スノーボード、バインディング、ブーツ、ウエア、ゴーグル、グローブ、ビーニー、それに着替え……スノーボードに行く時って、けっこう持ち物が多くてパッキングもひと苦労ですよね? スノーボードはメッチャ好きだけど、荷物の準備や大きな荷物を持って雪山に行くまでの移動が正直めんどくさいって人、結構少なくないはずです。
そこで、今回はそんなわずらわしさをちょっとでも軽減すべく、移動手段に合わせた最適なボードケースの選び方と、オススメのブランドを紹介していきます。
Contents
ボードケースの種類
スノーボード用品の買い物で、ライディングに必要なギアを一式揃えたらそこで満足しちゃう人って実は多いんですが、大切なボードやウエアなどを持ち運ぶためのバッグやケースの存在を忘れてはいけません。
なぜならスノーボードトリップには必ず付きものの移動を、いかにスムースにラクにできるかは、このケース選びにかかっていると言っても過言ではないからです。
だからこそ、数あるボードケースの中から自分に合ったひとつをチョイスすることが、重要課題なのです。とはいえ、形も値段もピンキリのボードケース……。
大まかに3つのタイプがありますが、移動手段に合わせて選ぶのがいいでしょう。
①大型ウィールケース ……飛行機移動、長期滞在向き
②ウィールなしボードケース ……電車・バス移動、1泊~3泊ツアー向き
③ソールガード ……マイカー移動、日帰り~
ウィールケース
ボードケースの中でも一般的にもっとも高額で大型になるのがウィールケースです。ウィールケースは、ある程度厚みのあるボードケースの下にウィール(コロコロ)がついたもので、かなりの容量の荷物を収容することができます。ボードやブーツ、ウエアはもちろん、数日分の衣類なども余裕で納まり、海外などへ飛行機で移動して、長期のトリップへ行く際に重宝します。
それなりのボリュームの荷物を入れるよう作られているので、丈夫でケースそのものの重量もけっこうあったりします。
荷物をパンパンに詰め込んだらかなりの重さになりますが、ウィールが付いているので引っぱればラクラク運ぶことができるのが最大のメリットです。
さらに移動をラクにしたければ、空港までケースを宅急便で送ってしまえば完璧!ほぼ手ぶらで空港まで行って荷物をピックアップし、すぐまたチェックインして預けてしまえるので、荷物のことをを忘れてかなり身軽に行動できます。
大荷物で移動しなければいけないスノートリップの際には間違いなく大活躍するので、プロライダーのほとんどが重宝しているのがこのウィールケースです。
あらゆるものをオールインワンでケースに詰め込み、すぐに使うような手荷物だけバックパックに入れて背負えば、長距離の移動もまったくストレスなく快適に行えます。
しかし、あくまでも飛行機移動や長期滞在で活躍するサイズなので、1泊や2泊のツアーに行くような場合には不向きです。いくら大は小を兼ねると言えども持て余してしまいます。
なので、せめて1週間以上の大型トリップへ行くような場合に選んでみてください。
ウィールなしボードケース
一般的なボードケースには、バインディングをつけたままのボードとブーツ、ウエア、グローブなどの小物類もすべて入ります。
さまざまな形状やサイズがありますが、バスや電車を利用した1週間以内のトリップならば、スノーボード用品をまとめてひとつに収納できるボードケースがあればいいでしょう。
ギアなどをすべてひとまとめにてしまえば、衣類やその他の必要品は、普段の旅行と同じようにバックパックやウィールバッグを用意して、そちらに収納すればラクに収まるはずです。
スノーボードケース選びのポイント
ここで、ボードケースにもさまざまな種類がありますが、選ぶポイントとしては、
★開閉チャックがなるべく大きいもの
★素材が丈夫でできればクッション性があるもの
★背負えるリュックタイプ
がオススメです。
開閉チャック
ケースの一部にしかチャックがついておらず、大きく開閉できないものは、パックング中も何かを取り出したいときにもとても不便です。
できるだけ大きく開閉できて、モノを出し入れしやすいケースを選びましょう。
丈夫な素材
ケースにはエッジがむき出しのボードを入れるわけですから(できればソールガードをつけたほうが好ましいですが)、ケースは外からだけでなく内側からも傷んでいくのは仕方ないこと。さらに、荷物をすべて入れればそこそこの重さになるわけで、大切なギアをしっかり保護するためにはある程度クッション性のある丈夫な素材を選ぶことが大切です。せっかく買ったのに1回使用だけで破れてしまった、なんてことにならないように、長く愛用できるような丈夫な素材のものを選びましょう。あまりに安すぎるものには注意が必要です!
持つ手段
150mほどもあるケースを手に持って、または肩にかけて人混みを歩くのって、かなりハードルが高いですよね。もしくは現地に到着して慣れない雪道や凍った道を大きな荷物を持って歩くのも至難の技。
そこで、背負えるリュックタイプのものだと、意外と安定感はあるし、両手も空くし、ケースを人にぶつける心配はないし、移動の問題が一気にクリアできちゃうんです!ボードケースを背負うとバックパックは背負えませんが、ウィール付きのバッグを併用するとかなり持ち運びがラクになってオススメです。
また、付属するショルダーストラップがあれば、なるべく太くてクッション性があり、肩への負担をやわらげてくれる仕様になっているかもチェックするといいでしょう。
ソールガード
ソールガードとは、ネオブレーンやニットなどの伸縮する素材でできた、ボードのソール面をピッタリと覆ってソールやエッジを保護するためのカバーで、バインディングを着けたまま装着できます。ボード以外の荷物を収納することはできないのでケースとはちょっと違いますが、車移動でスノーボードへ行く場合にはとても重要なアイテムです。というのも、車に荷物を積み込む場合、すべてをひとつにまとめたボードケースに入れていたら、全員の荷物がうまいこと収まらなくなってしまいます。なので、できるだけ荷物をばらして、ボードはボードだけで積むのが正解なのです。
かといって、むき出しのままでボードを積んでは、車内やその他の荷物を傷つけてしまいますよね。だからソールガードが必要なのです。もちろんソールガードはボードそのものを傷つけないという役割も持っているので、ルーフキャリアに積む場合にも着けておいたほうがいいでしょう。ただし、濡れたままのボードにソールガードーをして放置するとエッジが錆びてしまうので、できるだけボードを乾かしてから着用するように気をつけてください。
さて、ではマイカー移動の場合の荷物ですが、ボードは単体でいいので、あとはブーツを入れるブーツケースと、その他ウエアやアクセサリーを入れられるバッグがあればいいでしょう。バッグパックやウィール付きバッグなど、使いやすいものでいいのですが、車にガシャガシャ積んでも平気なものにしましょう。
車移動であれば、現地についてから好きなタイミングで必要な荷物を降ろせばいいので、比較的気楽なのではないでしょうか!
また、オフシーズンに室内施設に電車で通う場合なんかも、ソールガードは役立つでしょう。真冬に泊まりで行くスノートリップと違ってボード、ブーツ、ウエア以外そんなに荷物もないので、ボードはボードで持って、その他の荷物をひとつにしてしまえばラクなはずです。
ボードケースおすすめブランド
スノーボードケースは、ボードブランドやアクセサリーメーカー、アウトドアブランドなど、多くのメーカーからリリースされていますが、ここでまずチェックすべきオススメの4ブランドと、各ブランドがラインアップするモデル&価格を紹介しましょう。
BURTON
言わずと知れたスノーボードの一大メーカーBURTONは、バッグやケース類のラインナップもピカイチ。種類、サイズ、カラーリングともに豊富なバリエーションのなかからお気に入りを見つけることができるはずです。
BURTONはウィールケースだけでも、厚さが約30cmもある超大容量のWHEELIE LOCKERからWHEELIE BOARD CASE、WHEELIE GIG BAGが揃い、それぞれに146~181cmの間で3~6種類ものサイズバリエーションがあります。ウィールなしのボードケースも安いものは5,000円~あるので、荷物の量や予算に合わせて選ぶことができるのがうれしいですよね。
そしてなによりも、BURTONというだけでクオリティは安心できるはずです。
また、BURONはボードケースだけでなく、バックパックやウィールバッグも多く取り揃えているので、トリップのスタイルを想像して、トータルでうまく荷物をまとめられるよう選ぶといいでしょう。
DAKINE
バッグやグローブのブランドとして知られるDAKINEは、もともとウィンドサーフィンのリーシュやフットストラップなどの生産からスタートし、トラベルバッグも開発するようになったブランドです。スタイリッシュで使い勝手がよく、リーズナブルなアイテムは、広くスノーボーダーに支持されています。また、毎シーズン50種類近くの柄やプリントを揃え、クラッシックなスタイルからポップなデザインや個性的な柄まがラインナップするのがDAKINEの一番の魅力です。そして、BURTONよりもやや安い価格設定もポイント。トラベルケースやブーツバッグなども充実しているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
ORAN'GE
MHAKやGRAVITYDESIGN、MAD BUNNYなどアーティストとコラボレートし、ユニークなデザインを落とし込んだスノーボードアクセサリーが人気のORAN'GE。
14-15シーズンには20周年を迎え、REVOLTのゴーグルやKFC CANDYとのコラボ商品もリリースしました。ボードケースはウィール付きからリュックタイプ、パウダーボード用のソールカバーまで、オリジナリティ溢れる商品をラインナップします。ファッショナブルかつ使い易さを考え抜いたデザイン性の高さが定評です。
eb's
eb's(エビス)は1994年にスタートした、日本のスノーボード用品ブランドです。本当に必要とされる、日本人らしい日本人に合った商品をできる限りリーズナブルな価格で提供することをモットーに、プロテクターやグローブ、ソックス、パスケース、デッキパッド、リーシュなどのあらゆる小物類やバッグなどを幅広く扱っています。安全設計のボードケースは、通気性のいいニットケースをメインにポップな柄が揃います。
スノーボードトリップにおいて、思いのほか大きな役割を担うボードケース。
その重要性をご理解いただけましたか? ここに紹介した他にも、メジャーなスノーボードブランドからボードケースが出ていたりするので、コレだ!と思うケースと出会ってください。
どんな場所でも一緒に移動するボードケースは、アナタの旅の一番のパートナーなのですから!
白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。
-
【2022年最新】4つの正しい知識をつけてスノーボードのバックカントリーを楽しもう!
【2022年最新】4つの正しい知識をつけてスノーボードのバックカントリーを楽しもう! -
【2022年最新】ゲレンデファッションの決め手!スノーボードで被るビーニーのオススメはこれだ!
【2022年最新】ゲレンデファッションの決め手!スノーボードで被るビーニーのオススメはこれだ! -
【2022年最新】スノーボードの知っておくと便利なグッズ10選
【2022年最新】スノーボードの知っておくと便利なグッズ10選 -
【2021年】時代を先取り! 気になる電動スケートボード最新事情
【2021年】時代を先取り! 気になる電動スケートボード最新事情
関連記事
-
スノーボード初心者におすすめのビンディング角度の決め方を解説
スノーボード初心者におすすめのビンディング角度の決め方を解説 -
スノーボードの板6種類を解説!初心者には何がオススメ?
スノーボードの板6種類を解説!初心者には何がオススメ? -
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』 -
【2022年最新】購入時に役立つスノーボードグローブ(手袋)の知識
【2022年最新】購入時に役立つスノーボードグローブ(手袋)の知識 -
スノーボードゴーグルが曇る原因を紹介!曇らないゴーグルは?
スノーボードゴーグルが曇る原因を紹介!曇らないゴーグルは? -
【2022年最新】スノーボードゴーグルの選び方とオススメブランド6選
【2022年最新】スノーボードゴーグルの選び方とオススメブランド6選
Most Popular
-
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』
1969747 views スノーボードで使う道具
プロが教えるホットワックスのかけ方『たった6つのコツ』 -
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド
1775990 views スノーボードで使う道具
自分に合ったスノーボード板を探す3つの要点と有名ボードブランド -
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。
1295610 views スケートボードで使う道具
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。 -
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
793023 views スノーボードで使う道具
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング -
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
792531 views スケートボードで使う道具
これだけは押さえておけ。スケートシューズブランド13選!
Tag
- 27club (2)
- 686 (2)
- A BATHING APE (3)
- ACE Trucks (2)
- adidas (13)
- adidas skateboarding (9)
- Alltimers (1)
- Apparel (77)
- Art (25)
- Bag (3)
- Baker (3)
- Bape (2)
- Ben Ferguson (3)
- Berrics (6)
- BILLABONG (4)
- Boo Johnson (2)
- Boots (2)
- BURTON (16)
- BURTON presents (10)
- Cap (3)
- Casper Brooker (1)
- Chris Joslin (3)
- Converse (8)
- DC (5)
- DUNK (1)
- ELEMENT (6)
- Emerica (3)
- FTC (1)
- G-SHOCK (5)
- GO SKATEBOARDING DAY (2)
Recommend
-
失敗しないデッキテープの貼り方と有名ブランド紹介
-
CBDベイプおすすめの使い方とは?効果やリキッドの関係性を解説
-
【2022年最新】スノーボードゴーグルの選び方とオススメブランド6選
-
あまり知られていないスノーボードのスプレーワックス・簡易ワックスの3つメリットと作業工程
-
ウェットスーツの選び方の知識をつけてサーフィンをより快適に
-
【2021年最新】何かと役に立つスノーボードのフェイスマスク
-
【2022年最新】プロから教わるスノーボードビンディングの正しい選び方とセッティング
-
【2022年最新】スノーボードで命を守るヘルメットやプロテクターの必要知識
-
サーフボードの選び方と有名サーフブランド14選
-
知っていて損はない。スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選。