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新潟は日本屈指の酒の名産地|おすすめの銘酒4選

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131 views 2024-10-23 UPDATE

新潟県に対して日本人が連想するもの、それは「米」「雪」の2つです。

日本随一の米どころであり、日本海側に位置するため豪雪地帯としても広く知られる新潟では、「日本酒づくり」にも古くから力を入れています。

そこでこの記事では、「新潟のお酒」について、詳しく解説していきます。

  • 新潟が「酒どころ」である理由
  • 新潟の酒の特徴
  • 知る人ぞ知る新潟のおすすめの酒

新潟と酒の歴史を深く知り、実際に銘酒を味わうことで、普通とは一味違うツウな日本旅行が叶いますよ。

新潟が日本屈指の「酒どころ」である理由とは?

新潟が日本屈指の「酒どころ」である背景には、以下の3つの理由があります。

  1. 日本有数の米どころ
  2. 雪解けの綺麗な水
  3. 日本随一の酒産業の発展

順番に解説していきます。

1.日本有数の米どころ

日本の主食である米は、日本酒の製造にも使われます。

つまり、日本酒と米は切っても切れない関係にあるのです。

そして、新潟県は米の収穫量が最も多く、令和5年は59万1,700トンと、2位の北海道に5万トン以上の差をつけています。(※)

(※)出典:お米の都道府県別生産量上位10位はどこですか? - 米穀安定供給確保支援機構

さらに、酒造と米農家が協力し、酒造りに適した米を生産できるよう、研究し栽培する試みも行われています。

2.酒造りに最適な質の高い雪解け水

質の高い酒造りには、新鮮で綺麗なたっぷりの水が必要不可欠です。

新潟県は朝日山地、飯豊山地、越後山脈など山地に恵まれており、日本海側特有の豪雪地帯という特徴も相まって、冬を超えると雪解け水が大量に流れてきます。

特に越後山脈から流れる雪解け水はミネラルが少なく、きめ細やかでなめらかな口当たりと、キレのある味わいの日本酒ができあがります。

新潟の酒が「淡麗辛口」といわれる理由の1つには、越後山脈からの雪解け水があります。

3.歴史に裏打ちされた酒産業

新潟の酒造数は日本でナンバーワンで、至るところで酒造りが行われています。

驚くべきことに、その酒造の多くが100年を超える歴史を持っており、中には数百年の歴史を持つ酒造もあるほどです。

また、「新潟SAKEフェア」「にいがた酒の陣」など、イベントやフェスの開催も盛んに行われています。

こうした「酒産業」のたゆまぬ発展が、新潟の酒造りを支えている点にも注目です。

出典:にいがたの酒 - 新潟県産業労働観光部産業振興課

新潟の酒の特徴

新潟の酒造りの最大の特徴は「低温長期醗酵」を行う点にあります。

日本酒の製造過程のなかでは、米が醗酵した状態の「もろみ」が作られます。

新潟ではこの「もろみ」をたっぷりと降り積もった雪のなかで低温下で熟成させます。

この製造過程を踏まえて、新潟の酒は「さらりと溶ける雪のようなきめ細やかな味わい」と形容されるのです。

このため、新潟の酒は、すっきりなめらかな口当たりと、キリっとした風味の「淡麗辛口」と分類されることが多くなっています。

一方、近年は熱心な商品開発により、芳醇でフルーティーな味わいなど、多種多様な酒も生まれています。

知る人ぞ知る新潟の銘酒5選

ここからは、「知る人ぞ知る」ような新潟の銘酒を5つに絞って紹介していきます。

なお、新潟には観光客に非常に人気のある「日本酒の自動販売機(効き酒マシン)」が存在します。

ワンコイン500円で5つの酒が楽しめるので、新潟駅に足を運んだ際はぜひ訪れてみてください。

所在地 新潟県新潟市中央区花園1-96-47
公式HP ぽんしゅ館 新潟驛店

久保田

 

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新潟の酒の「淡麗辛口」という特徴を象徴する存在、それが「久保田(くぼた)」です。

創業1830年の歴史を持つ新潟を代表する酒蔵のトップ銘柄で、キレのある辛口は料理との相性も悪くありません。

雑味が少なく、洗練された飲み口なので、日本酒に慣れていない観光客の方にもおすすめできます。

八海山

「八海山(はっかいさん)」は新潟の酒に共通する淡麗辛口の特徴を持ちながらも、日本酒の良さの1つである「旨み」も感じられます。

辛口、旨みのバランスが取れており、新潟料理との相性も抜群に良いため、食中酒としてぜひ飲んでおきたい銘柄です。

その名の通り、越後山脈の麓にある八海山から流れる水を使用した、地域に根差した銘柄としても知られています。

〆張鶴

「〆張鶴(しめはりつる)」は柔らかな口当たりを持っていて、新潟の酒の持つ特徴である淡麗辛口と日本酒らしさを両方楽しめます。

特に冷酒で楽しむのがおすすめされており、米の持つ天然の味を最大限に活かした「〆張鶴 純」が人気の銘柄です。

製造している酒蔵は1772年創業の歴史があり、古くから続けている「寒仕込み」にこだわりを持ち、じっくり丁寧に酒を製造しています。

菱湖

「菱湖(りょうこ)」は淡麗で爽やかな味わいの多い新潟の酒のなかでは珍しく、フルーティーな味わいを持つ点が特徴です。

そのため、お酒があまり得意でない方や女性の方にもおすすめできる銘柄で、食前酒として飲むのがツウな楽しみ方。

日本でも屈指の評価を持つ米ブランド「魚沼産コシヒカリ」を作っている魚沼市に酒蔵があるため、魚沼の美味しい米料理と一緒に楽しんでみましょう。

まとめ

新潟は日本屈指の酒の名産地であり、酒好きの観光客ならぜひとも訪れたい日本旅行の穴場的なスポットです。

日本最大の米どころかつ、豪雪地帯ならではの雪解け水がおりなす酒は、キリっと爽やかな端麗辛口から、芳醇でフルーティーな味わいまで、多種多様な銘柄があります。

東京、名古屋、大阪、京都といったいわゆるゴールデンルートからは外れるものの、ツウな日本旅行を楽しみたいならぜひ新潟に足を運び、さまざまな銘酒を楽しんでください。

Writer

北海道から沖縄まで、国内各地のリアルな観光情報を発信中。
穴場スポットやアクティビティをはじめ、その土地の文化・歴史・グルメなどの魅力を、地元ライターならではの視点でお伝えします。

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