきものです。
サーフィンは、野球肘や膝痛、腰痛などの他のスポーツによくある習慣痛のようなものは少ないです。
ですが、他のスポーツ同様に接触することで起こる怪我は大仰になりがちなので注意が必要です。
切り傷はサーフィンの怪我の中でも多い
水に触れて肌がふやけた状態で、いろんなものが落ちている砂浜や岩場、海を行き交うので切り傷は必然と多くなります。
また、ボードのノーズやフィンも鋭利なので、肌の状態やスピードによっては縫うほどの大怪我になることもあります。
自分のボードで傷つけてしまうこともありますし、混雑した状況では気をつけていても他の人との接触によって病院送りになることもあります。
血が流れているような時は、サーフィンは諦め、患部を綺麗な水で流して心臓より高いところに維持しながら病院に向かいましょう。
骨折は体のどんなところでもありえる
地面に打つよりは衝撃が少ないと思いがちな海ですが、骨折することもあります。
ボードがスピードに乗っている時に当たるのもとても危険ですし、浅瀬でのワイプアウトも危ないです。
サーフィンでは首や骨盤を骨折してしまうこともあり、その場合は誰かに助けてもらわないと海から上がることもできず二次被害を招きます。
混雑している海では当たるリスクもありますが、自分1人しか入っていない海は広々自由に使えるものの、もしもの時は救助が願えない不安もあります。
サーフィンは誰かと一緒に楽しむ方がいいかもしれません。
まとめ
どんなスポーツでも危険があったり、怪我への不安があります。
サーフィンの場合は危険に対する予備知識があれば、ある程度安全に楽しむことができます。
体に支障をきたす習慣障害もでづらいですし、水中で動くことで体力もつくので、天候や周辺状況に臨機応変に対応できれば、他のスポーツよりも安全かもしれません。
急に海外の大きな波にチャレンジするのではなく、少しずつ挑戦する波のサイズを上げていってクリアしていくことで、自信や実力をつけていくことでも危険を回避できます。
特に海の上では、パニックになるのは命取りなので冷静でいることも心がけながら、サーフィンを楽しみましょう。
バレエをベースにしたピラティス系のインストラクターです。
キッズサーファーの息子のトレーナーをしています。
親目線、トレーナー目線でサーフィンの魅力をお伝えします。
Instagram:@issey_boy
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