平昌オリンピック

平昌オリンピック フリースタイルスキーハーフパイプのルールや競技日程・注目の選手と結果

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4,746 views 2018-2-4 UPDATE

①ハーフパイプ競技日程と時間

■女子(2月19日)

予選1回目 10:00〜
予選2回目 10:43〜

2月20日

決勝1回目 10:30〜
決勝2回目 10:54〜
決勝3回目 11:18〜
※競技の進行状況にて変更あり

■男子(2月20日)

予選1回目 13:00〜
予選2回目 13:53〜

2月22日

決勝1回目 11:30〜
決勝2回目 11:56〜
決勝3回目 12:22〜

※競技の進行状況にて変更あり

➁ルールと採点方法

■ルール

ハーフパイプの名前の通りに、丸いパイプを半分に切った形で、その斜面を滑っていきます。
滑り降りながら壁をジャンプしつつ、縦・横・斜めに回転も織り交ぜしっかり着地をして、より難しい技とジャンプの高さを競い合って、高いポイントを獲得し、そのポイントで競い合います。

予選2本、決勝2本。
一人ひとり順番にスタートして演技を行い、2本中、良い得点1本を採用して全体の順位を決めることになります。

■採点方法

基本的には6人でジャッジを行います。
各ジャッチが100点満点で採点を選手一人一人行っていきます。
6人のジャッジの中で最高点と最低点を除く4名のジャッジの点数を平均した点数が選手の得点となります。
上記採点方法は今は改定され、現在総合的な評価のジャッジ方式に変更になり、6人のジャッジ全ての演技の評価をする方式です。

評価基準

採点にはオーバーオールインプレッションという方式が取られていて、5つの採点基準であるExecution(演技の完遂度)・Difficulty(難易度)・Amplitude(高さ)・Variety(多様性)・Progression(発展性)に沿って、出場選手の相対的な評価で得点が付けられます。

技の難しさは、回転数の多さ、ジャンプの高さに加えて、スイッチスタンスで技を決めれば一段と高い点数を獲得することが出来ます。
バランスを崩して飛んで体の軸が崩れたり、着地の際に手を付いてしまうなどは減点の対象とみなされます。
ジャンプの途中でグラブなど板を触る技が中途半端であったり、板にしっかり体を引き付けてコンパクトに技が出来ているかなどもポイント減点の対象にもみなされてしまいます。
ミスをする事なく続けて連続して飛べると、ポイントの評価も上がり、より良いポイントを取ることが出来ます。

③楽しく観戦するためのに必要な知識

・ジャンプの高さ

どこに注目をすれば楽しめるかについてです。
まず、ジャンプの高さです。
回転の数が多いのも、もちろんチェックしますが、高さがない事にはポイントの評価には繋がりません。
リップと言われる場所から、7-9mも上空に飛び出る訳なので高さを見ておくのは大事です。
続いて、技と着地の安定感です。
技をやるだけではなく、技をやりつつ次へ繋げるための安定した着地があってこそ高得点に繋がるので、一人一人の選手の安定感の違いを見ると一目瞭然にわかります。
そのため、おおよその点数を見ていくうちに分かるようになっていきます。

近年ではスーパーパイプと呼ばれる

最近では「ハーフパイプ」という呼ばれ方ではなく「スーパーパイプ」という呼ばれ方をするようになってきています。
というのも、近年ハーフパイプの大きさ自体が巨大化しており、トリックの難易度や飛距離も大きくなってきているのがその理由です。

パイプ自体が大きくなってきているため、ダイナミックに高く飛べ、その分迫力やエンターテイメント性が増すのも、この競技の魅力の一つになってきています。
その反面、ミスした時の選手のリスクが大きくなってきているのが問題となっています。
長野オリンピックから正式種目となり、今では世界から何十人の選手が参加する人気競技です。

 ハーフパイプの大きさですが、通常は横幅が15メートル~20メートル、全長が120メートル~160メートル、高さが6メートル~7メートルとなっています。

オリンピックで使用されるハーフパイプの大きさは横幅20メートル、全長180メートル、高さ6.8メートルとなっており、大きさは最大級に設定されています。

④観戦している中で解説が放つ難しい言葉の解説

簡単ですが、これから解説に出てきそうな言葉の解説をしたいと思います。

■用語

レギュラースタンス
前向きに滑ること。

スイッチスタンス
後ろ向きに滑ること。レギュラーより滑るのも技をすることは難しいです。

レフトサイド・ライトサイド
滑る人を真上から見た時に左側に回ること、または回転している様子。反対の右方向はライトサイド。人によって特異な方向は異なる。

ボトム
ハーフパイプの底。底の平な部分のこと。

ボトムラン
ボトムでの滑り。

リップ
ハーフパイプからの飛び出し口のこと。

プラットフォーム
ハーフパイプ上部の平な部分のこと。

R(アール)
ボトムからリップに向かって、上に曲がっている部分のこと。

ドロップイン
ハーフパイプを滑り出すこと。
プラットフォームからボトムに向けて滑り降りること。

ルーティーン
何回目のジャンプにどの技をを持ってくるのか。技の組み立て構成のこと。

■技、トリック

グラブ
スキー板を手で掴むこと。掴む場所によって、難易度が変わるのと名称が違います。

ミュートグラブ
空中で右手で左足(もしくは左手で右足)のつま先部分を外側からつかむこと。最もポピュラーな技の一つで、スキーがクロスするので見た目にもわかりやすいグラブでもある。

セーフティーグラブ
右手で右足(もしくは左手で左足)の足裏部分を外側からつかむこと。最も簡単なグラブの一つだが、掴んだまま上体をそったりするとよりスタイルのあるトリックになる。

テールグラブ
スキーのテール(後ろ)側をつかむグラブ。テールの一番先をつかむことをテールティップグラブという。外側からつかむのか、内側からつかむのかなど、こだわりをつけられるグラブでもある。

ダブルグラブ
両手でスキーをつかむこと。また、空中で2回異なるグラブを行うこともダブルグラブと呼ぶ。同じ回転数や回転軸なら、確実に高得点を出すことができる。

エアー
何もせず、ただ単に飛ぶこと。空中にいること。

スピン
ストレートローテーション:横回転のスピン

フリップ:縦回転

3D:横回転と縦回転を合わせたスピン。合わせた方によって名称は様々です。
アーリーウープ・・・前向きで飛び出し、体の進行方向とは逆方向に回転するトリック。アーリーと略されることが多い。

フレア:空中で縦方向に回転するトリック。連続2回転行うとダブルフレアとなる。

ダブルコーク1260:ジャンプした後、まずはボトムに回転軸が傾く3Dトリックで、空中で頭が2度下に向くトリック。着地は後ろ向き。ダブルコーク1080と合わせて、ダブル3Dとしては最も多くの選手が行うトリックである。

スイッチダブルロデオ900:後ろ向きで飛び出して、ボトム側に頭が倒れるようにして空中で縦に2回転する。着地は前向きとなる。スイッチから飛び出す3Dとしては、最も頻繁に行われるトリック。

スイッチダブルミスティ1260:後ろ向きでアプローチし、進行方向に上半身を乗り出すように飛び出し、そのまま進行方向側に縦に2回転しながら横に1回転半する。着地は前向き。

技は特に名称が多いです。縦・横・斜めがあり、それにより名称なども変わり、わからなくなってしまう方もいます。

ですので、事前に細かい技の種類はネットなどで見ていただいて、ある程度目を通して頂く方が良いです。
用語に関しても、上記と同じくです。

そこまで多くはないのですぐにネットなど見て、理解して頂くことは可能かと思います。

⑤その競技の世界で有名な選手・日本選手の紹介

世界的に有名な女性選手は私個人としては、ソチオリンピックで若干二十歳ながら金メダルを取った
アメリカのマディー・ボーマン選手です。
二十歳という若い年齢ながら、メダルを手にして四年後の今回のオリンピックで連覇できる選手に成長しているか、楽しみながら見ることができる選手ではないかと思います。

日本選手で注目は二人います。
一人目はソチオリンピックで銅メダルの小野塚彩那選手です。
何故注目しているからというと、歴史の浅いマイナーなハーフパイプの競技に
競技を変えたて、金メダルを取ろうとする努力をする志に注目をしました。
小野塚選手の父親は、スキージャンプの先駆者の一人でもある小野塚史郎さんです。
国体出場経験者でもあります。
母親も種目は違いますが、アルペンスキーの選手とのことです。
小さい頃からアルペンスキーをやっていおり、選手としての結果も素晴らしい成績を残しています。
2歳からスキーを始めて、9歳にはアルペンスキーで県大会で優勝するレベルの選手です。
全日本学生選手権を優勝、全日本技術選手権でも入賞。
将来メダルを取れる選手と周りからも期待をされている中で、小野塚選手は平成23年にTVで
正式にオリンピック種目になったのを見て
「ハーフパイプに転向して自分が出る。何とかなる。五輪に行ける気がする」と発言して
そこからメダルを取るために、努力を始めたという何とも異例な種目転向だと思います。
そこからはスキーのハーフパイプを教えられるコーチもいなければ、海外遠征の資金もなく
聞く話しに寄れば様々なアルバイトをしながらお金を稼ぎ、練習をしていたそうです。
あと、地元の企業に自分で足を運び支援をし依頼したりも行っていたとの事です。
一番の驚きは、市長への直談判です。
そのおかげで、年はかかったようですが、市のトレーニングセンターが改修されたとの事。
本当に努力をやめる事なく、続けた結果が行政を動かすレベルまでのなったのは驚きでです。
そういう弛まぬ努力の結果、2013-14年の2シーズンWカップを2連覇。2017年には世界選手権を優勝。
今回のオリンピックでは金メダルを取ってくれるのではないかと注目しています。

二人目は鈴木沙織選手です。
異色の経歴を持っている点と、大怪我からの復帰しての初めての代表入りという事もあり注目しています。
3歳からスキーを始めて、小学校5年生と時に地元のクラブチームから声をかけてもらった事により
アプペンスキーをやるきっかけになったとの事です。
そこから中学で全国大会に出場。高校では全国レベルの技術もあったが、予選敗退となってしまったようです。
大学からの推薦もきていましたが、両親へこれ以上金銭的な負担をかけたくないという事で、スキーは引退をして
手に職をとの事で、美容学校に通い東京の美容師に一度はなったとの事です。
たまたま東京で住んだ家の近くに室内ゲレンデがある事を知り、諦めきれなかった気持ちが込み上げてきた結果
半年ほど東京で務めた美容室を辞めて、再度スキー選手として復帰する事を決意したと言います。
復帰先は以前やっていたアルペンスキーではなく、フリースタイルスキーへ転向。
当時活躍をしていた、辻麻衣子選手に憧れてとの事です。鈴木選手が選んでコートは辻選手の指導者でもある
白川大介コーチです。尾瀬戸倉に拠点を置く、白川塾で学びながら、2012年に本格的に海外などの試合に参戦。
2012年のシーズンには、右前十字靭帯断裂の重症をおって、2シーズン後の2015年、再度復活して大会に参戦し
成績を残すも、右膝内側靭帯損傷と怪我が続く中、平昌オリンピック基準を何とかクリアした。
クリアしたのは束の間で、2017年の1月には右半月板損傷と右前十字靭帯損傷と度重なる怪我で
また練習が出来ない状態になり、懸命なリハビリを行いながら、万全の状態ではない中復帰戦のWカップで
12位になる。その後も怪我とうまく付き合いながら、何とかWカップで上位へ入る。
その結果が報われて、2018年1月に平昌オリンピック代表内定となる。
夫がたまたまではありますが、尾瀬戸倉にアルバイトで篭っていた際に同じ寮で、
過ごしていたという事もあり、どのような人物か聞いて見たところ、常に笑顔を絶やす事なく黙々と
スキーに打ち込み楽しそうにやっていたとの事です。
どんなに辛いことがあった日でも、自分がスキーをやれている事に感謝して、同じ寮にいる先輩や
一回りも違う後輩達とも年齢関係なく、しっかり付き合いをしてきた素晴らしい人だと聞きました。
全く恵まれない状況の中で、諦める事なく、自分が代表になれると思い走り抜けた結果が今になっている
鈴木選手です。

日本人の二人の選手は逆光を乗り越え、行動し続けた結果が日本代表です。
この二人にはオリンピックが終わった後も、注目し続ける価値がある選手だと思います。

R/ForA 〜好きを仕事に生きる〜 公式LINE@ 次回定期ミーティングは12/22(日)に開催! 詳細情報はLINE@に登録して頂ければお伝えします! また、好きを仕事として生きていく人達との情報交換の場を設けたり、講義情報が得られます。 矢野はコンテンツマーケティング(SEO)にどのように取り組み、個人・企業関係なく成果をあげるためにどうすればいいのかという方法論をお伝えします。 ↓↓友達追加はこちらから↓↓ 友だち追加
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