スノーボードのコラム

スノーボードのツアーについて知っておきたい基本知識とオススメゲレンデ12選

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10,395 views 2019-1-7 UPDATE

狭い国土内になんと400近くのゲレンデを有する日本。そんなにも多くの選択肢からどこへ行くかどうやって行くか、そしてどこに泊まるかなどなど、いざスノーボードへ行くためには考えなきゃいけないことが盛りだくさんです。

「スノーボードは好きだけど、旅行のプランニングはちょっと苦手……」という人や、「忙しくて細かいことを決める時間がない」なんて人も少なくないでしょう。
そんな場合は、スノーボードツアーの利用が一番!

ツアーって一体どんなものかや、ツアーに参加するメリット、ツアー選びのポイントなどを今回は紹介していきます。

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スノーボードツアーのメリット

毎年秋頃から旅行会社の店頭にパンフレットが並んだり、専門サイトなどでスキー&スノーボードコーナーが登場するパッケージツアー。
これらのツアーは、移動手段からゲレンデのリフトチケット、宿泊施設、食事、レンタル品の手配まで、すべてがひとつのパックになったものです。バスツアーや新幹線・電車を利用したツアー、マイカープラン、飛行機を利用したツアーなど、好みに合わせてさまざまなタイプがあるので、まずは行き先と交通手段から好みで選びます。

もちろん、ツアー発着地は日本全国にあります。関東・関西をはじめ、南は九州から北は東北まで、ツアーに参加すれば雪山から遠くに住んでいる人でも手軽にスノーボードを楽しみに行くことができるのです。
事前にツアーに申し込んでおけば、ツアー代金に交通費や宿泊費、リフト代などもすべてが含まれているので、現地で支払いをする必要なくスムースに過ごすことができます。
また、宿泊費+交通費+リフト代>ツアー代金となっているので、かなりお得に様々な施設やサービスを利用できるのがツアーの最大のメリットです。

なぜバスツアーはあんなに安い!?

特にバスツアーは格安のプランが多く、日帰りバスツアーなどはリフト代金とツアー代金がほぼ変わらないものもあるほど!
ゲレンデサイドからすれば、リフト代金がほぼゼロに等しくなったとしても、人に来てもらうことのほうが大事ということでしょう。
実際、ウィンタースポーツ人口全盛期のころに比べ、冬にゲレンデを訪れる人の数は激減しているので、少しでも多くの人を呼びたいというゲレンデの努力がそのリーズナブルな料金設定の裏にはあるのです

それはもちろんゲレンデ近くの宿泊施設も同じ。
なので、超お得ながらも、充実した内容のツアーが多く登場しています。中には全くの初心者でも安心の、スクールがついた初心者向け”デビュープラン”なんかも登場しています。
基本的なツアーには交通費、リフトチケット代金、宿泊代金が含まれますが、オプションや特典などで以下のようなサービスもあるので、ぜひツアーの特徴を吟味して最大限に利用しましょう。

■基本的なツアーに含まれるもの
交通費、宿泊費、リフト代

■オプションなどで利用できるもの
-スクール利用券
-レンタル利用券
-ランチ利用券
-温泉施設利用券
-お土産割引
など

スノーボードツアー選びのポイント

では、ツアー選びの際のポイントを見ていきましょう。

①交通手段

主にバス、電車(新幹線)、マイカーがあります。(北海道の場合はもちろん飛行機利用。)

バスの場合

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夜発と朝発がありますが、夜発だとバスの中で寝て朝イチにゲレンデに到着し、そのまま滑走することができるので、より多く滑りたい欲ばりな人にはピッタリです。
集合場所に、スノーボードの道具を持った人達が集結している姿を見ると、マイカーや電車で行く時には味わえない高揚がありますよね。

ネックになるのは移動時間。
長時間になるので車内は多少窮屈ですが、ツアー代金がもっともリーズナブルなのがバスツアーなので、なるべく安く行きたい学生若者に人気があります。

電車(新幹線)の場合

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東北新幹線や北陸新幹線の開通により、新幹線を利用してゲレンデにアクセスする手段が増え、より多くの雪山が近くなりました。
東京駅から新潟の越後湯沢駅まで約1時間20分、長野駅まで約1時間20分、新青森まで約3時間で行くことができ、ゲレンデ近くにある駅まで短時間で快適に移動できるのです。

電車利用のメリットは、移動時間が短くて済むことや、万が一予定の列車に遅れても次の便を利用できるなどより自分たちのペースで動きやすい点です。
窮屈な車内に長時間缶詰になることが苦手な人は、多少金額がアップしても電車利用にしたほうが、ストレス無く過ごせていいでしょう。

デメリットとして、電車にスノーボード道具の一式を持ちながら乗らなければなりませんが、お金に余裕があるならば事前に道具一式をスキー場に宅急便で送っておくと、とても楽でスマートに移動することができます。

マイカーの場合

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車があることが大前提になりますが、レンタカーの利用という手段もあります。

マイカープランの場合には現地までにかかる交通費は自己負担することになるので、ツアー代金に交通費は含まれません。
現地まで自力でドライブすることができるならば、燃料費や高速代金を同行する人数で負担し合うことで、交通費をかなり安く抑えることができます。
マイカーであれば自宅からドアtoドアで目的地に向かえるし、途中で自由に寄り道をすることもできます。
ただし、雪山に車で行くならば、スタットレスタイヤの着用が必須です。雪道用のチェーンがあったとしても、安全を第一に考えるとノーマルタイヤで行くことはオススメできません。
雪道の運転に自信が無い限り、バスや電車を利用したほうが安心して旅行を楽しめるでしょう

参考記事

R/ForA magazineでは、スキー場に車で行く時に避けては通れない雪道運転の注意点とスタッドレスタイヤ・チェーンの知識や特徴を解説しています。
雪道の運転に慣れていないけれど、マイカーでスキー場に行きたい!と考えている人は是非読んでみて下さい。

雪道運転で注意すべき点とスタッドレスタイヤとチェーンの基本知識

#スノーボードのコラム
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②ゲレンデ選び

前述したとおり、国内にはかなりの数のゲレンデがあるので、行く場所をひとつにしぼるのはなかなか難しいですが、エリアやゲレンデごとに特徴や強みがあるので、滑りのレベルや目的に合わせて選ぶといいでしょう。

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例えばパウダーが好きならば、よりいい雪質を求めて北海道や豪雪エリアの妙高、標高が高い白馬エリアのゲレンデなどに行けばパウダーのヒット率がアップしてオススメだし、パークでみっちり遊びたければ、群馬や湯沢エリア、岐阜などにパーク好きやライダーが集まるゲレンデが多く点在します。
まだビギナーであまり大きすぎるゲレンデに行っても持て余してしまいそうならば、あえて小さめのゲレンデを選んで空いている中でマイペースにみっちり練習するというのも手です。
また滑る山だけじゃなく、温泉があるかなどの条件で選ぶのもいいでしょう。
とにかく、スノーボードツアーでもっとも重視すべきはメインの目的でありもっとも多くの時間を過ごすはずのゲレンデなので、しっかりとデータを参照して行き先選びをすることがポイントになります。

項目別・おすすめゲレンデ

とにかく広~いゲレンデ

★ニセコ(北海道)
01_ニセコ

web : niseko.ne.jp
アンヌプリ国際、ニセコビレッジ、グラン・ヒラフ花園の3エリアに分かれているが、全エリア共通券をゲットすれば一日じゃ滑りきれないほどに広い。
もちろん極上パウダーも有名!長めの休暇があればぜひ行きたい場所

★山形蔵王スキー場(山形)
02_山形蔵王

web : www.zao-ski.or.jp
樹氷が有名な山形蔵王は東北最大級のスノーエリア。
コース数25、最大滑走距離は10kmと満足の滑り応え!

★志賀高原(長野)
03_志賀高原

web : www.shigakogen-ski.com
日本最大級の規模を誇る志賀高原エリアには、なんと全19スキー場、79コース、50基以上のゴンドラとリフトがある。
一日で全部滑りきることは不可能なレベル!

★白馬八方尾根(長野)
04_白馬八方尾根

web : www.happo-one.jp
長野オリンピックのアルペンスキーレース競技会場としても有名で、日本の単体のスキー場としては最大規模。
特に上級者を満足させるスティープなコースが魅力。

パークが充実しているゲレンデ

★川場スキー場(群馬)
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web : www.kawaba.co.jp
ムラサキスポーツ、DC、FLUX、SANTA CRUZとビッグブランドのプロデュースによるパークと初心者向けの全4パークがあり、全レベルの人が楽しめるパークが充実。

★神立高原スキー場(新潟)

06_神立

web : www.kandatsu.com
首都圏からもっとも近い100%天然雪のゲレンデで、パークはあの石川敦士率いるSCLOVERがプロデュースする。
土休日前夜は4時までのオールナイター営業も!

★hakuba47(長野)

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web : www.hakuba47.co.jp
HYWODがパークプロデュースを行う47パークはハーフパイプを完備し、ビッグキッカーも有名で、多くのライダーが撮影に訪れることでも有名。日本有数のレベルの高さが自慢。

★高鷲スノーパーク(岐阜)

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web : www.takasu.gr.jp
レギュラーパイプとスーパーパイプ2本を有し、ビギナーから上級者まで楽しめるバランスのいいパークを整備する。ゲレンデはダイナランドと合併してパワーアップした。

初心者にお勧めゲレンデ

★たんばらスキーパーク(群馬)
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web : www.tambara.co.jp
ファミリー・子どもにやさしい群馬のゲレンデで、関越・練馬ICから約2時間とアクセスも良好!
コース全体の80%が初中級者向け。

★苗場スキー場(新潟)
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web : www.princehotels.co.jp
ゲレンデ下部だけでなく上部にも初心者コースがあり、景色を楽しみながら練習できる。
”エンターテイメントリゾート”をコンセプトに掲げ、アフタースノーも充実!

★菅平高原スノーリゾート(長野)

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web : sugadaira.com
全体が3つのエリアに分れた全レベル対応の広いゲレンデで、緩やで広いビギナーコースも充実する。
滑走エリアが広いため比較的空いていて練習しやすい。

★白馬栂池高原スキー場(長野)

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web : www.tsugaike.gr.jp
ビッグスケールのゲレンデだが、コース幅なんと2000mもある緩やかな”鐘の鳴丘ゲレンデ”は初心者にもってこい!
ゲレンデ下部はすべて緩斜面なので、みっちり練習できる。

③宿泊施設選び
同じゲレンデへのツアーでも、宿泊施設に応じて料金設定が変わったりします。
利用者が、とにかくリーズナブルに行きたいか、せっかくだからちょっとリッチにいい宿に泊まりたいかなどのさじ加減で選べるようになっているのです。
ただし、具体的に宿が指定できる場合と同等クラス内で指定できない場合があります。
旅館、ペンション、コテージ、プチホテル、リゾートホテルなど、ゲレンデ周辺にはさまざまなタイプの宿泊施設があるので、自分や同行者がもっともリラックスして過ごせる場所を選ぶようにしましょう。
こじんまりとした宿ならばよりアットホームに過ごせるし、大型ホテルならプライベートな時間をを満喫できるはずです。


お得にラクして楽しめちゃうスノーボードツアー、これは利用するしかないですね!
いよいよシーズンインも近づいてきたので、そろそろ行き先選びをはじめてみてはいかがですか?

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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