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スノーボードウェアのメンテナンスには専門店がおススメ

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5,910 views 2019-3-10 UPDATE

気温もあがり、雪もとけはじめ、シーズンアウトが見え隠れする今日この頃。そろそろシーズンアウトを計画する方もいるのではないだろうか?

シーズンアウトにあわせて、シーズン中に使用した道具をメンテナンスする方もいることだろう。
一般的なメンテナンスと言えば、板へのワクシングやチューンナップ。ブーツの陰干しなどが挙げられると思う。
今回は、そのような『定番メンテナンス』のなかでも特にメジャーな『ウェアのクリーニング』についてご紹介していこうと思う。

『ウェアのメンテナンス』と一言でいっても、ウェアのメンテナンスには色々な種類が存在する。
濡れたウェアを乾燥させる目的の『陰干し』や、ホコリやヨゴレを洗い流す『水洗い』、町のクリーニング店で施工する『撥水加工』まで状況に応じて様々なメニューから最適なものを選ぶ必要がある。
昨今は、ウェアの裁縫技術や新素材の採用などでウェア自体の寿命が延び、5~6シーズン同じウェアを着用する方も多くなってきた。
さすがに5シーズンも同じウェアを着用していると長年蓄積したヨゴレによりウェアの性能は低下するし、臭いもキツくなる。

そのように長年ウェアを使用している方におススメしたいのが、専門店でのウェアクリーニングだ。

今回の記事では、アウトドアウェアのクリーニングを専門に扱うアウトドアウェアリフレッシュ奏葉にご協力頂き、専門店によるクリーニングの体験レポートをお伝えしようと思う。

スノーボードウェアに関する全体的な知識を習得したい場合は下記記事が参考になります。

【2022年最新】スノーボードウェアの選び方と有名ブランド紹介

#スノーボードで使う道具
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1:出荷前

6シーズンは着込んだ愛用のウェア。
HEIN製のウェアで、今シーズンもバックカントリーなど過酷な状況下で活躍してくれた。
2シーズンに一回は近所のクリーニング店で撥水加工を施してもらうのだが、最近は水が浸みこむようになってきた。
さらに、妻曰く『ちょっと臭う』とのこと。。。。
ゲレンデから帰宅したら陰干ししていたし、2~3回着用したらシャワーで水洗いもしていたのだが、流石に6シーズンも着続けると本人も気付かないような悪臭を発生させるらしい。

撥水性能が低下し、水が浸みこむようになってしまった。

 

事前の話では、クリーニングに対応できるウェアの種類は豊富で、一部の特殊素材を除いては大体のウェアをクリーニングすることが可能と伺っていたので、スタジャン風のAnalog製ジャケットも一緒にクリーニングして頂くことにした。
実はこのジャケット、撥水性能・防水性能に乏しく、あくまでも街着をメインとしたつくりになっている。
それらを承知の上でこのジャケットを使用していたのだが、毎回ビショビショになるのも辛いので、数シーズン前に自分で防水スプレーで防水加工を施してみた。
その結果、少しばかり撥水性能が向上したのだが、それと引き換えにとんでもない悪臭を放つようになった。(そのおかげで、妻によるウェア使用禁止令が発令されたほどだ)
デザイン自体は気に入っていたのだが、悪臭を放出させながらゲレンデで遊ぶことは周囲の迷惑にもなるし、そもそも妻の許可がおりない。
藁にもすがる思いで、専門店のクリーニングにかけてみようと思ったのだ。。。

問題のウェア。お気に入りのデザインなのだが。。

撥水性能は皆無に近い状態。どこまで改善されるのか。。

 

2:施工

まず、ウェアが到着したら、ダメージやヨゴレなどの状態確認を行う。
プロの目線で、細部までしっかりと状態確認を行い、ウェアの素材や劣化具合を考慮に入れてクリーニング工程や使用する洗剤の選定を行う。

要望があれば、オプションで修復なども受け付けることができるので、事前に相談してみると良いだろう。

 

3:仕上がり

時期にもよるが、郵送してから2~3週間で手元に届く。

キレイに梱包された状態で手元に届く。

箱をあけ、仕上がったウェアを見て驚愕した。
まずは悪臭を放っていた私のウェアが無臭になっていたのだ。
長年嗅ぎ続け、感覚がマヒしていたのかもしれないが、この違いにはびっくりした。

また、ウェア全体の発色も鮮やかになっており、ウェア本来の色にかなり近い状態まで戻っていた。

撥水性能が格段に向上。これには正直驚いた。

自己流防水加工で、悲惨な状態になっていたスタジャン風ウェアもこの通りピッカピカ。
懸念していた悪臭も完全に消え、きれいに水を弾くようになっていた。

以前は水が付着するとすぐに浸みこんでいたものが、しっかりと表面にとどまっている。

あまりの出来の良さに早速お礼の連絡をすると、『ウェアが少し破れていたので、修理しておきました』とのこと。(通常は有料オプション)
使用している私でさえ気づかない細部のダメージまで見抜くとは、さすが職人。。。恐れ入った。

裾の小さなダメージも発見する職人の眼には脱帽だ。

裁縫も丁寧な仕上がりだ。

撥水性能も復活し、悪臭も消えたのでこの先あと2~3シーズンくらいは着用出来る気がする。

 

最後に

今回の取材では 上下ウェア:¥6,480 ・ ジャケットのみ:¥3,780 のメニューを実施頂いた。
この価格だけみると少し高いと感じるかもしれないが、仕上がったウェアを手に取ってみると値段以上の価値があることは理解できると思う。

お気に入りのウェアを1日でも長く着用できるよう、専門店で定期的なメンテナンスを行うことをおすすめしたい。

アウトドアウェアリフレッシュ奏葉は、アウトドアに関する衣類クリーニングに関して国内屈指の知識と経験を持ち、その実績から多くのプロスキーヤーやスノーボーダーから厚い信頼をえている。
スキーウェア・スノーボードウェアだけではなく、ダウンシェラフ(寒冷地用の寝袋)やウェットスーツなどのクリーニングも実施いる他、ファスナーなどの修理も請け負う専門店だ。
ウェアに関してお悩みがある方は一度相談してみると良いだろう。
公式Webサイト

Writer
乾 海老雄
乾 海老雄 チーフライター

元スノーボードインストラクターのIT系Webライター

長野や北海道、マウントフッド(アメリカ)、ウィスラー(カナダ)等
様々なスキーリゾートを転々とした後、東京に落ち着く。
現在はWeb制作を行う傍ら、スノーボード系のライティングを行う日々。
妻と娘の3人家族の35歳。

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