スノーボードのコラム

スノーボードの話で良く聞く”篭り”って何?

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15,123 views 2018-2-27 UPDATE

限られた冬の期間だけ楽しめるスノーボード。本気で上達したいなら、集中して毎日滑り込むのが一番!
大好きなスノーボードを満喫するために、普段の生活から離れて冬の間だけ雪山の近くで生活をするのが、いわゆる山に”篭り”ということ。
住む場所はどうするの? 仕事は? 生活費は? ……

などなどさまざまな疑問が湧いてくると思うので、ここでは篭りについてどんな方法があるのか、どんな生活が待っているのかを紹介していきます。
この冬、夢のようなスノーボード漬けの毎日を送りたいなら、今からでも遅くはないですよ!

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篭りの手段とその魅力

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ひとことに篭りといっても、さまざまな方法があります。
大きく分けると

①リゾートバイト
②居候
③アパート借り

の3種類です。
篭り方次第で、滑る時間や稼ぎ、生活はかなり変わってきます。
仕事をしてお金を稼ぎながらスノーボードも楽しみたいのか、とにかく滑ることを第一に優先させたいのか、自分のスタイルに合わせて決めましょう。また、篭る地域や期間、マイカーの有無によっても篭り生活は変わってくるので、条件や周辺の情報などをしっかり下調べしたうえで、篭り先を探すことが大切です。

どの方法で山に篭っても、ゲレンデのすぐ近くで普段とは別世界の日常を体験できることに変わりはありません。篭り経験者は、かなりの確率でリピーターになります。
それは、大好きなスノーボードを目一杯楽しめることはもちろん、そこには普段の生活にないかけがえのない経験がたくさんあるから。
周りに一緒にスノーボードを楽しむ仲間がいないという人も、篭れば同じ境遇のひとにたくさん出会えます。

何にも代え難い貴重な時間が、冬の篭り生活には待っているのです!!

リゾートバイト

スキー場リフト

住む場所が用意され、食費なども気にせずにお金を稼ぎながら篭りたいなら、リゾートバイトが一番! ゲレンデやゲレンデ近くのリゾートホテルなどでアルバイトをしながら、オフは自由に滑れて仕事と滑りを両立できます。
リフト、レストラン、売店、レンタル、スクール、インフォメーションなどなど、さまざまな職種があり、たくさんの同僚がいるなかでの寮生活となります。
多い所では100人を越える寮での共同生活になるので、ワイワイとしたにぎやかな学校のようなイメージで、同じ趣味を持つ気の合う友だちもすぐにできるでしょう。
部屋は2~4人部屋の場合が多く、プライベートはそれなりに確保できます。
仕事はレストランや売店などの屋内施設、リフトや駐車場スタッフなどの屋外、またパトロールやインストラクターなど雪上での仕事があり、勤務時間や給料なども違うので、自分の得意分野や目的に合わせて選ぶことができます。

篭り初心者にはリゾートバイトがオススメ!

リゾートバイトでは基本的に生活に必要なすべてが揃っているので、初めて篭り生活をしてみたいという人にもおすすめです。
リフト券貸出しや寮費負担、送迎ありなど待遇も◎!
また、シーズン中フルにいられなくても、年末年始や冬休み、春休みなど期間限定でOKな仕事もあるので、学生でも篭りやすい環境です。
求人情報は、各ゲレンデのウェブサイトや、リゾートバイトに特化した専門サイトがあるので、気になる人はそれぞれの応募条件などをチェックしてみて!

参考求人サイト

国内でリゾートバイトを主に扱っている求人サイトのリンクを記載するので、気になる方は是非チェックしてみて下さい!

リゾバ.com : www.rizoba.com
リゾートバイト.com : www.resortbaito.com
SNOWバイト : www.snowbaito.jp
NAVERLAND : www.neverland-resort.com
スキー場バイト.net : www.skibaito.net

居候

ロッジ

アルバイトをしながらオフの日に滑るスタイルのリゾートバイトよりも、滑る時間をより多く確保したいなら、ゲレンデ周辺のペンションやロッジなど、小~中規模な宿泊施設に"居候"するという手段があります。
居候は宿に住み込んで仕事のお手伝いをしながら、毎日の空き時間を利用して自由に滑ることができます。ペンションやロッジなどでの主な仕事は、朝晩の食事の準備・片付けと部屋の掃除になるので、日中に滑るための時間を確保しやすいといえます。

時間で拘束されることはあまりないので、早く仕事を終えられればその分たくさん滑れるというわけです。アルバイトとは違い、食事や部屋を提供してもらう代わりに給料は無給や少額という場合が多いですが、宿のオーナーとはただの雇用関係というよりも近い距離で密に接することができるのがいいところです。
お金を稼ぐことが目的ならば時給制のアルバイトをおすすめしますが、よりアットホームで自由な環境で過ごし、宿の経営などにも関心があるなら居候は最適な手段!

一度オーナーと仲良くなれればリピート間違いなし

ただし、冬の間中オーナーファミリーとともに家族のように生活するということは、お互い心地よく過ごせるよう相性も重要です。
大型の施設とは違い一緒に働くスタッフも少ないですが、周辺の宿で同じように居候する人たちと基本的な行動時間が同じになるので、毎日ゲレンデに足を運ぶことで仲間にも出会えるはずです。

居候の求人情報はリゾートバイトに比べて少ないので、知っている人の紹介や直接宿に問い合わせて探すことになります。
宿のウェブサイトを調べて募集が載っていることもあるので、篭りたいゲレンデ周辺にあるペンションやロッジをまずは調べてみましょう。

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部屋借り

冬のアパート

冬はとにかく滑ることだけに専念したいという人は、ゲレンデ近くにアパートや家を借りて篭るのが一番です。生活費のほかに家賃や光熱費などさまざまな費用がかかるので、オフ期間にガッツリ働いて貯金を貯め、冬に備えておく必要があります
また、リゾートバイトや居候の場合はゲレンデまで徒歩数分圏内に寮や宿があったり送迎の利用もできますが、部屋を借りで自分で生活するには、日常の移動や買い出しなどにもマイカーがないと不便です。
さすがにまったく働かないと厳しい場合には、ゲレンデなどでパートタイムの仕事やインストラクターの非常勤、夜に飲食店や居酒屋のバイトを探すというのもありでしょう。また、寮などでの共同生活が苦手なので、アパートを借りてそこから日常的にアルバイトに通うという人もいます。

数人でシェアして諸経費を分担しよう!

部屋借りをして篭るなら、家をシェアする仲間を見つけて数人で家賃や光熱費を負担し合えば、支出を抑えることができます。
もともとリゾートバイトや居候などで知り合った仲間同士で部屋を借りて篭るようになるというのはよくある話です。
篭り初心者にとっては大変な面も多いので、何年か寮などでの篭り生活を経験した後に部屋借りをする人が多くいます。住む場所も都会のように不動産業者が賃貸している物件は少なく、地元の人と仲良くなって空き家を貸してもらえるというパターンが多いので、数年間同じエリアに篭って事前にベースを作っておくといいでしょう。

部屋借りのメリットは、完全に自分のペースで滑りたいときに滑る生活を送れるということです。
仕事のために朝いちパウダーを逃してしまう、なんてことはありません。
ただし、自由すぎてシーズン途中でダレてしまうこともあるので、しっかりと篭る目的を持ち、自分でメリハリをつけて生活していくことが充実したシーズンを過ごすためには大切です。


毎朝起きると窓の外に白銀の世界が広がり、ゲレンデはすぐそこという篭り生活は、夢のような毎日です。
仕事の都合などで長期間篭る時間を確保することはなかなか難しいかもしれませんが、本気でスノーボードにどっぷり浸かる生活を送りたければ、一歩踏み出して篭りのトビラを開けてみてください!
スノーボードの上達はもちろん、かけがえのない経験がたくさん待っています!!

 

Writer
Makiko Kishino
Makiko Kishino ライター・エディター

白馬でスノーボードショップを営む、元スノーボード誌編集者のフリーライター。
田舎ライフをマイペースに満喫しながら、とことん遊びを追求しています。

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