スノーボード

3ステップで賢くスノボ用品をそろえよう

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3,328 views 2018-4-4 UPDATE

スノーボードを20年以上続けてきて、何かと初心を忘れてしまう今日この頃。
初心に立ち返るために、初心者目線でスノーボード業界について調べるようにしているのだが、最近あることに気付いた。
それはスノーボード用品の価格だ。
ハッキリ言って、スノーボード用品は高い
私が何かしらのアイテムを購入する場合、そのアイテムの価値と品質を理解した上で正当な対価としてお金を支払う。そのため、『この商品高いなぁ』とは思わず『これくらいの値段はするだろうな』と考える。

しかし、それらの感覚が無い方からすると、『なんだこれ!たっけ!』となるのでは無いだろうか。

 

スノーボードの板、ブーツ、バインディングの他に、ウェアやゴーグル、グローブ、プロテクターなど、色々な物を全て揃えると10万円を超える買い物になってしまう。事前にその金額を用意する事が出来ればベストなのだが、読者の中には限られた金額のなかで上手くやりくりしたいという方もいるだろう。
そのような読者には是非とも、今回ご紹介する3ステップでの用具購入をおススメしたい。簡単に言うと、スノーボード用品それぞれに重要度を決め、重要度が高いものから購入していくという方法だ。

この方法を使えば、数シーズンかけて自分のサイズやレベルにあったものを揃えることが可能になるのため、買い物に無駄がなくなり、結果的に少ない金額で納得のいく買い物ができるのだ。

 

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ステップ1・2・3の違い

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ステップ1のアイテムは、『体に密着するアイテム』である。
ここでは、サイズが非常に重要になってくるため、ステップ1~3の中でも一番お金をかけて頂きたいところだ。

ステップ2のアイテムは、『代用品ではなく、専用の物』である。
インナーやウェアなど、ステップ1には入れなかったアイテムがステップ2に入る。

ステップ3のアイテムは、『自分のレベルと目標にマッチした道具』だ。
スノーボード用品の中でハードウェアと言われる板やバインディングがこのステップ3に入る。
主に自分のスタイルや目的に応じた道具選びが必要になるため、ある程度の滑走経験があると間違いの無い道具選びができるだろう。

ステップ1[ブーツ・ゴーグル・グローブ・プロテクター]

買い物1
時期:1シーズン目
予算目安
ブーツ :¥15,000~
ゴーグル:¥4,980~
グローブ:¥3,000~
プロテクター(ヘルメット:¥5,000~ ・ ヒップパッド:¥2,000~)

このステップでは、身体に密着するアイテムを選ぶ。
ウェア選びや、板選びではある程度の経験が必要になってくる為、ステップ1では、経験が無くても買えるアイテムゲレンデに出るために必要なアイテムを購入するようにしよう。

ブーツ

このステップで最重要なのが、ブーツ選びだ。
ブーツに関してはサイズとフィット感が重要なため、ウェアのように他人に借りることはオススメしない。もしサイズが合わないブーツを無理に履いてスノーボードを続けた場合、ケガに繋がってしまう場合がある。
ブーツに関しては、入門者向けのラインナップでも選択肢は多い。そのため、できるだけ多くのモデルを試着して、自分の足にフィットする一足を見つけてほしい。できるだけ、このブーツ選びには、時間とお金をかけていただきたい。
ちなみに、ブーツは5シーズンくらいは使えるので、いきなり中級者向けのモデルを選んで頂いても問題無いだろう。
できるだけフィット感が良く、作りがしっかりしていて、長く使えるブーツを選ぶのがポイントだ。

ゴーグル

ゴーグルに関しては、実際に試着しフィット感やつけ心地を確認してほしい。
通販等で売っている激安ゴーグルの中にはすぐに曇ってしまったり、レンズにキズがつきやすい物がある。中には欧米から個人輸入したものもあり、日本人の顔にはフィットしないものもある。
一流メーカーであれば、低価格ラインナップであっても基本的な作りは上位モデルと遜色無いので、迷ったら一流メーカーの低価格ラインナップを中心に見るようにしよう。

型落ちの物であれば、4千円代から購入できるので、その辺りが狙い目だ。

グローブ

グローブに関しては、何かしらの防水加工が施されていれば、安価な物でも大丈夫だろう。
と言うのも、グローブは消耗品であり、高価な物でも2〜3シーズンも使えば防水性などが悪くなってきてしまうからだ。

プロテクター

できれば、ヘルメットとお尻用のヒップパッドは事前に揃えておきたい。
『そこまでの予算は無い』と言うのであれば、ヒップパッドだけでも購入しておこう。初心者の頃は、転倒の回数も多いし、雪上に座ることも多い。そのためプロテクターは初心者の時にこそ必要なのだ。
ウェア選びの際に、プロテクターの存在が頭の中に無いと、『タイトなデザインのウェアを買ったら、プロテクターつけられない』という事態にもなりかねない。ウェア選びの前に、使用するプロテクターを決めておくことが大切なのだ。

ステップ2[インナー・ウェア]

買い物2
期:1シーズン目〜2シーズン目
予算目安
インナー:¥5,000~
ウェア :¥30,000~

ゲレンデに数回行きゲレンデコーデやスノーボードの動き方などを経験したら、次のステップに進もう。
ステップ2はウェアとインナーなど、快適性とファッション性に関連したアイテムだ。

インナー

ユニクロのヒートテックやそれらの類似商品を使用しても構わないのだが、スノーボードをする上で快適性を求めるなら、専用設計のアイテムを選ぶと良いだろう。
特にソックスに関しては、専用のソックスが1つあると便利だ。試しに履いて見るとその違いがよくわかる。とにかく動きやすく疲れづらい。専用設計なので、通常のソックスに比べると値段は高いのだが、値段相応の性能はあると思って頂いて良い。

ウェア

ウェアに関しては、個人のセンスなので、好きに選んで頂いて良い。防水は5,000mmを目安に選んでいただければ、特に問題はないだろう。
お店で試着するときは、使用しているプロテクターを必ず持参してほしい。昨今トレンドになっているタイト目のシルエットのウェアはプロテクター装着時にシルエットが変わってしまう恐れがあるので注意が必要だ。

ステップ3[スノーボード(板)・バインディング]

買い物3
期:2シーズン目以降
予算目安
スノーボード(板):¥40,000~
バインディング  :¥15,000~

1シーズン目は基本的にはレンタルを活用するのをオススメしている。
レンタルショップの中には、スノーボードメーカーが運営しているショップもあり高品質なアイテムをレンタルすることができる。できるだけ品数が豊富なショップを選び、いくつかの板やバインディングを使ってみると良い。

バインディングに関しても、板と同様で、事前に色々なアイテムを試し、違いをなんとなく経験しておくだけでも、買い物をする時の役に立つ。
ボードもバインディングも最新のアイテムを選ぶ必要はなく、前年のモデル(型落ち品)から選んで問題ない。また、選ぶモデルも、初心者むけではなく中級者向けの物を選んでしまって良い。
と言うのも、すでに数回滑走していて、レンタル品の中で色々と道具の違いを感じていれば、初心者の域を脱していると思われるからだ。
購入時期に関しては、型落ち品に関してはシーズン中は品薄状態になりやすいので、シーズン終わりから夏時期にかけてショップに行って見るのが良いだろう。

Writer
乾 海老雄
乾 海老雄 チーフライター

元スノーボードインストラクターのIT系Webライター

長野や北海道、マウントフッド(アメリカ)、ウィスラー(カナダ)等
様々なスキーリゾートを転々とした後、東京に落ち着く。
現在はWeb制作を行う傍ら、スノーボード系のライティングを行う日々。
妻と娘の3人家族の35歳。

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