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【初〜中級者向け】スノーボードゴーグルの選び方とレンズの色ごとの違いを紹介!

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スキーとスノーボードの世界では、ゴーグルは欠かせないアイテムです。

特に、レンズの色は重要で、これによって視界の明るさやコントラストが大きく変わります。

今回は、レンズの色選びに焦点を当て、天候に合わせたレンズの基本的な知識と使い分け方について詳しく解説します。

これにより、あなたは雪山での安全性を高め、快適な滑走を実現することができるでしょう。

この記事を担当させていただくのは、世界で最も有名なウィンタースポーツ企業の一つであるSalomonで働いた経験もあり、現在もスノーボードインストラクターの資格を保持している奈良岡です。

私の経験から、以下のことをお伝えいたします。

  • スノーボードゴーグルを身につける理由
  • ゴーグルを買う際に気をつけるポイント
  • レンズの色ごとの違いとおすすめの色

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スノーボードゴーグルを身に着ける理由

スノーボードゴーグルを身に着ける理由スノーボードゴーグルは、ただのファッションアイテムではありません。

ゴーグルの主な役割は、目を保護することです。

これには、

  • 雪や氷、木の枝や小石から目を守ること
  • 強い日光や紫外線から目を保護すること
  • 他人の板やストックからの衝撃を防ぐこと
  • 強風から目を守ること

が含まれます。

さらに細かくいうと、プロテクターとして転倒時に顔を守る役割も果たし、雪目(紫外線で目が炎症してしまうこと)を防いでくれるなど、ゴーグルを着用しない場合と比べ、さまざまなリスクを軽減してくれるのです。

また、ゴーグル表面のコーティングの質も重要で、悪天候時の視界に大きく影響します。

斜面の凹凸や風の流れを正確に把握できるように、良質なコーティングが施されたゴーグルを選ぶことで、スノーボードをより高いレベルで楽しむことが可能になります。

 

ゴーグルを選ぶ際のポイント

ゴーグルを選ぶ際のポイントここまで、ゴーグルの役割について説明しましたが、ここからは実際にゴーグルの選び方について考えていきましょう。

  • フィットしているか
  • 曇りにくい設計になっているか
  • 視界が確保されているか
  • メガネに対応しているか
  • 自分に合った色のレンズか

 

フィットしているか

スノーボードゴーグルを選ぶ際、多くの人は見た目やレンズの色に注目しがちですが、最も重要なのはゴーグルのフィット感です。

フィット感はゴーグルの効果を左右し、スキーやスノーボードの快適度に直結します。見た目やレンズの色は変更可能ですが、フィット感は変えることができません。

フィット感を確認するには、特に鼻の部分に注目しましょう。

鼻の部分に隙間がないか、スカスカでないかをチェックすることが重要です。

欧米人と比べて、アジア人は横幅が広く鼻が低いため、海外製品は鼻周りが合わず、曇りやすくなったり、過度な圧迫を感じたりすることがあります。

これを避けるためには、日本人の骨格に合わせた「ジャパンフィットモデル」のゴーグルを選ぶことがおすすめです。

フレームやフェイスフォーム(顔周りのスポンジ部分)の形状も重要です。

フィット感が悪いと、滑走中に曇ったり、隙間から風が入り込み目が乾燥して痛くなったりするため、安全に使用することができません。

ゴーグルを購入する際は、可能であれば実際に顔に付けてみることが重要です。

これにより、実際のフィット感や快適さを確認できます。

適切なフィット感のゴーグルを選ぶことで、スキーやスノーボードの楽しさを最大限に引き出すことができるでしょう。

 

曇りにくい設計になっているか

スノーボードやスキーでの快適さを大きく左右するのが、ゴーグルのレンズが曇るかどうかです。

曇りにくいゴーグルを選ぶことは、安全で快適な滑走のために重要です。

曇りを防ぐために最も推奨されるのが、「ダブルレンズ」を備えたゴーグルです。

ダブルレンズとは、2枚のレンズを使い、その間に空気の層を作る設計です。

この空気層が、レンズの外部の寒い空気とレンズ内部の温かい空気の温度差を小さくし、曇りを大幅に減少させる役割を果たします。

また、吹雪いた際にも、ダブルレンズは凍りにくいため、視界がクリアなまま保たれます。

さらに、くもり止め加工されたレンズや球面レンズのゴーグルもおすすめです。

これらは通常のタイプよりもさらに曇りにくく、視界をクリアに保ちます。

また、レンズをずらして換気できる機能を持つゴーグルも、曇りを防ぐうえで有効です。

これらの機能を備えたゴーグルを選ぶことで、安全かつ快適にスノーボードを楽しむことができるでしょう。

 

視界が確保されているか

スノーボードやスキーを安全に楽しむためには、ゴーグルを通しての広い視界の確保が重要です。

斜面の状況や他のスキーヤー、ボーダーの動きを正確に把握することで、思わぬ転倒や危険な衝突を避けることが可能になります。

特に、スピードを出して滑る際には、視覚からの情報が非常に大切です。

このため、広い視界を提供するゴーグルの選択が推奨されます。

ゴーグルのレンズには「平面レンズ」と「球面レンズ」の二種類があります。

平面レンズは、レンズが球面タイプほどアーチしていないため、目との距離が近く、視界の歪みが少なくなります。

一方、球面レンズは、丸みを帯びたアーチ状の形状で、レンズと目の距離が広くなり、視界が広くなり、曇りにくくなると同時に、レンズ自体の耐久性も高くなります。

転倒時の目の保護にも優れているため、安心して使用できるでしょう。

また、フレームレスタイプのゴーグルは、レンズの周りにフレームがないため、視界が広くなるのはもちろん、雪が積もりにくく、曇りにくいというメリットがあります。

レンズの交換が簡単なモデルも多いため、天候に応じてレンズを交換したい場合にも適しています。

スキーやスノーボードをする際は、これらの特徴を踏まえて、自分のスタイルや条件に合ったゴーグルを選ぶことが大切です。

広い視界を確保することで、より安全で楽しい滑走体験が可能になります。

 

メガネに対応しているか

メガネを着用しているスノーボーダーやスキーヤーにとって、メガネ対応のスノーゴーグルを選ぶことは重要です。

メガネをかけたままゴーグルを着用する場合、メガネがずれたり、転倒時に破損するリスクを避けるため、特別に設計されたメガネ対応モデルを選ぶ必要があります。

メガネ対応ゴーグルは、通常のゴーグルよりもフレームが大きく作られています。

この大きなフレームは、眼鏡を収めるための十分なスペースを確保するために必要です。

これにより、メガネが適切にフィットし、ズレることなく快適に着用できます。

また、レンズ部分は顔の形状に合わせるのではなく、メガネの形状に合わせて設計されており、メガネがしっかり収まるようになっています。

メガネ対応モデルではない一般的なゴーグルの場合、大きなサイズのものであっても、必ずしもメガネの収納を考慮しているわけではないため、メガネ対応モデルの選択が推奨されます。

メガネを使用するスキーヤーやスノーボーダーは、これらの特徴を備えたメガネ対応ゴーグルを選ぶことで、快適かつ安全なスキーやスノーボード体験を楽しむことができるでしょう。

メガネ対応ゴーグルは、視界をクリアに保ちつつ、メガネを着用していることによる不便を最小限に抑えます。

 

自分に合った色のレンズか

スキーやスノーボードでの視界は、レンズの色によって大きく変わります。

スキー場の天候は刻一刻と変化するため、レンズの色を状況に応じて選ぶことが重要です。

レンズの色は、光の調整を行い、雪面の凹凸をより見やすくする役割を果たします。

レンズの色には様々な種類があり、晴れた日用、曇りや雪の日用など、天候や滑る時間帯によって適切なものを選ぶべきです。

例えば、晴れた日には暗い色のレンズが日差しを和らげ、雪面の眩しさを抑えます。

一方で、曇りや雪の日には明るい色のレンズが周囲を明るく見せ、視界を改善します。

ゴーグル購入時、多くの人がフレームやバンドの見た目に惹かれがちですが、レンズの色による見え方の違いを理解し、選択することが重要です。

また、交換可能なレンズを備えたゴーグルを選べば、天候の変化に柔軟に対応できます。

天候や照明条件に最適なレンズ色を選択することで、視界を最適化し、スキーやスノーボードをより楽しむことが可能です。

具体的な色の選び方については、次の項目で紹介していきましょう!

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レンズの色ごとの違い

レンズの色ごとの違いここからは、ゴーグルの色ごとの違いについて、どの色をどのようなときに使えば良いのか詳しく見ていきましょう。

  • オレンジ
  • ピンク
  • イエロー
  • ブルー
  • グレー
  • クリア
  • ミラーレンズについて

 

オレンジ

オレンジ色のレンズは、スキーやスノーボードのゴーグルにおいて非常に汎用性が高いです。

晴れた日には、眩しさを抑える役割を果たし、曇りの日には視界をクリアにしてくれるため、どんな天候でも安定した視界を提供します。

オレンジ色のレンズは、光の強さを適切に調整し、長時間の使用においても目の疲れを軽減するので、まぶしさに敏感な方にとってもおすすめです。

オレンジレンズは、時間帯や天候を選ばずに使いやすいため、ゴーグルの初心者にとって特におすすめの色です。

総じて、オレンジ色のスノボゴーグルは、その多用途性と快適な見え方の特徴により、さまざまなスキーヤーやスノーボーダーに適した選択といえるでしょう。

天候が変わりやすいスキー場において、このような万能なレンズは非常に有効です。

 

ピンク

ピンク色のレンズを持つゴーグルは、オレンジレンズと同様に、オールラウンダーとしての性能を持ちます。

このカラーは晴れの日にも使いやすいほか、特に雪や曇りの日に役立ち、視界全体を明るく見せてくれます。

また、スノーボードやスキーを楽しむ女性にとって、ピンクレンズはファッションアピールとしても魅力的です。

ピンクレンズのもう一つの大きな利点は、コントラストが強く出ることです。

この特性により、雪面の表面にある凹凸がはっきりと見えやすくなります。

これは、滑走中の安全性を高めるために重要な要素です。

さらに、視界が明るくなるため、気分を良くする効果もあるでしょう。

このように、ピンク色のレンズは、性能面と見た目の両方でスノーボードやスキーを楽しむ人々に多くのメリットを提供します。

 

イエロー

イエロー系のレンズを持つスノーゴーグルは、かなりの光を通すため、曇りや夕暮れ時、ナイターなどの暗い条件下での滑走に最適です。

これらの状況では、イエローレンズは雪面の凹凸をはっきりと見せることができ、安全な滑走をサポートします。

しかし、晴れている日中のような明るい条件では、イエローレンズは眩しさを感じさせる可能性があります。

このため、晴天時には適していない場合が多いです。

曇りからナイター、屋内ゲレンデなどの暗めの環境での使用をお勧めします。

以上より、イエローレンズは悪天候や低光量の環境下での滑走に非常に適しており、安全かつ快適な滑走体験を提供します。

しかし、使用環境を考慮して選ぶ必要があり、晴天時などの明るい条件下では他のレンズカラーを検討することが推奨されます。

 

ブルー

ブルーレンズを持つスノーゴーグルは、特に晴れた日のスキーやスノーボードにおいて優れた性能を発揮します。

ブルーレンズはコントラストが高く、太陽光の眩しさを効果的に抑えると同時に、雪面の凹凸をはっきりと見せることができます。

黄色光をカットする特性があるため、夕暮れ時などの光が柔らかい時間帯でも使用に適しています。

この特性は、特に晴天時において強みとなり、目にかかるストレスを軽減し、快適な滑走をサポートします。

しかし、ブルーレンズは曇りの日やナイターのような暗い状況下では、若干見えにくくなる傾向があります。

そのため、特に快晴時や夕暮れ時に最適で、曇天や夜間の使用には不向きな場合があります。

ブルーレンズのゴーグルは、学校の体育で子どもがスキーをする際におすすめされます

子供たちが日中の授業で使用する場合、ブルーレンズはゲレンデでの反射光をカットし、ストレスなく滑ることを助ける色です。

晴れた日中に限定すれば、ブルーは見やすく目にストレスがかからない色として評価されています。

 

グレー

グレーレンズを持つスノーゴーグルは、特に晴れた日のスキーやスノーボードにおいて最適です。

このレンズは、オレンジやピンクレンズに比べて太陽光の眩しさをより強く抑えることができ、快晴時の滑走に適しています。

グレーレンズは自然な視界を提供し、目の疲れを軽減します。

晴れた日や雪の日には、眩しさを効果的にカットし、快適な視界を確保します。

白やグレーは、ほぼ裸眼に近い感覚で見ることができ、うっすらとしたフィルターがかかっているような見え方をします。

このため、眩しさは感じにくく、視界が広く感じるため、初心者にもおすすめできます。

ただし、悪天候やナイターのように光が少ない状況下では、明るさが物足りなく、視野が暗く感じることがあるため、その際は他のレンズの色を検討する必要があります。

総じて、グレーレンズのゴーグルは、晴れた日中の滑走に最適であり、目にかかるストレスを軽減し、自然な視界を提供します。

ただし、照明が少ない状況下では別のレンズカラーの選択を検討することが推奨されます。

 

クリア

クリアタイプのレンズを持つスノーゴーグルは、光が少ない状況下での使用に最適です。

このタイプのレンズは、裸眼と同じように鮮明な視界を提供するため、特に悪天候やナイター、屋内ゲレンデでの使用におすすめされています。

ただし、クリアレンズは太陽光をカットする能力がないため、晴れている日中の使用には不向きです。

晴れた日や明るい時間帯には、眩しさを感じやすくなります。

そのため、晴天時には別のレンズ色の選択が推奨されます。

クリアレンズのゴーグルは、ナイターや屋内ゲレンデなど、光が限られた状況下での滑走に最適ですが、日中の滑走には視界が眩しく感じるため、その使用環境を考慮して選ぶ必要があります。

 

ミラーレンズについて

ミラーレンズを持つスノーボードゴーグルは、特に晴れた日の使用に最適です。

このタイプのレンズは光を反射する特性を持っており、強い太陽光の下でも目にやさしく、目の疲れを軽減します。

そのため、快晴時には非常に効果的で、快適な視界を提供します。

また、ミラーレンズの大きな利点の一つは、外から目が透けて見えないことです。

これにより、表情が隠されるため、プライバシーを保ちたいスノーボーダーやデザインを重視する人に人気があります。

また、ミラーレンズの鏡面仕上げは、見た目にもスタイリッシュで、多くのスノーボード愛好家から好まれています。

しかし、ミラーレンズは曇りの日やナイターのような暗い条件下では使いにくいという欠点があります。

そのため、悪天候時や夜間の滑走には別のレンズを用意するか、曇天向きの明るいミラーレンズを選ぶことが推奨されます。

ミラーレンズは、光が強い快晴時に最適で、プレイヤーの顔を外から見えにくくするなどのプライバシー保護の面でも優れています。

しかし、視界が暗くなるため、曇りの日やナイター、屋内ゲレンデでは適していないため、使用状況を考慮して選ぶ必要があります。

 

初心者が選ぶべき色は?

 初心者が選ぶべき色は?スノーボードを始める初心者には、変わりやすい天候にも対応できるオレンジレンズまたはピンクレンズのゴーグルが最適です。

これらのレンズはオールラウンドに使用でき、多くの状況に適応するため、初心者にとって扱いやすい選択肢となります。

オレンジレンズは、晴れた日も曇りの日も対応可能で、雪面の凹凸をはっきりと見せる効果があります。

一方、ピンクレンズはコントラストが強く出るため、雪面の凹凸が見やすくなり、視界を明るく見せてくれる特徴があります。

これらのレンズは、晴天時から曇天時まで幅広い天候で快適に使用できます。

初心者がゴーグルを選ぶ際は、オレンジやピンクのレンズを選択することがおすすめです。

 

まとめ

まとめスノーボードを楽しむためにゴーグルを選ぶ際は、快適さと安全性を最優先に考えることが重要です。ゴーグル選びは、単にデザインや価格だけでなく、使用する環境や目的に合わせた慎重な選択が求められます。

たとえば、吹雪のなかでの滑走を多くおこなう予定があるなら、視界を確保できるレンズカラーが必要です。

また、デザインや色合いに重点を置く場合でも、機能性を犠牲にしない選択が大切です。

自分に合ったゴーグルを選ぶ際は、どのような天候や環境で使用するかを考慮し、見やすさや機能性をバランスよく考慮したうえで選択することが大切です。

適切なゴーグルを選ぶことで、スノーボードをより安全に、そして快適に楽しむことができます。

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TAIVASは、スケートボード・スノーボード・サーフィンの最新動画や最新情報、役立つコラムなどを配信する3S総合ウェブマガジンです。 3Sに関連するアパレル情報やアイテム情報なども配信しております。

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