日本全国！絶景サイクリングコース8選

「日本でサイクリングに行きたいけど、どのコースが良いかわからない」と悩んでいませんか。

日本のサイクリングコースの魅力は、四季折々の自然が織りなす風景の美しさ。

また近年、日本各地でサイクリングを楽しめる環境づくりも進められています。

今回は、その中でも人気のサイクリングコース8選をご紹介します。

それぞれのコースの魅力・難易度・距離について知りたい方はぜひご覧ください。

記事の最後には、日本でサイクリングをする際に注意すべき2つのポイントも解説しています。

この記事を読んで、充実した日本でのサイクリング旅行を計画しましょう。

東日本で人気のサイクリングコース4選

まずご紹介するのは、東日本で人気のサイクリングコースです。

1. つくば霞ヶ浦りんりんロード
2. フジイチ
3. 大洗・ひたち海浜シーサイドルート
4. 富山湾岸サイクリングコース

それぞれのコースの特徴と魅力を詳しくご紹介します。

1. つくば霞ヶ浦りんりんロード

日本百名山に選出されている筑波山、そして、日本第2位の湖面積を誇る霞ヶ浦など、茨城県の壮大な自然を満喫できることで人気が高まっているコースです。

筑波山には、

・旧筑波鉄道の廃線敷を利用した緩やかなコース

・10%を越える急勾配のヒルクライムコース

の2種類があるので、自身のレベルに合わせてコースを選択可能。

また、霞ヶ浦周辺をサイクリングする際は、夕日の絶景スポットとして有名な天王崎公園に立ち寄ることをおすすめします。

天気が良ければ、夕日が湖面を茜色に染めていく風景に出会えることも。

最寄駅・土浦駅にある、駅直結型の施設「りんりんスクエア土浦」には、レンタサイクル施設だけでなく、コインロッカーやシャワールームが完備されています（りんりんスクエア土浦についてはこちら）。

都心から約1時間でアクセスできるので、週末のサイクリング旅行にもおすすめです。

総距離	約180km
難易度	初心者〜上級者
公式HP	茨城県県民生活環境部 スポーツ推進課｜つくば霞ヶ浦りんりんロード

2. フジイチ

華やかで変化に富んだ富士山の姿を楽しめるコース、フジイチ。

コースの見どころの多さが、フジイチの魅力です。

富士山麓には、富士五湖や神社仏閣など、世界文化遺産の構成資産が点在しています。

とくに、富士五湖で楽しめる風景「逆さ富士」は、富士山の絶景スポットとして人気。

富士五湖それぞれで富士山の見え方が変わるので、見比べてみることもおすすめです。

ただ、このコースは、緩やかなアップダウンが繰り返されるため、100kmを超えるロングライド経験のある方向けのコースです。

ロングライドに初めて挑戦するという方は、数回に分けてチャレンジしましょう。

総距離	約148km
難易度	中級者〜上級者
公式HP	ぐるり富士山風景街道アクションネットワーク事務局 | 富士山一周サイクリング（フジイチ）ルート

3. 大洗・ひたち海浜シーサイドルート

大洗・ひたち海浜シーサイドルートは、茨城県の魅力が詰まったコースです。

コースの途中では、内陸部を走るコースと、太平洋沿岸を走るコースに分かれます。

内陸部は水戸城や弘道館など、歴史的な建造物が数多くあるため、観光したい方におすすめ。

一方、太平洋沿岸を走るコースには、海辺ならではのグルメや絶景スポットが揃っています。

とくに、大洗磯前神社の岩礁に立つ鳥居「神磯の鳥居」は日本随一の絶景スポットとして人気を集めています。

日の出の名所としても有名なので、宿泊を伴うサイクリング旅行の場合は、ぜひ日の出前に訪れてみてください。

また、ネモフィラ、コキアなど四季折々の花が咲き誇る「国営ひたち海浜公園」もルート上にあります。

園内は自転車の持ち込みも可能なので、​​サイクリング旅行の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

総距離	約95km
難易度	初心者〜中級者
公式HP	茨城県県民生活環境部 スポーツ推進課 | 大洗・ひたち海浜シーサイドルート

4. 富山湾岸サイクリングコース

富山湾岸サイクリングコースは、富山湾沿いを走る美しいコース。

世界屈指の絶景とグルメが楽しめるコースとして人気を集めています。

富山湾越しに見える立山連峰の雄大な景色は、日本屈指の絶景の一つです。

標高3000m級の山々を海越しで眺められる場所は世界的に珍しく、この景色を見るためだけに、サイクリストや観光客が訪れています。

コース沿いには、新鮮な富山の海の幸を楽しめるお店が点在しているので、サイクリング途中に気軽に立ち寄れるのも大きな魅力。

春頃にはホタルイカや白えび、秋頃にはブリが旬なので、食べたいグルメに合わせて訪れてみてもいいですね。

総距離	約102km
難易度	初心者〜中級者
公式HP	とやまサイクルナビ | 富山湾岸サイクリングコース

西日本で人気のサイクリングコース4選

次にご紹介するのは、西日本で人気のサイクリングコースです。

5. ビワイチ
6. 京都丹波一周ロングライド
7. しまなみ海道サイクリングロード
8. やまなみハイウェイ

5. ビワイチ

日本最大の湖「琵琶湖」を1周するコース、ビワイチ。

比較的平坦な道が続くので、初心者にも挑戦しやすいコースとして人気です。

近年、ビワイチのコース周辺では、サイクリングロードの整備や休憩施設の設置など、サイクリストにやさしいまちづくりが積極的に進められています。

近江鉄道では、全国的に珍しい「サイクルトレイン」が運行されています。

電車内に自転車を持ち込めるため、湖畔だけでなく、山間部や市街地へサイクリングに行くことも可能。

コース周辺には、安土城跡や彦根城跡などの歴史遺産が点在しているので、サイクリングと電車移動を組み合わせることで、観光名所を効率的に巡ることもできます。

詳しい区間はこちらよりご確認いただけます。

総距離	約200km
難易度	初心者〜上級者
公式HP	輪の国びわ湖 | びわ湖一周サイクリング−ビワイチ

6. 京都丹波一周ロングライド

賑やかな京都市街から離れたエリア、京都丹波の魅力が詰まったコース。

このコースの最大の魅力は、かやぶき屋根の民家が立ち並ぶ「美山エリア」です。

美山町にある集落では、住民たちの努力により、昔ながらのかやぶきの里の景観が守られています。

とくに、39棟のかやぶき民家が立ち並ぶ、由良川の北側に位置する北集落が見どころ。

集落内にはカフェやお土産処があるので、サイクリング途中の休憩にもぴったりです。

他にも、由良川の上流に位置する大野ダムの公園では、春には「さくら祭り」、秋には「もみじ祭り」が開催されます。

年間を通して美しい景色を楽しめるコースですが、獲得標高が2,000mと高いため、ロングライドの経験がある上級者向けのコースといえるでしょう。

総距離	約140km
難易度	上級者
公式HP	京都府ホームページ | 京都丹波サイクルルート

7. しまなみ海道サイクリングロード

しまなみ海道サイクリングロードは、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶコースです。

山地に挟まれた瀬戸内海は、年間を通して暖かく、過ごしやすい気候となっています。

このコースの人気の理由は、瀬戸内海ならではの景色の良さ。

大小さまざまな島で構成された多島海の絶景を大パノラマで楽しめます。

また、実際に島に降り立てるのも魅力の一つ。

サイクリングコースにある6つの島のうち、とくに人気を集めているのが大三島です。

大三島にある「大山祇神社」には、国の重要文化財の本殿や拝殿、天然記念物の楠の群生があります。

なかには、樹齢2600年にもなる大楠もあり、その荘厳な雰囲気に圧倒されるでしょう。

総距離	約70km
難易度	初心者〜上級者
公式HP	しまなみジャパン | しまなみ体験ナビゲーション

8. やまなみハイウェイ

大分県と熊本県をつなぐ、やまなみハイウェイ。

日本百名道に選ばれており、九州ならではのダイナミックな景色が広がるコースです。

とくに、ハイウェイの最高地点に位置する牧ノ戸峠からは、くじゅう連山や阿蘇五岳の山々を贅沢に見渡せます。

アップダウンの激しい過酷なコースが続くものの、この壮大な景色を見ると、達成感を味わえるでしょう。

また、やまなみハイウェイには、歴史ある温泉地が各地に点在しています。

とくに、サイクリストからの人気が高いのは、九重町にある日本屈指の温泉群、九重“夢”温泉郷。

筋湯温泉や宝泉寺温泉など、12か所の温泉が九重町に集まっています。

サイクリングの疲れを癒すためにも、ぜひ訪れてみてください。

総距離	約124km
難易度	中級者〜上級者
公式HP	サイクリング大分 | やまなみハイウェイコース

日本でサイクリングをする際に注意すべき2つのポイント

日本でサイクリングを楽しむために、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

・サイクリングにおすすめの時期

・交通ルール

それぞれ解説します。

サイクリングにおすすめの時期

春と秋は、日本のサイクリングのベストシーズンと言われています。

1.　春（4月〜6月）

春のサイクリングは、爽やかな気候・景色・イベントなど、多くの魅力が詰まっています。

暖かくなった春先は、日差しがそれほど強くないため、心地よい風を感じながらサイクリングを楽しめるのが大きな魅力。

また、桜や菜の花といった季節の花から、春の訪れを感じられます。

週末は各地でイベントが開催されるので、イベント情報を確認してサイクリングに向かうことをおすすめします。

2.　秋（9月〜11月）

夏の暑さが和らぎ、過ごしやすい気温になる秋は、サイクリングにおすすめの季節です。

サイクリングには絶好のシーズンのため、ロングライドやヒルクライムにも挑戦してみてもいいでしょう。

また、秋に全国各地で見頃を迎えるのが紅葉です。

山間部のコースでは、標高が上がるにつれて変化をみせる紅葉の姿を楽しめます。

赤・黄色・オレンジ・緑など、紅葉のグラデーションは、まさに絶景です。

交通ルール

安全にサイクリングを楽しむためには、以下の交通ルールを守ることが重要です。

1.　基本的に車道を走行する

2.　一時停止場所では、必ず停止する

3.　並行走行を避け、車線の左側を走行する

4.　走行中は携帯電話を使用しない

5.　信号は守る

6.　ヘルメットを着用する

7.　夜間はライトを点灯する

自転車は、道路交通法では軽車両と位置付けられています。

車両の運転手であるという自覚と責任を持って、安全運転に努めましょう。

さらに詳しく知りたい方は、警視庁が発表している自転車の交通ルールをご覧ください。

まとめ

今回は、日本の絶景サイクリングコースを8つご紹介しました。

1. 都心から約1時間というアクセスの良さ「 つくば霞ヶ浦りんりんロード」
2. 大自然の中、富士山の眺めを贅沢に楽しめる「フジイチ」
3. 海岸部、内陸部ともに観光スポットが充実「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」
4. 富山湾越しに望む立山連峰の絶景が魅力的な「富山湾岸サイクリングコース」
5. 日本最大の湖、琵琶湖をぐるりと一周するコース「ビワイチ」
6. 江戸時代から続く、歴史ある景観を楽しめる「京都丹波一周ロングライド」
7. 海峡を横断する、開放感のあるコース「しまなみ海道サイクリングロード」
8. 九州の魅力が詰まったコース「やまなみハイウェイ」

日本には、その土地の自然・気候・歴史を活かしたサイクリングコースが数多くあります。

地域によって街並みや景色は大きく変わるので、飽きることなくサイクリングを楽しめます。

また、同じサイクリングコースでも、訪れる季節によってまったく違った印象を受けるほど、日本の四季は表情豊か。

春には満開の桜で溢れていたコースが、秋には燃えるような紅葉に包まれるコースに変貌することも。

このように、訪れるたびに新しい景色に出会えるのが、日本のサイクリングコースの魅力です。

今回ご紹介したサイクリングコースでは、日本屈指の絶景を満喫することができます。

ぜひ、このリストをもとに、思い出に残る日本のサイクリング旅行を計画してみてください。