スノーボードのコラム

使ってラクラク! スノーボードの配送サービスと注意点

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29,386 views 2018-2-28 UPDATE

冬になると、街中で大きなボードバッグをかついで移動するスノーボーダーを多く目にします。スノーボードに必要な荷物は、ボード、ブーツ、ウエア、アクセサリー、着替え……と、ざっと挙げただけでもかさばるものばかり。小柄な女性が駅の階段や段差で苦労している姿を見ると、楽しみのためとはいえちょっと不憫に思えるものです。
そこで、ぜひ利用したいのが各配送会社が行っているスノーボードバッグの配送サービス
事前に準備して手配するだけで目的地まで先に運んでくれるので、移動の際はラクラク!バス旅行や電車利用の際はもちろん、マイカーで行く場合も大きな荷物を無理矢理車につめこむ手間が省けます。
では、配送サービスを行っている事業者や利用方法、それぞれの特徴などを見ていきましょう。

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スノーボードの配送サービスとは

預けた荷物を目的地まで運んでくれる便利な宅配便は、きっと誰もが利用したことがあるでしょう。宅配便は、各配送会社が輸送便で比較的小さな荷物を各戸へ配送してくれるサービスのことで、配送する距離や荷物のサイズなどで料金が決まります。荷物のサイズは幅+奥行き+高さ3辺の合計で、60サイズ、80サイズなどのサイズ区分に分けられます。
スノーボードの配送サービスは、それら宅配便を利用してゲレンデ(もしくは宿)と自宅間(もしくは事業者)でスノーボードの荷物を送り届けるサービスです。
主にヤマト運輸のスキー宅急便、佐川急便の飛脚宅配便、日本郵便のゴルフ・スキーゆうパックなどがあります。通常の宅配便と違うのは、サイズに上限がないことや往復割引が設定されている点です。基本的な利用方法は通常の宅配便と同様で、集荷をかけるか、事業所やコンビニへの持ち込んで発送します。

サービス・料金の比較

では、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の主要3社によるサービスや料金を比較してみましょう。
どこを利用するのが一番お得かは、荷物のサイズや発送先により異なり、またスキー場や宿によって提携している業者が決まっていることもあります。

①スキー宅急便

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credit : www.kuronekoyamato.co.jp

ヤマト運輸によるスキー宅急便は、利用日の前日までにスノーボード道具や手荷物を届けてくれます。利用したい日の2日前(一部地域は3日前)の発送締切時間までに荷物を出せば、利用日の前日までに荷物がスキー場や宿泊先へと届きます。
往復宅急便を利用すれば、帰りは送り状や運賃の支払いなどが不要で手間が省け、さらに復路運賃から100円割引といううれしいサービスも!スノーボード1セットの場合は120サイズの運賃が適用され、スノーボード2セット、またウエアやブーツ類も同梱したオールインワンタイプのケースの場合には140サイズが適用されます。
これは、実際のサイズが120や140を越えていた場合でも同じです。
また実寸120サイズ未満の場合はサイズに応じた運賃が適用され、160サイズを超える場合はヤマト便を利用することになります。(ヤマト便は宅急便のサイズ(縦・横・高さの合計が160cm、重さ25kg)を超える荷物や、一梱包あたりの価格が30万円を超える場合に利用でき、任意で運送保険にも加入できるサービス)。

いずれの場合も発送には専用カバーが必要で、専用カバーに入らない荷物は預かってもらえません。
専用カバーには、幅55cm×長さ175cmのスノーボードカバー(518円)と幅84cm×長さ246cmのスキー・スノーボードマルチカバー(313円)があります。

②飛脚宅配便

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credit : www.sagawa-exp.co.jp

佐川急便では、スキー・スノーボード・旅行カバンなど、重量30kg以内のレジャー用品を対象とする飛脚宅配便があり、指定のスキー場や宿に、利用日の前日までに荷物を届けてくれます。通常の荷物の場合はサイズの上限があり3辺合計160cm以内・重量30kg以内となっていますが、スノー用品に関しては3辺合計160cmを超えても利用できます(ただし最大重量は30kg以内 )。
飛脚宅配便は同梱するスノーボードの枚数に関わらず、荷物の3辺合計のサイズで140(20kgまで)か160(30kgまで)が適用されます。
ヤマト運輸のスキー宅急便の最大重量が25kgまでに対し、佐川急便では30kgまでOK。もし30kgをオーバーする場合には、飛脚ラージサイズ宅配便を利用しますが、なかなか一般的なスノーボード旅行で荷物が30kgを超えることはないと思います……。
また発送がギリギリになってしまった場合には、やや割高ですが飛脚航空便を利用すると便利です。
航空便利用の場合は、荷物を預けた当日の最終フライトに載せ、翌日の午前中に配達する翌日午前中配達と、預けた翌日の朝イチのフライトに載せ、翌日午後に配達する翌日中配達の2種類があります。
佐川急便でも専用カバーの販売があり、スノーボードの専用バッグ(幅59cm×長さ174cm)は540円で販売しています。

③ゴルフ・スキーゆうパック

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credit : www.post.japanpost.jp

日本郵政のゴルフ・スキーゆうぱっくも、利用日の前日までにスノーボード道具をスキー場や宿泊先に届けてくれるサービスです。
料金は通常のゆうパックと同じ送料で送ることができ、片道用伝票と往復料伝票の2種類が用意されています。往復で利用すれば復路の送料が120円割引になるのでお得です。郵便局からだけでなくコンビニから送ることもでき、ローソン、ミニストップ、セイコーマートが利用できます。取り扱いサイズは60,80,100,120と120超があり、重量は佐川急便と同じ30kgまで。
通常のゆうパックは最大サイズが170cm(幅+奥行き+高さ)までですが、ゴルフ・スキーゆうぱっくの場合は制限の170cmを越えても引き受けてもらえます。(ただし大幅に越える場合には確認が必要)。
また通常スノーボードの板の場合は120を超えることになるので、料金体系は非常にシンプルです。
発送の際に専用カバーに入れる必要はなく、他社カバーを利用することも可能ですが、ゆうパック包装用品として幅55cm×長さ184cmのスノーボードカバーも570円で販売されています。

各社サービス比較表

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配送サービスを利用する際の注意点

スノーボード旅行の行程を格段にラクにしてくれる配送サービス。実際に利用する際に気をつけるべきことを以下にまとめるので参考にしてください。

1_確実に利用日に間に合うように発送すること

滑りたい日に荷物が届いていなければ、なにも意味がありません。各社のサービスは、利用日の前日までに指定の場所へと荷物を届けてくれるものですが、念には念を入れて確実に利用日に到着するよう、余裕をもって発送をしましょう。特に、土日祝日を挟む場合には通常よりも配送に時間がかかるし、天候状況により配送が遅れる可能性も大いに考えられます。
万が一、利用日に荷物が届かなかった場合には、一般的には配送業者が必要なレンタル代を負担してくれるなどの補償対応がありますが、やはり自分のギアで楽しむのが一番。
そのためにも、できるだけ前もって発送の手配をし、伝票にしっかりと利用日を明記して、到着日を確認しておくことが大切です。

2_使えるサービス・割引はすべて利用すること

どうせなら、少しでも手間や配送料は押えたいものです。一般的な荷物にはなくて、スキー場や空港への配送でのみ利用できるサービスが、往復便です。
荷物を預ける際に往復用の伝票(佐川の場合は2枚)に必要事項を記入し、まとめて料金を支払っておけば、帰りに伝票の記入や支払いの手間がなくなり、さらに往復割引や復路の持ち込み割引も適用されるので送料がお得になります。
往復で同じ配送業者を利用する場合でも、事前に往復便として荷物を送っておかなければ、帰りも伝票を書いて支払いを定価でしなければならないので注意してください。
また、最寄りに宅配業者の事務所や利用できるコンビニがあれば、持ち込み割引も利用できます。それらの割引料で、きっとジュース1,2本くらいは買えるはずです。

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3_大切なギアやケースを傷つけないように梱包すること

送る側にとってはとても大切な荷物でも、業者からすれば数ある荷物のひとつです。宅配便を利用するからには、大量の段ボールをはじめ、大小様々な荷物とともにまとめてトラックに積み込まれることは必然。
業者側が専門カバーの利用を促すのは、ボードケースが傷ついたなどのクレームを避けるためです。
ほかの荷物とぶつかってケースに汚れがつくことや、エッジでケースが破れることも考えられます。
そうならないよう、ボードケースごと保護するために専用カバーがあるのです。
ボードケースがあるのに、さらにそれにカバーをつけるなんて……と思うかもしれませんが、破損が生じてから後悔しないためにも、専用カバーを利用したほうが無難でしょう。(カバーは繰り返し使用することができるので、1度買っておけばいいだけです。)
また、ボードケース内で荷物がゴチャゴチャにならないよう、しっかりと固定してパッキングすることもお忘れなく!

4_すぐに使うものは手荷物に入れること

荷物発送後、現地へ向かう途中に気づきがちなのが、防寒具や移動中に使いたいものまでもまとめて送ってしまっていることです。
例えば暖かい帽子や手袋、アウターウエアなど、すぐに使いたいものが手元になくて困る場合もあります。
また、ツアーの旅程表や必要書類も一緒に送ってしまっていたら、現地到着後に真っ先に荷物を受け取り、荷物を広げないとチェックインもできません。荷造りをする際には、すぐに使うものと滑るときに必要なものをきちんと分けておき、大事なものや壊れやすいものも手荷物として自分で持っていくようにすれば問題ありません。

5_帰りはギアをしっかり乾燥させてから荷造りすること

スノーボードを存分に楽しんだら、あとは荷物を詰め込んで預けるだけ!……と思っている人は要注意。
荷物を預けてから自宅に届くまでには、少なくとも1日はかかります。ギアをしっかりふいて乾かしてから梱包しないと、バッグ内でエッジからさびが出てほかのモノについてしまったり、ブーツやウエアが生臭くなってしまいます。
さらに荷物をなかなか受け取れなかったり、受け取ってからも開けずに放置すれば、密封されたケース内で最悪の場合カビが生えてしまうこともあるのです。
そうならないよう、ギアは使用後にしっかり水気を拭き取り、乾燥させておきましょう。
急いでバッグに詰め込むのではなく、なるべく広げておいてからパッキングするだけでも全然違います。
また、ボードバッグのなかに乾燥剤を仕込んでおくのもオススメです。せっかく楽しかった旅行の後、荷物を広げたら大事なギアがひどいことになっていたなんてことにならないよう気をつけましょう。
また、荷物を受け取ったらすぐに中身を出して広げておくこと。

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以上、スノーボードの配送サービスについて、お得な情報は得られましたか?
利用できる便利なサービスを利用して、少しでもスノーボードに行く時の労力を減らせたら、より一層滑ることにエネルギーを注げるはずです。ぜひ、スノーボード荷物の配送サービスを利用して、スノーボードを120%で楽しんでください。

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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