スノーボードのコラム

北海道で本当に滑るべきゲレンデ~サッポロテイネ編~

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7,898 views 2019-3-20 UPDATE

■個性豊かな北海道のゲレンデ

ウィンタースポーツのメッカとして、

国内はもとより海外からも多くのスノーボーダーが訪れる北海道。

豊富な積雪と良質な雪質は人々を魅了してやみません。

しかし、一口に北海道とは言っても四方が海に囲まれた島国であり、

地域を分断するようにそびえる山脈などの自然条件により、エリアによって全く違う気候、気象条件をもたらします。

その為ゲレンデひとつひとつに個性があり、それぞれに違った面白さがあります。

今回は北海道在住の私が、本当に面白い北海道のゲレンデと、その楽しみ方について、リアルな情報をお届けしたいと思います。

評判次第でシリーズ化(?)もしたいと思うので、ぜひ最後までお付き合いください(笑)

■抜群のアクセス「サッポロテイネ」

今回ご紹介するのは札幌市にあります「サッポロテイネ」というスキー場です。

標高1023mを誇る「手稲山」を切り拓き造られたスキー場で、豊富な地形にはファンが多く、スキーヤー・スノーボーダー問わず高い人気があります。

山頂エリアの「ハイランドゾーン」と山麓エリアの「オリンピアゾーン」の二つのエリアがあるのですが、

ハイランドゾーンは滑りごたえのある中~急斜面とキレイに整備されたパーク、豊富な地形からなるバックカントリーエリアが大きな魅力です。

オリンピアゾーンはファミリーでも楽しめる緩斜面や、幅の広い綺麗な圧雪バーンが気持ちいい中斜面など、より幅広いレベルの人達が楽しめるエリアです。

サッポロテイネの大きな魅力の一つが「抜群のアクセスの良さ」です。

札幌市中心部から車で約40分、手稲山のふもとの手稲ICまで高速道路を利用すれば、およそ30分で到着することが出来ます。

札幌近郊に有名なスキー場は他にもあるのですが、山深い道を一切走ることなくアクセスできるのはココくらいです。

北海道外からのトリップでお越しの方には、夜はススキノでのナイトフリーラン、からの翌日テイネがおすすめのルーティンです。

夜の部が少々盛り上がりすぎても、余裕で朝イチのリフトに間に合います。

また、最寄りの「手稲駅」から路線バスが出ており、車を所有しておらずとも容易にアクセスが可能です。

詳しくはJR北海道バスのホームページをチェックしてみてください。

■バックカントリーに寛容

サッポロテイネはバックカントリーに対して理解があることでも知られています。

多くのスキー場でコース外への侵入は厳重に禁止されていると思いますが、

サッポロテイネでは山頂ゲートからのエントリーに限り、バックカントリーエリアへの立ち入りを容認しています。

もちろん、スキー場の管理区域外ですので自己責任が伴いますが、単に禁止とするのでなく、一定の理解の理解を示してくれるのはありがたい事です。

また、エントリーするのに数百メートルあるかなくてはいけないので、一般の方の立ち入りが少なく、パウダーの競争率が低いのも嬉しいポイントです。

■北海道内トップクラスのクオリティを誇るパーク

サッポロテイネのパークは北海道内でもトップクラスのクオリティを誇ります。

パーク運営を行うのは「WHITEOUT DESIGN」という地元札幌の企業です。

キッカーやレールといった基本のアイテムはもちろんですが、

想像力が試されるようなユニークなアイテムを設置しているのも特徴で、1シーズン通っても全く飽きのこないレイアウトを提案してくれます。

それもそのはず、ディガーである彼らも根っからのスキーヤー・スノーボーダー。

実際に自分達で手稲山の至るところを滑り倒したローカルです。

パーク内を常に巡回しアイテムに異常はないかチェックしてくれているので、安心してエントリーすることが出来ます。

■海外ライダーもお忍びで

公式ホームページをチェックしていただければわかるとおり、巨大なスキーリゾートとうわけではありません。

しかし、良質なパウダースノーとバックカントリーエリアの豊富な地形は人気が高く、海外ライダーがお忍びや撮影で訪れることも少なくありません。

世界中の山を滑った彼らが訪れるくらいですから、ゲレンデのもつポテンシャルの高さを感じます。

もうしばらく前の話ですが、私がいつも通り滑りに行くとトイレからダニー・キャスが出てきたのには驚きましたね。

■初心者やファミリーにも優しい「オリンピアゾーン」

ハイランドゾーンから約1.7kmの連絡コースを滑り降りると、オリンピアゾーンに到着します。

ビギナーでもチャレンジしやすいウェーブやバンクが造成された「ビギナーズクロス」

リフトに不慣れな人でも乗車しやすい「ローディングカーペットシステム」

初心者ゲレンデに設置された「トンネル型スノーエスカレーター」

ソリ遊びやチューブ滑りが楽しめる「キッズパーク」など、初心者やファミリー層にも優しいコースと設備が多いのが特徴です。

また18-19シーズンには広く綺麗なスキーセンターが新設され、より快適にスキー・スノーボードを楽しめるようになりました。

■街から一番近い本格ゲレンデ

サッポロテイネは本格的なスキー・スノーボードを楽しるうえ、

市街地からの抜群のアクセスの良さも兼ね備えた「本格都市型ゲレンデ」と言えるでしょう。

今まで事がなかったという方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

Writer
大谷康介
大谷康介 ライター・エディター

スノーボード歴20年目に突入。
パークディガー、ショップスタッフ、圧雪オペレーターなど、数々のスノーボードの仕事を経験。
北海道生まれ、北海道育ちの生粋の道産子。

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