スノーボードのコラム

ネット通販でスノーボードグッズを買うときのポイントや注意すべきこと

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12,051 views 2018-1-28 UPDATE

この20年間で急速に発達し、すっかり我々の生活に欠かせない存在となっているインターネット。ネット環境やスマートフォンの普及に伴ってオンラインでの商品やサービスの購入も広がり、2014年にはネットショッピングを利用する世帯の割合は25.1%にも達しています(総務省「家計消費状況調査結果」より)。
もちろんスノーボーダーの間でも、ネットショッピングでギアやスノーアイテムを購入する人は増えています。
ただし、スノーボードグッズ購入の場合はファッションアイテムとは違い、見た目だけでなく機能性も考慮しなくてはいけないもの。より最適なモノを手に入れるには、当然専門的な知識も必要となります。そこで今回は、ネット通販でスノーボードグッズを買うときのポイントや注意すべきことをまとめてみました!

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本当に自分に合ったものを選ぶためのポイント3箇条

まず、冒頭でも述べましたがスノーボードアイテムはファッショングッズとはやや性質が異なるので、スノーボード初心者の人がネットでギアを購入するのはあまりオススメしません。
数あるブランド・モデルのなかから、ブランドカラーやコンセプトなどを理解し、そのモデルがどんなスペックでどんな特徴を持つのかを知り、そのうえで自分のレベルや目的に合わせて選んでこそ、目指すべきスノーボーダーの姿です。
グラトリをやりたいのにハーフパイプ用のガチガチの板に乗っていたり、ハイスピードでカービングを極めたいのにスタイルを出しやすいソフトフレックスのブーツを履いていたのでは、上達スピードも遅くなってしまいます。
スノーボードショップや専門店へと足を運べば、商品を見ながらショップスタッフに相談し、わからないことは何でも聞いて理解したうえで、何がいいかを見極めることができるでしょう。
しかし、近くにスノーボードショップがないという人や、時間がなくてお店に足を運べないという人もいると思います。
そこで、ネットを利用してアイテム(特にギア)探しをする場合に、本当に自分に合ったものをしっかり選ぶため、(雑誌やカタログで勉強するのは大前提として!)やっておきたい3つのポイントを挙げるので覚えておいてください。
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普段から雪山やカタログなどで情報を集め、ブランドを知る

まずはどんなブランドがあるのか、できるだけたくさんのスノーボードブランドを知ることからはじめましょう。雪山で人が持っているギアをさり気なくチェックしたり、映像や雑誌でお気に入りのライダーが乗っている板や身につけているアイテムを調べてみたり、店頭で目にするカタログなどにも多くの情報が載っています。
また、パソコンやスマートフォンの画面上と実際のアイテムとではイメージが違うこともあるので、できるだけ実際に人が雪山で使用しているのを見て、どんな雰囲気のブランドなのかを感じ取れたら◎です。というのも、ブランド同士にも相性があります。
組み合わせが絶対NGというものはありませんが、できれば同じ方向性のブランド同士でコーディネイトしたほうがよりスマートなスノーボーダーに見えるのです。
雰囲気が好き、好きなライダーが使っている、乗りやすい、理由はなんでもいいので、まずはお気に入りのブランドを見つけ、それからトータルでイメージをつくり上げていけば、莫大な情報のなかからのモノ選びも少しはラクになるはずです。

事前に試乗会や展示会で実際にアイテムを手に取ってみる

近所にスノーボード店がなかったり、近くのショップで気になるブランドの取り扱いがない場合もあります。
しかし、できるだけ欲しいと思っているモノは実物を見ること、実際に手に取ってみることが一番です。
商品は店頭に並んでいる以外にも、春先などに雪山でメーカーやショップによる試乗会や展示会が行われているので、実際にモノを見るるチャンスはあるはずです。どんなに細かな説明書きがされていようと、やはり百聞は一見にしかず! 数値で表されたフレックスよりも、実際にボードを手で押してしならせたほうが、よっぽどわかりやすいですよね。ボードはもちろん、ブーツやウエアも同じです。サイズ感はブランドやモデルによっても異なるので、実際に足入れをしたり袖をとおしてみないとわからない部分もあります。
実際にスノーボードアイテムを購入するのは、ニューモデルが店頭に並び始める9月以降が多いと思いますが、あらかじめ来シーズンはモノを買い替えようと予定しているのであれば、できるだけ試乗会や展示会の時期にいろんなモデルを実際にチェックしておいて、欲しいモノの目星を付けておくことをオススメします。

実店舗のあるネットショップで購入する

では、ほしいモノがだいたい決まって商品をネット上で検索したときにたくさん出てきた場合、どのような基準で買うショップを決めたらいいかについてです。本体価格、送料、ポイントが貯まるなどなど、人により基準はいろいろあると思いますが、インターネット上では似たりよったりが多いでしょう。
もちろん実際に買い物に足を運んだのであれば、お店の雰囲気や接客してくれたひとの人柄などがわかるので決めやすいのですが、ウェブ上ではわかりません。
そこで、ひとつ気にしておいてほしいのが、そのネットショップが実店舗のあるショップかどうかです。商品をオンラインで購入するとしても、実店舗のあるスノーボードショップであれば、発送元にはスノーボードに詳しいお店の人がいるのです。スノーボードは買ったら終わりというものではありません。
サイズ交換が必要だったり、使っていくうちにメンテナンスが必要になったり、修理が必要になったりすることもあります。
そんな場合にきちんと対応してもらうためにも、実店舗のあるショップを利用したほうがずっと安心です。また購入の際にも、不明な点を質問すればきちんと応えてくれるはずです。
誰でも簡単にネットでモノを売買できる時代になり、個人でネットショップを展開したり、専門知識がなくても商品を仕入れて安売りすることが可能となりましたが、スノーボードは本やTシャツを買うのとは違うことを今一度思い出してください。ネットショッピングであれ、しっかり専門知識をもった店舗で購入することが大切です。

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正規品と並行輸入品の違いって?

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実はネット上で売られている商品には、並行輸入品が多く存在します。ではインポートブランドで耳にする”並行輸入品”とは、一体どんなモノなのでしょうか?
海外メーカーが国内で商品を展開するには、日本支社をおいたり販売代理店をたてたりして流通させます。それらがいわゆる”正規品”です。並行輸入品とは、個人や会社が独自で本国から商品を買い付けて販売しているモノのことで、タグや表示に日本語がなく現地で販売されているのとまったく同じ仕様になっています。
例えば日本オリジナルで展開しているモデルや日本限定カラーといったものには並行輸入品はなく、またドメスティックブランドでも逆輸入という場合を除き、並行輸入品はあり得ません。
ファッション業界では、まだ日本未展開のブランドなどがオシャレを先取りしたセレクトショップで販売されていることも多くありますが、スノーボードブランドの場合には正規品取扱店にて正規品を購入することをつよくおススメします。
ではその理由を解説していきましょう

海外ブランドも日本人に合わせてつくられている

まず理由のひとつに、見た目は同じでも日本市場のものは日本人に合わせて規格を変えている場合があるからです。
例えば、欧米人に比べて日本人は脚力が弱いのでボードのフレックスがややソフトに設定されていたり、足の形状が幅広で甲が低い人が多いので、ジャパン(アジア)モデルのブーツはややワイドにつくられていたり、ゴーグルの鼻部分のスポンジが厚めになっていたり、ヘルメットも頭の形に合わせてやや形を変えたりしているのです。
つまり、日本国内で正規で売られている海外ブランドの多くは、日本人によりフィットして使いやすいよう、日本仕様に変更を加えて商品を展開しているのです。

並行輸入品はB級品の可能性がある

2つ目は、正規品は輸出される段階で厳しい品質チェックが行われているのに対し、並行輸入品はいわゆるB級品の場合があるという点です。
B級品やジャンク品になるのにはさまざまな理由がありますが、例えばプリントがちょっとズレていたり、ボードの強度が弱かったりと、店頭で正規の価格で売るのには品質が劣るものであるということです。並行輸入品は安く売られているケースがほとんどですが、それは安く仕入れているから=ジャンク品である可能性も高いということ。
安いものには理由があるということを、しっかり頭に入れておきましょう。

メーカー保証が受けられない

3つ目の理由は、並行輸入品ではメーカーの保証がいっさい受けられないからです。例えば購入してすぐにギアが故障し、それが使用者側に一切問題がなかったとしても、正規品でなければメーカーは対応してくれません。
正規品であれば必ずメーカー保証書がついてきて、購入から1~3年は保証期間内としてもし修理や交換が必要になったら購入店舗を通して対応してもらえますが、並行輸入品にはメーカー保証書がついてこないのです。並行輸入店でたとえ少し安く購入したとしても、数万円もする買い物をして万が一の場合に対応してもらえないのでは、リスクが高すぎます。もちろんメーカーにとっても、正規品でないものを購入されてクレームをつけられても傍迷惑な話です。

並行品か正規品かの見分け方は、メーカによっては目印となるホログラムステッカーが貼ってあったりすることで見分けることができますが、メーカー保証書があるか否かを確認するのが一番です。
保証書がメーカー保証ではなく店舗保証という形であれば、疑ってみたほうがいいでしょう。分らない場合にはストレートに正規品であるかの確認をしてみるのも手です。スノーボード用品は高い買い物であり、せっかく手に入れたものはできるだけ長く使いたいもの。そのためにも、正規品か並行輸入品であるかをしっかり見極めることは重要なのです。


ネット通販でスノーボードグッズを買うときのポイントや注意すべきことを挙げてきましたが、スノーボードの買い物で失敗しないためには、しっかり自分で知識を身につけ、慎重にモノや店を選びをしなければいけないということが分ったと思います。
そしてなによりも、わらないことは専門知識を持ったひとに質問すること!周りの詳しい友人に聞いたり、ネットショップにメールで確認したり、直接ショップに電話して尋ねるのでも方法はあるはずです。問い合わせて万が一しっかり対応してくれなければ、そのお店での購入は辞めたほうが正解です。
これらのことを念頭において、シーズン中に相棒となるお気に入りのアイテムをゲットしてください!

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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