「手動式コーヒーミルは奥が深い」
と言われたら、あなたはどう思いますか?
豆を入れてハンドルを回して挽くだけと思われがちの手動式コーヒーミルですが、実はあなたが思っている以上に工夫がたくさんできる奥が深いアイテムなんです。
1つ例をあげると、コーヒーミルで豆をゆっくり挽くと、より美味しいコーヒーが飲めると言われています。
今回の記事ではそのようなテクニックを説明しつつ、手動式コーヒーミルの使い方やお手入れ方法などを紹介していきます。
Contents
手動式(手挽き)コーヒーミルの使い方
手動式コーヒーミルの使い方は以下の4手順になります。
- 豆の粗さの調整
- 適切な量の豆を投入する
- ゆっくり挽く
- 最後まで挽かないようにする
早速それぞれ説明します。
STEP①:豆の粗さの調整
まずは自分の好みの豆の粗さに調整を行いましょう。
豆の粗さは、細かいものから以下の5つに分けれます。
- 極細挽き
- 細挽き
- 中細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
豆を細かくすればするほど苦味のある濃いコーヒーになり、逆に豆を粗くすればするほど、苦味の少ない薄いコーヒーになります。
また、粗くなればなるほど酸味も強くなる傾向があります。
では具体的に、どの粗さに調整すればいいのか。
ペーパードリップであれば中挽き、水出しであれば細挽き〜中挽き、エスプレッソであれば極細挽きあたりにすれば問題ないです。
自分の好みに合わせて豆の粗さは調整するようにしましょう。
STEP②:適切な量の豆を投入する
粗さ調整が終われば、次は豆を手動式コーヒーミルに投入していきます。
このステップで大切になるのが、適切な量の豆を入れることです。
では、適切な量というものを解説します。
- 1杯:10g
- 2杯:20g
- 3杯:30g
1杯ごとに10gずつ増やしていくイメージです。
美味しくコーヒーを飲むためにも適量をしっかり守りましょう。
この時のポイントが、適切な量+1~2gの豆を投入することです。
具体的にいうと、1杯分のコーヒーを飲みたいのであれば11~12gの豆を入れるということです。
STEP④の『最後まで挽かないようにする』で詳しく話しますが、多めに入れておくことで粒度のバラつきを抑えれるようになります。
STEP③:ゆっくり挽く
豆を入れたら、次は手動式コーヒーミルで豆をゆっくり挽きます。
ゆっくりと挽く理由は以下の2つです。
- 微粉が発生しにくい
- 風味や香りを損なわない
というのも、コーヒー豆は空気に触れるのに弱いだけでなく、熱にも弱い特徴があるからです。
なのでコーヒーミルを早いスピードで挽いてしまうと、味わいに悪影響を及ぼします。
そのためコーヒーミルはよっぽどの理由がない限り、ゆっくりと挽くようにしましょう。
STEP④:最後まで豆を挽かないようにする
つい最後まで豆を挽きたくなりますが、最後の1~2gは残すようにしましょう。
なぜなら、挽き終わりは挽き始めと比べて粒度が粗くなり粒度にバラツキが出てしまうからです。
粒度にバラツキが出ると、味にまとまりがなくなったコーヒーができます。
なので美味しいコーヒーを淹れるためにも、改めてですがSTEP②で1~2g多めに豆を入れるようにしましょう。
そして豆を挽くときは、中の豆がどのくらい残っているのか気にしながら挽くようにしましょう。
手動式コーヒーミルの洗う頻度は週1~2回でOK
コーヒーを淹れた後、つい億劫になるのがコーヒーミルの掃除です。
手動式コーヒーミルの掃除を行う部分は、以下の通り。
- ホッパー
- 粉受け
- ミル刃
では、どのくらいの頻度で洗うのかですが、ホッパーや粉受けは使うたびに手入れをしましょう。
ミル刃も毎回掃除するのがベストではありますが、分解が手間なので現実的にいうと週1~2回くらいの頻度で十分です。
コーヒーミルの手入れを怠ると、残っていたコーヒーの粉が酸化してしまい、美味しいコーヒーを淹れられなくなってしまうので要注意です。
ですので、必ず適切な頻度でコーヒーミルの手入れをするようにしましょう。
手動式コーヒーミルを使う際の注意点3つ
最後に、手動式コーヒーミルを使う際の注意点ですが、以下の3つになります。
- コーヒーを淹れる直前に豆を投入する
- 均等に豆を入れる
- ミルをまっすぐにして挽く
それぞれ説明します。
注意点①:コーヒーを淹れる直前に豆を挽く
豆を挽いた瞬間から、豆は空気に触れて酸化が始まってしまいます。
酸化が始まることによるデメリットは以下の2つです。
- 風味の劣化
- 香りがなくなる
ちなみに粉を細かくすればするほど、空気に触れる表面積は大きくなるので酸化も早くなります。
なので極細挽きなどの場合は、より一層挽く→淹れるまでの時間を短縮することが大切になります。
注意点②:均等に豆を入れる
注意してほしいことの2つ目が均等に豆を入れることになります。
なぜなら、コーヒーミルに偏って豆を入れると、粗さにムラが出てしまうからです。
より詳しく説明すると、豆が少ない部分は重力がかかりにくいので豆を挽く際に空回りしやすくなります。
その結果、STEP①で設定していた粗さよりも、もっと粗い粉が挽かれることになります。
そうなるとコーヒーの味もまとまりがなくなってしまうので、必ず豆は均等に入れるように心がけましょう。
注意点③:ミルをまっすぐにして挽く
最後に注意してほしいことが、ミルをまっすぐにして挽くことです。
ミルを斜めにすると、豆が均等に挽かれません。
つまり、注意点②と同じ現象が起きてしまうので、粗さにムラが出てしまうのです。
多少挽きにくい感じはあるかもしれないですが、コーヒーの味を重視するならミルをまっすぐにして挽くようにしましょう。
【まとめ】手動式コーヒーミルは使い方次第で味わいが変わる
今回は手動式コーヒーミルの使い方、また洗う頻度や注意点について説明してきました。
手動式コーヒーミルは豆を入れてハンドルをグルグル回すだけに見えますが、皆さんが思っている以上に奥が深いものです。
コーヒー豆を少し多めに入れたり、淹れる直前に豆をいれるなど、ちょっとしたことでコーヒーの味は大きく変わります。
手動式コーヒーミルを使う際は、今回説明したやり方で実際にやってみてください。
これまでと違った、とっておきの一杯が楽しめるはずですよ。
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