カービングターンの習得はスノーボード上達への近道です。
スノーボード初心者の頃のターンといえば、テールをずらし、ドリフトのようにしながらターンをしていく“ドリフトターン”がメインだったと思います。
しかし、スノーボードが上達するにつれ、絶対に避けては通れないものに“カービングターン”というものがあります。
このターンを習得することにより、グラトリ、ジブ、フリーランなど、出来ることがどんどん増え、スノーボード全体が上達していきます。
そこで記事では、そんなスノーボード初心者のためのカービングターン習得方法を、3ステップに分けてレクチャーしていきます。
Contents
カービングターンとは
カービングターンとは、(Curve 曲線)からきていると思われがちですが、実は(Carve 掘る)からきています。
板を立て、ゲレンデに深い溝を掘り、減速せずに滑走していく。
それがカービングターンなのです。
ドリフトターンと比べると、一本のエッジに乗り、バランスを取りながら滑走していくため、少し難易度は上がります。
そんなカービングターンを習得する為のステップを紹介していきましょう。
カービング習得への道 3ステップ
ステップ1 小さくなる(ニュートラルポジション)
まずは、今までのほぼ棒立ちの状態から、少し小さくなりましょう。
ズレのあるターンからカービングをしようとしたとき、板を立て、そのまま倒れていけばいいと思いがちですが、これではすぐエッジが抜け、失敗してしまいます。
何故なら外力(遠心力、引力など)が強まり、ボードに加わる圧、“加重”に耐えられなくなるからです。
小さくなることにより、その力に負けず、綺麗なターンをしていけるようになります。
ポイントは、右足に7割~8割体重を乗せていき、残りの2割~3割を前足の方に上半身で被せていきます。
腰に紙を挟んでいくようなイメージで折りたたみましょう。
俗にいう、“ニュートラルポジション”です。
この姿勢ができたらそのまま滑ってみましょう。
練習方法として、この小さくなった姿勢のまま、直滑降からターンの内側に入るようなイメージで、倒れてみましょう。
徐々にポジションがわかってくるはずです。
転ばずターンが繋がるまで繰り返しましょう。
ステップ2 進行方向に首を向ける(ローテーション)
ステップ1で、小さくなった姿勢(ニュートラルポジション)のままターンができるようになってきたら、次に、ターンをしていく方向にしっかり首を向け、自分が行く場所を見ながらターンをしてみましょう。
そうすることにより、その方向に肩が回り、次に腰、膝と旋回し、ボードが進んでいく方向にしっかりついていくことができます。
これが、“ローテーション”と言います。
このローテーションができていないと、ボードの進行を妨げてしまい、ボードを立てられるようになって、エッジも切り替えられるのにうまくターンができず、ただ落ちていくだけのような滑りになってしまいます。
例えば、自転車や車を運転するとき、自分がこれから進んでいく方向を見ていくのと一緒です。
練習では、最初のうちは少し大げさに、肩や腰を回してみましょう。
自分が思っているより回すくらいで丁度よかったりします。
そこから少しずつ調整していきましょう。
ステップ3 ニュートラルポジションよりさらに小さくなる (さらに加重に耐える)
ステップ1、2と練習をしてくると、きっとずれたS字ではなく、ボードを立てて一本線でS字が描けるようになってきていると思います。
最終となるステップ3では、ステップ1で話した、加重にさらに耐えていくため、ターンピークでニュートラルポジションよりさらに小さくなってみましょう。
ターンピークというのはS字の一番外側、ふくらみの部分より少し下です。
そして、小さくなる時、椅子に座っていくようなイメージで小さくなっていきます。
ターンピークで一番小さくなり、ピークを越えたらまたニュートラルに戻ってきましょう。
練習として最初は、ピークを越えたらニュートラルの姿勢より立ち上がり、エッジが切り替わったらニュートラルより小さくなるを繰り返し、大げさにやってみてください。
段々と一番小さくなるべき場所がわかってくると思います。
さらにコツは、手を雪面につきに行かないことです。
手をつきに行ってしまうと、”内倒”といって、バランスが取れなくなってしまいます。
小さくなった結果、触ってしまったくらいの気持ちで滑りましょう。
上級者の人が触っているように見えますが、あれは限界を超えた結果触れてしまっているだけなので、初心者の頃は、自分から触りにいかないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回、スノボー初心者の人に向け、ずらしながら滑る”ドリフトターン”から、ボードを立ててエッジで滑る”カービングターン”習得へのステップを3つ紹介しました。
カービングターンは、手段であり、目的にもなるものです。
人によりその意味は変わりますが、上達には欠かせません。僕自身、ジブ上達のために練習しました。
今ではカービングターンの方が楽しくなり、日々ゲレンデに溝を掘り続けています。
皆さんもカービンターンを習得し、一緒にゲレンデを思うまま滑走しましょう!
これができるようになった頃初心者を抜け、ゲレンデでの遊びの幅も広がっていることでしょう。
Let’s go snowboarding!!
TAIVASは、スケートボード・スノーボード・サーフィンの最新動画や最新情報、役立つコラムなどを配信する3S総合ウェブマガジンです。 3Sに関連するアパレル情報やアイテム情報なども配信しております。
-
スノーボード用デッキパッドの選び方と長持ちさせるための貼り方を解説!
スノーボード用デッキパッドの選び方と長持ちさせるための貼り方を解説! -
【脱初心者向け】初めてでも失敗しないスノボの基礎・持ち物・練習を解説!
【脱初心者向け】初めてでも失敗しないスノボの基礎・持ち物・練習を解説!
https://giver.jp/wp-content/themes/new_rfora -
スノボでネックウォーマーはいらない?必要?代替品についても紹介
スノボでネックウォーマーはいらない?必要?代替品についても紹介 -
【初心者上達&足の疲労を軽減】スノボのスタンス幅と角度の見つけ方
【初心者上達&足の疲労を軽減】スノボのスタンス幅と角度の見つけ方
関連記事
-
絶対に転ばない!リフトの乗り降りの簡単テクとは
絶対に転ばない!リフトの乗り降りの簡単テクとは -
リゾートバイトのとある一日の流れ~リフトスタッフ編~
リゾートバイトのとある一日の流れ~リフトスタッフ編~ -
驚くほどに単調な行動を意図的に変えることで見えてくる世界
驚くほどに単調な行動を意図的に変えることで見えてくる世界 -
行け!角野友基。オリンピックの頂点へ
行け!角野友基。オリンピックの頂点へ -
初心者はスノーボードをレンタルしないと後悔してしまう3つの理由
初心者はスノーボードをレンタルしないと後悔してしまう3つの理由 -
日本が誇るスノーボードブランド”YONEX”を深く掘り下げる
日本が誇るスノーボードブランド”YONEX”を深く掘り下げる
Most Popular
-
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』
1969749 views スノーボードで使う道具
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』 -
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド
1775993 views スノーボードで使う道具
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド -
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。
1295611 views スケートボードで使う道具
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。 -
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
793027 views スノーボードで使う道具
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング -
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
792534 views スケートボードで使う道具
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
Tag
- 27club (2)
- 686 (2)
- A BATHING APE (3)
- ACE Trucks (2)
- adidas (13)
- adidas skateboarding (9)
- Alltimers (1)
- Apparel (77)
- Art (25)
- Bag (3)
- Baker (3)
- Bape (2)
- Ben Ferguson (3)
- Berrics (6)
- BILLABONG (4)
- Boo Johnson (2)
- Boots (2)
- BURTON (16)
- BURTON presents (10)
- Cap (3)
- Casper Brooker (1)
- Chris Joslin (3)
- Converse (8)
- DC (5)
- DUNK (1)
- ELEMENT (6)
- Emerica (3)
- FTC (1)
- G-SHOCK (5)
- GO SKATEBOARDING DAY (2)
Recommend
-
CBDベイプおすすめの使い方とは?効果やリキッドの関係性を解説
-
不調改善に効果的!CBDオイルの高い効果&気になる副作用&口コミを徹底分析
-
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。
-
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
-
あまり知られていないスノーボードのスプレーワックス・簡易ワックスの3つメリットと作業工程
-
NYではすでに人気!?CBD石鹸の効果とは?話題のCBDバス商品について
-
サーフボードの選び方と有名サーフブランド14選
-
【2022年最新】スノーボードウェアの選び方と有名ブランド紹介
-
失敗しないデッキテープの貼り方と有名ブランド紹介
-
ウェットスーツの選び方の知識をつけてサーフィンをより快適に