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Rice28の『No! Bruise Disk Mark Sheet 』で大事な板を守れ!

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10,989 views 2018-12-12 UPDATE

スノーボードの寿命というのは長くても3シーズン位とされている。
これは、芯材やそのほかの材料がへたってしまい、本来の性能を上手く引き出せなくなってしまうためだ。

しかし、素材の劣化ではなく、外的損傷で板にダメージを与えてしまった場合、3シーズンとは言わず、1シーズンももたずに壊れてしまう場合もある。
障害物にぶつかり、板が破損してしまう場合や、ボックスやレールにひっかけ、ソールがめくれてしまう場合、キッカーで飛び過ぎてテールが折れてしまう場合など、あげればきりがない。

今回ご紹介するのは、Rice28から発売されている、『No! Bruise Disk Mark Sheet 』だ。
個人的には、板が折れてしまう原因の1位は、テール落ちによる板折れ、だと考えている。
※テール落ち:キッカーやパイプでジャンプをした際に、テールから着地してしまうこと。落下の衝撃に加え、ライダーの体重がテールに1点集中するため、後ろ足付近のバインディングからテールにかけての部分で板が折れてしまう。

この製品を、バインディングと板の間に挟むことで、バインディング周辺の強度を上げ、板が折れにくくしてくれる。また、板の上に貼り付けるだけなので、殆どのメーカーの板でも使用することができる。(しかも、板の乗り味や性能には殆ど影響しない)

※フィルムを張り付ける際は、バインディング取り付け位置を確認し、カッターでビス用の穴をあける。あらかじめビス用の穴が開いていないため、BURTONで採用しているThe Channelシステムでも問題なく使用することができる。

強度に関しては、この動画を観て頂くとよいだろう。

実際にこの製品を1シーズン使い(滑走日数は45日程)色々なシチュエーションで試してみたのだが、違和感なく滑ることができた。
製品自体がシンプルなフィルムなので、重量の変化も、バインディングの取り付け位置もかわらないため、つけていることすら忘れてしまう。また、粘着剤は強力なものを採用しているようで、多少乱暴に扱ってもめくれたり、はがれたりすることは無かった。

※透明フィルムを採用しているので、板のデザインに影響することもない

当製品について、Rice28のプロライダー井口氏にお話を伺ったので、その内容をご紹介しよう。

『この製品良いですね。後付けで板の強度を補強することが出来るという点に着眼点の良さを感じます。』
井口
『ありがとうございます。「板が折れてしまった」という話を多く聞いていて、メーカーとして何かできないかと考えた結果、このような製品にたどり着きました。』

『アクセサリーという形ではなく、板の構造に組み込んでしまえば良かったのではないでしょうか?』
井口
『板の構造を改良することでバインディング下を強化することは可能ですし、実際にそのような構造を採用している板もあります。しかし、新しい板を製造することだけがメーカーの仕事というわけでも無いと考えていまして、出来るだけ乗り手の目線で考えた結果、後付けのシートという形に落ち着きました。
後付けのシートにすれば、現在使用している板をそのまま使用することも出来るし、より手頃な価格で板を補強することができるので、コスパも良いですしね。』


『メーカーとしては、板が壊れたり、買替してくれる人が増えたら、その分売り上げあがると思うのですが。。。』
井口
『そんな考え方もできますね。。。いや、消費者側にメリットないしw。しかも、それめっちゃメーカーの都合やんw。もちろん売り上げは大事だと思いますけどね、ユーザーにはできるだけ長く板に乗ってほしいと考えているんです。』

『すばらしい。。。私の悪い性格が浮き彫りになってしまいましたね。。。』
『話をすこし変えますが、バインディング下にフィルムを張り付けるだけではなく、板全体にフィルムを張って、全体を補強してしまう。という案はなかったのでしょうか?』
井口
『板全体を補強すると、板のトーションやフレックスに影響が出て、板の乗り味が変わってしまうので、必要な場所のみ補強するのが理想なんです。推測ですが、乾さんがシーズンを通じて使用した際に、違和感を感じなかったのは、補強範囲を最小限に抑えているため、と思いますね。』

『このアイテムは、1,600円という価格設定なので、友人への贈り物としても気軽に買えますね。この価格であれば、あげるほうも、もらう方も気を遣わない範囲と思いますし、なかなかナイスな価格設定かと思います。』
井口
『、、、なんか、ありがとうございますw。贈り物として購入して頂いているかは正直わかりませんがw、出来るだけ価格を抑えているので、使用している板全てに装着してもらいたいですね。』

『ちなみにこの製品は、どこで買えるのでしょうか?』
井口
『近所のスノーボード取扱店にご相談頂くか、弊社Webストアでもお買い求めいただけますよ』

『装着も簡単、板の乗り心地も変わらず、簡単に購入できる。いい商品ですね。本日は有難う御座いました。』
井口
『ありがとうございます!』

井口氏と、この製品についていろいろとお話したが、ここまでユーザー目線で製品化しているプロダクトとは思わなかった。
ユーザー目線での製品開発に定評のあるRice28らしい、ユーザー想いのアクセサリーと言えるだろう。

Writer
乾 海老雄
乾 海老雄 チーフライター

元スノーボードインストラクターのIT系Webライター

長野や北海道、マウントフッド(アメリカ)、ウィスラー(カナダ)等
様々なスキーリゾートを転々とした後、東京に落ち着く。
現在はWeb制作を行う傍ら、スノーボード系のライティングを行う日々。
妻と娘の3人家族の35歳。

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