01 : ストレートジャンプでは、キッカーに入ったことが無い方向けに、ストレートジャンプを解説した。
今回は、基礎的なトリックの代名詞 BS180(バックサイドワンエイティー)を解説していこう。
因みに、このBS180は単体でのトリックとしてもシブい技としてプロや玄人にも人気があるトリックで、パーク内のアイテムとアイテムのつなぎとしてもよく使うトリックなので、しっかりと練習して、マスターしておいてほしい。
今回の解説は、すでにストレートジャンプが出来る方を対象にしているので、ストレートジャンプに不安を感じている方は、スノーボードトリック01 : ストレートジャンプを参考にして頂きたい。
このHOW TO企画はWOOT Snowboard Park Schoolにご協力頂いております。
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Contents
ポイント1:ゲレンデの斜面やウェーブ、コブなどを使って練習する
いきなりキッカーに入るのは危険なので、まずはトリックの動きをゲレンデやウェーブを使って
練習してみよう。
真っ直ぐ進み、つま先に力を入れてオーリーをする。
空中では、後ろの手と方を進行方向にひっぱるように上半身をヒネる。
すると、簡単に身体が回ってくれるので、無理に体勢をくず動かさずに、板が着地してくれるのを
待とう。
板が着地したら、足元に視線を落としてから進行方向を見るようにしよう。
着地後すぐに進行方向をみると余計に板が回転してしまい転倒する危険があるからだ。
ポイント2:飛び出したいリップの対角線上からスタート
真っ直ぐ滑る → ヒールエッジ → トゥエッジ の順でコントロールして
キッカーに侵入する。
ポイント3:リップを抜けるときは真っ直ぐ
180は先行動作が殆ど必要なく、ストレートジャンプとほぼ同じ抜け方で良い。
目線だけ回りたい方向を向いてあげれば十分なので、意識して頂きたい。
ポイント4:目線を意識する
真っ直ぐ抜けたら、ピークまでは前の手付近を見ていよう。
ピークを過ぎ、落ち始めたら、目線を下に落とし、板越しに着地地点を見るようにしよう。
ポイント5:すぐに目線は戻さない
着地したら、目線を落とし板やブーツを見るようにしてほしい。
少し経ったら、進行方向に目線を戻してあげれば安定して滑走することができるはずだ。
バックサイド180は進行方向に後ろ向きで飛んでいくので恐怖心に打ち勝たなくてはならない。
恐怖心をもったまま、キッカーに入ると変な所で力んでしまったり、変に軸が偏ってしまい
転倒につながってしまう。
まずはフラットな斜面で、BS180の動き方をしっかりと身に付け、自身を持った状態でキッカーに
入ってほしい。
一度コツをつかんでしまえば、案外簡単に技をマスターすることが出来るので、繰り返し練習してタイミングと感覚をつかんでほしい。
西村大輔プロ・加賀大貴プロのQ&A
加賀大貴プロ Answer
その場合は恐怖心から頭がかなりトゥ側に落ちてしまっているのと、 前足に体重が乗りすぎているパターンが多いです。
アタマはしっかり身体の真ん中に起き、アプローチ中は必要以上に下を見ないようにしましょう。
後は上半身と下半身の動作がどうしてもバラバラになりやすいので、上半身と下半身を回すタイミングを合わせてみてください。
西村大輔プロ Answer
回らない→b180は飛んだらすぐに前が見えなくなるという恐怖心もあり、はじめは回りきらない方が多いです。
もしスタート場所に誰かが居れば、ジャンプする時にその人たちに胸と顔を見せるように意識して下さい。
前足から落ちる→ジャンプをする時に下を見てしまい頭が板から大きく外れてしまっている場合が多いです。
回らない時の対策としての体の使い方に慣れ、回れるようになってきたら、同じ動作でジャンプをする時に左手を見てジャンプをしてみてください。そうすると頭が板から外れなくなり、軸も安定してきますよ。
加賀大貴プロ Answer
ひっかる場合は、焦って早く回してしまう場合が多いので、 なるべくボードをまっすぐにして飛び出しましょう。
そして、顔が回るのが早くても引っかかります。抜ける時は顔より先に上半身と下半身を回していきましょう。
顔は最初は左手を追っていく形で徐々に下を見て ランディングを確認していきましょう。
加賀大貴プロ Answer
前手前足側の引き上げが強過ぎる場合と、後ろ手後ろ足側の引き上げが不十分な場合があります。
一度、飛ぶ前に素振りをし、力の入れ具合を確認してから飛ぶようにしてみてください。
力の入れ具合が左右均等になれば左右差は出にくくなると思います。
西村大輔プロ Answer
考えられるのは、
①、飛ぶ前にテイクバックを取ってしまっている。
②、飛ぶ時に両腕を回転方向へ回しすぎている。
③、空中で顔を回転方向へ動かしている。
この3つが主な原因です。
①の場合は、ストレートの姿勢のままリップまで向かうようにして下さい。
②の場合は、踏み切る時に左手は1時、右手は7時まで動かして空中では上半身は止めるように意識して下さい。
③の場合は、前が見えないことが怖く、ピークから回転方向を見ていき前方を確認しようとしています。
着地は両足の間のトゥエッジ側(真下)を見るように意識して下さい。
WOOT Snowboard Park School監修 HOW TO DVD
元スノーボードインストラクターのIT系Webライター
長野や北海道、マウントフッド(アメリカ)、ウィスラー(カナダ)等
様々なスキーリゾートを転々とした後、東京に落ち着く。
現在はWeb制作を行う傍ら、スノーボード系のライティングを行う日々。
妻と娘の3人家族の35歳。
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