サーフィンのコラム

サーフィン初心者は知っていてほしい ポイントでの海と人の眺め方②

サーフィン初心者は知っていてほしい ポイントでの海と人の眺め方②の画像
5,706 views 2020-3-23 UPDATE

前回の続きです。
🔽前回の記事はこちら

サーフィン初心者は知っていてほしい ポイントでの海と人の眺め方①

#サーフィンのコラム

テイクオフ練習中、もしくはうねりを斜めに進むことを練習中の方に向けて「ポイントでの海と人の眺め方」について書いています。

前回は、

1.波は自分にとって大きすぎないか

2.「海」と「人」の『流れ』を見る

と、ここまできました。

いよいよ、自分の入る場所を決めていきます。

 

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3.自分が入って練習できそうな場所を探す

ここで、一番大切なことは、練習できそうな場所を探すということです。

いい波に乗るということではないです。

いい波を取りに行くと中上級者との取り合いになり、まず初心者に勝ち目はありません。

いい波どころか、波に乗れないまま時が過ぎていきます。

 

テイクオフして、さらに1回くらいターンができれば最高って感じで波を探します。

 

不思議なことに、練習できそうな波をこつこつ拾ってサーフィンしていると、1本くらいそこそこいい波がきたりします。

もし、その波にうまく乗ることができたなら、その1本だけでその日はきっとHAPPYな気持ちになれます。

 

前回の画像を見てみます。

宮城県 仙台新港 2020年1月25日 波のサイズ もも~腰ぐらい パワーのあまりない波

 

さてどこに入ろう? どこに入れば練習できるだろう?

 

「人数が少ないので中上級者と一緒にオレンジの→から入る。」

この人数だとありですね。

では、仮に人が2倍くらいいたらどうしよう?

 

ここが行けそうです。青色の円のところです。

 

中上級者は、右側の緑のエリアを乗っていきます。アクションの数が期待できるからです。

左側の水色のエリアは乗れる距離が短いからかほとんど人はいません。

一人映っているサーファーは、真ん中のブレイクから波に乗ってその場所で波が終わったのだろうと推測されます。

テイクオフしてちょこっと当てて終了ぐらいでしょうか。

画面左奥にすぐカレント(離岸流:黄色のエリアあるので、あまり左方向には走って行けない感じです。

こういうところに入ってみましょう。

ポイントは、スープが消えずに岸まで続いているかということです。

スープが消えてなくなってしまうようなところでは、たいてい砂がついていなくて深くなっていて、そこがカレントの始まりだったりします。

スープが岸まで消えずに続いているということは、砂がついているという証拠です。

画像の左端もまだスープが続いています。

 

入ってみて予想以上にパワーがなく練習できない感じなら、場所を変えることも考えておきましょう。

 

他のブレイクも同様に眺めてみる

この仙台新港ポイントもそうですが、ブレイクが複数あることも多いです。

例えば、この画像のブレイクの両側にもブレイクがあってそこにも人が集まっていました。

多いところで7,8人でしょうか。

そのブレイクにも、同じような海と人の「流れ」があります。

探し方は、全く同じです。

2.「海」と「人」の『流れ』を見る

そして、

3.自分が入って練習できそうな場所を探す

のです。

もし、車で移動してポイントを変えたなら、もう一回

1.波は自分にとって大きすぎないか

を見て、

2.「海」と「人」の『流れ』を見る

そして、

3.自分が入って練習できそうな場所を探す

のです。

 

※例外のところ

こんなところは、例外です。

Youtube【HD】サーファーでいっぱいの鵠沼海岸  sky walkさんのチャンネル

真夏の湘南や関西の磯ノ浦のような激混みの海は、ルールが完全に崩壊しているので、ここでの話は通用しないと思います。

こういう海に入るのであれば、とにかく安全に気を付けて、ケガをすることもさせることもないように1日を終えてください。

練習???

あまりそういうことは考えなくてもいいんじゃないかなと思います。

その分、周りを見渡すことにエネルギーを使ってください。

くれぐれも、ケガをしたりさせたりすることのないようにお願いいたします。

 

😊練習問題

練習問題って大げさですけど、今からポイントの画像を見て自分なりに考えてみてください。

場所は宮城県亘理郡の阿武隈川の河口です。荒浜河口とサーファーたちに呼ばれているポイントです。

私の家から5kmのホームポイントです。東日本大震災後、がれきだらけで2年以上サーフィンができませんでした。

たくさんの方の努力でサーフィンができる海に戻りました。

話がそれました。

雨の後で川の水が入り込み茶色い海になっています。河口ポイントは荒浜に限らず雨後はよくこうなります。

このときは9月のとある日曜日午前9時半でした。

防潮堤の上から眺めた様子です。前乗りになりかけの人や、右と左の両方から乗りかけている人がいますね。(うまくサーファー同士でかわしてね…)

 

さて、どこに入ろう??

 

解答例

1から順に見ていきます。

1.波は自分にとって大きすぎないか

波のサイズは腰くらい。4人もテイクオフしているのでこれがセットの波だと思います。

うんと沖のほうを眺めてもこれ以上サイズの大きいセットが入ってくる感じはしません。

むしろ、これからサイズダウンかも…という感じさえします。

初心者も大丈夫そうです。

 

2.「海」と「人」の『流れ』を見る

そして、

3.自分が入って練習できそうな場所を探す

のです。

 

なんとなく、見えましたか。

ちなみに画面左端には、SUPがいます。SUPのインサイドは気をつけたほうがよいです。

ぶつかると大けがをするのは私たちのほうです。

 

最後に

いかがでしたか。

ここに書いてきたことがすべてではありませんが、サーフィン初心者の方にはきっと役に立つと思います。

ひょっとしたら、うまい人達に連れて行ってもらうから大丈夫だよと思っている人がいるかもしれません。

スクールに入ってやるから大丈夫という人もいるかもしれません。

確かにそれはとても安心かつ確実なことだと思うのですが(特にスクール)、

人に判断をゆだねてばかりいると、海を観察するという経験が積み重なっていかないです。

サーフィンをずっと楽しんでいくためにも、海と人を眺める経験を積んでいってほしいと思います。

経験者と同行しても、自分でポイントを見て自分なりの結論を出すように心がけるだけで大分違ってきます。

それは、将来のサーフトリップにつながってきます。

サーフボード持って世界中めぐってみたいもんです。

 

 

長々と書いてきました。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

Keep Surfing!

Writer

兵庫県出身。特別支援学校教員、スキーインストラクターを経て2011年宮城県へ移住。「たてなか接骨院」院長。 サーフィンは日課。フリースキーヤー。
Instagram @taisuke_tatenaka

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