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日本の茶道を徹底解説!知っておきたいお点前5ステップ

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125 views 2024-9-30 UPDATE

茶道は、お茶を通して文化や礼儀、繊細な技術、おもてなしの心などを表現する日本の伝統文化です。

しかし茶道の詳しい内容は「お菓子を食べること」や「お茶を飲むこと」以外は、わからないことが多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、日本の茶道について詳しくご紹介します。

  • 茶道とは
  • 茶道の歴史
  • 茶道を体験できる場所・所要時間
  • 【お点前】茶道の手順5ステップ

「日本の茶道とはどのようなもの?」

「茶道を体験してみたい」

「茶道の手順を知りたい!」

という方は、ぜひ参考にしてください。

日本の茶道とは

茶道とは、亭主がお茶を点(た)て、客人に振る舞う日本の伝統的な儀式です。

総合芸術と言われており、お茶だけではなく、

  • 茶道具の繊細さ
  • 茶室の静けさ
  • 掛け軸の言葉

など茶道に関わる全てを楽しむものです。

使用する道具・細かな動作・ルールやマナーなどが多くありますが、全てお客様をもてなすための決まりごとです

茶道の歴史

日本のお茶の歴史は、鎌倉時代に栄西(※1)という僧が(中国の王朝)からお茶を持ってきたのが始まりと言われており、はじめは薬用として飲むものでした。

その後、明恵上人(※2)という僧が栄西からお茶を譲り受けて栽培し、宇治茶の基礎を作り上げます。

室町時代には、現代の茶会につながる文化ができたと言われており、庶民にも広がりました。

安土桃山時代になると日本特有の抹茶が誕生し、現代の茶道の原型ができます。

さらに千利休(※3)という人物が追及し、わび茶(豪華なものではなく、侘びの精神を重んじたもの)を完成させました。

千利休の言葉てある「侘び寂び」とは、という有名な言葉は、慎ましく質素なものの中に、奥深さや豊かさなど「趣」を感じる心や日本の美意識(※4)を指しており、今でも日本人の心に根付いています。

(※1)栄西(えいさい):平安時代末期~鎌倉時代初期の僧で、臨済宗を開祖した。/出典:Wikipedia 明菴栄西

(※2)明恵上人(みょうえしょうにん):鎌倉時代前期の僧で、華厳宗中興の祖と称される。/出典:Wikipedia 明恵

(※3)千利休(せんのりきゅう):戦国時代〜安土桃山時代の茶人・商人。/出典:Wikipedia 千利休

(※4)出典:Wikipedia わび さび

茶道を体験できる場所・所要時間

観光客が日本で茶道を体験できる場所は、

  • 茶道教室
  • ホテル

などがあります。

茶道体験では、プランが複数用意されており、所要時間と価格の目安は以下の通りです。

所要時間30分程度「お手軽コース」 1,000円前後
所要時間60分程度「じっくり学ぶコース」 5,000円前後
所要時間90分程度「茶道の他に着付けもセットになったコース」 10,000円以上

所要時間や価格は、体験できる内容で大きく変わるため、学びたいプランを探しましょう。

また東京や京都など、外国人観光客が多いエリアでは、外国語に対応している茶道教室が多くあります。

たとえば、着物茶道体験 MAIKOYAなら、東京・京都に店舗があり、外国語対応していますよ。

所在地 東京都新宿区歌舞伎町2-19-15-9F
公式HP 着物茶道体験 MAIKOYA

【お点前】茶道の手順5ステップ

茶道体験には細かなマナーやルールが多くあり、「お点前(おてまえ)」と呼ばれます。

茶道を最大限に楽しむためには、必要なステップです。

流派によって異なる場合がありますが、基本のお点前5ステップをご紹介します。

1.茶室に入室する前の準備

茶道は、茶室に入室する前から準備があります。

以下のことに注意しましょう。

  • 茶道はお茶や香りを楽しむことから、強い香水を避ける
  • 茶碗など道具を傷つけないために指輪や時計は外しておく
  • 携帯は音が鳴らないように電源OFFかマナーモードに(茶室に持ち込み厳禁な場合もある)
  • 心身ともに清らかにして茶室に入ることが求められるため、入室する前に白い靴下に履き替える
  • 10分前には開催場所へ着くよう早めの行動をする(時間厳守
  • 写真は基本NG。聞いてみて、許可を得られた場合のみ撮影ができる

2.茶室への入り方・挨拶

  • 待合と呼ばれる場所で待つ
  • 手水鉢(ちょうずばち)にたまっている水で手を洗う
  • 茶室に入る小さな入り口(にじり口)から入る
  • 茶室では畳のへりや敷居を踏まないように席に着く
  • 入室する順番は「正客」→「次客」→「三客」→「末客」(※5)に入り、亭主(※6)に近い順番に座る

(※5)正客(しょうきゃく):メインの招待客で、リードするなど重要な役割がある人。
次客(じきゃく):正客に次ぐ人で、三客、四客と続く。
末客(まっきゃく):最後の客のことで、詰(つめ)とも言う。

(※6)亭主:茶道の主催者のこと。

3.お菓子の食べ方

  1. お菓子は器で人数分運ばれてくるため、懐紙(※7)に1つだけ取る
  2. 亭主から「お菓子をどうぞ」と言われたら「お菓子を頂戴いたします」と言ってお辞儀をする
  3. まずは懐紙ごとお菓子を持ち上げて鑑賞
  4. 左手に懐紙ごとお菓子を持ち、食べやすい大きさに切り、食べる
  5. 使い終わった懐紙は持ち帰って処分します

(※7)懐紙:小ぶりの和紙で、皿代わりに使う。

4.お茶の飲み方

  1. お茶碗が自分の前に置かれたら、次の順番の方に「お先に」と声をかけて自分の膝元に置く
  2. 「お点前(おてまえ)頂戴します」と言ってお辞儀をする
  3. 左手の上にお茶碗を乗せて、右手はお茶碗の横に添える
  4. 時計回りに90度×2回まわす(お茶碗の正面を避けるようにして飲むため)
  5. 口をつけて3回ほどに分けてお茶を飲む(最後の1口は少し音を立てて飲む)
  6. 飲み終えたら、右手の親指で飲み口をぬぐい、懐紙で指を拭き取る
  7. はじめと同じように90度×2回まわし、お茶碗を出された位置に戻す
  8. お茶碗を鑑賞し、亭主に返す

5.お茶を飲み終えたあと

  1. (感想や質問を求められたら、使われている陶器や使用した道具についてなど、気になったことを話題にしましょう。)
  2. 亭主が退出する
  3. 亭主がお辞儀をするので「ありがとうございました」と言ってお辞儀をする
  4. 退出する

まとめ

茶道とは、お茶を通して繊細な技術やおもてなしの心などを学べる、日本の伝統的な儀式です。

観光客向けの茶道体験は茶道教室やホテルで開催されており、コースによって所要時間と時間が変わります。

所要時間と価格は、以下の表が目安です。

所要時間30分程度「お手軽コース」 1,000円前後
所要時間60分程度「じっくり学ぶコース」 5,000円前後
所要時間90分程度「茶道の他に着付けもセットになったコース」 10,000円以上

実際に茶道体験に行こうと考えているなら茶道のルールやマナーである「お点前(おてまえ)」を事前に覚えておくことがおすすめ。

日本旅行のプランに茶道体験を入れることで、日本文化をより深く味わえる旅が実現するでしょう。

Writer

北海道から沖縄まで、国内各地のリアルな観光情報を発信中。
穴場スポットやアクティビティをはじめ、その土地の文化・歴史・グルメなどの魅力を、地元ライターならではの視点でお伝えします。

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